遊戯王ではない!デュエルモンスターズだ!!   作:なにかの波動に目覚めたトマト

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 漢、権現坂。榊遊矢という友でありライバルの強さを改めて思い知る。

「俺の行く道は不動のデュエル。
例え、相性が良くても不動のデュエルには関係の無いものはいれん。
ドロー!モンスターズカード!ドロー!モンスターカード!ドロー!モンスターカード!ドロー!モンスターカード!ドロー!モンスターカード!ドロー……っく、仁王立ちを引いてしまった」

 本日の修行 滝から流れてくるカードの中から自分のデッキに必要なカードのみをドローする謎の修行。


 カードが痛むとかの細かい事は気にしてはいけない。



楽しいゲームと楽しむゲーム

 融合次元のデュエリスト戦士養成機関アカデミア。

 僕はそのアカデミアの中でも選りすぐりのエリートで、アカデミアのトップであるプロフェッサーから特命を与えられた。

 スタンダード次元に向かってデュエリストのレベルを調べて来いと言う重要な任務……だけど、全然面白くないよ、この任務。

 エクシーズもシンクロも融合も全く知らないデュエリストが殆どで、教えている人達も温くて使っている奴等も雑魚ばかり……だから、別の事をする。

 僕より強いデュエリストはアカデミアに……まぁ、ちょこっと、ほんのちょこっとだけ居るけれど、この次元のデュエリストが何人掛かって来ても僕に勝つことはできない。僕でそれなんだから、この仕事は終わり。

 後は遊ぶだけだよ……プロフェッサーが、絶対に挑むなと警告を出したデュエリスト、榊遊矢とね!!

 

「ちょっといきなりやって来てデュエルしろだなんて、急すぎるわよ」

 

「デュエリストならデュエルを挑まれたらデュエルをするでしょう?」

 

 遊矢にデュエルを挑むと、間に入り止めてくる女。

 僕はさっさと遊矢とデュエルをしたいんだから、邪魔しないでよ。デュエリストなら、挑まれたデュエルを断らないでしょ?

 

「僕、遊矢の噂を聞いて此処まで来たんだよ?」

 

「遊矢の噂……素良、だったかしら?

ペンデュラム召喚はペンデュラムモンスターが無いとできなくて、ペンデュラムカードを奪ったとしても専用にデッキを構築してないとペンデュラム召喚が出来ないわよ」

 

「ペンデュラム召喚?なにそれ?」

 

 聞いたことの無い召喚法を女が言った。

 ペンデュラム召喚、聞いたこと無い召喚だね。儀式召喚みたいに廃れて誰も見向きがしない召喚、じゃなさそうだし……。

 

「ペンデュラム召喚が目的じゃないの?」

 

「違うよ。

僕は遊矢とデュエルをして勝つのが目的なんだよ。僕の知り合いがさ、榊遊矢は滅茶苦茶強いって言っててさ~、その知り合いは結構いい線を行ってるんだけど、それでも遊矢に勝てないんだ」

 

「……遊矢、まだ変なところで辻デュエリストとデュエルをしたの!?」

 

「なんでそうなるんだ!?」

 

「まぁまぁ、落ち着け二人とも。

折角遠路遥々、遊矢とデュエルをしたいが為に遊勝塾にやって来たんだ。ここはデュエリストとして答えてやらないと」

 

「さっすが、おじさん!話が分かるぅ!!」

 

「おじさ……確かに、おじさんだが塾長なんだけど……しかぁし!俺は何時までも青春という名の塾の塾生だ」

 

 あ、そうなんだ。

 おじさんもとい塾長の計らいの元、デュエルに漕ぎ着けた。

 

「さぁ、遊矢。デュエルをしようよ」

 

 どれぐらいの実力を持っているかは知らないけど、キャンディーを噛み砕くみたいに君を打ち砕いて見せる。

 

「素良、先ずは例の口上をしないと……それと凄い顔だぞ」

 

 おっと、いけないいけない。

 つい君を倒した時を想像して優越感に浸っちゃったよ。

 

「よーし、素良が遊矢にデュエルを、決闘を申し込んだ……なら、アクションフィールドはこいつだ!!」

 

「ん?」

 

 フィールドの外にいる塾長がソリッドビジョンシステムを起動。

 すると僕達の周りが一気に変わり西部劇で出てくる様な荒野の街と変わった。

 

「へぇ~凄い凄い!!」

 

 話に聞いていた質量を持ったソリッドビジョン、リアルソリッドビジョンを間近で感じテンションをあげる。

 本物そっくりで、本当に荒野の西部劇の街に居るみたい……だけど

 

「却下!!」

 

「え?」

 

「このフィールド、なんか嫌だし殺風景過ぎるよ。もっと良いフィールドないの?」

 

「塾長、フィールドチェンジしてくれ。

ここさっき沢渡とデュエルしたフィールドだから、あれ、スウィーツのを頼む」

 

「あ、ああ……じゃあ、アクションフィールド、スウィーツ・ランド、オン!!」

 

 僕と遊矢の要求を聞き、フィールドを変えてくれる塾長。

 荒野の西部劇の街から一転し、お菓子の家、綿菓子の雲、ジュースの流れる滝、ケーキの山に、チョコの噴水……文字通りのスウィーツパラダイス!!

