注意…………これは、読み切りのようで予告のようなものです。好評であれば続きを書こうと思いますが、ただの自己満足なので、酷評などはしないでください

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ホトトギスの傍にいる、二つの陽だまり【予告】

 

 

私には、陽だまりのような人が二人いた。

 

でも今は、一人しかいない。

 

二年前、一つ年上の兄のような人がいた。

 

名前は黒神誠司…………怒ると怖いけど、もう一人の陽だまりである小日向未来…………と喧嘩した時、間を保ってくれた。

 

今でも忘れられない、大切な人だ。

 

でも、もう彼はいない。

 

二年前、私は誠司お兄ちゃんと二人で【ツバァイウィング】のライブをやるというライブ会場に出向いた。ホントは未来も来る予定だったけど、おばちゃんが怪我をしたみたいで、来れなくなった。

 

それで私は誠司お兄ちゃんと一緒にライブを楽しんだ。奏さんと、翼さんの歌声は凄かった。未来と誠司お兄ちゃんに進められてたけど、改めて凄いと思った。やっぱり、お兄ちゃんはああ言う人が好きなのかな?私はお兄ちゃんに恋心を抱いている。まあ幼馴染だったからかな?小さな時からずっと傍にいてくれたから。そして…………失って改めて気付いた。

 

…………それで、【ツバァイウィング】の一曲目が終わって、奏さんと翼さんが次の歌に行こうとした時、突然会場が爆発した。

 

地下から湧き水のように湧き出てくるノイズ。私はお兄ちゃんに連れられるがまま出口へと逃げた。でもそのとき突然足場が崩れて、私はお兄ちゃんに抱きかかえられるように落下した。…………そしたらお兄ちゃんは立てなくなって、私にこう言ってきた。

 

 

『逃げろ。お兄ちゃん、もう駄目みたいだ』

 

 

当然私は駄々をこねた。だって恋心を抱いていた人が目の前で死のうとしてたんだもの。そしたらお兄ちゃんは私に『早く行け、この馬鹿!』って怒鳴ってきた。だから私は無意識のまま流していた涙を無理やり止めて、走り出した。

 

でも、そのとき、私の胸を何かが貫いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………行っtは?お、おい、響?なんで倒れて…………。

 

 

「…………ハハッ、なんだよこのザマは。クソッタレがノイズ共」

 

 

だがあいつだけでも助けようと思ったのに…………それだけでも儲けものの筈なのに…………。

 

 

「だが、簡単に死んでたまるかよ。一匹でもこの俺の手で潰してやるよ、ノイズ」

 

 

…………【ビルドライバー】を腰に巻き付ける。響を庇って地面に叩き付けられた体が悲鳴を上げているが、そんなこと関係ない。無理矢理でも立たせる。

 

そして使えば死ぬと言われる【グリスブリザードナックル】に【ノースブリザードフルボトル】を装填して、ビルドライバーにあるバックルのようなものの空き部分に入れる。

 

 

『ボトルキーン!』

 

『グリスブリザード!』

 

 

電子音がビルドライバーから鳴る。それを聞いた俺はベルトの右側に付いているレバーを回す。すると待ち受ける未来を暗示するかの様に突然下半身が凍りつき、背後に取鍋の形をした特殊凍結装置【アイスライドビルダー】が展開される。

 

 

『Are you ready?』

 

 

…………気付けば【ツバァイウィング】の二人も、ノイズ共も俺を見て動きを停めている。って響も足を止めてこっちを見てるじゃねえか。さっさと行けよ、お兄ちゃんの死に様をみたいのかよ。

 

まあ、いいか。見たければ見ればいい。

 

 

「…………出来てるよ、死ぬ準備は」

 

 

俺の言葉に反応するように【アイスライドビルダー】は傾けられ、中に入っていた氷晶装備【ヴァリアブルアイス】を全身に浴びる。そして結晶状に固まった俺をアイスライドビルダーで砕くと、姿が変わっていた。 

 

 

『激凍心火!グリスブリザード!』

 

『ガキガキガキガキガッキーン!』

 

「心火を燃やして…………ぶっ潰す…………!」

 

 

【仮面ライダーグリスブリザード】これが俺の今の名前だ。

 

 

「響!」

 

「え、お、お兄、ちゃん?」

 

「生きるのを諦めるな!お前まだ、死ぬべき存在じゃない!」

 

「…………え?」

 

「天羽奏!」

 

「な、なんだ!」

 

「風鳴翼!」

 

「は、はい!」

 

「こいつらは俺がやる。お前らは響、俺の大切な妹を助けろ!いいな!」

 

「「ああ!(はい!)」」

 

 

…………それでいい。

 

響を救えるなら、それで。

 

 

「さあ、ノイズ共ォ…………死闘!渾身!全霊!!これが俺の、最後の祭りだァァァ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

□□□

 

 

あれから二年が経った。

 

ライブ会場での惨状は未だに爪痕を残している。

 

その場には、観客、関係者あわせて10万を超える人間が居合わせており、 死者・行方不明者の総数が、12874人にのぼる大惨事であった(ただしノイズによる死者は全体の1/3程度であり、 残りは逃走中の将棋倒しによる圧死や 避難路の確保を争った末の暴行による傷害致死である)。

 

そして…………これだけで済んだのは一人の青年のおかげでもあった。しかし残念ながらその青年はノイズとの激闘の末、光の粒子となって消滅。後にノイズ対策本部【特異災害対策機動部二課】は彼に対して敬意を払い、英雄と呼んでいた。

 

しかしその青年…………黒神誠司の死は二人の少女に大きく影響を与え、現代に続く物語へと進んで行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねえ、未来。リディアンに行こう?」

 

 

 

「あの二人なら、誠司のことを…………」

 

 

 

「あいつは、何者なんだろうな」

 

 

 

「彼がやった事は、英雄そのものだ」

 

 

 

「私は、お兄ちゃんみたいに人を助けたい!」

 

 

 

 

 

「おいおい、随分とシケたツラだな。いつものお前はどうしたんだ、響?」

 

「お兄、ちゃん…………?」

 

「な、何者だ!?貴様は!?」

 

「俺か?俺は…………仮面ライダーだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『【ホトトギスの傍にいる、二つの陽だまり】』

 

『彼女は何を求め、彼は何を決めるのか』

 

『全ては、原作を知らない転生者の物語』

 

『乞うご期待!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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