評価ありがとうございまああああぁぁす!!
そしてUA10000じゃこらぁぁぁ!!
皆さま、この小説を読んでくださりありがとうございます‼︎
これからも励みます!
「…………すまない、とりあえず状況確認を……」
「俺たちは一人死んだら全員死ぬ呪いをかけられてダンジョンに放り込まれました。頑張って脱出しましょー」
「おー」
「いや軽いね!?」
そう。俺たちにつけられた鎖は動きを阻害するだけでなく、一人死んだら全員死ぬとかいう頭おかしい呪いがかかるクソアイテムだったのだ。
運営の趣味の悪さが目に見える…
「…三人とも、取り敢えず探索しないか?ここに居ても何も始まらないし、それにダンジョンを攻略したら鎖も外れるかもしれないからな」
「外れなかったらGMコールしまくって運営に迷惑かけてやる……」
「それ垢BANされるよ」
「デスヨネ」
俺たちは目の前にある砂岩で出来た階段を下っていくことにした。
「ボス次第では詰んでるかも」
「範囲攻撃持ちでないことを祈ろう」
「私が守るよ!」
メイプルさんが大盾をグッと構えながら言う。
うわーたのもしー…まぁこの穴に落ちたのもメイプルさんが原因だけど…
メイプルさん以外が周りを警戒しつつ階段を下りていく。メイプルさんはキョロキョロと周りを見回している。
「じめじめしてきてない?」
「え?あー…そうかも」
「壁も洞窟の壁になっているな。さっきまでは綺麗に整えられていたが…でこぼこだ」
「鍾乳洞みたいな感じか」
階段を下りきった先にあったのは広い空間だった。
青みがかった岩石で出来た地面と壁はぬるぬるとしていて気持ちのいいものではない。
「うわっ!」
メイプルさんが滑ってこけた。
地面もぬるぬるしていて気をつけないとこけそうだ。
「見たところモンスターはいない…か?」
「そう…だね。いなそうかな?」
だだっ広い空間には水の落ちる音以外に何の音も聞こえない。
「進もう。ゴールがどこかは分からないけど…複雑そう」
現在いる空間からは何本も分かれ道が伸びている。
そのどれもが高い天井だ。今の空間と同様の高さがあり十メートルぐらいはある。
「上からの奇襲に警戒だね」
「私もそう思う。その可能性が高いだろうな」
「じゃあ、私はかばう準備をしておくねっ」
「頼むよ、メイプルさん」
分かれ道のうち一つを選んで奥へと進んでいく。しばらく進むと、再び広い空間に出た。
「ここも…何もいない」
「警戒させるだけか?流石に遭遇率が低すぎる。ゼロっていうのはな……」
「探索系ダンジョンで、ボスしかいないかわりに時間がかかるとか?」
なるほど、そう言う考え方もできるな。
「分かれ道も多いし、確かに時間はかかりそうだね」
再び歩き出す。
右へ左へ、上へ下へと歩き回るが、一向にボス部屋は見つからない。
そして、モンスターとも一度も遭遇していない。
「あー……行き止まりだ……」
「ふぅ……引き返すか」
「はぁ……」
「………ん?待って三人とも!」
メイプルさんに引き止められる。
「どしたの?」
「あれ見て!」
メイプルさんが壁を指差す。
メイプルさんが指差していたのは行き止まりの壁のすぐ手前にある小さな水たまりだった。
そこからはポコポコと泡が発生していた。注意して見ていなければ見逃してしまいそうなものだが、全くと言って良いほど変化の無いこの洞窟内での僅かな違いをメイプルさんは感じ取ったのだ。
偶然かもしれないがファインプレーだ。
近寄って見てみるとそこには銀色のメダルがあった。
メイプルさんがそれを拾い上げると泡も止まる。発見させるための仕掛けだったのだろう。
「うわ…全然気付かなかった」
「私もだ」
「これはメイプルさんのね」
メイプルさんが見つけたのだからメイプルさんのものだ。
大体俺はプレイヤー狩り(自分からではないが)とゴブリン戦で銀メダルを計10枚以上は持っている。
元々金メダルも一枚持ってたし、死ななければこれからメダルを手に入れてもメイプルさんたちに回すつもりだ。
まぁそれはさておき、
「戦闘だけでぱぱっと終わるダンジョンの方が得意かなぁ」
「私は特にそう!」
「大体のプレイヤーがそう言うだろうね、探索系スキルなんてあんまり無いし」
「ああ、私も戦闘の方が得意だな」
話しながら歩くと、再び大広間に出た。
まるで蟻の巣のような構造だ。
といっても蟻など一匹もいないのだが。
蟻でもいたら遠慮なく潰していただろうし…普通のサイズだったらだけど。
ゲームによく出てくる大きい虫は嫌いだ。だってキモいもん。
あとはナメクジとかカタツムリも嫌いだ。ぬるぬるだから掴まれたら鳥肌立つし…
そして数時間後。もはや俺たちは疲労困憊だった。今すぐにでも探索を止めて眠りたいくらいだ。
歩き、歩き、何度目か分からない広間が通路の先に見えてきたその時。
「じ、地震か!?」
「違う、地震じゃない!……何かが来る!」
グチョグチョと気持ちの悪い音が……あれ?なんか…嫌な予感…が…
俺たちがいる通路とは別の通路から、それは姿を現した。
………うぎゃぁぁあああぁぁぁぁぁ!!!!
