普通に忙しかったので遅れました。
532名前:名無しの大盾使い
皆もう二層には行ったか?俺は無事に二層に入ったぞ
533名前:名無しの槍使い
おう
ついさっき勝って二層入ったところだ
534名前:名無しの大剣使い
俺も無事に勝利
535名前:名無しの魔法使い
俺も
勝ったぜ
やったぜ
536名前:名無しの弓使い
何と俺も二層到達してるんです
537名前:名無しの槍使い
あれ?俺ら割と強くね
538名前:名無しの大剣使い
初心者コンビがさっと二層にいってもついていけるようにレベル上げてたら…
第一線の仲間入りですよ
539名前:名無しの弓使い
俺もそれだわ
539名前:名無しの大盾使い
そんな二人だが
まだ二層に行ってないっぽい
っていうかパーティー増えた表記が俺のフレンド欄に出てるんだけど
540名前:名無しの弓使い
俺それ見たぞ多分
541名前:名無しの魔法使い
ちょっとそれ詳しく
542名前:名無しの弓使い
名前はわからないが初期装備だったし仲よさそうだったからリア友だと思う
543名前:名無しの大剣使い
武器は?
544名前:名無しの弓使い
短剣だったはず
545名前:名無しの魔法使い
意外
魔法使いか弓使いだと予想してた
546名前:名無しの槍使い
俺も
547名前:名無しの大盾使い
まあ盾1枚剣1枚で戦うならその構成は良くないな
だが…あの三人友達だろ
果たして普通の初心者なのか
メイプルちゃんタイプの初心者かもしれん
548名前:名無しの魔法使い
確かにありうる
548名前:名無しの弓使い
メイプルちゃん「極振りは強いよ!」
友達「そうなの!?じゃあそうする!」
これ
549名前:名無しの大剣使い
極振りの化け物が二人と動きが人間じゃない奴がいるパーティーとか
どうしようもねぇぞ
550名前:名無しの槍使い
おいお前ら落ち着け
短剣使いだぞ
550名前:名無しの魔法使い
ああそうか
何か無意識に大盾イメージしてたわ
551名前:名無しの大盾使い
短剣ならAGI特化か?
552名前:名無しの弓使い
でもそれあんまり強くなさそう
553名前:名無しの大剣使い
防御力無いから一撃で終わりだもんな
しかも火力ゼロ
554名前:名無しの槍使い
まあ多分勝手に頭角を現してくるだろ
次のイベントっていつだっけ?
555名前:名無しの大盾使い
今からだいたい一ヶ月後で時間加速させてゲーム内とリアルの時間がずれるらしい
んでイベントは二時間で途中参加と退場は時間加速の関係で出来ないんだと
運営が前回の盛況でイベントの開催スパンを短くしたらしい
556名前:名無しの魔法使い
運営ぐう有能
557名前:名無しの槍使い
一ヶ月あれば多分鍛えてくるだろうし
プレイスタイルも見れるだろ
そこで判断出来る
5 5 7 名前:名無しの弓使い
あー早く次のイベント来いよー
その子の実力気になってしゃーない
俺が湖に突き落とされ溺れたあの日から二週間ちょいがたった。
今俺は、本条さん、白峯さんとビデオ通話で今日あった【Νew World Online】のメンテナンス内容について話していた。
メンテナンス内容は一部スキルの弱体化とフィールドモンスターのAI強化だったようだ。
「ま、俺達に関係あるのは一部スキルの修正だけかなぁ」
「でもさぁ.........そのスキル修正で.........」
「そう!【悪食】に回数制限が付いちゃったんだよー!」
まぁ当然ではあるだろう。あれは紛れもないチートスキルだし。
《*原作を見ていない人の為の説明!
スキル【悪食】とは、触れた物体(人間も可)をMPに変換して吸収してしまうというチートスキル!
つまり敵にとってはメイプルさんの盾に触れたら即死の超絶無理ゲーである!》
「しょうがないよ。だってあれ強すぎるもん」
「あと.........防御貫通攻撃っていうのが…」
「まぁ.........そりゃそうなるよねぇ…」
そう、それだ。一番メイプルさんにとっての壁になるスキル。
ゲームではかなり王道のスキル。
でも相手にするとここまで怖いとは…
完全に運営の苦肉のメイプルさん対策だな。
イベントが終わってから掲示板を見てみたら頭でモーニングスター弾き返してた映像見ちゃったし。その気持ちはとても分かる。
あの映像を見た時は流石に固まった。
だって頭だよ?頭に当たったのに笑ってたよ?
