A級ヒーローのサラリーマンのオリ主の話し。
実は実力はS級
「ウルァー!!!世界中の会社という会社を全てぶち壊したラァー!!!俺は、部下に不正がバレて告発され会社を首になり、妻子に逃げられた翌日に怪人になった!ブラック上司係長!!!まず手始めに俺を首にした会社を破壊してくれるわ!!!」
市街地に現れた怪人はそう叫びながら逃げ惑う通行人を襲いつつとある会社のビルを目指して進撃を開始した。
そして、それを阻止せんとする警官隊に対し、
「この公務員が!誰の税金で給料貰ってやがる!!!邪魔すんなら俺の払った税金返しやがれ!!!」
など、訳の分からない事をほざきながら警官隊に襲いかかり、大損害を負わせる。
警官隊も突破され、会社のビル近くまでとうとう怪人が迫ってきたその時である。
「ジャスティスクラッシュ!!!」
その叫びと共に怪人の背中に自転車がぶつかる。
怪人、ブラック上司係長が思わず振り向くと、そこには一人の人物がいた。
「正義の自転車乗り、無免ライダー参上!!!これ以上お前の好きにはさせない!!!」
その登場に、周囲にいた市民も歓声を上げる。
「無免ライダーだ!無免ライダーが来てくれた!!!」
「無免ライダー!!!怪人をやっつけてくれ!!!」
「頑張ってくれ!!!」
「ウホ、イイオトコ!!」
その歓声に怪人、ブラック上司係長はイラついたように叫ぶ!
「ざけんなぁ!!!声援送られて羨ましい!!!なぜ俺は評価されない!?理不尽だ!ただ失敗を部下のせいにしようとしただけなのに!!!」
「だからだろうが!!!行くぞ!はぁーー!!!」
それは一瞬の出来事だった。
怪人ブラック上司係長が腕を振り上げ、そして振り下ろした瞬間、ブラック上司係長にタックルしようとしていた無免ライダーの頭が地面に埋まって。
常人なら頭が潰れていただろうその攻撃に、無免ライダーは、頭を地面に埋めて、尻を突き出すような形で意識を手放してしまう。
「無免ライダーがやられたぞ!」
「誰か救急車を!!!」
「イイケツっ!オレはヒーローでノンケでも食っちまうんだぜ?アッーー♂」
「おい誰かあの青ツナギを止めろ!!!」
無免ライダーを無力化したブラック上司係長は、無免ライダーに興味が失せたように再度会社への進撃を再開する。
無免ライダーは起き上がれない。
そして、無免ライダーは別の意味での危機的状況になっていたが、それは怪人には関係ないので、ブラック上司係長は気にしない。
ブラック上司係長がとうとう会社の前まで到達し、会社のビルを破壊しようと腕を振り上げたまさにその時、振り上げた腕にネクタイが巻きつき、振り下ろそうとしてもびくとも動かなかった。
ブラック上司係長は、自らの邪魔をした存在を確かめるべく振り向くと、そこにはスーツを着た若いサラリーマンマンがいた。
「私の勤める会社を壊すのはやめていただきたい。そして、さっきちらっと聞こえてましたが、貴方は元同僚みたいですね、元同僚のよしみでこれだけ言っておくと、全てあなたの自業自得、貴方みたいな人が会社から消えて良かった」
若いサラリーマンの言葉に、怪人ブラック上司係長は怒りで顔が赤く染まるが、若いサラリーマンは動じない。
ブラック上司係長はその態度にさらに苛つき、若いサラリーマンに殴りかかる。
「何が自業自得だボケェ!!!消えろ若造があ!!!」
そう叫びながら殴りかかるブラック上司係長。
次の瞬間、そのブラック上司係長の頭にネクタイが巻きつき、恐ろしい速さで巻き取られる。
それにより、ブラック上司係長の頭がねじ切られ、くびから紫色の体液が撒き散らされるが、若いサラリーマンは素早く飛び退く事で、体液がスーツにかかり汚れるのを避ける。
「サラリーマン殺法、ネクタイねじり。これであんたは物理的に首になったな」
そう呟くと、若いサラリーマンは何事もなかったかのように普通に出勤するのだった…。
因みに、無免ライダーはギリギリ貞操が守られた……。
A級ヒーロー、サラリーマンの物語は続く…かも知れない。