 

「いいね、いいね。こういうところでデュエルできるなんて最高じゃん!!」

 

 僕好みのフィールドだよ!

 

「アクションデュエル初心者っぽいから言っとくが、アクションフィールドにはアクションカードと呼ばれるカードが散りばめられている。もしヤバいと思ったら、そのカードを使えば攻撃を回避したりダメージを軽減したりできる」

 

「便利なカードがあるんだね……でも、そんなカードは必要ないね!!」

 

「そうか……俺も使わないぞ」

 

「……二人とも使わないなら、アクションフィールドを出す必要ってあるのかしら?」

 

 それ言ったらダメなやつだよ!!

 

「「デュエル!!」」

 

 本来ならば長い前口上があるらしいけど、今回は無し。

 僕の先攻からデュエルがはじまり、僕は最初の5枚の手札を確認する……うん、中々に良いじゃん!!

 

「僕は永続魔法、トイポットを発動!!

このカードは手札を1枚捨て、カードを1枚ドローし、ドローしたカードがファーニマルモンスターだった場合、手札からモンスターを特殊召喚できる。違った場合、ドローしたカードを捨てるよ。

僕はトイポットの効果を使い、1枚ドロー!よし、僕の引いたカードはファーニマル・ドッグ!ファーニマルモンスターだ!よってトイポットの効果により僕は手札のファーニマル・ドックを特殊召喚する!

更にファーニマル・ドックの効果を発動!このカードの特殊召喚成功時、デッキからファーニマルモンスターかエッジインプ・シザーのどちらか1枚を手札に加える。僕はエッジインプ・シザーを手札に加え、魔法カード、魔玩具補綴(デストーイ・パッチワーク)を発動!デッキから融合カードとエッジインプモンスターを手札に加える!手札に加えるエッジインプモンスターはエッジインプ・チェーンだ!」

 

「「「「「ゆ、融合!?」」」」」

 

 あれ、驚いてる。融合カードと融合素材をサーチするカードなんて普通なのに……ああ、そうか。

 

「この呆けた街に、融合1つまともに教えれない弱いデュエルスクール、君ぐらいしか知らないんだね……色々と」

 

 こことは違う次元が、世界が存在している。

 

 アカデミアではそんな事は常識だけど他では違う。ハートランドみたいに襲撃された場所なら、信じれるけどここはまだなんにもなってない。

 塾長や塾生が融合に驚いているけど、アカデミア、いや、融合次元だとこれぐらいは当たり前だ。皆、デッキに融合のカードぐらい入ってる、驚くことでもなんでもないんだよ。

 

「まぁ、教えてるところ少ないからな。

それよりも手札に融合カードとモンスターが2枚以上あるんだ……やるんだろ?」

 

「ピン、ポーーーン!!」

 

 その通りさ!

 

「魔法カード、融合を発動!」

 

「あ、チェーンで増Gで……やっべえな、発動のタイミングミスったな。ワンドロー逃したな」

 

「なにをしようと無駄だよ!

ファーニマル・ドックと手札のエッジインプ・チェーンで融合!!

融合召喚、現れ出ちゃえ!すべてを封じる鎖のケダモノ!デストーイ・チェーン・シープ!!って、うぉわぁ!?」

 

 融合召喚により現れたデストーイ・チェーン・シープ。

 縛られている羊のぬいぐるみの中から、ゴキブリが飛んできて遊矢のデッキに戻り、遊矢はカードを1枚ドローする。

 

「増殖するGの効果だ。相手がモンスターを特殊召喚する度にデッキからカードを1枚ドローする」

 

「よくそんなカードを使えるね……」

 

 効果は物凄く強力だけど、そのカード気持ち悪いよ。

 外で見ている遊矢の彼女?が悲鳴を上げてるよ?

 

「心臓に悪いのはソリッドビジョンのせいだ。

ソリッドビジョン無しのノーマルなデュエルでやったら凄い便利なんだぞ。一族の結束を入れてないデッキなら大抵のデッキには入る……まだあるだろ?」

 

「勿論だよ」

 

 その辺の奴等ならデストーイ・チェーン・シープでいいけど君は違う。

 

 デストーイ・チェーン・シープ

 

 レベル5 闇属性 悪魔族 エッジインプ・チェーン+ファーニマルモンスター 攻撃力2000

 

 

 本気でやるよ。

 

「エッジインプ・チェーンの効果を発動!

このカードが墓地に送られた時、デッキからデストーイカードを手札に加える。僕が手札に加えるのは魔玩具融合(デストーイ・フュージョン)!」

 

「フュージョンって確か専用の融合カードで、墓地のモンスターでも融合が出来るカード!?じゃあ、また」

 

「その通りだけど直ぐにはこのカードは使わないよ。でも、まだ僕の融合は続く!」

 

 遊矢を本気で倒せって、僕のデッキが言ってるんだ。

 まだまだやれる!

 

「僕はファーニマル・ペンギンを通常召喚!

