恋人である翔が、病気を治すために旅立ってから1年。
トキヤは眠れない夜を過ごしていた。
星空を眺め、ふっとあの日のことを思い出す。
翔に会いたい。見つけた流れ星に願いを込めると、トキヤの携帯に一件の着信が‥。

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皆様はじめまして!作者の月です。
私の大好きなうたプリから翔トキのお話です。
こちら両思いの恋人設定になっております。
同姓恋愛苦手な方は、無視をお願い致します!
後、かなり下手な文なのでご了承下さいませ。
最後に、トキヤくんと翔くん可愛いよーー(σ≧▽≦)σ優勝!



流れ星に願いを。

会いたい、でも会えない。

 

そんな気持ちを抱えながら、年越しの夜を過ごしていた。

 

ゴーン…。

 

静かな夜に響く除夜の鐘の音。

 

目を閉じ、静かにその音に耳を澄ます。

 

「夜はやはり寒いですね。」

 

はぁーっと、吐く白い息。

 

悴む指を擦り合わせて、少しでも暖を取ろうとその息を吹き掛ける。

 

そして顔を上げ、夜空に浮かぶ星達を再び眺め始めた。

 

「翔」

 

いつだって、想い描く人は、呟く名前は彼しかいない。

 

病気持ちだった彼は、今外国に渡り手術とリハビリを受けている。

 

手術は無事成功したと聞いた時は、自分のことのように嬉しくて、これでまた会える日がくると楽しみにしたものだが‥

 

リハビリの期間が思いの外長く、かれこれもう一年の時が流れていた。

 

『寂しい』などと弱音を吐くつもりは無いのだけれど、こうして一人静かな時を過ごしている時はそんな言葉も口にしてしまいそうになる。

 

シュンッ‥

 

「流れ星?」

 

そんな時、一瞬だったがきらりと光る星が落ちていくのを目にする。

 

『あ!流れ星!!これを見つけたら、願い事しとかねーとな!ほら、トキヤも一様な?』

 

いつの日か言われた彼の言葉をふっと思い出した。

 

流れ星が願いを叶えてくれるだなんて、そんな迷信は信じてはないけれど。

 

トキヤは目を閉じ、両手を合わせ祈るように願いを掛ける。

 

彼が元気な姿で戻ってきてくれますように、と。

 

自分の力では叶えられない願い、こんな願いを持つようになるなんて、昔の自分では想像もしなかっただろう。

 

「翔‥貴方が好きなんです。会いたいです‥っ。」

 

あの時、確かにお互いの想いは通じあっていて‥翔も好きだと言ってくれた。

 

顔は勿論、耳まで真っ赤にしながら。

 

『お前が好きだ!俺は世界で一番、一ノ瀬 トキヤが好きだっ!!』

 

そして、その後、身体をぎゅっと抱きしめてくれた‥あの温もりをトキヤは忘れられない。

 

プルルル‥。

 

「着信?」

 

突然鳴り始めた携帯をポケットから取り出すと、画面に表示された名前にその目を丸くした。

 

「え‥!」

 

急いで通話ボタンを押すと、オロオロしながらもその携帯を耳に当てる。

 

『だーれだ。』

 

「‥っ、‥翔、ですね。」

 

『へへ、正解♪』

 

聞こえてきた相変わらず元気なその声に、トキヤの顔はふっと明るくなっていく。

 

「えっと、体調は良いんですか?」

 

声が聞けたら、あれこれ話そうと思っていたことがあったはずなのに‥どうして今は返すことに精一杯なのだろう?

 

『へへ、おう!もう全回復だぜ♪』

 

「そうですか。よかった。」

 

その言葉を聞けただけで幸せになる。

 

嬉しいと心から思い、翔のことが好きで好きで仕方がないということと嬉しさで涙が溢れてきた。

 

『あ、のさ‥トキヤ‥ごめんな。側にいてやれなくて』

 

「‥そんな‥。いえ、寂しいです‥翔‥。」

 

『‥っ、とき、や‥。』

 

そういえば、電話の向こうで戸惑ってる声が聞こえる。

 

流石に困らせてしまったか。

 

でも、それでも本人にこの言葉は伝えたかったのだ。

 

「すみません、困らせてしまいますよね。けれど、この言葉は貴方に言いたかった。流れ星でも、他の誰かでもなく。貴方に。」

 

『そっか。でも、俺もトキヤに会えなくて、本当に寂しい。』

 

「翔、すみません。」

 

そう、翔も翔で寂しい思いをしていた。

 

しかも翔は病気と一人で戦うことになった。そんな時、側に居てあげられないというのは、自分でも悔しくて、ずっと後悔をしていた。

 

『はは、大丈夫。お前は悪くないしさ。それよりそのだから、な。実は帰ってきちゃったんだよな。』

 

