閃光とともに爆風が俺を軽々と放り投げた。よろけながらなんとか一歩、一歩、立ち上がる。香港タワーの最上階、二人の影がこちら側に伸びていた、一人は隊長、オードリクセン、もう一人は、早期に中国に香港が迎合するのを防ごうとした民主運動を指揮した隊長、両方とも俺を育てくれたといってもいい親だ。
「お前はやりすぎたんだ。お前は、、、、お前は、、、」
銃口を振るわせてなおその銃口をオードリクセンが突き付ける
「撃てよ、俺たちは懸命に戦った。未来のために戦った、その結果なら本望さ。撃たないのは男の約束に反する。」
「撃てよ」
「撃てよ」
「撃てよ!!!!お前の信念を貫け!!!!!!」
パン、とその結末には軽すぎる音とともに彼は倒れ落ちた。
ただ、俺はその結末を見届けることしかできなかった。
いや、ここからが隊長、オードリクセンの信念の原点とも言ってもいいかもしれない。
深い黒い水ともとれない空虚な空間に沈んでいく。深く、深く、自分すら見えないほどに。
突如自分の体が光りだす。
今まで指一つ動けなかった自分が動けるようになっていることに俺は驚く。
?今何か遠くで光ったような気がした。目を凝らす、見間違いだろうか?目を凝らして何度も何度も確かめて気づく。遠くから水色の光が近づいてくる。青髪の少女が近づいてくるのだ。
今まで見えなかったのにはっきりと彼女の唇の動きまでまで見えるようになってきた。
何か複雑な表情をしていた。悲しいような、うれしそうな笑った表情を張り付けているようにも見える。
彼女がはっと何かに気づいたのだろうか。つきものが落ちたような表情をした。猛烈な勢いで近づいてくる!彼女はもがいている。だがそれにあらがえずこちらへと突撃してくる。慌てて俺も逃げよう下へ潜った。だが彼女は下へ下へ、潜るような軌道を取り、こちらへと近づく、まるで衝突したがっていると取れる軌道で。何者かの力がそうさせているのではないか。なにか、とんでもないことが起きるのではないか。そんなことを思いながら逃げていたがもう逃げられない。俺は背中に
「ふはっ!」
汗がダラダラと流れ落ち、はは、ワーストな夢も見るもんだね。と言ってみる。
パチリ、え?瞳を何回も瞬きして今自分が何をしたか、たどる。
自分らしくない声に自分らしくない思考。それに――――――――
冷静に考えれば起き上がったときに自分の下半身は見えるのだがその下半身もなぜか頼りない。まるであたしが女子高校生でないとおかしいような足つき。
あまりに奇想天外な話だが、そうとしか思えない。だったら―――――――――
ベットから飛び出し台湾で宛てられた部屋の鏡を見る。
そこにはとろんとした眼つきで幼さの残る、髪がサファイヤブルーに点滅する女の子が立っていたのだった。
「あ、、、、、あ?どういうことだ?俺は台北であいつらの基地を徹底的に破壊して、そのあと、、、、、サファイヤブルーの戦闘機と戦闘に入ったはずだ。それで破片をもろに食らって気絶した。なんでだ?なんで制御がなかったのに墜落してない?なんで俺がこんな姿になっているんだ?落ち着け、もう一度記憶を呼び起こしてみよう。あたしは任務に就いていたんだ。だからあの戦車を撃破しようとして、慧たちにやられた、ううん、拒絶された気持ちのやり、え?いや、あたしはあの戦闘機を撃破しようとして、いや俺はザイの基地を守ろう、、、、と?
自分が自分でない、もしくは何かが間違った感覚。あの破片が何か脳の異常とか体内のザイ粒子の変化をもたらしたのか?ならば今すべきことは。
「ドクターが来るまでベットの中でぐだぐだしていよう。」と、いう何とも拍子抜けな結論であった。
アタシもいつも飛び起きて基地が起きるのをゆっくり観察する派だけどたまには、ほんのたまにはベッドの中でぬくぬくするのは嫌いじゃないしねと付け足す。
..........だからあたしって誰だよ?