ファーニマル・ペンギンの効果を発動!1ターンに1度ファーニマル・ペンギン以外の手札にあるファーニマルモンスターを特殊召喚できる!僕はファーニマル・オウルを特殊召喚!!」

 

「増殖するGの効果で1枚ドロー」

 

「ファーニマル・オウルの効果を発動!このカードの特殊召喚に成功したとき融合を手札に加える。

そしてそのまま発動だよ!手札から僕はファーニマル・ペンギンと手札のエッジインプ・シザーを墓地に送り、融合召喚!現れ出ちゃえ!すべてを引き裂く密林の魔獣!デストーイ・シザー・タイガー!」

 

 デストーイ・シザー・タイガー

 

 レベル6 闇属性 悪魔族 エッジインプ・シザー+ファーニマルモンスター 攻撃力1900 

 

「増殖するGの効果で1枚ドロー……お前、そんなポンポン融合召喚してて大丈夫か?先攻で攻撃できないんだぞ?増G発動しちゃってるんだぞ?」

 

「関係無いよ。デストーイ・シザー・タイガーとファーニマル・ペンギンの効果を発動!!

ファーニマル・ペンギンがデストーイ融合モンスターの素材として墓地に送られたとき、デッキから2枚ドローして、1枚墓地に!更にデストーイ・シザー・タイガーの効果!デストーイ・シザー・タイガーが融合召喚に成功した時、融合素材としたモンスター数までフィールドのカードを選んで破壊する!僕はトイポットを破壊!

そしてトイポットの効果を発動、エッジインプ・シザーまたはファーニマルモンスターを手札に加える。僕は2体目のエッジインプ・シザーを手札に加える!」

 

「素良の手札にはさっきデッキから加えた魔玩具融合が」

 

「1ターンに3回も融合するの!?」

 

「し、痺れるどころじゃない!?」

 

「甘いね、君達。これだけの融合で終わるほど、僕は弱くはないんだよ!!」

 

「まだあるの!?」

 

 そうさ。まだまだある、僕のターンはまだまだ続く!!

 僕のターンが終わった時、その時には無数のデストーイモンスターが君を包囲する。そして2回目の僕のターンで君は僕に狩られるんだよ、遊矢!!

 

「僕は魔玩具融合を発動!

フィールド・墓地のモンスターを除外し、墓地のエッジインプ・シザーとファーニマル・オウルで融合召喚!猛獣の翼よ!野獣の牙よ!神秘の渦で1つとなりて玩具の悪魔となりて現れ出ちゃえ!デストーイ・デアデビル!!」

 

 

 デストーイ・デアデビル

 

 レベル8 闇属性 悪魔族 エッジインプモンスター+ファーニマルモンスター 攻撃力3000

 

 

「増Gドロー」

 

「さっきから興味無さげで……舐めんなよ。

永続魔法デストーイ・ファクトリーを発動!墓地から融合カードまたはフュージョンカードを除外し、手札・フィールドの

モンスターでデストーイ融合モンスターを融合召喚する!!

僕は手札の二枚目のエッジインプ・シザーとフィールドのファーニマル・オウル、デストーイ・チェーン・シープで融合召喚!現れ出ちゃえ!全てに牙むく魔境の猛獣!デストーイ・サーベル・タイガー!」

 

 デストーイ・サーベル・タイガー

 

 レベル8 闇属性 悪魔族 デストーイ融合モンスター+エッジインプモンスターまたはファーニマルモンスター1体以上 攻撃力2400

 

 

「デストーイ・サーベル・タイガーの効果を発動!このカードが融合召喚に成功した時、墓地にあるデストーイ融合モンスターを特殊召喚する!!僕は融合素材にしたデストーイ・チェーン・シープを特殊召喚!」

 

「増Gでドローする」

 

「しつこいな、このG達」

 

「だったら、特殊召喚するのを止めればいいだけだ。手札の枚数10枚になったぞ」

 

 デストーイ・チェーン・シープ

 

 レベル5 闇属性 悪魔族 エッジインプ・チェーン+ファーニマルモンスター 攻撃力2000

 

 デストーイ・シザー・タイガー

 

 レベル6 闇属性 悪魔族 エッジインプ・シザー+ファーニマルモンスター1体以上 攻撃力1900 

 

 デストーイ・デアデビル

 

 レベル8 闇属性 悪魔族 エッジインプモンスター+ファーニマルモンスター 攻撃力3000

 

 デストーイ・サーベル・タイガー

 

 レベル8 闇属性 悪魔族 デストーイ融合モンスター+エッジインプモンスターまたはファーニマルモンスター1体以上 攻撃力2400

 

 フィールドに並ぶデストーイモンスター達。

 一歩、一歩と遊矢の元に向かい遊矢の前で止まる。最初のターンは攻撃することは出来ないけど、次の僕のターンになれば総攻撃を……いや、ドローカードによっては更なるデストーイモンスターを呼び出せる!!

 

「遊矢兄ちゃんは、ペンデュラム、シンクロ、エクシーズ、融合を1ターンでやったけど」

 

「素良は1ターンで融合を4回もしちゃったよ!!しかも、あんな怖いのを!!」

 

 僕のデストーイモンスターを見て怯える……確か、フトシとアユ。

 ペンデュラムがなんなのかは知らないけど、そんなものは融合には勝てない。

 

「おっと、デストーイ・シザー・タイガーとデストーイ・サーベル・タイガーの効果を言い忘れてたよ。

デストーイ・シザー・タイガーがフィールドに存在する限りデストーイモンスターはフィールドに存在するファーニマルモンスターとデストーイモンスターの数×300ポイント、攻撃力がアップする!

