FAIRY TAIL もう一人の滅竜魔導士「氷竜」   作:タイキック新

19 / 218
そろそろあれです...リートにもライバル的な存在が欲しいなーって思い始めておりまするが、全然案が出てないのが今一番の問題...


デリオラ

オオオオオオオオ!!!!!!

 

 

「来たぁ!!ついに来たぁ!!!」

 

 

ザルティはデリオラの復活を喜んだ

 

 

・・・

 

 

「何!?今の音!?」

 

「ルーシィのお腹の音かも!」

 

「まぁルーシィ、そんなにお腹が空いてましたの?」

 

「本気で言ってるとは思えないけどムカツク」

 

遺跡の中にまで来ていたエルザ達も流石に今の声は聞こえたようだ

 

「例のデリオラとか言う魔物か...」

 

「そんな!まさか、復活しちゃった訳!?」

 

「待って!あの光見覚えがあるよ!!」

 

ハッピーはムーンドリップの光を見つけた

 

 

 

 

 

オオオオオオオオ!!!!!!!!

 

 

 

「また...」

 

「ルーシィなにか食べたら」

 

「私キャットフードなら持ってますわよ」

 

「あんた達ってキャットフード食べるの?...」

 

「デリオラの声がするがムーンドリップの儀式は続行されている...まだ完全に復活していないと言うことか」

 

「行くぞ」

 

エルザは頂上に向かって走り出した

 

「デリオラは下ですわよ」

 

「儀式を叩けばまだ阻止できる、急げ!!」

 

 

・・・

 

 

『遺跡地下』

 

ナツはザルティと戦闘中だった

 

「くっそー!!モタモタしてらんねぇ!!一気に行く

ぞ!!!」

 

「!!」

 

ゴン!

 

「ごっ...」

 

ナツの目の前から水晶が飛んできてナツの頭にぶつかった

 

「こちらもそうさせてもらいますぞ火竜(サラマンダー)君」

 

ザルティは水晶を生きた生物のように操る

 

「上等」

 

ナツが自分に向かってきた水晶を叩き割ったが

 

すっ

 

砕けた水晶はもとの形に戻りナツの懐に入り攻撃する

 

「うおおっ!...また直った!!!」

 

「私は物体の時を操れます、すなわち水晶を壊れる前の時間に戻したのです」

 

「時!?ありえねぇ!!」

 

「時のアークは失われた魔法(ロストマジック)の一種ですからね」

 

「次は水晶の時を未来へと進めてみましょう」

 

飛ばしていた水晶のスピードが上がった

 

「え!?」

 

ズガガガガガガ!

 

「うがぁぁぁ!!」

 

ナツの体に無数の衝撃がはしった

 

「だっ!!」

 

ナツがまた水晶を叩き割ったが

 

「無駄ですぞ」

 

やはり水晶は元の形に戻りナツの頭上にぶつかる

 

「んごっ」

 

「くそっ!!」

 

ナツはもう一度水晶に殴りかかるが

 

ピタッ

 

「とまった!?」

 

「それはもう...時を止めることもできますぞ」

 

「‥‥それ、人間には効かねぇみてーだな」

 

ナツは水晶を見て言った

 

「おやおや、よいところに目をつける、正確には生物には効きません。

 

だからこそウルであるあの氷は時間を動かせないのです」

 

「ハッキリ言ってお前らよく分かんねーよ」

 

「?」

 

「コイツを復活させてリオンがそれを倒す。リオンってのはそれでいいかもしれねぇが...他の仲間にはなんの特があるんだ?」

 

「さぁねぇ...私めは最近仲間になったばかりなので」

 

「じゃあお前でいいよ、本当の目的は何だ?」

 

ザルティは笑いだした

 

「いやはや敵いませんなぁ...零帝様、いいえあんな小僧ごときにデリオラはまず倒せませぬ」

 

「それじゃあオメーが倒すのか?」

 

「とんでもございません、ただ我が物にしたい...例え不死身の怪物であろうとも操る術は存在するのです。

 

あれ程の力を我が物にできたらさぞ楽しそうではありませぬか」

 

ナツが冷めた顔をした

 

「なーんだくだらねぇな...オレはてっきり‥‥こう燃えるような目的があって‥‥そんで」

 

「ほっほっほ、あなたにはわかりますまい、力が必要な時はいずれ必ずくるのです」

 

「そん時は自分と仲間を信じるフェアリーテイルの仲間をな」

 

「うぬぼれは身を滅ぼしますぞ天井よ時を加速し朽ちよ」

 

ザルティが魔法で天井を崩した

 

「どいつもこいつも下らねぇ理由で島を荒らしやがって!!もうガマンならねぇんだよ!!!」

 

ナツはザルティに突っ込む

 

「その荒ぶる炎は我が時のアークをとらえられますかな」

 

ザルティは崩した天井の残骸をナツに向けて放つ

 

「アークだかポークだか知らねぇが...この島から出ていけ!!!」

 

ブバァ!!