天井の高さから推測するに、高さおよそ5m!体長およそ7m!
俺の大嫌いな巨大なカタツムリがズルズルと広間を横切っている!
発見してから速攻で隠れるまでのその刹那、俺は数時間前の自分の思考を思い出した。
『ナメクジとかカタツムリも嫌いだ』
その思考が俺の頭で反響する。あれ…?これーーー
フラグ建築したの俺じゃねぇかぁぁぁぁああああ!?
そしてフラグ回収乙です‼︎じゃねえよバカ!
だが幸い俺たちには気がつかなかったようで、別の通路へと消えていった。
「どうする…どうする…」
「………やばい。あれは、やばい」
「HPバーが無かった……」
「ど、どうやばいの?」
メイプルさんが恐る恐る聞いてくる。
「メイプルさん…HPバーが無いってことは……倒せないってことだよ」
「鉢合わせないように安全地帯を探さないと……アウト」
マズいマズいマズいマズい‼︎鎖で全員繋がれてるから囮は無理!でもかと言ってカタツムリが一体しか居ないなんて保証は無い!
…………クソッ!やっぱり急いで出口を目指すしかないか!
「出口に向かうしかないか…!」
「出口はどっち!?」
「あっち!早く行くよ!」
数時間の探索の成果だ。出口の位置を絞り込めた!
「…!来たぞ!」
「もう一体…!?」
「違う、一体じゃない!まだ増えるよ!というか二人ともさっさと【超加速】使って!逃げるよ!」
ちくしょうッ!さすが運営ッ!俺が嫌がることを平然と、そして的確にやってのけるッ!そこに痺れもしないし憧れもしないけどとりあえず死んでください!バー――――カ!!!!
「サリー!行くぞ!」
「うん、【超加速】!」
「ごめんメイプルさん、ちょっと我慢して!」
「えっ、ちょっ、うわあぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
サリーさんとカスミが、スキル【超加速】を使って走り出す。
俺は素のAGIで追髄する。この二人のステータスとの差のおかげで二人が【超加速】を使っても普通に走れば追いつけるのだ。
「恐らく出口はここからまっすぐ!急ぐよ!」
「「了解!」」
「うわあぁぁぁ!!ひゃああぁぁぁぁぁぁ!!」
ちなみにメイプルさんは引きずられている。着いて来れないからね。
どんどん走っていき、俺が指示した場所で全員が停止する。
「くっ…行き止まりか!?」
「いや、上に穴がある!あれが出口だ!」
ここからおよそ10mの高さに横穴がある。
あれに速攻で飛び込むしか助かる道はない!
「あれ入れるかな!?」
「うーん……【跳躍】では届かないと思う…」
「私がなんとかする!サリーは【跳躍】を…!」
その瞬間、全員の表情が凍る。
通路の至る所から何匹もカタツムリが姿を現したのだ。
……もう迷ってる時間はない…!
賭けになるけどやるしか…!
「任せて!」
それだけ叫び、俺は【跳躍】スキルを発動してからAGIに物を言わせて跳んだ!
打ち出された砲弾のような勢いですっ飛んだ俺は、なんの問題もなく横穴に入った。
しかし、あくまで俺だけ。ほかの三人は鎖でつながれた状態のまま宙ぶらりんだ。
「引っ張りあげるよー!ふっ…!………ふんっ…!
だめだ重い」
「なぁサリー、あの男一回殺していいか?」
「全面的に協力するよ」
「ちょだめだめだめ!」
殺されるのは勘弁だから鎖がなくなった瞬間全力で逃げよう…
ていうか三人もいて全員まとめて引っ張ったら重いに決まってんだろうが。
まぁ主にメイプルさんの盾のせいだが、さすがにそんなこと言うほどアホではない。
「はぁ…【三ノ太刀・孤月】!」
カスミの体が空中で加速する。
システムにサポートされてカスミの体が撃ち出されるように上に跳ね上がる。
もちろん二人も引っ張られる。
カスミの体は空中で一回転して斬撃のエフェクトを残しながら前方向に進みつつ落ちていき、横穴に着地した。
残りの二人も無事着地に成功。
「はぁ〜〜疲れたぁ…」
「ほんとにね…」
「全くだ…」
「精神的にもね…」
そして気付くと、俺たちを繋げていた鎖は消滅していた。
「鎖が消えた…ってことは終わりか」
「そうだねー…」
改めて周りを見回すと、その部屋…というか横穴には、宝箱が5つとワープの魔法陣があった。
「宝箱……開けていこうか」
「そうだね!そうしよう」
全員一つずつ宝箱を開けてみる。
「私のは槍だったよー!」
「私は大盾だな」
「私のところは杖だった」
三人がそれぞれ中身を手に持って見せ合う。
さて…俺の方は…片手剣?
