魔剣使いは極度の苦労人   作:詠海だよ

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ちょっとサブタイトルの感じ変えました。(ちょっとでは無い)


はぁぁぁぁぁ!?ふざっけんなよ〇ね!

あれから俺達は草原を抜け、森から出ていた。

 

「よっし!抜けた!」

 

「疲れたぁぁぁぁ…」

 

「うーん!久しぶりに明るいから眩しいや…」

メイプルさんが装備を戻して伸びをする。

目の前にはほとんど草の生えていない荒地が広がっている。そしてそれは山岳地帯にまで続いていた。

 

「この環境の変わり方はゲームじゃないとありえないよねー」

 

「まぁ、こんなん現実世界であったら色々とおかしいからね」

 

「次にどんな景色が待ってるか分からないのはワクワクするよね!」

俺達は荒野を進みつつ会話する。モンスターが近づいてきてもすぐに分かる地形のため、索敵は容易い。

だから、遠くに歩いている三人のプレイヤーらしき人影を見つけることが出来た。

 

「メイプル。誰かいる」

 

「プレイヤー三人。装備はそれぞれ大剣、短剣、片手剣だと思う」

 

「装備はどうする?【悪食】は取っておいた方がいい?」

 

「【悪食】は使えた方がいいかも、即戦闘になるようなら…【カバームーブ】で突っ込んでいけた方がいい…あとは…」

 

「もし一緒に登ることになったら…」

 

まぁ、余計な心配かもしれないけど警戒しておくに越したことは無いだろう。

俺とサリーさんがメイプルさんに小声でもう一つの作戦を伝える。

「了解」

 

俺は索敵スキルを使い、警戒心を強めつつ進む。メイプルさんは前回イベントで三位になっているため大抵のプレイヤーはその顔を知っているだろう。

そしてこの言い方は自分語りしてるみたいでなんか嫌だけど、俺もイベント五位だったので顔は知られている…と思う。

人によっては、メダルを奪うために襲ってくる可能性もある。

そうして進むうちに向こうも俺達に気付いたようで立ち止まって相談し始めた。

すると武器を構えることなく、三人は俺達に向かって歩いてきた。

そして声がギリギリ届く所まで来ると

 

「いやー初めて人に会えたと思えば…まさか前回ランカー二人とは…」

 

「本当びびったわ…俺らに戦闘の意思は無いんで出来れば見逃して欲しい…!」

 

「俺達は今から登山だからなあ…無駄にスキルは使いたくないんだ」

 

「なるほどー。私達も今から登山なんですよね。きっとあの山には何かあると思うんですよ……」

メイプルさんの発言に三人も同意見のようで、同行させて貰えないかと申し出てきた。

 

「どうする二人とも?」

 

 

「………いいんじゃない?」

 

「ま、別にいいけど」

こうして、6人で山を目指すこととなった。

 

「じゃあ、私とレイン君が先頭行くから…メイプルは三人の前に立って守る感じで」

 

「おっけー!どんなモンスター相手でも守って見せるよ!」

メイプルさんがぐっと大盾を構えてみせる。これ以上頼もしい大盾使いがいるだろうか…いやいない。いてたまるか、これ以上硬い奴なんて!

 

「頼もしいな」

 

「本当にな」

後ろの三人も同意見みたいだな。まぁ、そりゃそうだよな。

 

登っていく途中何度かモンスターと遭遇したが、メイプルさんが守るまでも無く撃破。

 

そして、目的地が近づいてきた。

 

「よっし、もうひと頑張り!」

メイプルさんが大きく伸びをした、

その時。

 

 

 

 

 

 

 

「行くぞ!【鎧砕き】!」

 

「【ディフェンスブレイク】!」

 

「【スルーブレイド】!」

メイプルさんの後ろにいた三人が一斉に斬りかかって来た。

防御力貫通スキルがメイプルさんに迫る。

ずっとメイプルさんの隙を窺っていたかの様にその連携はスムーズだった。

これ以上ない奇襲と言えるだろう。

だが。

「【カバームーブ】!」

その凶刃はメイプルさんには絶対に届かない。

俺の伝えたもう一つの作戦は三人が同行することになった時にわざと隙を見せて、三人の同行の真意を晒させるというものだった。

俺とサリーさんはもし三人が同行を申し出てきた場合は一攫千金を狙って攻撃してくる可能性が高いと踏んでいたのだ。

 

