広瀬康穂が四部で頑張る話   作:ジョジョラー

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気がついたら、評価バーに色がついていました!
評価してくださった方々、そして感想を書いてくださった皆さん、本当にありがとうございます!
前回までの話を読み返したら酷すぎたので大幅に修正を加えました。もしよろしかったら、また読んでみてくださると嬉しいです!




東方仗助! アンジェロに会う その④

 

 

(さぁ〜〜て)

 

 アンジェロは木の上から双眼鏡を使い仗助の家の中を覗きながらほくそ笑んでいた。

 

(追い詰めたぜ、仕上げにかかるか……クククククックケカカカ……)

 

 仗助の口の中に入り込み、内側からグチャグチャのミンチにしてやる場面を想像しながら不気味な笑い声をあげるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──シュー シュー

 ──ポタポタ……

 

 

 至る所から湯気が立ち上り、そして雨漏りがしている。どこを見渡しても逃げ場はなく、康穂は天井から落ちてくる水滴を必死で避けることに集中していた。

 

「くっ……パワーのないスタンドだから甘く見てたが……とんでもねーぜッ! 水の中にまじる

 能力というのがこれ程恐ろしく狡猾に迫ってくるとは……ッ」

 

 承太郎は歯ぎしりをした。仗助と承太郎のスタンドは単純なパワーでならアンジェロのスタンドより遥かに強いが、IQ160を誇るアンジェロの優秀な頭脳はそれを知っており能力を最大限に活かして確実に康穂たち3人を追い詰める。

 

「やつは何がなんでもおれたちの口の中に入り込む気だ……さて仗助、お前ならこの状況をどう切抜ける?」

「……切抜ける?」

 

 仗助は水滴に夢中で蒸気が迫っているのに気づかない康穂を自分の方に引き寄せながらいった。

 

「切り抜けるってのはちょいと違いますね。…………()()()()()()()!!」

 

 仗助はクレイジーダイヤモンドを繰り出し、強烈なパンチで壁に穴をあけた。

 

「早くこっち来なよ。……壁が戻るぜ」

 

 3人が穴の向こうにくぐり抜けると、クレイジーダイヤモンドの能力で壁が修復された。これで蒸気はこちら側には入ってこない。

 

「とりあえず、これで──」

 

 仗助が壁を直し終え振り返ると──

 

「……! 加湿器ッ」

 

 アンジェロが事前に用意していたのだろう。この場を凌いだと思っていたが、この部屋ではすでに加湿器が稼働しており水蒸気がモロに仗助にかかっていた。

 

「仗助ッ!」

 

 すでに仗助の唇の中に体を半分ほど入り込ませたアンジェロのスタンドが勝利を確信して叫ぶ。

 

「勝ったッ! 予想通りだ、壁をぶち破ってこの部屋に来ると思ってたぜッ! ギャハハハァ──!! 予想したことがその通りハマると、幸せが込み上げてくるよなぁ〜笑いが込み上げてくるよなぁ〜! ケケケケケケッ!!」

「しまったッ」

「う、うぐぅ……うぐおぁ……おああああぁっ!」

「「仗助(くん)ッ!」」

 

 仗助が喉を抑えて苦しみだす。仗助のスタンドでは自分自身のキズは治せないので、体の中に入り込まれたら一巻の終わりなのだ。

 

「うぐぅっ……アンジェロの今言ったことは……間違ってるぜ、承太郎さん、康穂……」

「仗助くん……?」

()()()()()()()()()()()()()()()()……笑いなんて全然込み上げてこねーよ、このアンジェロに対してはねぇ!!」

「「!!?」」

 

 次の瞬間、仗助の口の中から何かが飛び出し、ビチャッと床に吐き出された。

 

「ブギャ────ッ!」

 

 床に落ちたのはよくあるピンク色のゴム手袋で口が縛られており、中ではうねうねとなにかが暴れ回り、叫んでいた。

 

「ハァーッ、ハァ──ッ……捕まえたぜ。ちとばっちいけどすみませんス。ゴム手袋をズタズタにして飲み込んどいたんですよ……体の中に入ってこられた時の事を予想してね」

 

 仗助が能力で手袋を直し体の外にスタンドを吐き出したのだと知り、康穂はほっとため息をついた。こわばっていた体からいくらか力が抜ける。仗助も自分の弱点を理解しており、きちんと対策をうっていたのだ。

 そして、仗助はスタンドの腕で手袋を掴むと自分で窓を開け、思いっきり振った。

 

「 うぎゃぁぁぁぁああああ!」

 

 近くの木から叫び声をあげ、ひとりの男が地面に落ちるのが見えた。

 スタンドを攻撃すれば本体にもダメージがあるので、アンジェロは平衡感覚を失い、地面に墜落したのだ。一時はどうなることかと思ったが、これで状況はだいぶこちら側が有利だ。