デストーイ・シザー・タイガーを含めてフィールドのデストーイモンスターは4体、フィールドにいるデストーイモンスターは攻撃力が1200ポイントアップ!!そしてデストーイ・サーベル・タイガーはデストーイモンスターの攻撃力を400ポイントアップ、合計1600ポイントアップする!」

 

 デストーイ・シザー・タイガー 攻撃力1900→3500

 

 デストーイ・チェーン・シープ 攻撃力2000→3600

 

 デストーイ・デアデビル 攻撃力3000→4600

 

 デストーイ・サーベル・タイガー 攻撃力2400→4000

 

 

 シザー・タイガーとサーベル・タイガーの効果を説明すると一回り大きくなるデストーイモンスター達。

 デストーイモンスター達の攻撃力は3000以上、要であるデストーイ・シザー・タイガーを倒すには最低でも3500以上のモンスターを出さないといけない。

 例え倒すことが出来たとしても、次のターンには召喚が簡単なシザー・タイガーは楽に呼び出せる。

 

「カードを1枚セットしてターンエンド……さぁ、どうする!!」

 

「あ~どうすっかな」

 

「っ、舐めやがって!」

 

 僕の事を全く気にせず手札ばかりを気にしている遊矢。

 その姿を見てイラッとし、僕は2つ目のキャンディーを噛み砕いて粉々にすると新しいキャンディーを出して咥える。

 

「ど、どうしよう。攻撃力3000以上のモンスターが4体も……」

 

「攻撃力だけじゃないよ、絶対になにか効果を持ってる。このままだと遊矢お兄ちゃんが」

 

「あ、諦めるな!!諦めるんじゃないぞ、遊矢ぁあああ!!」

 

 外で遊矢の事を応援しているフトシとアユと塾長。

 ここからどうやって逆転をしようって言うんだい?僕のセットしているカードはデストーイ・マーチ。デストーイモンスターが効果の対象とされた時に発動出来るカードで、魔法だろうと罠だろうとモンスター効果だろうと無効に出来る。

 更にサーベル・タイガーは融合するときに三体以上のモンスターで融合したら戦闘と効果では破壊されない、完璧な布陣だよ。

 

「お父さん、慌てすぎよ」

 

「二人とも遊矢兄ちゃんはまだなにもしてないんだよ?」

 

 遊矢の彼女?と小さな三人組で一番賢そうなタツヤ?は、他の3人みたいに慌てていない。

 

「けど攻撃力3000以上のモンスターが4体もいるんだぜ?」

 

「デストーイモンスター達が攻撃力3000以上になっているのは、デストーイ・シザー・タイガーがいるからだよ。

デストーイデアデビル以外のデストーイ融合モンスターの元々の攻撃力は普通の上級モンスターと比べれば低いから攻撃以外でデストーイ・シザー・タイガーをどうにかすれば突破口は切り開ける」

 

「タツヤくんの言うとおりよ」

 

 タツヤの言ってる事は正しいよ。だけど、僕にはデストーイ・マーチがある。

 デストーイ・シザー・タイガーに、いや、デストーイモンスターになにかをしようとしても無効に出来る。

 

「それにこの前、遊矢から習った事を忘れたの?」

 

「ええっと……ライフとデッキが0にならない限りはデュエルは敗けじゃない?」

 

「それもあるけど、もう1つ教わったでしょ」

 

「……なんだっけ?」

 

 なにを習ったか忘れているアユ。

 チラリと塾長の方を見るけど、その塾長も遊矢がなにを教えていたのか覚えていない。

 

「もうっ、皆して忘れちゃって!」

 

「遊矢兄ちゃんは手札はライフ以上に価値がある、ドローフェイズ以外でドロー出来るのは良いことで、ライフ0にならない限りは敗けじゃないんだから手札やフィールドを優先しろ。ドローフェイズ以外で手札に加えたドローカードにはライフポイント2000ぐらいの価値があるって言ったんだよ」

 

「タツヤくんの言葉を補足するなら、成金ゴブリンみたいに墓地にカードも置けない結果的に手札を交換するだけの1:1のドローは1000ポイントぐらいの価値だって言ってたわ」

 

「そういえばそうだったような……遊矢の座学は難しすぎるから、つい」

 

「確かに難しいけど、言いたいことはなんとなく分かるでしょ?」

 

 伊達にプロフェッサーに目をつけられているデュエリストじゃないね。

 融合使いだから僕は遊矢の言いたかった事がよく分かるよ。基本的に手札に融合カードが無いと融合はどうにもならないんだから。けど、それと今の状況は別だよ。

 

「俺のターン、ドロー」

 

「遊矢の手札は11枚……セットしたカードや融合モンスターを含めれば素良は5枚の手札から10枚以上のカードを使った。だったら、手札が11枚の遊矢は」

 

「あの、柚子。ハードルを上げないでくれ……んじゃま、ブラホで」

 

「っ、そうはさせない!罠カード、デストーイ・マーチをはつどっ……!!」

 

「このカードは対象を取る破壊効果じゃない……危なかった」

 

 フィールドの中心に黒い渦が発生し、飲み込まれるデストーイモンスター達。

 デストーイ・マーチは対象を取る効果に対して使えるカウンター罠で、ブラックホールはフィールドの全てのモンスターを破壊する魔法カード、対象は取らない。

 

 そんな、たった、1枚で……。

 

 複数回攻撃できるモンスターを出したり、除外してきたり、攻撃力を上げるもしくは下げるカードを使ったわけじゃない。

 対象を取らないモンスター全てを破壊するカード1枚だけでサーベル・タイガー以外のデストーイモンスターを全滅させた。

 

「ブラックホールなんて、何時の間に……」

 

「サーベル・タイガーを召喚した時の増Gのドロー効果で来た……破壊の後の効果発動は?」

 

「っ、デストーイ・サーベル・タイガーは3体以上のモンスターで融合した時、戦闘と効果では破壊されない!

