遊戯王ではない!デュエルモンスターズだ!!   作:なにかの波動に目覚めたトマト

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漢、権現坂。榊遊矢という友でありライバルの強さを改めて思い知る。

「己が出来ることと出来ないことを知り、そこから出来るようになりたい出来たら良いなという願望を持ち、修行に生かす。不動のデュエルの新たなる境地に至るには今の俺の不動のデュエルがどれ程の物なのかと先ずは己の制空権を知らなければならない……鮭、ドロー!鮭、ドロー!鮭、ドロー!」


 本日の修行 川の中にいる魚をドローする。


 最早、デュエルは関係無いって?サバイバルで生き残るのもデュエリストに必要な能力だ!



「うむ、自分で採った魚の味はまた格段と旨い。
それに加えてこの大自然の景色。目の前の川は清らかで洗練されて自然は心を癒し、魚と調和しあい旨味を更に増す……しかし、贅沢を言うならばポン酢が……む……調和……調律……目の前の川、魚……見えた、見えたぞおおおおお!!」



 漢、権現坂。新たな不動のデュエルを遂に見つける。




襲撃していた反逆者達への反逆者

「ねぇ、遊矢、誰なのその女?」

 

 急に現れた私そっくりの女。

 さっきまで居たユートの知り合いなのか、遊矢をユートと見間違え、遊矢が否定をすると抱きついた。

 

「……」

 

 滝の様に汗を流す遊矢。

 明らかに見られちゃいけないものを見られた感じで、無言を貫いており目線が合わない。

 

「遊矢、知り合いよね?教えなさい。

ほら、はーやく、しないと、マジ、切れちゃうよーって」

 

 取り出したハリセンを右手で持ち、左手にポンポンと叩きながらカウントダウンをする。

 早く答えてくれないかしら?

 

「え、私!?」

 

 遊矢に問い詰めていると、抱きついていた女が振り向き私の顔を見て驚く。

 ええ、そうよ。貴女は私なのよ。なのに、なんで私じゃなくて貴女が遊矢に抱きついているの?

 

「……彼女は瑠璃」

 

「瑠璃って朝帰りをした時の女」

 

 昨年、ふらっと消えた遊矢。

 私達が必死に探しても見つからず、何処に行ってたかを聞いても答えてくれず危ない事をしていたかと聞けばデュエルをしていた。そう答えてデュエルの記録を見せてくれて、その時の対戦相手の名前!!

 女の名前だと思ったらやっぱり女だったのね!しかも、私のそっくりさんだなんて……。

 

「…貴女、何者なの?」

 

 文字通り何処からともなく急に現れた瑠璃。

 ユートも急に消えたけれども、明らかにおかしい。

 

「私は、その……」

 

 色々と隠し事がある瑠璃。

 さっきのユートもなにかあったみたいだし、答えなさい。

 

「柚子、今は瑠璃よりも沢渡を」

 

「ふ~ん、その女を庇うんだ?」

 

「……そうだが、なにか問題があるのか?」

 

「っ……」

 

 遊矢をちょっと睨んでみるけれど、遊矢は動じない。

 瑠璃を庇うつもりで、その事に対してなんの罪悪感も抱いていない。

 

「彼女はなにも知らないみたいね。アカデミアやエクシーズ次元の事を無理に話さなくても……」

 

「だって……だって、遊矢が……瑠璃、貴女は遊矢のなんなの!?」

 

「「「柚子、そこでチキってどうするんですかぁ!?」」」

 

 うるさい、取り巻き3人組!!

 肝心な事を言葉にすることが出来ず、瑠璃に遊矢との関係を問い詰めると真剣に悩む。

 

「上手く、誤魔化せ」

 

「聞こえてるわよ!!」

 

 この後に及んで、言い逃れなんて絶対に許さないんだから!!

