5月24日
スキル【氷華閃閃】について修正
レイン
Lv16
HP65
MP12/12
【STR 60〈+15〉】
【VIT 25】
【AGI 60+〈+5〉】
【DEX 10】
【INT 0】
装備
頭 【空欄】
体 【空欄】
右手 【初心者の片手剣】
左手 【空欄】
足 【空欄】
靴 【初心者の靴】
装飾品 【空欄】
【空欄】
【空欄】
スキル
【状態異常攻撃Ⅲ】【パワーアタック】
【スラッシュ】【疾風切り】【電光石火】
【疾風一陣】
【連撃強化・中】【体術Ⅲ】【片手剣の心得Ⅲ】
【体捌き】【気配遮断Ⅲ】【気配察知Ⅲ】
【しのび足I】【跳躍Ⅱ】
【毒耐性小】【料理Ⅴ】
【電光石火】
このスキル所持者のAGIを二倍にする。
取得条件
自分よりAGIが二倍以上高いモンスターから逃げ切る。
(このスキルは、メイプルと合流する時、追ってくるモンスターから逃げ、途中で曲がりまくったりしてモンスターを撒いた時に取得した。)
【疾風一陣】
五分間に一回、加速することが出来る。
取得条件
敵の攻撃を30分間避け続ける。
【
何もかもを貫く刺突攻撃を使うことが出来る。
クールタイムは10分間。
取得条件
一回の刺突攻撃でモンスターのHPを全て削り切る(それを連続で五回行う)
(ここからほんへです)
俺は今日も〈New World Online〉にログインする。
その理由はまぁ、自分のレベル上げもあるが…
「今日も来るって言ってたし、本条さんこのゲームハマったのかな?」
そう。本条さんが今日もログインすると言っていたから、待ち合わせをしているのだ。
そして俺がゲームを開始すると、
「あれ?メイプルさん居ないな、まだ来てないのかな?」
待ち合わせ場所の噴水にはメイプルさんが居なかった。
思わず、周りを見渡すと…
「はい!その大盾格好良いですよね!」
「あ、あぁ。それはどうも…」
赤い大盾を背負った、困惑気味の人と話している、メイプルさんがいた。
え?どういう状況?なんかあの人困惑してるし…あっ、あの人昨日森に居た人じゃん。まぁ、取り敢えず声掛けてみよ。
「メイプルさん、何してるの?」
「あ、レイン君!格好良い装備はどうやったら手に入るんだろうって思って聞いてたの!」
「あー…」
なるほど。俺らまだ初期装備だからね。装備欲しいよな…。
「えっと、これはオーダーメイドだよ。生産職の人にお金を払って作って貰うんだよ」
「むむむ…成る程…」
「そうだな…紹介してあげようか?」
「っ!ぜひお願いします!」
「あ、僕もいいですか?」
「もちろんさ」
「マジか…まさか話題になってる二人ともに話しかけられるとは……後で掲示板に書こう」
そう、俺は後で知ることになるが、この人は俺たちのことについてよく話してる掲示板の、名無しの大盾使いだったのだ。
いつも通り(ではないが)やはりメイプルさんを俺がおんぶして移動する。移動中、通りがかる人達の生暖かい目線が痛かった。
しばらく歩いた所で一軒の店に入る。
中には女の人が一人カウンター越しに作業をしていた。
「あら、いらっしゃいクロム。その二人は?」
「ああ、ちょっと大盾装備の新入りを見つけてな、衝動的に連れてきた。で、こっちは…」
「この子…メイプルさんとパーティを組んでるので、付き添いみたいなものです」
そう言ったクロムさんと俺の後ろから、メイプルさんが姿を見せる。
「あら、可愛い子ね……クロム、衝動的にこの子を連れて来たの?通報した方がいいかしら?」
そう言って、店主の女性が青いパネルを空中に浮かべる。
え、通報しようとしてんの?運営に?クロムさん垢BANされるよ?
