もしもお嬢様を1mmも理解してないゲーマーがセシリアに憑依したら 作:まみま
あとどうか皆様お嬢様モノ書いてくださいませ!!!わたくし他の人のお嬢様が見たくて先駆者になったんですの!!!
「はい昇竜ブーン! 昇竜ブーン! 壁ドン壁コンで……はぁいわたくしの勝利ィ!」
「ああクッソがぁ! なんだよそのクソみたいなコンボ! なんなのこのクソみたいなゲーム!? 開発者頭やられてるんじゃないの!? ちょっと! そこのお前!」
「あら、なんですの?」
「一回勝ったからって調子乗るなよ! 私が勝つまで続けるからな!」
「構いませんことよ? どれくらいかかるかわかりませんけどねぇ!!」
「ああクッソ!!!」
大会の翌日、ラウラさんの追撃を逃れるためにまたもやゲーセンに来たわたくしは、対面に座った薄い紫の長髪の女性と楽しく会話をしながら北斗○cに興じていましたわ。
この女性、言動からして初心者ですのに飲み込みが早いですわね。あとおっぱいデカいですわ。○ート様の当たり判定ですわね。
マダマダヒヨッコダァ!
「ああちっくしょう! 露骨に煽りやがってぇ!」
「ジ○ギでも素人の○キを押さえつけることくらい容易くってよ?」
「クソォ! もう一戦だ!」
「次はラウンドくらい取れるといいですわねぇ?」
順番待ちの方もいないようでしたので、そのまま連戦しますわ。
ですが、30戦ほどしたあたりで、気づけば予定していた帰りの時間になってしまいましたわね。
「あら、もう時間なのでラーメン食べて帰ることにしますわ。あなたも一緒に来ますこと? ていうか行きましょう」
「行くわけないでしょ! 顔は覚えたからな! 今度会った時は10:0で負かしてやる! ほら退け凡人ども!」
「あ、そこにいるにこちんちんさんはわたくしの五倍は強いですわよ?」
「そんな名前しといて!?」
観衆の間をスルリと抜けて行きつけのラーメン屋に辿り着きましたわ。いつも通りのメニューを注文して待っていると、先程の女性が隣のカウンター席に座りましたわね。
「あら、来ないのではなくって?」
「……うるさい」
「……まあ構いませんわ。何食べます? とんこつ油マシムシニンニクマシマシバリカタとライスがおすすめでしてよ?」
「何もいらない」
「ここはラーメン屋ですわよ? 何も頼まずに席を一つ占領するのは失礼にあたりますわ。勝者の言うことは聞くものでしてよ?」
「……じゃあ同じのを一つ」
「あいよ!」
コップを取って水を注いであげると、会釈もなしにいきなり飲み干しましたわ。まあ水分補給もなしで連戦してたからそりゃ喉も乾くってもんですわね。
「私さぁ! 他のゲームもやってネットで対戦してるんだけど! お前みたいな煽りカスがいっぱいいるんだよ! 特に金ドリルってやつがウザくてウザくて……!」
「あら? 金ドリル? それはわたくしですわよ?」
「ハァッ!?」
「世間は狭いものですわねぇ……はい、きましたわよ」
これこれ! この体に悪そうな味がいいんですわ! やっぱりここのラーメンは最高ですわね! 毎日でも食べたいですわ! 流石に毎日食べたら早死にしそうだけど!
「美味しいでしょう?」
「まあ……そこは認める」
「ここで食べて帰るのがわたくしのいつものルーティンですの。今度会った時も来ましょうね?」
そのあとは特に会話もなく食事が進んでいきましたわ。やはりラーメンとは静かに食べるものですわねぇ。
「では、わたくしは時間もありますので先に行きますわね。大将、お勘定を。2人分でお願いしますわ」
「あいよ! 2200円ね!」
「ちょっと! お前みたいな小娘に払ってもらうほど余裕ない人間だと思うの!?」
「勝者の余裕でしてよ? 貸し借りなしにしたいなら、今度は勝ってあなたが払えばいいんですわ! それではまた!」
ラーメン屋を後にして学園への道を急ぎますわ。遅れたら織斑先生に殺されそうですし。と、その中で携帯が震えたので見てみると、ゲームのアカウントへのメッセージが。
『次は倒す』
簡潔ですわねぇ……『楽しみにしていますわ』と返信して、携帯を閉じますわ。いいゲーム仲間ができましたわね。
さて、来る臨海学校の日。バスに乗って出発したわたくし達は、やいのやいのとお菓子だのをつまみながら目的地を目指していましたわ。
「ご主人様! ご主人様! 海が見えたぞ!」
「あら、綺麗ですわね」
「是非あそこに沈めてくれ!」
「クッソ汚ねえやつが隣にいなければもっと綺麗でしたのに……」
乗り込んだその瞬間からベタベタくっついてくるロリを引き剥がしながら風景を眺めますわ。ここはIS学園が所有しているビーチであり、当然IS学園お抱えの旅館もありますの。やっぱりこの世は金ですわね。ビバ資本。
予定の場所でバスを降り、部屋割りの通知を受けてまずは荷物を運び込みに行くことになりましたわ。しかしこの部屋割り……
「ちょっと織斑先生!? なんで私とラウラさんが同室ですの!? ウ○ンストンとリ○パーを小部屋に閉じ込めるような暴挙ですわよ!?」
「ええい! 部屋割りはもう決定している! 行け行け!」
「もっとわたくしに優しくしていただけませんこと!?」
抗議もほどほどに、わたくしの手を引いて部屋へ向かうラウラさんに引き摺られ、部屋に荷物を下ろしましたわ。なんなんですのこの地獄……SMしないと出られない部屋か何かですの? 流石にわたくしも泣きますわよ? アンチピックと同室に突っ込まれるのは無理ですわ!
