(続く予定は)ないです。
人は何時までも変わらない
濁り切った目で、麓の都を眺めながら彼はそう言った。
だが、同時に多くの可能性を秘めている。だからこそ、私は彼らを愛しているのやもしれん。
自嘲気味に言ったその言葉には一体どれ程の感情が込められているのだろう。どれ程の歳月をかけてその答えに行きついたのだろう。
しかし同時に、どうしようもなく憎んでもいるのだろう。常に間違い続ける人間を。
そう言って顔を逸らし、表情は分からない。しかし、その声音には憎悪と愛情の混ざった色が乗っていた。
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日本のとある山の峰にある一軒の家。年季を感じさせる木造の家屋には看板が立てかけられており、そこにはうっすらと『薬屋』の文字が見える。周りは雑草や用途の分からない山菜で鬱蒼としており、遠目から見れば廃墟に見える。そんな家屋から一人の男が出てきた。部分的に青みがかり下半分が白い長髪に赤い目、高身長の美男子だった。男は外に出て一度伸びをするとそのままいそいそと看板の前を横切り森の中へ消えていった。
ガサリガサリと草をかき分けて進み彼の名前は始皇帝。かつて秦を統べた最初の皇帝だ。と、言っても彼はその始皇帝に
体を機械へと置き換え、既に何百年、何千年と過ぎ去った。旧人類のマスターに敗れ、皇帝としての側面のみが歴史に刻まれそこにあった
そんな彼が、また怠惰に一年を迎えようとしたその時。彼の家の戸が明けられた。彼以外が開ける事のない戸が開いた事に少しばかり眉をひそめながら振り向くと、そこにはアラフォーに一・二歩近づいたような、なんとも説明し辛い年齢のスーツ姿の男と動きやすい服装の女が居た。此処迄歩いてきたのだろう。足元は泥と草でズボンは汚れ、本人たちも額に汗を滲ませている。
「おや、こんな夜更けに何用か?私の所に来る者は既に途絶えたと思っていたのだが」
「
そんな懐かしい名で呼ばれた彼は少しばかり眉を顰め、男女に近寄った。
「なんだ。こんな夜更けにどうしたというのだ」
「内に一人娘がおりまして、その娘が原因不明の病で目覚めないんです!」
そういって、頭を下げる男女。恐らく夫婦であろうと当たりを付け、彼は暇潰しにとその娘の元へと行くことにした。流石に、夫婦の目の前で「暇つぶしに行ってやろう」とは言わなかったが。
そうして、着いた場所は道場付きの大きな屋敷だった。昔は名の知れた武士やらなんやらだったのだろうか。そう、どうでもいいことを考えながら夫婦の案内を受け、その娘のいる部屋へとたどり着いた。
「ほう…」
そこには、
「な、なにか分かったんですか!?」
「ふむ、こやつは呪いに蝕まれている。それが純粋故に余計に体調に影響しているのだろうよ」
「の、呪い!?な、何か、雫を助かる方法はあるんですか!?」
彼の言葉に良心は驚き、どうにか救う手立ては無いかと聞いてくる。しかし、この呪いには解決策は無い。強いて上げるとすれば、呪いの発生源を
「他に、手段がない訳では無い。しかし、それは代償が大きい」
「どんな方法なんですか!?この際、法律に違反しないならどんなことでもいいんです!」
「そうか…ならば夫妻よ、私にこの娘を預けてくれんか」
「はい?」
彼の言葉に、両親は驚き聞き返す。すると、彼はある話を持ち出した。昔、まだ体が弱かった頃に万病に効く薬を作った。それが、不老不死の秘薬だった。といった、少しばかりかいつまんだ話だった。そして、コレを飲めば呪いは確実に無害になるが代わりに人間ではなくなりある一定まで成長したところで永遠に生きる事になるといった。
不老不死になれば、常に置いていかれる側になってしまう。だからこそ、同じ不老不死である自分の所に置かないかと言った提案だった。
「どれくらいで成長は止まるんですか…?」
「ふむ、…恐らく病気などの免疫や体が最も強い時だろう。少なくとも、20歳までには成長は止まり老いる事は無くなる」
「では、それまでは私達の元で育たせてくれませんか?私達も、この子の親だ。娘の成長を分かれる最後まで見ていたいんです」
そう言って頭を下げる両親に彼は溜息を付きながら、渋々了承した。代わりに、定期的に此処にきて薬の症状を見ると宣言する。
「それと、改めて私も名乗ろう。朕の名は嬴政、始皇帝と言えば分かるか?」
一人の剣士に人ならざる皇帝が交差した。それが、未来にどう左右するのかそれは朕の目をもってしても見抜けない。
だれか、オリ主(朕)の小説書いて…書いて…。自給自足できる程、技量高くないの…。