デストーイ・チェーン・シープとデストーイ・デアデビルの効果を発動!デストーイ・デアデビルが相手の効果でフィールドを離れるか戦闘で破壊された場合、墓地のデストーイ融合モンスター×500のダメージを与える!墓地のデストーイモンスターは3体、よって1500のダメージ!」

 

 遊矢 LP4000→2500

 

「更にデストーイ・チェーン・シープの効果!

戦闘もしくは相手の効果で破壊されて墓地に送られた、このカードは墓地から特殊召喚する事が出来て、攻撃力を800ポイントアップする!蘇れ、デストーイ・チェーン・シープ」

 

 デストーイ・チェーン・シープ

 

 攻撃力2000→2800→3200

 

 デストーイ・サーベル・タイガー

 

 攻撃力 4000→2800

 

「危ない危ない」

 

 油断をしたつもりは無かった。

 本気でやったのに遊矢はたった1枚のカードでフィールドをひっくり返そうとしてきた。

 

「さぁ、どうする?」

 

 遊矢はまだブラックホールを使っただけで、なにもしていない。

 情報によれば融合もエクシーズもシンクロも全部使える……手札は沢山ある。ここから、どうする?

 

「俺はマンジュ・ゴッドを通常召喚」

 

「マ、マンジュ・ゴッドだって!?」

 

 優れたデュエリストならば、相手の使うカードを数枚見るだけで相手のデッキが分かる。

 これが本当かどうかは分からないけれど、少なくとも遊矢が召喚したモンスターがなんなのかは分かる。

 

「マンジュ・ゴッドの効果を発動。

マンジュ・ゴッドの召喚成功時、デッキより儀式魔法または儀式モンスターカードを手札に加える事ができる。俺が手札に加えるのはディサイシブの影霊衣!」

 

 遊矢が手札に加えたのは水色のモンスターカード、儀式モンスター。それはどの次元にでもあるモンスター。

 遊矢が使っているのは儀式デッキだ!

 

「柚子お姉ちゃん、儀式ってなんだっけ?」

 

「簡単に言えば融合とシンクロを合わせた感じの召喚よ。

儀式魔法を使って召喚するモンスターと同じレベルもしくはそれ以上になる様に手札、フィールドからモンスターを墓地に送って特殊召喚するのよ……ただ」

 

「ただ?」

 

「儀式召喚は他の召喚と比べてカードの消費が激しいのよ。

融合と違って手札に儀式モンスターが無いと召喚できないし、レベルの高い儀式モンスターとなるとモンスター1枚を素材に儀式召喚をするのが難しいから、儀式モンスターを1体召喚するだけで手札を4枚ぐらい使っちゃうのよ」

 

「手札を4枚も……そうか、だから増殖する…あれを使ったんだね!」

 

 融合とシンクロの両方を取った様に見せて、コストが激しく再利用も難しい。

 その上、儀式次元なんて次元も聞いたこと無いから廃れたものだと思っていた。

 そんなのを使っているデュエリストなんて滅多にいないし、仮に居たとしても弱い。

 

「Gと言え、Gと。

儀式魔法、影霊衣の降魔鏡を発動。手札の影霊衣の術師シュリットを墓地に送り、俺はディサイシブの影霊衣を儀式召喚する!」

 

 ディサイシブの影霊衣(ネクロス)

 

 レベル10 水属性 ドラゴン族 影霊衣儀式魔法により降臨 攻撃力3300

 

「チェーン・シープを上回っている……」

 

 復活したチェーン・シープの攻撃力を上回っている。

 遊矢がブラックホールをドローしていなくても、攻撃されて破壊される。

 

「あれ、ディサイシブの影霊衣ってレベル10だろ?影霊衣の術師シュリットって、レベル10以上のモンスターじゃないじゃん。儀式召喚出来ないはずじゃ」

 

「影霊衣の術師シュリットは影霊衣儀式モンスターを召喚する場合、このカード1枚で儀式召喚に必要なレベル分としてリリースできる効果を持っている。

更にシュリットの第2の効果を発動。このカードが効果でリリースされた時、デッキから戦士族の影霊衣儀式モンスターを手札に加える。俺が手札に加えるのはブリューナクの影霊衣。

そしてディサイシブの影霊衣の効果を発動。相手フィールドにセットされているカード1枚を対象とし、破壊して除外する……ほんと、神宣とかじゃなくてよかった」 

 

「……あれ?」

 

 そんな遊矢の姿を見て、遊矢の彼女?は違和感を覚える。

 

「更に俺は儀式魔法、影霊衣の万華鏡を発動。

こいつは他の儀式魔法とレベルが違うぞ……手札、フィールドに加えてエクストラデッキのモンスターどれかから1体儀式素材にでき、手札から影霊衣儀式モンスターを任意の数だけ儀式召喚する」