 

ナツは炎で残骸を凪ぎ払ったその衝撃で煙が上がりザルティの視界をふさぐ

 

「ぬぅぅぅ!!」

 

煙が晴れるとナツがザルティの前から消えていた

 

「いない!!!」

 

「そういや俺も時を操れるんだ」

 

「!?」

 

ナツは壁を駆け上がり天井を走りザルティの上から落ちてくる

 

「未来だ」

 

「一秒後にお前をぶっ飛ばす!!」

 

「火竜の鉄拳!!!」

 

ナツはザルティを殴り飛ばした

 

 

 

「きゃぁぁぁわわぁぁぁぁ!!!」

 

 

 

・・・

 

 

『遺跡頂上』

 

「おぉーん...」

 

エルザはトビーを切りつけていた

 

「やった!ムーンドリップが止まった!!」

 

「ってかコイツ一人でやってたんだ...」

 

「簡易的な儀式ですのね」

 

トビーは起き上がりキレた

 

「もう遅ぇんだよ!!分かれよ!!儀式は終わったんだよ!!!!」

 

「!!」

 

 

オオオオオオオオ!!!!!!!!

 

 

デリオラが完全復活した

 

(...ウル...)

 

グレイとリートはナツの元にたどり着きグレイは溶けた氷を見つめウルを思い出していた

 

「グレイ、リートいたのか!!!!」

 

「ナツ!!」

 

「てめぇ、人の信用裏切りやがって...後で覚えてろよ」

 

「なんの話だよ!!!」

 

「とにかく!!こうなったらやるしかねぇ、あいつをぶっ飛ばす」

 

「お前らには...無理だ...あいつは俺が...ウルを越えるために...俺が...」

 

リオンが這ってナツ達の元にやってきた

 

「オメーの方が無理だよ、引っ込んでろ」

 

「まだ、戦おうってのかテメェ」

 

「やっと会えたな‥‥デリオラ」

 

 

 

「無視かコラ」

 

 

 

「あのウルが...唯一勝てなかった怪物...今...俺がこの手で...倒す...」

 

リオンが立ち上がりデリオラと戦おうとする

 

ビシッ!

 

「!?」

 

グレイがリオンに手刀をした

 

ドサッ

 

「もういいよリオン...後は俺に任せろデリオラは俺が倒す!!」

 

グレイはアイスドシェルの構えをとった

 

「よせ!グレイ!!また同じことの繰り返しだぞ!!!」

 

「これしかねぇんだ奴を倒すには...これしか...」

 

ザッ!!

 

ナツとリートがグレイの前に立った

 

「テメェ何回命を無駄にする気だ」

 

「アイツとは俺が戦う」

 

「どけっ!!!邪魔だよ!!!」

 

グレイはナツとリートをどかそうとするが二人は動かない

 

「死んでほしくねぇからあの時止めたのに俺の声は届かなかったのか」

 

「お前が死ぬことを俺は許さねぇって言ったろ、それはナツも一緒なんだよ」

 

「ナツ‥‥リート‥‥」

 

「ナツ...今回は俺に譲れ」

 

リートはナツにそう言った

 

「ふざけんな!!コイツは俺が倒...」

 

「頼む...」

 

「!?」

 

「分かった」

 

ナツは引き下がった

 

「ナツ!!お前、リートを見殺しにする気か!!!」

 

「大丈夫だ、リートは頼むって言ったんだ」

 

ナツの言葉にグレイとリオンは困惑した

 

「は?」

 

「アイツが今まで戦いを譲れと頼んだ時、負けたことがねぇ」

 

ナツがその話をしている間にリートは戦闘体制に入る

 

「さっきの氷対決はグレイにとられて不完全燃焼だったからな思いっきり暴れさせてもらうぞ」

 

 

 

ガアアアアア!!!!!

 

 

 

デリオラはリートに殴りかかった

 

ズガァァン!!

 

「リート!!!」

 

「ぐっ!!」

 

リートはデリオラの拳を持ち上げた

 

「なん...だと...」

 

「あのデリオラの攻撃を...防いだ!!?」

 

「やっぱりリートはスゲェな、くっそー戦いてぇなぁ」

 

「おらぁ!!」

 

リートがデリオラの拳を放り投げ飛び上がる

 

「氷竜の柱弾!!!」

 

リートは手のひらからデリオラの顔と同じ大きさの氷の柱を作りデリオラに向かって放つ

 

 

ズガァァン!!

 

 

「...スゲェ」

 

「あの...デリオラと...張り合ってる...だと...」

 

グレイとリオンは驚愕した

 

「やっぱこの程度じゃダメだな」

 

リートは地上に降りていくが

 

 

ガアアアアア!!!!!

