もしもお嬢様を1mmも理解してないゲーマーがセシリアに憑依したら   作:まみま

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 ハウディー!筋トレが趣味のマッスルお嬢様ですわ!最近ようやくプッシュアップバーを使ってのプランシェができるようになりましたの!それはそうと、今確認したらお気に入り数が777でしたわ!これは幸運ですわね!
 あと誤字報告ありがとうございますわ!勢いと早さだけで書いてるのでアホみたいに誤字が出るんですの!面倒おかけしてごめんなさいですわ!でもやめらんねえんだわ!


お嬢様目覚めさせる

「ああ、そういえば例の教室のザワつきの件、わかりましたわ」

「えっ? なんだったんだ?」

「僕も気になる!」

 

 先ほどの戦闘の後、予定通りに練習をしている中、ISを纏った一夏さんとシャルロットさんにわたくしが聞いたことについて話しますわ。

 

「実は、学年別トーナメントで優勝した者は一夏さんかシャルロットさんのどちらかと付き合える……なんて噂が流れてるそうですの。今日の皆さんの気合いの入りようはつまりそういうことですわね」

「えっ!? なんだそれ!? 聞いてないぞ!?」

「そりゃ聞いてるはずありませんわよ。みなさんが勝手に言っていることですもの。……しかし困りましたわね。一夏さんはどうでもいいですが、シャルロットさんがお付き合いするなんてことになったら大変ですわ。バレる危険が一つ増えるわけですからね」

「そ、そうだね……!」

「まあ、わたくしの従者はわたくしで守りますわ。言うまでもなく優勝はわたくしでしょうから」

 

 これは自信ではなくただの事実ですわ。ジャ○にユ○をぶつけたらユ○が勝つのと同じように、言ってしまえば自然の定理ですわね。ダメだわ、○ダに勝つ○ャギいますわ。でもあれはジ○ギによく似た隠しキャラだからセーフ……セーフですわね! 

 

「俺だって優勝は狙っていくぜ。もちろん、セシリアにだって勝つつもりだ」

「志が高いのはいいことですわ。わたくしと会うのがトーナメントの上の方であることを祈るべきですわね」

「またナチュラルに煽りを……いけないいけない。これじゃ思う壺だ……」

 

 わたくしと言うものを学習してきたのか、平静を保とうとする一夏さん。うん、なかなかいいお嬢様に育ってきましたわね。

 

「ああ、一夏さんには一つ助言をしておきますわね」

「おう、ありがとうな!」

「いえいえ、それで、一夏さんは攻めている時は強いけど一度ペースを取られるとそのまま負けやすいサ○ザーみたいな方です。一度攻め込んだらそのまま逃さないようにコンボを続けられるようなセットムーブを作るべきでしょう。相手に逃げられたとしても一度クールダウンをして仕切り直せるよう、冷静を常に意識することも必要ですわ。大丈夫、あなたはわたくしの性格の悪さの塊みたいな煽りを常に受けているのですから、並大抵のことでは逆上しないはずですわ」

「性格が悪い自覚はあったんだね……」

「ゲーマーとは性格が悪ければ悪いほど有利なのですわ。シャルロ……いえ、シャルルさんも煽りを覚えればもっと楽に戦えますわよ?」

「僕は流石にそこまで人間性を捧げられないかな……」

「わたくしもその方がありがたいですわ」

 

 流石に性格が悪い人間を従者として雇いたくはありませんからね。オルコット家の煽りカスはわたくし一人で十分ですわよ。最近は煽りすぎてこのIS学園のモミアゲポイントも溜まっていってますが、わたくしは怯みませんわ! 

 

 

 さて、アリーナの使用時間も終わり寮に帰ってゲームをしようかと言うころ、遠くからこちらへとジ○ジョの擬音みたいな音が押し寄せてきましたわ。アイオニオン・○タイロイか何か? 

 

「織斑くん!」

「デュノアくん!」

 

 ヒェッ、なんと言う軍勢。戦いは数だよ兄貴って感じですわね。あっという間にわたくし達……と言うより、一夏さんとシャルロットさんが取り囲まれてしまいましたわ。

 

「なんだなんだ!?」

「どうしたのこれ……? ちょっとみんな落ち着いて!」

 

「「「これ!」」」

 

 彼女達が掲げたのは学内の緊急告知文が書かれている申込書ですわね。

 えっとなになに? 『今月開催する学年別トーナメントでは、より実践的な模擬戦等を行うため、2人組での参加を必須とする。なお、ペアができなかった者は抽選により選ばれた生徒同士で組むものとする』と、なるほど。みなさんはこれを機に男子生徒とお近づきになろうと言うことですわね。チャンスを利用するのはいいことですわ。ただ残り1ドットを削ろうとして負ける方を何人も見てきましたがね。

 

「私と組もう! 織斑くん!」

「私と組んで! デュノアくん!」

 

 と、片方は美少女ですが、側からみれば二人ともタイプの違うイケメン。両方に女子達が殺到しますわね。……ちょっとー、わたくしはー? わたくし一応一番強いんですのよー? 優勝狙うならわたくしですわよー? もしかしてバグ? わたくし透明にでもなってますの? 最初期のバ○オペ2かなにか? 

