「はぁ、ようやく買えた…」
俺、雨宮 菜月は1つのゲームソフトの前で溜息を吐いた。
そのソフトのパッケージは、
〈New World Online〉と鮮やかな文字で書いてあり、剣や杖を持った男女が数人描かれていた。
このゲーム、実は一度ショップに並んで買おうとした時に目の前で売り切れるという悲惨な事件によって買うのが遅れてしまったのだ。
「よし!早速キャラ設定するか」
そう言った瞬間、電話がかかって来た。
「ん?…あぁ、白峯さんか」
スマホを取り、電話に出ると。
『もしもし?もうインしてみた?』
早速いつもの元気な声で聞いてくる。
白峯さんとはゲームの話題で仲良くなった。なんでも、大会で賞を貰うほど強いんだとかなんとか。
「まだ。今からキャラ設定するよ」
『いいなぁー、私も早くやりたーい!』
彼女、前回のテストの結果が良くなかったらしく、ゲームしてないで次のテストに集中しなさい!と母親に言われたらしい。だから今はゲームが出来ないということだ。
「知り合いいないし、次のテストまでソロかな」
「あ、それなんだけどさ、楓も今からログインするらしいからVRMMOの勝手を教えてあげてくれない?」
「かえで?えーっと…どちら様?」
「本条楓。いつも私と喋ってるでしょ?誘ったの」
あの人ゲームしなさそうだなとか考えてたからなんでかと思ったが納得した。白峯さんのお願いは何故か断れないのだ。俺だけじゃなく。みんな…
「分かった。取り敢えずフレンド登録しとくよ」
「よろしく〜!」
電話を切る。そして、机の上に置いてあるハードに電源を入れる。
「武器もステ振りももう考えてるしな…あとは名前…名前かぁ…」
しばらく考えたが…
「よし、もういつものでいいや」
…考えるのが面倒になった。
そしていよいよ電脳世界へとダイブすることになる。
一度目を閉じたら、次に開いたときは、そこは既にゲームの世界。
と、言ってもキャラ設定をまだしていないので、すぐに冒険だ!ε= \_○ノヒャッホー!!!という訳にはいかないのである。
「まず名前…やっぱりめんどいしいつもので」
⦅レイン⦆それがこの世界での俺の名前だ。
…いや、まぁ…うん。単純だとは思ってる。でも俺ネーミングセンス皆無なんだよね…
そして名前を決めると、次は初期装備を決めることになる。
「武器は片手剣だな、やっぱり。使い慣れてるし」
初期装備を決めると、ステータスを割り振る画面が現れた。
「これももう決めてるし、ちゃちゃっと済ませちゃお」
ステータスを振るのは、どうするか決めていたから直ぐに終わった。
ちなみに、最初はステータスポイントが100貰えて、それを、
HP(体力)MP(魔力)STR(力)VIT(防御力)DEX(器用さ)AGI(素早さ)INT(知力)に好きに割り振ることが出来る。
「よっし、これで」
すると、自分の体が眩い光に包まれ思わず目を閉じる。
そして、次に目を開けた時。
そこは活気あふれる城下町の広場だった。
菜月君の容姿と性格を少し書きました。
名前 雨宮 菜月
髪色 白髪
目の色 青色
性格 ゲームが好きで、感情豊かで感情が表情に出やすい。