 

 

 

 

 

 

 

「ハァーッ、ハァ──ッ……しっ、しまったァ……」

 

 泥水の中で拳を握る。まさかバカな不良が自分の行動を予測して対策しているとは……敵は思ったよりも考えるタイプらしかった。屈辱を噛み締めるアンジェロの視界に、3人分の靴が割り込んできた。

 

「ゲェッ!」

 

 見上げると怒り心頭といった様子のガタイのいい男が2人、そして少し後ろには怯えた小柄な少女が立っている。

 

「テメーが……」

「アンジェロか……」

 

「ちっ、ちくしょぉ〜〜〜ッ!」

 

 いくら自分にとっては好都合な雨が土砂降りでも、スタンドが捕らえられていてはアンジェロに勝ち目はない。惨めなのはお構い無しに、泥をはねながらしっぽを巻いて逃げ出す。

 

 ──しかし、それを許す仗助では無い。

 手にした手袋を振り回すと、アンジェロは再び泥水の中で転ばされた。

 

「ヒィぃぃぃぃ!」

 

 地面を這い蹲る自分に迫る男たちに震え上がりながらも、アンジェロは何とか助かろうと喋り倒す。誇りだとかそんなものは持ち合わせておらず、ただ自分が助かるためならどんなに惨めでも、みっともなくても構わない。

 

「まさかおめーら、これからこの俺を殺すんじゃあねーだろうな!? そりゃあ確かにおれは呪われた罪人だ! 脱獄した死刑囚だ! しかし日本の法律がおれを死刑に決めたからと言っておめーらに俺を裁く権利はねーぜッ! もしおれを殺せば、おめーも俺と同じ呪われた魂になるぜェ!! それ……」

 

 そこまで言ったところでクレイジーダイヤモンドの拳が振るわれ、後ろにあった岩ごとアンジェロの片腕を殴り飛ばした。アンジェロがどんな御託を並べようとも、祖父を殺された仗助の怒りは収まらない。

 

「ブギャァアアアァアァッ!!」

「人を気安く指さしてがなりたてんじゃあねーぜ」

「いっ、いっ、岩と……()()()()()()()()()()()()()()()ぅうううえぅぅぅうぅッ」

 

 仗助は同時に破壊したアンジェロの腕と後ろの岩を瞬時に治し、一体化させたのだ。もう二度とナイフを握ることはできないだろう。

 

「誰ももうおめーを死刑にはしないぜ……おれもこの承太郎さんも康穂も、日本の法律ももうおめーを死刑にはしない。刑務所に入ることもない」

「仗助……あとは任せるぜ」

「…………い、いったい……っ、何をする気だァアアアァアァ! テメーらはあぁ!! 

 

 眼前の仗助のただならぬ気配に、アンジェロは我慢できず恐怖の叫び声を上げた。康穂は黙って息を飲み、決して目をそらすことなく日本犯罪史上最低最悪の犯罪者の末路を見守っていた。

 

「永遠に供養しろ! アンジェロ! おれのじいちゃんも含めて……てめーが殺した人間のなッ!! 

「あああああああああぁぁああぁあ!!」

 

 

 

ドゴォオオオオォン

 

 

 

 

 凄まじい音を鳴り響かせ、クレイジーダイヤモンドが後ろの岩ごと砕きながらアンジェロに拳のラッシュを叩き込んだ。アンジェロの体は岩と一体化してしまい、岩から顔だけが浮き出して悲鳴をあげているというなんとも不気味な光景だ。

 

 

「ひ、ひぃえ……うぁぁぁっ」

 

 

 

 

 

 ──杜王町 名所その① 『アンジェロ岩 』

 行き方:杜王町定禅寺通りバス停下車③番バス 徒歩1分

 アンジェロ岩は道標として、また恋人たちの約束の場所として不気味な外見とは裏腹に町民に親しまれている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 アンジェロが完全に戦闘不能になった所で承太郎が口を開いた。まだこの下衆な男には聞かなければならないことがあるのだ。

 

「ところでアンジェロ! 喋れるうちに聞いておくが……なぜてめーは刑務所の中で急にスタンド使いになれたんだ? その謎は放っておけねぇんでな……」

 

 

 

 

 

 

 







感想、評価をぜひぜひお願いします!
コロナのせいで暇なのでたくさん時間がありますが、やはり書いていただけると捗ります。

番外編ですが、あと2、3話は続きそうです。アンジェロに飽きて書き始めたのですが、原作の中でも最後の方の出来事なのでかなり先の出来事になります。本編(原作沿い)をキチンと進めるのと番外編(オリジナル)を先に終わらせてしまうのどちらがいいと思いますか?ご協力お願いします。

  • 本編(原作沿い)
  • 番外編(オリジナル)
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