 

「えっと……ごめん! 俺はもうシャルと組むことになってるから!」

「う、うん! そうなんだ! ごめんね!」

 

 あら、うまくかわしましたわね。女子の追撃から逃れ、わたくしのメイドも守れる最適解ですわ。やるようになりましたわね一夏さん。あとは言葉遣いを丁寧にすれば立派なお嬢様の仲間入りですわ。ようこそ……お嬢様の世界へ……ですわね。

 

「えー……じゃあオルコットさん! 私と組んで!」

「じゃあってなんですのじゃあって。わたくしに目をつけたのは見事ですが、ペアについてはもう少し考える予定ですわ」

 

 わたくしの時は随分とあっさり諦めた彼女達は、その手に自分の名前だけが記入された書類を持って来た方へと帰って行きましたわ。一瞬でうるさくなって一瞬で静かになる様はまるでゲーセンを出入りした時のようですわね。

 

 

 

 

 

 さて、その時からしばらくが立ち、学年別トーナメント戦も5日後に迫る中。抽選で選ばれたパートナーの告知が出ましたわ。結局誰が仲間に来ても勝てると言うことで壁に貼られた抽選結果に目を通したわたくしは……若干引きましたわ。

 

「……ということらしいですわ。よろしくお願いしますわね、ラウラさん」

「……ふん」

 

 真後ろにいるのは銀髪の少女……言うまでもなくラウラさんですわ。まさか彼女と組むことになるとは思いませんでしたわね。てか両方とも専用機持ちとかどう言う調整してますの? ガン○ンの運営より無能ですわよこの調整は。

 しかし、一度倒した敵が仲間になるのはゲームでもヤンキー漫画でも定番の流れではありますが、普通もう少し心を開いてから仲間になるものでしょう? 水と油を混ぜようとしても出来上がるのは透明と黄色の二層ですわよ? 誰も得しないきったない色ですわよ?

 

「……当日に向けて、訓練しますか?」

「するわけがないだろう」

 

 ……彼女も随分と弱々しくなったものですわね……頼むから、とは以前の彼女からは聞かなかったことでしょう。

 

「しかし、訓練をすればするほど期待値が上がりましてよ? 期待値を突き詰めた先に最適解があるのです。わたくしの好きな言葉は"期待値"と"最適解"ですわ。なぜなら口に出すだけで頭が良さそうに見えるから」

「その発言が既にIQ0だぞ」

 

 あら、返事をしてくれるなんて珍しいこともあるものですわね。

 

「……お前に負けて、私は自分の弱さを思い知った。正直どう戦ったってお前に勝てる気がしない……だから正直、お前とペアになってホッとした自分がいたんだ……」

「あら、弱気なことを言うなんて珍しいではありませんか。当日もその調子では困りますわよ?」

「……私はどうあっても織斑一夏を倒さなければならない。セシリア・オルコット、力を貸してくれとは言わない。どうか邪魔はしないでくれ」

「きちんと試合で相手を下すのならどんな手段を使っても文句は言いませんわ。どれだけひどい煽り方をしても笑いながら見てますわよ」

「そうか……」

 

 どうやら心は折れていたようですわね。一度心折れた者は煽りに対してある程度の耐性を得ますから、彼女が立ち直れば前よりも強い戦士になるはずですわ。

 ……ん? どうやらもじもじしているようですが……なんでしょう、嫌な予感がしますわね。マドロ○クで出たら対面にス○カスを見つけた時みたいな……

 

「それから、もう一つ頼みがあるんだが……」

「は、はい。なんでしょう?」

「……あの……踏んでくれないか? 私を」

 

 ……は? もしかして世界がラグってたりしますかね? 地球は無線勢でしたのね、それならこの星を滅ぼすこともやぶさかではありませんことよ。

 しかし、彼女はそれを否定するように、わたくしの袖を掴みながら言いますわ。

 

「踏んでくれ! できるだけ! 強く!」

「えっ……Mは鈴さんだけで十分ですわぁ!!」

 

 

 つい、つい彼女を振り払って逃げてしまいましたわ……才能は戦いの中で開花するとは言いますが、そんな才能を開花させた覚えはありませんことよ。レッパがダムに化けたような気持ちですわ。武器ショトカしようとしたらタックルが出ちゃった時みたいな気持ちですわ。

 

 

「待ってくれ! どうか……! 待ってくれ!」

「嫌ですわ!!」

 

 

 このセシリアが敗走を喫するとは、ラウラ・ボーデヴィッヒ……なかなか手強い相手になりましたわね……

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