 

「私は……そう、遊矢のガールフレンドよ!」

 

「火に油を注ぐんじゃねえ!!」

 

「っ……グスッ……」

 

「なに泣かせてんだよ、榊遊矢!!」

 

「俺は悪くねえ!!」

 

 分かってる。分かってるわよ、それぐらい。

 瑠璃が遊矢のガールフレンドだなんて嘘ぐらい簡単に見抜ける、見抜けるわよ……でも、違いを見つけるのが難しい私と同じ顔が、遊矢のガールフレンドだなんて……そんなの、私の性格が、私が嫌いだって言ってるみたいなもので……。

 

「瑠璃、つくんならもう少しましなやり方を。

一昔前の実は俺達付き合ってるんだぜ!というニセコイ的な展開はやめろぉ!」

 

「よ、デュエル界の一条楽!」

 

「大伴、ざけんな、誰があんなクズ野郎だ!!」

 

「お前が愛してるって言えば終わるだけじゃないんですかぁ~」

 

「……お前、それはズルいだろう」

 

 否定しないってことは、瑠璃がガールフレンドでもありって思ってることなの!?

 

「あ、あの~」

 

「なによ!!」

 

「あ、いえ。

救急の通報があったので来たのですが、患者の方は?」

 

「あいつらに聞きなさい!」

 

 色々とやっている内にやって来た救急車。

 沢渡は完全に意識を失っていて打撲程度の怪我をしているだけで命に別状は無い。

 

「あ、こっちです」

 

「沢渡さん、LDS狩りとデュエルをして負けたんすよ」

 

「後、もうちょっとで勝てたのにダーク・リベリオンなんてフォース擬きにやられてこうなりました!」

 

「待って、貴方なんて言ったの!?」

 

 3人がローテーションで救急隊員になにがあったのか答えると山部の言葉に反応する瑠璃。

 

「ダーク・リベリオンとかいうフォース擬きのモンスターだよ。あれさえなければ沢渡さんの勝ちだったのに」

 

「ダーク・リベリオン……もしかして、そのデュエリストは遊矢に似ていた?」

 

「確かにあのLDS狩りのデュエリストは榊遊矢と滅茶苦茶そっくりだったけど、デュエルの腕は遊矢程じゃなかったな」

 

 なんで威張っていうのよ。

 

「……じゃあ、ユートが彼をこんな目に」

 

「そうだ!……榊遊矢、オレ達じゃあの野郎に勝てない。沢渡さんの敵を絶対に取れよ!」

 

「いや、そこはお前達が頑張れよって、瑠璃?」

 

 3人に散っていった沢渡(死んでない)の敵討ちを頼まれるけど断る遊矢。

 ユートについて聞いていた瑠璃はプルプルと震えて両手で顔を隠して、膝を地面に落とした。

 

「間に合わなかった……ごめっ……なさい……ごめんなさい、ごめんなさい……グスッ……」

 

 瑠璃は謝る。

 結果的にはユートが沢渡を傷つけた事に対してなのかは分からない。けど、両手の隙間から流れる涙は本物だった。

 

「「「あ、沢渡さんの容態が心配なんで付き添いで行ってくる!」」」

 

「おまっ、おまっ、ざけんな!!時限爆弾と導火線に火がついてる爆弾を抱えた俺を見捨てるな!!」

 

 柿本達3人は病院に搬送される沢渡に付き添っていった。

 

「ごめん、なさい……」

 

「やだ……嫌よ……」

 

 

 

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「ふぅ、最近運動不足じゃないかって久々にデュエルをしたけど、良い汗がかけたわ」

 

「いや~洋子さん、何年もまともにデュエルをしてないのに腕は一向に衰えてなくて驚きました」

 

「そういう修造くんこそ、現役だった頃より腕が上がったじゃない」

 

「ハッハッハ、遊矢が柚子達に教えてるのを聞いてたら、色々とありまして……まだまだ若い奴等には負けませんよ!」

 

「……なんでこういう時に限って母さんと塾長が遊勝塾にいるんだよ……」

 

 あのまま倉庫街にいるとLDSがやって来そうなので遊勝塾に場所を移したが、今日の運勢、最悪なの?俺、厄年なの?14歳だから厄年じゃないよ。確かにこれから毎日厄日みたいな日常が続くのだろうが、こんなのって無いだろう。