「くそう! やっぱり抗議にいきますわ! 退けいロリっ子!」
「ご主人様ッ! 振り払う時はもっと強く……」
「だまらっしゃい!」
ラウラさんを引き剥がして走り出すと……あら? 一夏さんと箒さんがいらっしゃいますわね。視線の先には……地面から生えるメカニックウサ耳……? その少し後ろには『ひっぱってください』の看板が……
「あらお二人とも、それはなんなんですの?」
「知らん」
「いや……あれはまさか……」
「知らん」
「おい! ほっといていいのかよ!?」
あら、どうやら何かご存知のようですわね。箒さんは先に行ってしまいましたが……なんなんでしょうか?
「ひっぱってみますか?」
「……ああ。放置した方が面倒なことになりそうだしな……」
弱ったような声を出す一夏さん。一体何が来ますの? サイコガンダ○が乱入でもしてくるのかしら? nextのアレめちゃくちゃめんどくさかったですわよね。
一夏さんがうさ耳を力一杯引っこ抜くと……あら、何もなかったようですわね? 勢い余った一夏さんは尻餅をついてしまいましたわ。軽いものを思いっきり持ち上げようとするとぎっくり腰になると言いますし、腰が心配ですわね腰が。
「一体なんだったんだ……?」
言い切るが早いか、空から何かが降ってきましたわ。それは砂埃を上げて着地し……なんですのこれ、デッカいにんじん? にん○んいらないよ! そして何やら聞き覚えのある声が響きますわ……
プシュー、と左右に開いたにんじんから飛び出してきたのは……先日ゲーセンで出会った彼女でしたわ。何者ですのこの人?
「引っ掛かったね〜! ぶいぶい!」
「え、ええ……お久しぶりです……束さん……」
は? いま束さんって言いましたの? 束と言えばISを開発したあの篠ノ之束のことでしょうか……? ロクな性格ではないと思っていましたが、まさかこの人が……
「そして金ドリル! 私はお前に北斗○cで100先を申し込む!」
「最近の人間気軽に100先やりすぎじゃありませんこと? 日本の死因ランキングに100先がランクインする日も近いですわねこれは……ていうか、筐体はどこにありますの?」
「もう運び込んであるよ! ……今日こそは叩き潰してやる」
「へえ、ラウンドすらもぎ取らなかったあなたがほんの数日でデカいこと言うようになりましたわね? 幼稚園に戻って先生にボタンの押し方でも教えてもらったんですの?」
「この煽りカス!」
「煽りはアタックエンハンスなので、煽れば煽るだけわたくしは強くなりましてよ?」
「ま、まあまあ2人とも落ち着いて……」
バチバチとわたくしと束さんの間に火花が散りますわ。申し込まれた勝負は受けるのがお嬢様というもの。ここは一つIS開発者を揉んで差し上げましょう。いや、揉むのは胸の当たり判定ではなくってですね?
「オラァ! 帝王に逃走はないんだよぉ!」
「この速い突きがかわせるかぁ!?」
気づけばわたくし達は夕食の時間も無視してゲームに興じてましたわ。IS開発者とわたくしの戦いを見届けにきた生徒達が周りを取り囲んでいましたわ。今の戦績は75:69でわたくしのリード。しかしいつめくられてもおかしくない状況ですわね……
「ショットガンで撃たれれば人は死ぬ!」
渾身のショットガンカウンターが決まり、76:69。束さんは悔しそうにしてらっしゃいますわ。
「この少ない時間でよくここまで磨き上げたものですわね! しかしまだわたくしに勝つには未熟!」
「言ってろ! そのヘルメット叩き割ってやる!」
そして熱い勝負が始まる……
「お前達、何をやっている?」
……前に、リアル豪○が現れましたわね。やっ、やべえですわこれは。
「オルコット、夕食の時間にどこにもいないと思ったらこんなところでゲームか? 束も、勝手に現れて何をやっているんだ?」
「ち、違うんですわ織斑先生!」
「ち、違うんだよちーちゃん!」
「ほーう、何が違うのか部屋でじっくり聞かせてもらおうじゃないか?」
あっこれ詰みですわ。メガ○ー脚部に食らったケン○ファーみたいなもんですわ。もうどうにもならないですわ。
「お、お待ちください! わたくし達が今やっている100先は神聖な儀式で……途中で中断するのは……!」
「あ?」
「なんでもないです申し訳ございません」
視線だけで人を殺せる目してますわよあの人。そのうち
(ばっ! ばっかお前今はとりあえず平謝りしとくんだよ! あとで再開すればいいから! 今はとりあえず謝っとこう!?)
(そっ! それが良さそうですわね! 流石に殺されかねませんわ! あの青い海に流されかねませんわ!)
「さて、覚悟はいいか?」
ヒェッ……背筋が凍りつくっていうのはこういうことを言いますのね……?
どうか……命に関わらない罰則でお願いしますわ……
「この旅館を隅から隅まで掃除しろ。チリの一つでも残ってたら最初からやり直し。始めろ!」
あっ……まだ有情でしたわ……
「消灯までに終わらなければ……どうなるかわかっているな……?」
有情は有情でも有情断○拳の方でしたわね……
そういや束さんならネトゲの相手くらい特定余裕なのでは?と思いましたが、そこまで興味はなかったということで彼女は特定をしようともしてないですわ。