俺の開けた宝箱の中には薄い赤色のオーソドックスな片手直剣が入っていた。
「お」
結構斬れ味良さそうだな。いい剣だ。
『シナジーブレード』
【STR+42】
スキル【
スキルついてんじゃん!
プラスされるSTRも結構いいし、当たり武器だということは確定。
でもとりあえずスキル確認しないと。スキルがクソゴミで使えない可能性もあるからな。
【
このスキルはこのスキルが付与されている武器(以下、共鳴武器と略す)の逆手に武器を持っていると自動発動する。
共鳴武器の逆手に持っている武器のランクが高ければ高いほど共鳴武器の性能が上がる。
って書いてあるけど…
つまりはこの【シナジーブレード】を左手に持っていたとしたら、右手に持っている武器の性能が高ければ高いほどこの剣の性能が上がると。
ふーん、へー。
なるほどなるほど。
そうかそうか。
ふっ。
「勝った…!」
「何に?」
「どうしたの、そんな夜〇月みたいな顔して」
…!?いや確かにゲス顔だったかもだけど!?
…なぜ俺が夜〇月化したか、お分かりいただけただろうか。
まぁ説明すると、シナジーブレードは逆手に持つ剣の性能次第で性能が変わる。
そして俺が今使っている【氷華の魔剣】は、こう言っては何だが恐らく現環境トップクラスの性能だ。
つまりぃ……
シナジーブレードがクソ強くなるのだ!(小並感)
やったぜ!
「まだ後一つ宝箱が残ってるね」
サリーさんが残り一つの宝箱に向かう。
俺たちも後を追ってきてサリーさんが開けている宝箱を後ろから覗き込む。
「…巻物が4つだけ、かな」
メダルが無いかどうかを確認して、巻物を宝箱から出す。
「どれも同じ巻物だね。スキル【鼓舞】を習得出来る」
サリーさんが全員に同じ巻物を渡す。
それをインベントリに仕舞い込めばこの部屋での作業は終了だ。
「じゃあ、出ようか?」
「そうだね…この洞窟は大変だったなぁ…疲れたよ」
「ほんとにね…」
そして全員が魔法陣へ乗り、洞窟を後にした。
そうして、俺たちは元の砂漠に戻ってきた。
「はぁ…夜空だ…」
「そんなに長くいた訳でもないのにね」
「ああ、何故だか嬉しい」
「カタツムリはもう懲り懲りだ…」
洞窟では見ることの出来なかった夜空は解放感に満ちていた。
…ていうかフラグ建ててスミマセンでした。
「そうだ…私達、カスミと戦うつもりだったんだっけ……もう戦意が湧かないや」
サリーさんは協力し合った後で再び戦闘に持ち込む気にはなれなかったようだ。
もちろんメイプルさんもだ。
まぁ俺は敵が仕掛けてきたら殺るだけだから別にどうでもいいけどな。
「私も戦う気は無い…まぁ、最初から無かったがな」
「そうだ!なら、フレンド登録しようよ!」
「ん、別に構わないぞ」
俺たちはそれぞれフレンド登録を済ませると寝転がって空を見上げた。
疲れからか、安心からか、しばらくの間はそうしていたいと思ったのだ。
「カスミはこの後どうするの?」
「そうだな…取り敢えず三人とは別れようと思う。フレンド登録もしたことだしイベント後にでもまた会えるしな」
「私達と一緒に来てもいいけど…」
「うん、いいよいいよ!」
やめとけやめとけ!さすがに金メダル三枚も抱えて動きたくねぇよ!
「はは…嬉しいが今回は止めておく。金メダルが一箇所に3枚もあれば戦闘回数も増えそうだしな」
カスミの言うことももっともだ。
カスミとメイプルさん、そして俺は金メダルを持っているのが他のプレイヤーにバレている。
当然それを狙う者も多い。
3枚もあるとなれば尚更だ。
前みたいに集団で仕掛けてこないとも限らないしな。
「そっか…残念だけど仕方ないね」
「ああ……よっ、と!私はもう行くとするよ」
カスミが立ち上がり砂を払う。
「頑張ってね!」
「3人もな」
カスミは最後に俺たちに手を振って俺たちから離れていった。
こうして、奇妙な共闘は幕を閉じたのだった。
真のフラグ建築士は思考で建てる…(意 味 不 明)
多機能フォームバグってました。
太字に出来ませんでした。
第二回イベントが終わったら新しいオリキャラ案件のやつをやります。