魔剣使いは極度の苦労人   作:詠海だよ

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オリキャラでます。ご了承ください。
そろそろ妹に戦闘させてぇな


唐突な変人出現。勘弁してほしいね

「ふぅ」

 

消滅していくモンスターを見ながら息を吐く。

 

第四回イベント開始まであと1日。俺は、一人で最後のレベル上げをしていた。

 

……していた………んだけど、さ。

 

さっきから視線を感じるんだよね。

なんというか……ずっと。レベル上げ始めた瞬間から。

 

 

「いつまでも見てないで帰って欲しいんだけど……」

 

「……あらら、バレてたん?気配の察知まで一流なんて、余計惚れてまうわ…」

「勘弁してくれない?」

なんだコイツ。ていうか、変人の気配ってやつを感じるんだが、逃げた方がいいかな?

 

 

木の陰から出てきたのは、メイプルさんと同じくらいの背丈の女の子。

こういうゲーム特有の露出が多い服を着ていた。

 

 

「なんだその格好、誘ってんのか」

 

 

「うちのこと気になるんならかまへんよ?ほら」

「冗談だよ、本気にすんなバカ!俺はロリコンじゃねぇ!!」

 

丈の短いスカートをピラっと捲り始めたので冗談もほどほどに叫ぶ。

 

 

「あははっ。あんたはん、初々しいなぁ」

 

「ほっとけ。で、なんで俺をつけ回すんだ」

 

『楓の木』の偵察なら俺じゃなくてメイプルさん見てくるだろうし。

 

そう俺が言うと、少女はこちらを指さして。

 

 

「あんたはんを……」

 

 

「あ…あんたはんを?」

 

 

 

「蕩かして、うちのもんにしたいから……♡」

 

少女は恍惚とした表情でそんなことを……………ヒュッ

 

 

アイエエエエェェェェェなんでェ!?なんで俺ぇ!?

 

 

ぞわり、と背筋が凍る感覚。

恐怖だ。

 

俺のなにがいいって言うのかは全くもってわからないが、この少女は俺のことを独占したいらしい。

 

 

「お……俺よりいい感じのやつはいなかったのか?」

 

「うち、イケメンが好きやからなぁ。女子(おなご)はねぇ」

 

「じゃあ……クロムとかは?」

 

容赦なくクロム(仲間)を売っていくスタイル。すまねぇクロム…。

頼む、クロムで満足してくれ!

 

「うちはあんたはんが良いんよ?」

 

駄目だったぁぁぁぁぁぁぁ!?(錯乱状態)

 

…………ふぅ。落ち着け。

 

まだ策はあるぜ!

たった一つだけ策はある!とっておきのやつがな!

いいか、息が止まるまでとことんやるぜ!

 

 

「あんた……名前は?」

 

「わざわざ聞いてくれるなんて嬉しいわぁ。うちは、イオリ」

 

「知ってると思うけど、レインだ。じゃあ俺は帰る」

 

「あっ」

 

(さりげなく)逃げるんだよォ!

少し早歩きでイオリが見えなくなるまで歩いた……その時だった。

 

 

「もう、いけず」

 

「ホワイジャパニーズピーポー」

 

柔らかい感触。抱きつかれてるみたいだ。

俺に正面から抱きついてくるのはさっき振り切ったはずのイオリ。

……………。

 

あ……ありのまま今起こったことを話すぜ!

《俺はイオリが見えなくなるまで歩いたと思ったらイオリのところに戻っていた》

な……何を言ってるのかわからねーと思うが、俺も何をされたのかわからなかった…。

頭がどうにかなりそうだ…催眠術とか超スピードとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。

もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…。

 

「【瞬間移動(ファストトラベル)】ー!」

 

恐怖に逆らわず転移を行使。

 

瞬間、景色が入れ替わった。

そこはすでに、ギルドハウスだった。

もちろんイオリはいない。

 

「っだぁぁ……はぁっ、はぁっ、はぁっ……」

 

な…んだったんだ、アイツ…!

 

俺とイオリは戦ってない。でも……分かるんだ。

アイツと戦ってたら絶対負けてた。

それくらい恐ろしかった。

途中ふざけてたのはただの現実逃避、そして空元気だ。余裕はなかった。

 

 

「このままじゃ……ダメだ」

 

イベントまであと1日。イオリが参加するかは分からないけど、何か用意しなくちゃな……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時計の針が、ちょうど夜の9時30分を指した時だった。

少女はVRゲーム機を頭から外して、かなーり大きなベッドで転がり回る。

 

 

「レインさんイケメン!映像で見たのよりかなりイケメン!付き合いたい結婚したーい!」

 

少女はレインの大ファンであった。

 

そして、それを諌める者が1人。彼女の執事だ。

 

「伊織様、女性は結婚したいなどと軽率に口に出すのはいけませんよ」

 

「いいでしょう別に。私の勝手でしょ?……ふあぁ……」

 

大きなあくびをする少女。

 

「今日はもう寝るね。おやすみ、空」

 

「おやすみなさいませ、伊織様」

 

執事は部屋のドアを丁寧に閉め、自分の部屋へと戻る。

 

 

「さて………。

 

 

 

 

 

………レイン…!伊織様に軽々しく近付く害虫め……!明日は二度と伊織様に近寄れないようボコボコにしてくれる!」

 

 

部屋が防音だということを良いことに、物騒な事を叫ぶ執事だった。

 

 

 

 

 

「……ヒッ」

 

「……兄さん?わざわざ買ってきたのに食べないの?そのハーゲンダッツ」

 

「いや、なんか悪寒がしてな。もちろん食───」

 

「食べないならもらっちゃうね!いっただっきまーす!」

「聞けよ。てか食うな、俺のだぞ!」




宵咲伊織

プレイヤーネーム:イオリ

家はバリバリの富裕層。
今どきありえないレベルの豪邸に住んでいる。

年齢は15。中3。髪は茶色
背丈は平均より少し低いが、控えめに言って超絶美少女。

ゲーム内ではキャラを作っている。ロールプレイってやつだな。
ゲーム内キャラのイメージはFGOの酒呑。言葉遣いムズい。
武器は秘密。

執事

プレイヤーネーム:?????(5文字ってわけじゃないよ)

年齢は25。
伊織に仕える執事である。優秀。イケメソ。
伊織を思うあまり、伊織が交友を持っている人間を選定するというレベルである。
武器は秘密。
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