 

「遊矢じゃない、今日は休みなのに精が出──」

 

 本日は塾は休みなのに何故か居る白いジャージ姿の母さんと何時もの塾長。

 腕にデュエルディスクをつけているのと会話の内容からデュエルをしていたっぽいが……終わったな。

 

「あんた、なにをしたんだい?」

 

 俺が来たと分かると喜ぶ母さんだが、今の俺を見ると直ぐに顔を変える。

 

「……グスッ……」

 

 右腕にしがみつくのは涙を流した柚子、無言を貫いている。

 

「傷つけた傷つけた……きっと兄さんも……あの人は無関係なのに」

 

 左腕には壊れたラジオの様にぶつぶつと呟き、時折涙を流す瑠璃。

 

「柚子、どうしたんだ!!」

 

「あ~塾長」

 

「遊矢、お前がついていながら柚子が泣くだなんていったいなにをしたんだ!!」

 

 え、俺がなにかやらかした前提?

 

「柚子、大丈夫か?遊矢がなにをしたんだ、正直に言ってくれ。幸い、洋子さんもいる」

 

「……じゃないです」

 

「なんだって?」

 

「おじさん、私、柚子じゃなくて瑠璃です。柚子はそっちですよ」

 

「お父さんのバカ……」

 

 柚子と瑠璃を間違えて、柚子に更に涙を流させる塾長。

 

「ゆ、柚子が2人!?」

 

「遅い、遅いぞ、塾長」

 

 俺、柚子と瑠璃を連れて来たんだから真っ先にその事について気付かないと。

 血が繋がった娘……あれ、そう言えば柚子と塾長って血が繋がってるのか?柚子って塾長の娘だけど、ハゲの娘の分身でもあるからDNA的な意味ではどうなってるんだ?俺と父さん達って血が繋がって……無い可能性が高いな。まぁ、血が繋がってなくても心の繋がりがあるからいいか。

 

「あんた、その子を何処から連れてきたの?」

 

「連れてきたと言うよりは、向こうからやって来たんだよ」

 

「じゃあ、なんで泣いてるんだい!

またなにかをやらかして、柚子だけじゃなくその子を傷つけたんでしょ……その二人を泣き止まして、終わるまでは家に帰ってくるんじゃないよ!!男なんだから、責任を取りなさい!!」

 

 なんでそうなるんだ!?

 

「遊矢、お前が原因で二人を泣かせたというのならば、お前の力で笑顔にしてみろ!」

 

 おいこら……ああ、もう分かった。

 

「分かったから、ちょっと3人でゆっくりとさせてくれ」

 

 一先ずは落ち着きたい。

 倉庫からここまで連れてくるのに思ったよりも時間かかったし、足がパンパンじゃないが疲れを感じている。

 

「ちゃんと謝るんだよ」

 

 母さんはそう言うと遊勝塾を出た。

 塾長も柚子を笑顔にさせるんだぞとビシッと人差し指で指差してから出た……わざわざ遊勝塾を出る必要があるのだろうか?

 そう疑問を持ったのだが、柚子と瑠璃が最優先なので二人を応接室まで連れていき、座らせる。と言うよりは、俺が座ると柚子達も座る。

 

「瑠璃、なにが──」

 

「なんで私じゃなくて瑠璃なの?」

 

 俺が去った後になにがあったのかを聞こうとすると、柚子の俺を掴む力が強くなった。

 

「なんで瑠璃を先に構うの?」

 

 ハイライトのない目を開き、瞬きせずに俺を見つめる柚子。

 何時もなら綺麗な瞳は黒く淀んでおり、嫉妬の炎を燃やしている時よりも恐ろしさを感じてしまう。

 

「ねぇ、なんで?なんで瑠璃を先に構うの?」

 

「瑠璃が泣いている理由がよく分からないから」

 

「じゃあ、私は分かるっていうの?分かっているのに、瑠璃を優先したの!?」

 

 やめろ、やめろぉ!!