「ち、ちょっと待てよ!それは、何ていうか言葉の綾だって!」
「ふふっ、分かってるわよ。冗談冗談」
「はぁ…心臓に悪いから止めてくれ」
クロムさんはそう言ってホッと息を吐く。
「あなたも怪しい人にそんなに簡単についていっちゃ駄目よ?」
そうだよ(便乗)
「あっ…分かりました」
「俺は怪しくねーよっ!?」
漫才か?それも夫婦漫才。
「ふふっ…それで、本題は?」
「この子が格好良い大盾が欲しいって言うから、顔見せだけでもさせておこうと思ってな」
「なるほどね…私の名前はイズ。見ての通り生産職で、鍛治を専門にしているわ。調合とかもできるけどね」
「あっ、私はメイプルって言います!」
「俺の名前はレインです」
「メイプルちゃんにレイン君ね。メイプルちゃん、大盾を選んだのはなんでかしら?」
「えっと、痛いのは嫌だったので防御力を上げようと思って…」
いつ聞いてもすげぇ理由だなオイ。
「なるほどなるほど。じゃあVIT特化装備が良さそうね…ただ最低でも100万Gはいるけど」
100万か…今の俺達じゃやっぱり到底無理だよなぁ…
「所持金は幾らだ?」
「うっ…まだ3000Gです…」
「俺も5000しか無いですね」
「ふふっ、それじゃあ足りないわね。まぁ気付いた時には貯まっている物よ?」
やっぱりダンジョン潜るしかないか。俺も装備欲しいしな…
「うぐぐ…しばらくオシャレはお預けかなぁ…」
「まぁ始めたばっかりだとそんなもんだよ」
地図を指さし、イズさんがメイプルさんに向かってレクチャーを始める。
「東に、毒竜の迷宮があるわ。そこになら、いっぱいお宝があるわよ。ちょっとモンスターが強いけどね?」
「その内、行ってみるといい。運が良ければ、何か装備が手に入るかも知れないぞ」
俺は地図を見ていて、気になったことがあったので、二人に聞いてみた。
「あの、このゴーレム?が描いてある所って?」
二人は顔を見合わせて、揃えて渋面を作った。
「そこはゴーレムのボスがいるんだけど、恐ろしく強くて、まだ誰も倒したことがないんだ。まだ行かない方がいいぜ。現時点最強プレイヤーも負ける程だ」
「へぇ」
結構興味あるな…強い敵とも戦ってみたいし、後で行こ。
「色々ありがとうございました!」
メイプルさんが目を輝かせている。早くダンジョン探索に行ってみたいのだろう。
「せっかく知り合ったんだし、フレンド登録しておきましょうか。そうすればいつでも連絡がとれるから」
「はい!クロムさんもいいですか?」
「おう。ついでに、俺のポーション分けてやるよ」
この人が優しい人でよかった…メイプルさんが騙されたりしないか不安だし、ちゃんとネトゲに関することを教えなきゃな。
こうして、二人とフレンド登録をして、別れた。さて…
「メイプルさん、今日も別行動で。ダンジョン行くんでしょ?」
「うん!レイン君はどうするの?」
「俺は、さっきクロムさんたちが言ってたゴーレムの所に行ってみる」
そこで一度言葉を切り、
「お互い頑張ろう!」
「うん!頑張ろー!」
そして、メイプルさんとも別れ、さっき買った地図を見ながら、ゴーレムのマークに向かう。
そして、五分後…
「よし、着いたか」
そのゴーレムは、もはや倒せないという固定概念が付いているようで、挑戦者は俺以外誰もいない。
そんなに強いボスに今から挑戦するのだ。難易度最高クラスだからこそ燃えてくる、というヤツかな。白峯さんが言いそうだ。
ソイツが居るであろう空洞の前には恐らくプレイヤーが立てたと思われる看板があった。
「えーと、なになに…『死ぬ覚悟はあるか』…もちろん、ある」
まぁ、そうやすやすと死ぬつもりはそうそう無いけどな…
そんなことを考えながら、洞窟へと踏み込んだ。
レインが空洞の中央辺りまで来た途端、レインの目の前でポリゴンが集まり、モンスターとして実体化して行く。
実体化したそのモンスターを見た途端、レインは思わずこう思った。いや、口に出した。
「氷のゴーレム…か?炎系の魔法でも覚えてくれば良かったな…」
なんて言ってガッカリしているが、MPは初期値から上げてないし、INTは0だ。そんな魔法が通じる訳が無い。
しかし、直ぐに気持ちを切り替え、敵を見て、動き方を伺う。
見た瞬間、ゴーレムの体の胸あたりに穴が空いていて、そこに球体の、核のような物を見つけた。
「あれが弱点っぽいな…」
しかし、あの球体を攻撃するなら、零距離まで近付かなくてはいけない。ならば、とレインは動き始める。
「まずは攻撃パターンを掴む!」
作戦は、相手の攻撃パターンを知り、その攻撃の隙を見て攻撃。至って
シンプルだが、これが一番安定しているのだ。
まずゴーレムは、その腕力に物を言わせて、致死の威力を持つパンチを放った。しかし、AGI特化型のレインが避けるのは容易い。
何度も回避しながら、考える。
(パンチしかしないはずが無い。パンチだけだったら簡単に避けられるし、倒せない訳が無い。何か別のことをしてくるはず…)
その予感は、直ぐに的中する。
急にゴーレムがなんの前兆も無しに氷ブレスを吐いた。
「なっ!?」
レインは一応、ブレスを吐いてくるかも、とは思ってはいたが、前兆無しだとは思っていなかった。
しかし、色々警戒していたからか、反射的にAGIに物を言わせて跳び上がり、ブレスを回避した。
だが。
ゴーレムのAIは、それを狙っていた。
空中に跳び上がって動けないレインに、拳が向かってくる。
「くっ…!」
剣を前にかざし、直撃は防いだが…
当然だが、金属が悲鳴を上げ、剣が折れる。
そして、これも当然だが、直撃を防いだとはいえ、パンチの衝撃は防げない。中央で戦闘していたが、空洞の端まで吹き飛ばされ、岩壁に激突。
「がっ…」
レインは自分のHPゲージを見た途端、驚愕した。
なんと、レインのHPは残り一割程度まで減少していた。
直撃は防いだのだ。しかしそれでもほぼ即死。
攻撃に当たった瞬間死亡。
普通ならそれで絶望するだろう。
しかし。
レインは、笑っていた。
それも、諦めの笑みでは無く、好戦的な笑みだった。
「ハハッ…1回でも攻撃食らったら終わり、か。面白い!」
ドスドスと音を立てて距離を詰めてくるゴーレムを見据え、替えの剣をストレージから出し、構える。
「うおおおおぉぁぁっ!」
そして咆哮し、なんと正面から突っ込む!