「え?かえってて‥えぇ?!翔、貴方‥もしかして今空港にいるんですか?!言ってくれれば迎えに‥っ!むしろ、今からいき‥」

 

日本にいるなら会いたい。一刻も早く。

 

急いでバルコニーから部屋に戻って外に出なければ、と慌て始めるトキヤに翔は電話の向こうでくすくすと笑う。

 

『はは、慌てんなよ。トキヤ!下ーっ!』

 

「‥っ?!」

 

「ただいま!」

 

言われたまま、バルコニーから下を眺めると、すぐ真下の大きな木の下で小さな光が揺れている。

 

それは、どうやら、携帯の明かりのようで暗がりではあるがトキヤが今一番会いたい彼の姿が目に映った。

 

「え、あ。‥しょ、翔‥?どうし、‥て‥」

 

『お前が好きだ!俺は世界で一番、一ノ瀬 トキヤが好きだっ!!』

 

翔のその言葉にトキヤは驚いた。

 

「‥っ、‥」

 

あの時と全く同じ言葉に、変わらないシュチュエーション。

 

言葉も景色も寒ささえもかわらない‥。

 

「っ‥ズルい、ですよ‥翔‥。」

 

『トキヤは、俺のこと嫌いになったか?』

 

とても不安げなその声に、トキヤは数回首を横に振る。

 

「‥っ、そんな聞き方もズルイです‥だって、‥こんな‥。‥もっと貴方を好きにさせて‥貴方は本当にズルいですよ‥しょうっ‥好きです‥私も、貴方が好きです‥世界で一番、来栖 翔が好きです。」

 

一つ違うとすれば、あの時は自分から告白をしていて、順番が逆であり翔の真似をしなかったということ。

 

でも、今回はそれでいいと思った。

 

あの頃よりもずっとずっと、翔のことを好きだと感じているから。世界で一番、好きだと自分自身もそう言いたいとそう思ったから。

 

『トキヤ、たく、お前ってほんと可愛いよな?』

 

「ふふ、もう。私は男ですよ。」

 

『へへ!よーし!待ってろ?今そっち行く。』

 

「え、行くって?!まさか。また落ちますよ??」

 

そう言って、この木を登ってきた1年前も着地を失敗していた。

 

相変わらず過ぎる翔の行動力にオロオロしていると、直ぐに強気な言葉が返ってきた。

 

『また、お前のとこに落ちるからいいーんだよっ!』

 

「‥翔。全く、貴方という人は。分かりました、必ず受け止めますから、だからなるべく早く登ってきてくださいね。」

 

『おう!後のことはお前に任せるからな!』

 

全く、そう呆れながらも

 

翔を受け止めるのは自分でなければ嫌だ、なんて。

 

そして今は、強く抱きしめたい。

   

器用にどんどん登ってくる翔を心配しながらも嬉しそうに見つめる。

 

そして、ちょうどいい高さまで登れば、翔はそこから頼んだぜ?いち、に、のさん!という掛け声とともにバルコニーへとジャンプした。

 

「トキヤ!!ただいま!!」

 

ザンっ!!

 

「しょ、翔!;」

 

こちらへと落ちてくる翔の身体を両手一杯に広げ、しっかりと受け止める。

 

ちゃんと受け止めることができて安心すると同時に、腕の中にある確かな温もりを優しくぎゅっと抱きしめた。

 

「お帰りなさい。翔。ずっと、待ってました‥。」

 

「おう!ただいま。‥ありがとな、トキヤ。」

 

髪を優しく撫でられ、あぁこの手だと。懐かしかったモノが現実へと変わっていく。

 

さっきまであんなに遠いと、離れていると思っていた翔の顔が、少し下を向くだけでとても近くて。

 

とっても幸せだと涙がまた、溢れていく。

 

「泣き虫だな?お前。」

 

「翔こそ、泣いてるではないですか。」

 

「ばか、‥俺のはな目にゴミが入ったんだよ‥」

 

「全く、あなたという人は、相変わらず意地っ張りですよね。」

 

お互い、そんなことを言い合いながら最後はふふっと微笑みあう。

 

 

さぁ、今夜はお互いこの星が見えなくなるまで語り合おう。

 

ずっと話せなかったこの1年分を取り戻そう。

 

そして、飽きるくらい好きってお互い伝え合おう。

 

沢山の障害を飛び越えて、僕達はやっとこうして一緒にいられる様になったのだから。

 

 

 

end

 

 




最後までお読みいただき有難うございます。
こんな感じのお話ですっていうのをなんとなく受け取ってもらえればそれで満足であります ✨
でも、私自身このお話‥好きですね(自己満足タイム)
いや、いつも好きなお話を好きなように書いているんですが。
翔トキというカプが神なんだ。本当にお二人に感謝感謝で、ありがとうございますと、心のそこからお礼申し上げます。最後に、翔トキはイイゾ‥!
作者の月でした。

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