 俺がいったいなにをしたって言うんだ!!泣いている顔で若干ヒスになっている柚子を見ると心が痛む!!

 

「私と、瑠璃は、見た目は一緒なのに、遊矢は瑠璃を」

 

「互いの事情を知ってからにしようと考えてたんだよ!!(やけくそ)」

 

 もうどうしろって言うんだ。

 咄嗟に出た適当な言葉を並べて、オーバーレイかシンクロするしかねえ!!

 

「じゃあ、私を優先してくれるのよね?」

 

「とにかく、瑠璃の話を聞こう!」

 

 もう、どうしろって言うんだこんちきしょう!

 瑠璃が泣いている理由はともかく、瑠璃とかナスビとかクロワッサンがこっちにいる理由はなんとなく予測出来るんだ!!本当にどうしろって言うんだ!

 

「遊矢とのデュエルは楽しかった」

 

 なんでいきなり地雷を爆破させてスタートさせるんだよ……

 

「……楽しかったのね」

 

「ええ、あの時の私達は毎日毎日酷い目に遭っていて心が荒んでいたと思うわ。

でも、遊矢が思い出させてくれたの。デュエルは本当は楽しいもので笑顔になれるものだと」

 

「そう、瑠璃の笑顔を取り戻したのね」

 

「ええ、あの時の笑顔は本物の笑顔よ」

 

 おい、手を組むな。

 長々と回想しなかったりする分、余計に怖い。

 

「レジスタンスは、周りの皆は兄さんはデュエルを楽しいものだと思っていなかった。

デュエルが戦いの道具に、戦いの手段だと認識を変えてしまっていたわ。私はそうじゃないと兄さんや皆に笑って欲しかった。笑顔でデュエルをしてほしかった!!」

 

 重い、重いぞ。

 本来の遊矢くんや父さんがほざいている笑顔と比べて物凄く重い。

 

「でも、私の言葉は届かなかった。

倒しても倒してもアカデミアはやって来て、笑顔になれるデュエルなんて出来ない。私の言葉に共感してくれた人達は、アカデミアにやられて……」

 

「瑠璃、辛いんだったらもう言わなくて良いんだ」

 

 あの後、起きたことを語る瑠璃は本当に辛そうな顔をしている。

 聞いておいてなんだが、そこまでするぐらいならば無理に語らなくていい。笑顔にならなくてもいい。

 

「ダメ……最後まで言わせて……言わないと、ダメなの」

 

 心が痛い。

 瑠璃はやめることをせずに、話し続ける。

 

「一人、また一人とレジスタンスは敗れて着実に戦えるデュエリストは減っていきアカデミアはデュエリストでもなんでもない人達も襲っていて、勝てないとアカデミアは降参をした者も問答無用でカード化した。

このままだとハートランドの人達は全員カード化をされる、そんな時私達は知ったわ。アカデミアのトップであるプロフェッサーには家族がいて、スタンダードに居ると。

プロフェッサーの家族ならこの戦争を止めるきっかけやなにかを、そもそもなんでハートランドを襲ったのかを知ってるかもしれない。ユートと兄さんがプロフェッサーの家族に会って戦いを終わらせようとスタンダードに向かったわ」

 

 予想していた通りの感じか。瑠璃が拐われていなくても来るだろうと俺は予想していた。

 瑠璃が拐われていなくてもクロワッサンとナスビの仲間達はカード化されているし、ハートランドはボロボロだ。

 あの二人が居なくなって、シンクロ次元で遊んでたらレジスタンスが全滅していたし、このまま戦い続けるのはダメだと思うのは当然の事だ。

 

「そう……私はその時、終わらせようと思っていた」

 

「ん?」

 

「兄さん達がスタンダードに向かった後、私は聞いてしまった。

兄さんはプロフェッサーの家族をカード化し、人質として戦争を終わらせようとしているのを」

 

「……結果的には終わるんだから、それで良いんじゃないのか?」

 

「ダメ!……それじゃあ、ダメ。

やっていることはアカデミアとなにも変わらない。デュエルは戦いの道具じゃない、楽しんで笑顔になるものなのよ!