ゴーレムはレインが自暴自棄になったと思ったのか、無造作に拳を突き出す。
その拳を、レインはスライディングし、くぐり抜けた。
そして、ゴーレムがパンチした後のごくわずかなディレイをレインは見逃さない。
一瞬ゴーレムの体が硬直した瞬間、残っていた僅かな距離を詰め、弱点へと跳ぶ。
「う…ああッ!!」
狙うはゴーレムの心臓部分である核。
そこを、一撃で破壊する!
「
渾身の一撃を放ち、ゴーレムにその必殺の剣が触れた途端、ゴーレムの体は崩れ、光となって消えていった。
「ぐぇっ.........」
情けない声を出して落ちてきたレインは、不幸なことにその落下で気を失った。しかし、システムの声が響いた瞬間飛び起きた。
『レベルが38に上昇しました』
「は?」
『スキル:【フリーズドブレス】を獲得しました』
「えちょ、ま」
『スキル:【永久氷塊】を獲得しました』
「な、何それ…」
『スキル:片手剣の心得がⅢからⅤに進化しました』
「いや、それは嬉しいけど…」
アナウンス、というかシステムの声はそれで終わった。
「な、何が何やら…取り敢えず、スキル見てみよ」
【フリーズドブレス】
MPを使わず、武器からあらゆる物を凍らせる、ブレスを放つことが出来る。
取得条件
氷結ゴーレムを倒す。
「え…つっよ!」
思わず叫ぶのも無理は無い。
MP無しで擬似的な魔法を放てるのだ。なんて素晴らしいスキルなんだ、とレインは考えていた。
【永久氷塊】
このスキルの所有者が出す氷は、破壊不能オブジェクトとなる。
ただし、本人が消そうと思うと消える。
取得条件
氷結ゴーレムを倒す。
レインはこの短い文章の意味を咀嚼し、理解した瞬間、冷汗がだらだらと流れ、顔が真っ青になった。
「えぇ…」
(こんなスキル、なんであるんだ?事実上最強じゃないか。イベントとかで籠城してたらこのスキルマジでチートだぞ?)
これはなるべく使わないようにしよう、と思ったレインだった。
運営に目を付けられるのはやっぱり嫌だろう。
…しかし、この時点でもう運営に目をつけられているとは、知るよしも無い。
「そうだ、宝箱!良い武器があるといいな〜」
そして、宝箱を開けた途端、
「おぉ!」
感動の声をあげた。
何故なら、凄いレア物みたいな輝きを放つ装備が並んでいたからだ。
「えーと、なになに…【氷華の魔剣】、【氷華の羽織り】【氷結のブーツ】……全部【破壊成長】属性持ちか。いいね」
それを一回ストレージに入れ、装備した瞬間、通知音が鳴った。
『スキル:【氷華閃閃】を獲得しました』
「え、また?」
『スキル:【氷華一閃】を獲得しました』
「もう突っ込まないぞ…」
【氷華閃閃】
華を描く、神速の連続攻撃を使用することが出来る。
連撃数は使用者が自由に決められる。
(最小2連撃、最大10連撃)
クールタイムは10分。
取得条件
氷華の魔剣を装備する。
【氷華一閃】
華を描く、神速の単発上段切りを使用することが出来る。
クールタイムは10分。
取得条件
氷華の魔剣を装備する。
「攻撃系スキルか、クールタイムはちょっと長いけどまぁいっか。後で試してみよ」
そんなことを言いながら、メイプルに連絡を送り、街への帰路に着いていた。
同時刻〜運営
「なっ……なっななな………」
「どうしたんだ?疲れてるのか?」
「ひょ、氷結ゴーレムが、が、倒された!」
「………………え?」
一瞬、運営達の空間が、静寂に満ちた。しかし、次の瞬間。
「な、な、なんだと!?氷結ゴーレムは俺達のストレスと悪意の塊だぞ!?」
「だ、誰だ!倒した奴は!?ペインか!?」
「いえ、レインっていうプレイヤーですね!やばいですよ!ふざけてチートアイテムクリア報酬に入れちゃいましたよ!?」
「落ち着け!第1回イベントを見て、それでやばかったら下方修正すればいい!」
その日、運営の人達は慌てまくって、仕事にならなかったという.........
戦闘シーン難しい…
靴の方にも、羽織りの方にもスキルがありますが、取り敢えず剣だけ。
次回も最初にステータスを書きます。
次回のレイン君のステータスをお楽しみに。