 

 

デリオラはリートに裏拳をした

 

「ぐぉぉぉっ!!」

 

リートは壁に叩きつけられた

 

「くっそっまだだ!!」

 

リートは血だらけになりながらも立ち上がり巨大な拳を造った

 

「氷竜の剛拳!!」

 

リートはデリオラの足を殴りバランスを崩させた

 

「からの...氷竜の鉤爪!!」

 

リートはまた飛び上がるとデリオラの頭の上から蹴り落とす

 

 

グオオオオオオオオオオ!!!!!

 

 

「っち、やっぱり狭い遺跡内じゃ戦いかたも限られてくるか...」

 

デリオラはリートを殴る

 

「がはぁっ!!」

 

リートはなんとか倒れずに踏ん張る

 

「はぁ...はぁ...」

 

デリオラはブレスの体制をとる

 

「...ブレスか...ならこっちも」

 

リートは空気を吸い込む

 

 

 

「氷竜の...咆哮!!!」

 

 

 

ブレスどうしがぶつかり相殺する

 

「!?」

 

デリオラの顔が心なしか驚いた顔をしたように見えた

 

相殺されたブレスの影からリートが飛び出した

 

「右手の冷気と左手の冷気を合わせて」

 

「凍てつけ!!!」

 

 

「氷竜の凍乱!!!」

 

 

デリオラが一瞬で体の半分を凍らされたがすぐに氷は割られた

 

「リートの氷が割られた!?」

 

ナツがデリオラのパワーに驚く

 

「いや、想定内だ」

 

リートは手のひらを合わせて巨大な剣を作り出して準備していた

 

「滅竜奥義応用版...」

 

 

 

「氷刀斬!!!」

 

 

 

リートは作った剣でデリオラを切る

 

 

 

ガアアアアア!!!!!

 

 

 

デリオラの切られた部分が凍りつくが

 

「!!?」

 

デリオラは自分の体が切られても気にせずリートに膝蹴りをした

 

「ぐぁぁぁ!!」

 

巨大な膝を全身で受けたリートは後ろの壁に吹き飛ばされる

 

「リート!!!」

 

「やっぱりリートでも勝てねぇのか...」

 

「当然だ...奴を倒せるのは俺しかいない...」

 

リートが吹き飛ばされるのを見てグレイとリオンはリートが敗北したと思い込む

 

「皆ー!!」

 

「ナツ!グレイ!リート!」

 

エルザ達はナツ達と合流した

 

「お前ら!!」

 

「グレイ、状況を説明しろ!!」

 

エルザはグレイに問い詰めた

 

「デリオラが復活して今、リートが戦ってたが...」

 

「でも、リートがいないよ?」

 

「まさか!!」

 

「勝手に負けたことにすんな!!!」

 

リートはエルザ達の後ろにある瓦礫から血だらけで出てくる

 

「リート!!あんたボロボロじゃないの!!!」

 

「まだ、終わってねぇぞ!!!」

 

リートはデリオラに向かって走り出した

 

 

「氷竜の剛拳!!!」

 

 

リートはデリオラの腹を殴り一度距離をとった

 

「俺のありったけの魔力だ!!!落ちろぉぉぉ!!!」

 

 

 

 

 

「氷竜の弾落!!!」

 

 

 

 

 

デリオラの頭に巨大に作った氷の塊を落とした

 

 

 

ガアアアアア!!!!

 

 

 

「クッソッタレェェェ!!!!!」

 

ガアア...アァ...

 

デリオラはついに力尽きて倒れた

 

「はぁはぁ...やった...」

 

「やった!!凄いリート!!!」

 

「スゲェ!リート!!」

 

「まさか...あのデリオラを倒したのか...」

 

「ホントにやりやがった...」

 

「流石だ」

 

「リートが勝ちましたわ!」

 

「あい!」

 

「はぁはぁ...今回は...アイツが弱っててくれて助かった...」

 

リートの言葉にグレイは疑問を持つ

 

「どういうことだ?リート」

 

「...10年も氷の中にいてあんな化け物が弱ってないハズねぇだろ...お前らの師匠が凍らせて弱らせておいてくれたおかげだよ」

 

グレイとリオンは涙を流した

 

「かなわん...俺にはウルを越えられない...」

 

「ありがとうございます...師匠...」

 

《ウルの氷は溶けて水になっちゃってそして海へと流れていく

 

それでもウルは生きているんだグレイはそう言ってた、あたしもそんな気がするな

 

海になったウルは二人の弟子を見守るのもう喧嘩しないでねってね》

 

 




今回はここまでです、次でガルナ島は終われるかな?
最近リアルがちょっと忙しくなってきましたがまだまだ投稿していきますので応援お願いします

デリオラが原作で誰とも戦わなかったしコレはもったいない!!と思ってリートに倒して貰いましたってかガルナ島でのリートの出番が少なすぎた...

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。