 

「エクストラデッキからだって!?」

 

 そんなカードが存在していたなんて……。

 

「俺はエクストラデッキのシューティング・クェーサー・ドラゴンを素材とする。

シューティング・クェーサー・ドラゴンのレベルは12!俺はレベル6のブリューナクの影霊衣を2体召喚する!!」

 

 ブリューナクの影霊衣×2

 

 レベル6 水属性 戦士族 影霊衣儀式魔法により降臨 攻撃力2300

 

「……やっぱり」

 

「柚子、なにがやっぱりなんだ?」

 

「遊矢、ブラックホールを使わなくても良かったんじゃないの?」

 

「な、なにぃ!?」

 

「どういうこと!?」

 

「ブリューナクの影霊衣は氷結界の龍ブリューナクの力を得た戦士。ブリューナクはフィールドのカードを手札に戻す効果を持っているからブリューナクの影霊衣も同じ効果を」

 

「同じ効果は持ってないが、どうにかする効果は持っている。

ブリューナクの影霊衣はエクストラデッキから召喚されたモンスター2体をエクストラデッキに戻す効果を持っている……2体ともエクストラデッキに戻れ」

 

「じゃあ、ブラックホールがなくても……」

 

「最初からどうにでも出来た。

と言いたいが、セットしてるカードが怖いし、先にブリューナクの影霊衣を召喚する事も出来ちゃって、先にやるとデストーイ・マーチの効果にやられてしまう。

ブリューナクの影霊衣の効果は1回しか使えないと書いているターン1制限だから、成功してもフィールドに2枚残る。

デストーイの殺意は高いし、ライフ4000ぽっちじゃなんとかライフが残って次のターンに持ち越しなんてデュエルも出来ないし、それならとダメージを覚悟して除去り、セットカードがなんなのかを見たかった……カードの種類によってはなにも出来ずに次のターンに回ってボコボコにされる。攻撃そのものが出来ません系のカードとか一番最悪だ」

 

「……よくそんな事を言えるね」

 

 ブリューナクの影霊衣の効果を確認したけど、遊矢が言う様にエクストラデッキのモンスターを2体まで戻す効果は1ターンに1度しか使えない……けど、色々と言ってないことがある。

 ブリューナクの影霊衣の効果は2つあって、それぞれ1度しか使えない。それぞれだから両方使える。そして、もう1つは手札からブリューナクの影霊衣のカードを捨てて、ブリューナク以外の影霊衣儀式モンスターを手札に加える効果。

 このデュエルで遊矢は影霊衣儀式モンスターをブリューナクとディサイシブの2種類しか見せてないけど、ブリューナクの影霊衣以外の影霊衣儀式モンスターって書いてるってことは後3、4種類ぐらいは影霊衣儀式モンスターがいる。それも強力な効果を持ったやつで……儀式モンスターはレベル1から存在するらしいから、ブリューナクの影霊衣よりもレベルが低いのと高いの、どっちもあるはずだ。

 それに遊矢はブリューナクの影霊衣の内、1枚は増殖するGの効果でドローしたカードかどうかは分からないけれどそれでも手札にあった。

 それとエクストラデッキを見てみると14枚ある。さっき墓地に送ったレベル12のシンクロモンスターを含めればエクストラデッキには15枚カードが入ってる。

 影霊衣の万華鏡は2体以上同時に儀式召喚が出来る効果を持っている。影霊衣の術師のレベルは3だから、それ以下のレベルもしくはランクのモンスターはエクストラデッキに入ってないって考えられる。

 ブリューナクの影霊衣を2枚同時に召喚出来るのを見る限りは、そこからエクシーズ召喚に繋げる事だって出来る。

 遊矢の言う手順、真っ先にブリューナクで失敗しても、ディサイシブの影霊衣を出してシザー・タイガーを破壊すれば攻撃力は大きく下げられる。マンジュ・ゴッドか影霊衣の術師シュリットのどっちかでまだ見たこと無い影霊衣を手札に加える。

 普通の融合とデストーイ融合モンスターを呼ぶことの出来る魔法カードも合わせれば3種類あって、後3、4枚ぐらい儀式モンスターがあるんだとすれば3つ目の影霊衣儀式カードかなんかがあるはずだ。

 ていうか、よくよく見てみると影霊衣の降魔鏡、フィールドにモンスターが居なかったら墓地の影霊衣モンスターと一緒に除外したら影霊衣儀式魔法をデッキから加える効果があるじゃん。

 最初にブリューナクの影霊衣を影霊衣の降魔鏡で素材にシュリットを使って儀式召喚してディサイシブの影霊衣を手札に加えれる。ブリューナクの影霊衣の効果の発動をデストーイ・マーチで無効にしたらフィールドは空で儀式魔法を手札に加える事が出来る。それで僕はなにも出来なくなる。

 そこからだったら通常召喚したマンジュ・ゴッドでブリューナクでもディサイシブでもない僕の知らない影霊衣の儀式モンスターを手札に加えることが出来たし……こんだけ儀式モンスターが多いデッキなんだからデッキから儀式モンスターを手札に加えるカードぐらいは……いや、もう止めよう。 

 

 ディサイシブの影霊衣

 

 レベル10 水属性 ドラゴン族 影霊衣儀式魔法により降臨 攻撃力3300

 

 ブリューナクの影霊衣

 

