ありふれない騎士団で世界最強・リメイク 作:ムリエル・オルタ
サボり癖というより、休んでいた間も大学から課題の雨あられ、その提出に追われて疲れて寝落ちしたりしていたらこんなに間が開きました。すまない…。
出来れば、これからペースを上げていきたいとは思いますけど、まず無理でしょう(未来予知)実習がある学科の辛さよね…。
ガーガーと口五月蠅く「煙草を吸うのを止めなさい!」と抗議する愛子先生を無視したヴィルヘルムは、そのまま煙草を吸い続け紫煙をはき出した。
「これくらい良いだろうが。別に、そんな年でもねぇんだしよ」
「でも、エーレンブルグ君は私の生徒です!生徒の素行を正すのも先生の役目なんですから!」
「俺はアンタより確実に年上だがな」
「へ?」
ヴィルヘルムの言葉に驚きの声を上げる愛子先生。それを余所にヴィルヘルムは仲間である蓮と話し始めた。
「俺の年齢っていくつだ?」
「は?那由多だろ」
「全部統括すればだろうが。それに、それだったら前回はテメェの恋人役だったからな俺」
「その見た目でそれを言うな気持ち悪い。じゃあ、ギリギリ二桁か?」
「テメェはいつから俺と分離したのか分からねぇから何とも言えねぇが9000位じゃねぇか?」
「そんなに今回生きてんのかお前!?」
「今世は、腐れ水銀だったからなぁ…。どう言う訳か、こうやって他の奴にも変わることができるが、中身はずっと同じだぜ?」
「そういや、この前はラインハルトだったな…」
驚く蓮に対して、ヴィルヘルムはニヒルな笑みを浮かべながら短くなった煙草を投げ捨てた。またそれに噛みつく愛子先生であるが、ヴィルヘルムは何処吹く風。気にもとめない。そこに、一人の金髪美少女が現れた。まぁ、ヴィルヘルムの話を聞いていたユエなのだが。
「…質問がある」
「あ?なんだガキ」
「……さっき、自身を吸血鬼と言った。それは、本当?」
ヴィルヘルムのガキ発言にユエは一瞬頬をピクリとさせたが、ポーカーフェイスを維持してどうにか維持して問いかける。その目は、嘘偽りを許さないと雄弁に語っており、ここで煙に巻いてもまた何処かで追求されるであろう事が目に見えていた。
「あぁ、ホントだぜ。俺は、吸血鬼さ」
「でも、貴方みたいな吸血鬼、見たことがない」
「あ?それは、どう言う意味だ?」
ユエの言葉にヴィルヘルムはギロリと視線をやるが、彼女は気丈に見返す。その雰囲気はさながら王侯貴族のような威厳を醸し出していた。ユエ曰く、
日傘を差しながら、天を仰ぐヴィルヘルム。その背後に立っていた恵里と蓮はその背に哀愁を感じたとか。気を取り直して、ヴィルヘルムはユエから目を離しハジメが向かった方向を見やった。その目は、なんの感慨も浮かばせずただそこに存在するものを認識しているだけのようだった。
「俺とテメェは違う。俺は俺だ。それになんの間違いもねぇ…」
「そう…」
遠くを見つめながらヴィルヘルムはユエに向かって話す。それは、独白にも近いなにか。自分自身に言い聞かせるかのように、紡がれたその言葉にどれ程の思いが込められているのだろうか。それは、ここに居るヴィルヘルム以外に推し量ることは出来ない。
しばらくの間沈黙がその場を支配した。そこから数分も経たないうちにハジメが向かった方向から、乾いた破裂音が響いてきた。
一本の矢のように飛び出していったユエを筆頭に、それぞれが発砲音の聞こえた方向へ向かう。永劫破壊を持った者達は、勿論のこと全員を置き去りにしていった。協調性は何処に行ったのだろうか。聖遺物所有者は頭のネジが何本抜けているのだろうか。いや、全部か。
ヴィルヘルム達からしてみれば、数秒。他の面々からしてみれば、まぁそれなりの距離を走り抜けると。規模の大きい滝壺に到着した。そしてそこには、黒龍と対峙するハジメの姿があった。対峙するハジメ以外の反応は、ユエとシアは共に戦おうとし、ヴィルヘルム達は悠長に「ドラゴンだぁ…」「ドラッヘかぁ…」と眺め、学生組は黒龍の強大さ迫力に完全に帯び腰になっていた。彼らが、一番普通の反応である。