ぶっちゃけちょっと怖かったわ!
そりゃ貫通攻撃実装も当然と言えば当然だ。
そしてもうひとつの修正。
モンスターのAI強化だ。
これは第二のメイプルさんのような存在を作らないための対策だろう。
例えばメイプルさんのスキル【絶対防御】。
こういう何分間ナントカする、という取得条件のスキルを簡単に取らせないためだ。
AI強化がされたから、もう一時間ずっと攻撃なんてして来ない。
だから実質【絶対防御】はこれから取得するのは不可能だ。
.........まぁ、俺の【疾風一陣】もそうなんだけどね。
「あっ、そうだ。明日は二層に行く?」
話を変えたのは白峯さん。
「そうだね。もう第二回イベントの告知も来てるし」
「そっか〜そうだね!じゃあ明日は頑張ろー!」
そう本条さんが言い、電話を切る。
「さて…と」
俺ももう眠い。思わず欠伸をした。だが俺にはまだやることがある。
それはもちろんーー
課題だよ。
終わって無いんだよてか多いんだよ!
〜翌日〜
学校が終わり、俺達は町の中央の噴水で待ち合わせていた。
「二人とも遅いな」
もう集合時間から10分経っているんだけど。
そしてまた2分後くらい。
「お待たせ〜!」
お、ようやく来…た?
「おろ?それユニークシリーズじゃん。手に入ったんだね」
そこには青を基調とした装備を付けているサリーさんの姿があった。
「うん。レイン君が用事あった日に終わらせちゃった」
いや別にいいんだけど。俺泳げないし。
「よし!全員揃ったし、二階層に向かおう!…あっ…どうする?多分あそこもユニークシリーズがあると思うけど…」
二階層に上がるための条件が『ダンジョン』の突破。多分一人で突破で装備が手に入るだろう。
「うーん…私は別にいいかなぁ…今の装備気に入ったし」
「俺もいいよ。あんまりユニーク装備取りすぎると一部のプレイヤーから批判来そうだし」
ただでさえパーティ全員ユニーク装備なのにこれ以上取ってもね。
「じゃあ三人で行こっか!私も普通の大盾手に入れたし!」
そういえばイズさんに作って貰ったらしいな。
後で見せてもらお。
そして俺達三人は二階層へと続くダンジョンへと向かった。
移動方法?決まってんじゃん。
「やっぱりはやーい!」
「ねぇ!やっぱりもうちょっと丁寧に〜!」
「ほんとに置いてくよ!?文句言わないで!」
結局また俺が担ぎました。
数分後。
「到着!」
「よーし、早速中に入ろう!」
「生き生きしてるね2人とも…」
目の前には石造りの遺跡の入口がある。
情報通りならここが二階層に繋がるダンジョンだ。
メイプルさんを先頭にして道を歩く。闇夜ノ写を構えながら歩いているだけで防御面は万全だ。
そうして歩いている内にモンスターにも遭遇する。
前から現れたのは少し大きめの猪だった。
「【ウィンドカッター】!」
サリーさんが先手をとって魔法を撃ち込む。しかしそれはHPバーを二割程削っただけだった。
「むぅ…結構威力減ってるなぁ。これは私も状態異常攻撃スキルを上げないとなぁ」
そんなことを言っていると、体勢を立て直した猪が突進してきた。それは勢いよくメイプルさんにぶつかろうとして。
大盾に呑まれた。
猪は自殺しに行ったようにしか俺には見えなかったが。
だってメイプルさんの盾に突っ込むプレイヤーなんてもういないし。
…これが俗に言うダイナミック自殺か。
「んー…猪との戦闘は二人に任せていい?」
「おっけー!」
「おっけ。試したいことあったし」
「試したいこと?」
「うん。俺のスキルの…」「二人とも猪4匹来てるよ!」
お。丁度いいや試そ。
剣を右肩に担いで構え、その刃にペールブルーの輝きを宿す。
そして、
「【氷華閃閃】!」
突進しつつ一体目の猪を右からの上段斬りで仕留める。
そして回転しながら横一文字に切り払い、2匹目撃破。
さらに左下から斬り上げ、3匹目撃破。
そして最後に大上段から剣を振り下ろし、一刀両断。
戦闘終了だ。
「おぉー!鮮やかだね!」
「今のはどんなスキルなの?」
驚く二人。まぁ自分で言うのもなんだけど凄い速いからな。
「【氷華閃閃】っていうスキルで、連撃数を指定出来るんだ!」
「へぇ〜凄いね!」
そうだろうそうだろう。ハッハッハ!