 レベル6 水属性 戦士族 影霊衣儀式魔法により降臨 攻撃力2300

 

 ブリューナクの影霊衣

 

 レベル6 水属性 戦士族 影霊衣儀式魔法により降臨 攻撃力2300

 

 マンジュ・ゴッド

 

 レベル4 光属性 天使族 攻撃力1400

 

 僕にはモンスターがもういない。守る手段も残されていない。

 色々と考えていたら遊矢のモンスター達が四方から僕を囲んで逃げられない様にしている。

 

「マンジュ・ゴッドだけスゲエ浮いてるが……このままバトルだ!ディサイシブの影霊衣でダイレクトアタック!」

 

「がっ!!」

 

 素良 LP4000→700

 

 ディサイシブの影霊衣が背負う砲台の砲撃。

 僕に当たることは無かったけれども、フィールドに当たった衝撃の余波で僕は空高く飛ばされる。

 

「マンジュ・ゴッドでとどめだ!」

 

 わざとなのか、ブリューナクの影霊衣じゃなくマンジュ・ゴッドで攻撃する遊矢。

 10000にも及ぶ手で上空から張り手をかまし、僕をクリームの中に叩き落としてライフポイントを0にした。

 

 素良 LP700→0

 

「これが、プロフェッサーが、危惧した……榊遊矢……」

 

 融合でもシンクロでもエクシーズでもない。

 どの次元にもある儀式で僕を倒した。最高に近い布陣を敷いたのに、それを簡単に上回った。

 

「俺の勝ちだ」

 

 圧倒的な力に僕は負けてしまいなにも思えず、天井を見ていると遊矢が側に来た。

 

「やれよ……君は知ってるんでしょ?」

 

 

 

 僕がアカデミアからこの次元に送られてきたデュエリストだってことを。

 

 

 

 

 

 僕の使っているデュエルディスクはスタンダードで購入できるデュエルディスクじゃない。アカデミアのものだ。アカデミアを知らない人達なら珍しいタイプのデュエルディスクで終わるけどアカデミアを知っている人ならこれがアカデミアのデュエルディスクだと分かる。

 度々アカデミアのなにかの作戦を邪魔してきたんだからアカデミアと彼は敵、だったらアカデミアの僕も彼の敵だ。

 だったら僕をカード化すれば良い、アカデミアが狩ったエクシーズ次元の住人のように。勝つために本気を出したのに、遊矢に簡単に倒された……余りの敗北に清々しさすら感じるよ。

 

「俺のデュエルディスクはお前のとは違って変なもんは入ってない。何処にでもある市販のデュエルディスクだ……それに誰がそんな事を好き好んでするかよ」

 

「遊矢お兄ちゃん、やったね!」

 

「影霊衣、滅茶苦茶痺れたぜ!!」

 

 デュエルを見ていたチビッ子達が遊矢の元に向かい、称える。

 僕は負けて遊矢は勝ったんだから当然だよね。

 

「素良もスゴかったよ!」

 

「え?」

 

「4回連続の融合召喚なんてスゴいよ!僕、融合召喚をやってみたいって思ってて……融合召喚って融合のカードが無いと融合召喚が出来ないから、シンクロやエクシーズみたいに沢山召喚出来ないと思ってたけど、1ターンであんなに融合召喚出来るんだね!!」

 

「痺れるぐらいモンスターは怖かったけどな」

 

「……なに言ってんの?僕はデュエルに負けたんだよ?」

 

 これでもかと沢山の融合モンスターを並べて、なにかされた時の為のカウンター罠も仕掛けた。

 それを耐えるわけでもなくたった1ターンでひっくり返されるどころか1ターンキルをされたんだ。

 

「そんな事は無いぞ!

LDSですら最近やっと教えはじめた融合をあそこまで使いこなして、遊矢に全力で立ち向かったんだ!!あんなスゴいデュエル、遊矢がペンデュラム召喚をした時以来だ」

 

「いや、つい最近じゃねえか」

 

「貴方、何処で融合召喚を学んだの?

もしよかったら私ともデュエルをしてくれないかしら?最近、融合召喚をはじめてて」

 

「融合召喚をはじめてってなんだ、融合召喚を……どうした?」

 

「……僕は負けたんだよ?なのになんでこんなになってんの?」

 

 勝った遊矢が誉め称えられるのは分かる。

 けど、なんで僕がスゴいとか注目されるの?僕は負けたデュエリストなんだよ?なのになんでこの人達は褒めるの?

 

「なにを言い出すかと思えば、お前と俺がやったデュエルは俺達が楽しくてフトシ達が楽しめるデュエルだった、それだけだ」

 

「そうだ!確かに負けてしまったことは悔しいことだ。だが、それ以上に楽しいデュエルだったんだ!」

 

「楽しいデュエルでも、負けたら意味無いじゃん!」

 

 自分でも驚く程に沢山の融合が出来て、良いカードを引けた。

 次にどうするかなにをやるかと考えているだけでも楽しかった……けど、負けは負けなんだよ。

 

「だったら、もう一回デュエルすれば良いじゃない」

 

「もう1回?真剣勝負にもう1回なんて無いんだよ」

 

「真剣勝負って、公式戦でもなんでもないから何度でもデュエル出来るわよ?」

 

「……あぁ、もう、なんか調子狂う!!」

 

