ぼっちと魔王が異世界から来るそうですよ?   作:ボチボチ太郎

1 / 2
YES!ぼっちと魔王もやってきました!
こうして彼らは箱庭へ招待される


「比企谷ぁ!!どうしてそういうやり方しか出来ないんだ!!」

 

対して興味のない奴の為に泥を被り企画を達成させた。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━

 

「ヒキタニ君、美味しいの待ってるよ」

 

相反する達成させようのない依頼。付き合いたくない、付き合いたい……俺は海老名さんに告白する事でどちらも傷つかないようにどろ被った

 

その結果が校内でのいじめ、奉仕部との決別だった。

 

あの2人に抱いた感情は期待だった……だがそれも裏切られた。

あの2人に勝手に期待し、勝手に失望した自身に対する自己嫌悪が溢れてくる。

俺は何を期待していたのだと、心の中では気づいていた。

本物などない事を……

それでも諦めきれずにいる……

俺はどこまでも弱く醜い生き物だ……

 

━━━━━━━━━━━━━

 

奉仕部との関係は崩れてしまったものの城廻先輩と一色いろはによって奉仕部に依頼が持ち込まれた。他に立候補がいない現状で一色いろはを生徒会選挙で落とす……この依頼が更に俺達の関係を悪化させるとは思ってもいなかった。

 

 

 

 

 

 

 

依頼の為に各々が奔走する中俺は雪ノ下雪乃にもう奉仕部には来なくていいと告げられた。

 

「はぁ……」

 

「あれ?もしかして比企谷くん?」

 

妙に聞き慣れた声に身を固くし無視を決め込む。

 

「ありゃ、無視?お姉さん悲しいぞー?このこの〜」

 

「あの、離れてくれません?雪ノ下さん」

 

異常に距離感の近い彼女に視線を向けると、彼女、雪ノ下陽乃はイタズラが成功した子供のように、しかし何処か妖艶な笑みを浮かべながらこちらを見ていた。

 

「比企谷くん奇遇だね?こんな所で何してたの?」

 

「別に、ただ冷たい風に当たってただけですよ」

 

「じゃ、お姉さんとデートしようか」

 

「え、いやですけど」

 

「つれないなぁ……でも君に拒否権はないから。じゃ、行こっか」

 

「そろそろ俺の人権確立してくれねぇかな……」

 

そうボヤきながら俺は雪ノ下さんに引っ張られ喫茶店にやってきた。

俺と雪ノ下さんはコーヒーを頼み一息つくとこれまた懐かしい声が聞こえてきた。

 

「あれ、比企谷じゃん!」

 

「折本……」

 

「比企谷くんの知り合い?」

 

「はい!比企谷とは同中だったんですよ!」

 

「へぇ!」

 

「お姉さん、比企谷とどんな関係なんですか?」

 

「私かー、ねぇ比企谷くん。私って比企谷くんのなんなのかな?」

 

「いや、知り合いの姉とかじゃないすか……」

 

折本の登場で嫌な予感はしていたが案の定黒歴史を暴露されやはり今日は来るべきじゃなかったと後悔するのだった。

 

△▽△▽△▽

 

「雪ノ下さん、どうします?帰ります?」

 

「うーん、そうだねー。そろそろ帰ろっか。」

 

「それじゃあ、俺はここで」

 

「あ、比企谷くん。何か落としたよ」

 

「?……手紙?」

 

「君宛にしては随分凝った手紙だね?」

 

「こんなの貰った記憶ありませんよ……」

 

「ねぇねぇ、中は?」

 

「え、雪ノ下さんも見るんですか?」

 

「だって気になるじゃない?」

 

「はぁ……」

 

「ほらほらー早く」

 

偉くしっかりとした手紙でちゃんと比企谷八幡様と書いてあることから誰かのイタズラだという可能性はないだろうが、材木座の厨二を詰め込んだ手紙だという可能性も否めないのだ。

俺は手紙を開き中を覗く。

同じように隣で雪ノ下さんが覗いてきた。

 

【悩み多し異才を持つ少年少女に告げる。その才能ギフトを試すことを望むならば、己の家族を、友人を、財産を、世界の全てを捨て、我らの "箱庭" に来られたし】

 

なんだ?やっぱり材木座のイタズラか………

 

次の瞬間俺と雪ノ下さんはこの世界から消えた。

 

△▽△▽△▽

 

「うおおおおお!?」

 

「きゃっ!?」

 

「ッ……!雪ノ下さん!!」

 

「ひゃっ!比企谷くん!?」

 

「動かないでください!!」

 

俺は雪ノ下さんを庇うように抱き、湖に落ちた。

幸いにも何枚もの水膜によって怪我をすることはなかった。

 

「し、信じられないわ!まさか問答無用で引き摺りこんだ挙句、空に放り出すなんて!」

 

 

「右に同じだクソッタレ。場合によっちゃその場でゲームオーバーだぜ?コレ。石の中に呼び出された方がまだ親切だ」

 

 

「.........いえ、石の中に呼び出されては動けないでしょう?」

 

 

「俺は問題無い」

 

 

「そう。身勝手ね」

 

俺達以外に落とされた奴らが居たようで随分とご立腹な様子だった。

お互い睨み合って一触即発の空気……あぁ、帰りたい

 

「此方.........どこだろう?」

 

猫を抱えたショートヘアの少女も問う

 

「さぁな。まぁ、世界の果てっぽいものが見えたし、どこぞの大亀の背中じゃねえか?」

 

「まず間違いないだろうけど、一応確認しとくぞ。お前達にも変な手紙が?」

 

「そうだけど、まずは"オマエ"って呼び方を訂正して。私は久遠飛鳥よ。以後は気を付けて。それで、そこの猫を抱き抱えてる貴女は?」

 

 

「春日部耀。以下同文」

 

 

「そう。よろしく春日部さん。」

 

「そこの貴女は?」

 

「わたしは雪ノ下陽乃。こっちは……後輩?の比企谷八幡だよ。」

 

「!?……いつから居たのかしら……まぁ、いいわ…最後はいかにも野蛮そうな貴方は?」

 

「高圧的な自己紹介をありがとよ。見たまんま野蛮で凶暴な逆廻十六夜です。粗野で凶悪で快楽主義と3拍子そろった駄目人間なので、用法と用量を守った上で適切な態度で接してくれお嬢様」

うわぁ…問題児の鏡だな…夜トもなかなか問題児だったけどな

 

「そう。取扱説明書をくれたら考えてあげるわ、十六夜君」

 

 

「ハハ、マジかよ。今度作っとくから覚悟しとけ、お嬢様」

 

雪ノ下さんの紹介で全員が目を見開いて驚いていた。

しかし、気を取り直して自己紹介を再開していたがあまりの問題児っぷりに再び考えるのだった。

 

早く帰って小町に会いたい……

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。