その後、サリーさんの【蜃気楼】スキルの実験などをしながら進んでいると、明らかにボス部屋臭がする部屋に着いた。
その大扉を開けて中に入る。
天井の高い広い部屋で奥行きがあり、一番奥には大樹がそびえ立っている。
俺達が部屋に入って少しすると背後で扉が閉まる音がする。
そして。
大樹がメキメキと音を立てて変形し、巨大な鹿になってゆく。
うわぁー怖っ(棒)
そして樹木が変形して出来た角には青々とした木の葉が茂り、赤く煌めく林檎が実っている。
樹木で出来た体を一度震わせると大地を踏みしめ俺達を睨みつける。
「来るよ!」
「おっけー!」
「了解!」
鹿の足元に緑色の魔法陣が現れ輝き出す。
戦闘開始だ。
鹿が地面を踏み鳴らすと魔法陣が輝き、巨大な蔓が次々に地面を突き破り現れ、俺達に襲いかかる。
「よっ!と…」
「ははっ!遅いね!」
「はぁっ!」
メイプルさんの大盾は正面からその蔓を受け止めて飲み込む。サリーさんは自慢の回避力で、唸りを上げて襲いかかる蔓を難なく躱す。
俺は蔓が来る方向を読み、回り込んで断ち切る。
メインアタッカーはメイプルさん。
「【
メイプルさんの渾身の攻撃は蔓を飲み込み溶かし消し飛ばして鹿へと迫る。
しかし、毒竜は鹿の目の前で緑に輝く障壁に阻まれて消失した。
「えっ⁉︎」
「多分、あの魔法陣!攻撃が通ってない!」
鹿は再度蔓を伸ばして攻撃してくる。それ自体は俺達にとって全く問題で無いのが救いだ。
「ちょっと観察に回るから、防御を受け持ってくれる?」
「分かった!…【挑発】!」
蔓の向かう先が明らかにメイプルさんに偏る。
「よし、今なら…!」
そうしてサリーが観察に回ってたったの数十秒。何かに気付いたようだ。
「角の部分には攻撃が通るよ!…あと、障壁はあの林檎が維持してるっぽい!」
サリーが木の葉の中で煌めく林檎を指差す。障壁発動時には林檎がより赤く輝いていた。
「じゃあ…私に任せて!纏めて吹き飛ばすから!」
「頼むよ!」
「【
メイプルが新月を突き出す。再び現れた毒竜は今回は障壁に阻まれることなく木の葉全てを飲み込み溶かした。
「【ウィンドカッター】!」
今度は障壁に阻まれることなく鹿に攻撃が通った。赤いダメージエフェクトが散る。
「よしっ!通った!」
「よーし!大技でいっくよー!」
大盾に浮かんでいた結晶がパリンパリンと音を立てて割れると共に新月から巨大な紫の魔法陣が展開される。それはしばらくして光を増し、三つ首の毒竜となって鹿に襲いかかった。
鹿の体が溶けて赤いエフェクトが絶え間なく溢れる。間違いなく致命的ダメージだった。
しかし、鹿の足元の緑の魔法陣が一際輝きその傷を癒す。HPバーを二割まで回復すると毒の状態異常を取り除いて魔法陣はその役目を終え、薄れて消えていった。
「さっきのってまだ打てる!?」
「いけるけど、ちょっと時間かかる!」
「いや!もういいよ!」
そこで二人に声を掛けたのはレイン。なんと鹿のうなじの所に立っていた。
「えぇ!?どうやってそこまで!?」
「普通に跳んだ!その後は角掴んで体の揺れが無くなるまで待ってた!」
…その時メイプルとサリーはやはりこの人は規格外だ、と思ったそうだ。
「とりあえずこれで終わりだ…!」
レインは突き技の要領で鹿のうなじに剣を突き刺した。
鹿が悲鳴にも似た声を上げるが、まだ終わらない。
「1回やってみたかった刺してから発動する奴…!食らえッ!」
「【フリーズドブレス】!」
レインが剣から出した青い光の矢は鹿の首から上を消し飛ばし、鹿はそのままポリゴンとなって消滅した。
「「.................??」」
その時二人はまさに目が点になったと言う。
文才が無くてうんざりだよこんちくしょう