 ここの人達がやってるデュエルなんて、アカデミアのデュエルと比べれば低次元のデュエルだ。

 なのに、なのになんだよ。この変な感覚は、アカデミアじゃこんな事は一度も無かったのに……なんなんだよ、いったい。

 

「デュエルは真剣勝負で魂をプライドを信念を賭けるものかもしれない。

だけどな、デュエルは、デュエルモンスターズはカードゲームなんだ。楽しんで欲しいと思って作られたもので、楽しむ事が出来ないと、勝手に壁を作ったりせずに楽しいと思えない限りは俺には勝てないぞ」

 

「そんなんで勝てるの?」

 

「これが案外勝てるんだよ。

難しい事とか考えずに純粋にデュエルしないと……何処もかしこも勝手に壁を作っている。だから、弱いんだ」

 

 自分に勝つための事を教えてくれる遊矢。

 言っている事がイマイチ分からないけれど、少なくとも遊矢は特に難しい事を考えていないのが分かる。

 

「で、どうする?もう一戦するか?さっきは出さなかったけど、あそこからまだまだモンスターを出せたぞ。真っ白なホープを呼び出すことも出来たぞ」

 

「……今日はもう良いよ。僕の負けだ」

 

「そうか」

 

「だけど、明日はこうはいかないよ!!

最後に笑うのは最後に勝つのは僕だ!今日は負けてデュエルを楽しむ事が出来なかったけど、明日は僕が勝利してデュエルを楽しんで見せる!」

 

「それはいいが、物騒なデュエルは嫌だし、死にたくないから、デュエルをするときはデュエルディスクは取り替えさせてもらう」

 

 そんなのは構わない。

 僕は君を倒して最強のデュエリストになって、君の前で大笑いで嘲笑ってやる!!




OMKフェイズ

遊矢「素良も帰ったことだし、さっきのデュエルの考察とか色々とするぞ」

柚子「素良、凄かったわ。まさか1ターンで4回連続の融合召喚をするなんて」

遊矢「ああ、物凄く融合召喚してきて危なかった。
ドローカードと初期手札だけだったら、ワンキルが出来なかった」

柚子「……どうにかすることは出来たのね」

遊矢「まぁ、どうにかすることは出来たぞ。
とはいえ、素良の墓地には沢山のモンスターがいるから普通に逆転される可能性もあって……マジ、危なかった。ほんと、初手に増殖するGが来てくれてよかった」

柚子「そのカード、使うの止めない?一族の結束を使うデッキ以外には絶対に入ってるわよね」

遊矢「そりゃ大半のデッキに入るからな……通常召喚してるところは見たこと無いけど。今回の素良の敗因はなんだと思う?」

柚子「素良の敗因は……うっ……」

遊矢「どうした?」

柚子「増殖するGが発動している中で、素良が特殊召喚し続けたのを思い出したら……怖いぬいぐるみが召喚される度に中から、中から!!」

遊矢「じゃあ、外からも」

柚子「普通に召喚しないで!!!」

遊矢「強いカードなんだぞ増殖するGは……ソリッドビジョンで無駄に凝った演出をするから、このカードは嫌われるんだ。
とにかく、このカードを発動しとけば相手が特殊召喚する度にカードを1枚引ける。デュエルモンスターズはライフが0にならない限りは基本的に負けない。だが、手札が0枚だったらなにも出来ない」

柚子「この前、墓地は第2の手札でデッキでもあるって言ってなかった?」

遊矢「細かい事は気にしない。
デュエルには無限の可能性があり、その可能性を生み出すのが手札なんだ。
素良は沢山のモンスターを並べたけれど、その代わりに大量のドローを俺にさせた。それが大きな敗因だ」

柚子「じゃあ、途中で融合召喚を止めれば良かったのね」

遊矢「そうとも言い難い。
相手に沢山ドローさせてもクリスティアみたいなモンスターを出して反撃の隙を与えないフィールドを作ったり、逆転されても生き残れたり巻き返せる様に途中から召喚するモンスターを変更すれば良い」

柚子「ブラックホールで逆転したと思ったら、ブラックホール無しで逆転出来た遊矢が言ったら説得力が欠けるわね……あ、そう言えば素良ってデュエル中に飴を食べてたわよね?」

遊矢「口に入れた瞬間に噛み砕いたりしてたから3つ以上は食ってたぞ」

柚子「じゃあ、ちょっと掃除をしないと。って、遊矢、増殖するGを通常召喚したままよ」

遊矢「それ、増殖しちゃったGだぞ?」

柚子「いぃい、やぁあああああ!!??!??」


次回予告。


異次元からの来訪者との会合を終えたが、特に激しい変化は起きない。

花は融合を望み、自らの手で新たなる力を開花させようとする。







そして最後の蕾を開花をさせるべく、そう!このオレ、ネオ・沢渡の元にやって来る!!







沢渡がナレーションをしてたの!?

甘い、甘いな柚子。新しく生まれ変わったネオ・沢渡は悪役から主役、果てはナレーションまでこなせるんだ!!

本当に芸達者ね……まぁ、良いわ。新しく生まれ変わったのは貴方だけじゃない、私の新しいデッキを見せてあげる!

待て!!

え……遊矢?

次回、遊戯王ARCーV【反逆の襲来】にガッチャビングデュエルアクセラレーション!!
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