「「「なっ…なにィーーーッ!!」」」

男達が奇襲が不発に終わったことに驚愕し、動きを止める。

よほど自信があったのだろう。

 

…それにしても、『ジョ〇ョの奇〇な冒険』みたいな驚き方だな。

実際に聞くとうっとうしいなコレ。

 

「【氷華一閃】!」

 

「【ウィンドカッター】!」

 

「ぐあぁぁぁッ!」

サリーさんとの連携攻撃で短剣使いを仕留める。あと2人。

 

片手剣使いは失敗したショックからまだ立ち直れず呆然としている。チャンス!

 

 

「【太古の一撃(エンシェント・ストライク)】!」

助走で勢いを付け、片手剣野郎に向かって剣を突き出す。

「がはぁぁぁッ…!」

俺の攻撃は敵の心臓の位置にドンピシャ。

一撃て倒すことに成功。やったぜ。

 

そして技の硬直が終わった瞬間に、残りの大剣使いを見る。と…

 

 

 

 

 

 

何故かニヤつきながらウィンドウを操作していた。

 

あっ、やべぇ。なんか嫌な予感がする。

 

「ちょっと、何してるの?」

サリーさんも気になった様で少し威圧気味に尋ねる。

すると返ってきた答えは…

 

 

 

「あ?決まってんだろ。『山岳エリアに前回5位のレインが居る』って拡散してんだよ!」

 

 

…………………………オイ。

 

 

 

 

「テメー何してくれてんだ!なんで俺だけなんだよ!ふざっけんなよぶっ殺すぞ!?いや絶対ぶっ殺す!ファッ〇ュー!

 

「レ、レイン君?なんか性格変わってるよ?」

 

「あぁ!?やってみろやボケ!」

 

「何だと!?実力の差見せてやr「毒竜(ヒドラ)!」……」

「がはぁッ!?」

 

…いきなり割り込み攻撃してきたメイプルさんによって俺がブチ殺そうとしていた大剣使いのクソ野郎が殺られた。

 

「メ、メイプル…」

 

「…………」

 

「え、私何かしちゃった?」

 

「…いや、うん。まぁ…ちょっとは空気読もうか」

 

(レイン君の表情が怒りを超えて無になった…)

 

「…ハッ、こんな事してる場合じゃない!」

 

(あ、元に戻った)

そうだ、あのクソ野郎に人を呼ばれたんだ…野郎が拡散した情報は恐らく俺だけ。なぜならメイプルさん相手に勝機があると思うのがまずおかしい。そしてサリーさんは情報無しの謎の人だから無い。

そして俺。俺は前回のイベントで結構注目されちまったし、情報も出てる。対俺だけなら勝機があると思う奴は多いだろう。

 

「クッソ、もう二人で山頂行って!多分狙われてんの俺だ!」

 

「わ、分かった!後でちゃんと合流しようね!」

 

「気を付けて!」

 

そう叫び、サリーさんとメイプルさんは山頂に向かって走り出した。

さて。

敵はどれくらいいるかな…

 

 

 

 

 

………はへぇ?

いや多すぎでしょ!

軽く100超えてるけど!?

どんだけ俺に恨みあるんだよ!?

 

「居たぞ!」

 

「殺してやらぁ!」

 

「前回のイベントの屈辱、晴らさせてもらう!」

いや俺ほんと前回何したんだよ!

 

そして、俺はは左手にサーベル、右にはいつもの片手剣を持ち、

クソッタレぇぇぇぇぇぇぇぇッ!

 

血を吐くような叫びを上げ、大群へと突っ込んだ!

 




書いてて楽しかったです。
でも最近忙しくて、投稿が1ヶ月に1回になってるんですよね.........
すみません。

あ、言い忘れてましたが第一回イベントでレインは相手が名乗り上げをしているのを無視して(自覚無し)殺したりしていた為こんなに恨まれています。
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