そして、これまた一時間もしないうちに決着は付いた。黒龍の肛門に巨大なパイルバンガーが突き刺さるという結末をもって…。
これには、不謹慎ながら笑う愛子先生と、既にその場で腹を抱えて笑う学生達。地面を転げ回りながら、爆笑するヴィルヘルムと蓮…そして顔を背けてクスクスと笑う恵里。この時、未知の快感が襲ったとT氏は語る。開いてはいけない扉は、だいたい
結論から言うと、新しい業深い
「おい、テメェらは町行って適当に事情説明してこいよ。俺は愉しむからよぉ」
「いや、一度戻った方が…」
「そうだぞ、俺たちも別に直ぐに殺したいって思ってるわけじゃないんだから」
ヴィルヘルムがそう言いながら魔物がいた方向に向かってハンドルを切ろうとして助手席に座っていた蓮に無理矢理戻される。舌打ちしながら渋々と町へ向かうヴィルヘルム。前方を走る
「そういやぁ…」
「どうした、ヴィルヘルム」
「あ?いや、ザミエルがこういう場合一番使えるなぁ…と思ってなぁ」
「成る程、それは一理あるな」
「ザミエルって?」
「大砲を聖遺物にしてるおっかねぇ騎士だよ」
シュビムワーゲンの車内ではそんなことが話されていたが、それを他のメンバーが知ることは無かった。そもそも、ヴィルヘルムが吸血鬼であると告白した時点で二人を覗いて学生組は近寄ろうともしなかったが。
その後、特に何も起こること無く町に着き学生組は今から襲来する魔物の軍勢を知らせに、ハジメ達は束の間の休息を、ヴィルヘルム達は暇を持て余していた。
「さて、俺たちはどうしたものか…」
「聖槍十三騎士団が九席エレオノーレ・フォン・ヴィッテンブルグ、変換」
「いきなり!?」
蓮が切り出した瞬間、ヴィルヘルムは口ずさみ体を
ヴィルヘルムから容姿は一気に変わり、性別は女性に体長もヴィルヘルム時よりかは低くはなったもののそれでも高く、赤い炎を連想させる髪は簡素にポニーテール。顔の半分を覆う火傷の跡は痛々しく、同時に勇ましさを感じさせる。
「さぁ、やるぞツァラトゥストラ。閣下への手土産として焼き払う」
「いやいやいや」
「待って待って待って」
ザミエルへと変わり、意気揚々と戦いに向かおうとする彼女(?)に蓮と恵里は待ったをかけた。特に、始めて性別が変化するのを見た恵里の驚きぶりは誰から見ても面白いものであろう。本人は、至って真面目であり面白くも無いだろうが。
自身を制止させた二人をまるでゴミを見るような目で見ながら、ザミエルは口を開くと同時に手が出ていた。
「つべこべ言わずにさっさと来い中尉、特尉。敵は待たないぞ、それでも軍人か!」
「元軍人で~す」
「一般人です」
「……さっさと行くぞ!」
理不尽にそのまま連れ去られた蓮と恵里。休憩場所だった宿から出てズンズンと進み、危険だからと止めようとする門番を眼光で黙らせ外に出る。
暫く聖遺物の使徒の身体能力を駆使した早歩きをして辿り着いたのは少しばかり盛り上がった丘。そこから一望できるのは、
「随分と密集しているな。散開して各個撃破も出来ないほどの密集具合だ。相手は素人か?」
「多分学生かなぁ?ま、本職の軍人から見てみれば粗だらけかも知れないけど、大方『たくさん集めて、一気にぶつければ勝てる!』とでも思ってるんじゃ無い?」
「ほう、それは甘く見られたものだな…!」
どう猛な笑みを浮かべながら群れを見るザミエルに二人そろって顔を引きつらせる。彼彼女らが思うのはただ一つ『早く来い、
今回は文字数が少なめ。リハビリも兼ねています。此処から増やしていくから、ユルシテ。
ドM戦はカット。だって、ヴィルヘルム達は参戦する予定がないから。現状、様子見兼観察ですから。気分は、死の天使。あそこまでヤベー奴に出来る気はしないけどね。文才がほしい。