魔剣使いは極度の苦労人   作:詠海だよ

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ヤッター!

……え?赤色?
神か!

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ありがとうございます!




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お前も人外だ

「…ってことがあったんだよ」

 

「なるほどね…妹さんがゲームを始める、と。それがどうかしたの?」

 

あれから約30分ぐらいが経過し、今俺は学校で白峯さん、本条さんと今朝のことについて喋っている。

え?昨日のこと?知らんな。掘り返すんじゃない!

 

 

…話を戻そう。

 

「…俺の妹さぁ…多少は家族贔屓入ってるかもしれないけど、普通に俺よりプレイスキルあると思うよ?」

そう。うちの妹はヤバいのだ。よくアニメで見るような動きを素の身体能力でこなすんだぞ?

バク宙とかね?

 

「多分あいつがゲームに慣れてから同じ装備で戦ったら俺が負ける」

 

「そんなに!?」

 

「あと頭のネジが5本ぐらい外れてる」

 

「「あ―…」」

 

二人も察したらしい。

ていうか本条さん、あんたは人のこと言えないからね!?

 

…オホン。

つまるところ、本条さんのような(頭おかしい)人がまた増えるということだ。

 

「で、話は変わるけど。本条さん最近ゲーム内の知り合い増えてきたでしょ?」

 

「うん!クロムさんに、イズさんに、カナデに、カスミ!」

 

「ほうほう。知り合いが増えるというのは素晴らしいことだねぇ、本条大佐」

 

カナデとやらは知らないが、俺が迷った時に知り合ったっぽいし、掘り下げないでおこう。

 

「はい、その通りであります!」

 

「なにやってんの2人とも…」

 

「そこでだ。我々もそろそろ腰を落ち着けたい。なので―――」

白峯さんをスルーして話を続ける。

 

…そう。

仕方ないとはいえだ。

なぜわざわざ人外3人を一人で相手にしなくてはならないのか。

そう考えた俺は───

 

 

 

 

 

「ギルド作らない?」

 

知り合いを巻き込むことにした。(ゲス野郎の鑑)

 

 

 

 

その後。

本条さんが珍しく授業中にぐっすり眠り、起こされた瞬間にかなり大きい声で「もう見張り交代?」とか言ったり、体育の授業でドッチボールをやった時に「【カバームーブ】!」と叫んだりしていて、思わず笑ってしまった。

 

まあそんなことはさておき。

今日は凛がログインする。

…いやな予感しかしない。

 

アイツは絶対に何かやらかす。間違いなく。絶対に。

 

今はログインしてキャラ設定をしているアイツを待っているが、武器も何を選ぶか想像がつかない。

 

「…うーん…あっ、いたいた!兄さーん!」

 

「…!?ブフゥ!」

 

「…?どうしたの?」

 

「…ゲーム内では兄さんって呼ぶな。キャラクターネームで呼ぶんだ。俺はレインな、お前は?」

 

「リン」

 

「えっ」

 

…ほら早速やったよ!リアルネームで登録するか普通!?

 

「よ、よしリン。武器は何を選んだんだ?」

 

「杖だよ。でもゆくゆくは全部使いたい!」

 

…杖か。俺は近接だから相性はまあまあ良いかな。

 

「ちなみに初期ステータスは?」

 

「MPと…INT?に半分ずつ振ったよ」

…what?

 

「…マジで言ってんの?」

…え?またAGIゼロの爆誕?

 

「うん、マジマジ。…なんかまずかった?」

えぇ…思わず頭を抱えるレベルだぜこいつぁ…

 

「何故俺の周りには頭おかしい人ばかり集まるのか…」

 

「類友ってやつじゃない?ていうか失礼だなぁ」

 

「お、お前な…俺まで頭おかしい人判定しないでくれる?」

 

「えー、でも第二回イベントのアーカイブ見た限り、兄さんも相当頭おかしいと思うよ?」

 

う、嘘だ…そんな…!そんなバカな…ッ!

 

「…俺もッ!人外だと言うのかッ!」

崩れ落ちて血を吐くように叫ぶ。

 

 

「いや、そこまでは言ってないけど」

 

「あ、はい」

 

気を取り直していこう。

 

またもや俺はAGIゼロの面倒を見なくてはいけないと。

 

……ごめん。正直に言わせてもらうと超めんどくさいわ。

この役ほっぽり出して逃げたい。

 

「ねぇ、ちょっと聞きたかったんだけどさ…」

 

「ん?どした」

 

「…兄さんの頭の上に乗ってるそのタヌキはなんなの?」

 

「え?…あぁ、こいつね。こいつは…

 

 

たぬきちだ!」

「なんでど○森!?」

 

「思いつかなかったからな、名前。

ま、冗談はさておき。こいつは第二回イベントでボス倒した時に出てきた卵から産まれた…テイムモンスター?だな」

 

そう。俺の頭には今タヌキが乗っている。

あの地竜を倒した時に落ちた卵のやつだ。

 

こいつはどうやらメイプルさんのテイムモンスターであるシロップとは少し異なり、プレイヤーを支援するタイプのやつみたいなんだよな。

今習得してるスキルは【感覚共有】だけ。

ただしこのスキル、偵察などで大活躍する。

 

【感覚共有】スキルは、その名の通り俺とたぬきちの感覚を共有する。

例えば視覚。たぬきちの見ているものを俺も見ることが出来る。

単純だけど強力なスキルだ。

 

そのことを説明すると、リンは目を輝かせた。

 

「わたしもテイムモンスター欲しいな〜!」

 

「頑張りたまえ、少女よ」

 

こいつはほんとにすぐテイムモンスターをゲットしそうで怖い。

 

さて…じゃあ俺は…

 

「じゃあ、俺はギルド設立のために【光虫】探しに行くから…」

 

サリーさんとギルドホーム建設の為の【光虫】を探す約束を今日は取り付けてある。すっぽかしたら多分俺のギルド生活終わるナリ。

 

そう言ってさりげなく逃げようとすると。

 

ガッシ。

 

「待って」

STRゼロとは思えないほどの力で肩を掴まれる。

 

「…おい、何してんだよ?離してくれ、さもないと明日学校で白峯さんにしばき回された挙句にギルド内での立場が底辺になる」

 

「行かせないよ、なに逃げようとしてんの。

わたしたちは…兄妹じゃん…地味なレベル上げだろうとなんだろうと…

 

 

 

逝く時は一緒でしょ?」

 

「…えぇい離せ!こんな時だけ兄妹の絆を主張するなぁ!」

 

「兄さんが学校でしばき回されるとかギルド内での立場とかどうでもいいから早くレベル上げ行くよ!」

 

「お、おま…今とんでもないことを口走りやがったな!?お前にとってどうでもよくても俺にはよくねぇんだよ!」

 

掴み合いが始まる。

だが俺は失念していた。

ここが第一層の広場であることを。

まぁつまり…人がめっちゃ居ることを。

 

「お、おい。あれ【狂人】って渾名のレインだよな」

 

「初期装備の子をカツアゲしてるぜ…さすが【狂人】」

「どーいう意味だコラー!!」

誰が狂人だコラ。ぶっ飛ばすぞ。(こういうとこ)

 

「おい、聞かれてんぞ!」

 

「逃げるぞ!」

 

「ふっふーん!傍から見たら兄さんは初めたばかりのプレイヤーにカツアゲしてるようにしか見えないのだよ!」

 

ドヤ顔でリンが言ってくる。

 

「ぐぐぐ…作戦負けかよ…!」

 

この後めちゃくちゃレベル上げした。(リンの)

 

 

 

ついでに翌日、めちゃくちゃしばき回された。




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