兄さんやユートにそんな事をしてほしくない、アカデミアと同じになってほしくない。プロフェッサーの家族がカードにされれば、きっと誰かが悲しむ。だから、私もスタンダードに……でも、間に合わなかった!!」

 

「……それで泣いていたのか」

 

 ユートと黒咲は既に赤馬零児を誘き出す為にLDSのデュエリストと辻デュエルしている。

 サラッとベジータ面して仲間になっているが、黒咲がやったことは地味に重い。実体化したモンスターを使い辻デュエルでLDSの講師を襲ったりしていた。向こうもそんだけ必死だったのは分かるが、無関係な奴等を巻き込んでいた。

 

「さっきの人はユートのダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンにやられた。

きっとプロフェッサーの家族を誘き、出す為に、プロフェッサーの家族ならデュエリストとしてとてつも、ない強さをっ」

 

「瑠璃、もう止めてくれ」

 

 呼吸は乱れ、ボロボロと落ちていく瑠璃の涙。

 こんな体勢だからハンカチを取り出すことは出来ないが、この手で涙を拭うことは出来る。

 瑠璃の涙を拭おうと手を伸ばすのだが、その手を柚子に掴まれた。

 

「2人がなにを言っているか分からないわ、2人だけの世界に入らないでよ……」

 

 目をウルウルとさせる柚子。

 一切の説明をせずに瑠璃と会話をしていることに不満を持っている。

 

「……ごめんなさい、話すことは出来ないわ」

 

「っ!なんでよ!」

 

「貴女を巻き込みたくない。きっと知れば───」

 

「どうしてよ!?どうしてなのよ!!」

 

 自分と同じ顔を巻き込みたくないと瑠璃は柚子に話すつもりは無いと断ると、叫ぶ柚子。

 

「傷つくからよ!!私は、関係の無い人達を巻き込みたくない。傷つけたくない。楽しくないデュエルをしてほしくない。

甘えたことを言っているのは分かっている、言っていることが守れないところまで来ているのは知っている。それでも傷つく人はみたくはないの!!」

 

「じゃあ、遊矢は傷ついて良いの!?」

 

「っ……それは……」

 

 柚子の見事なまでのカウンターをくらい、言い返せない瑠璃。

 

「遊矢に泣きついたりしているけど、貴女は遊矢に頼るつもりよね?

巻き込みたくないって言っているなら、遊矢も巻き込まないでよ!!遊矢はおじさんが居なくなってから、ずっとずっと……私達の為に一人で頑張っていて……グスッ」

 

 ボロボロと涙を流していく柚子。

 

「遊矢は自分でどう、にか出来るから勝手に一人で危険な事をしていて危なっかしくて、でも強い。だけど、辛いって思わないわけでも苦しいって思わないわけでも無いのよ!!だから、だから、私は遊矢の隣を、隣を歩ける様に……うっ……ップ……」

 

「柚子!?」

 

 吐き出すものを吐き出したかと思えば、本当に吐き出してしまいそうになる柚子。

 流石にこの場で吐くわけにもいかず口を押さえてトイレに駆け込んでいく。

 

「柚子……」

 

 柚子の言葉に刺激され、柚子を心配できるほどに冷静に戻った瑠璃。

 とはいえ、俺の事をチラリと見てくる。俺にどうしろって言うんだよ。

 

「もし、もしそれでも遊矢を巻き込もうとするならっ!!」

 

「はい、ストップ」

 

 戻ってきた柚子はデュエルディスクを取り出して強く瑠璃を睨む。

 そういう感じのデュエルは本当によくない。

 

「止めないで、遊矢。その女を消せない」

 

「違う違う違う、もう色々とちっがう!」

 

 特に台詞とかそういうのが違う、違うんだよ。

 デュエルをして瑠璃を叩きのめして追い出そうとする柚子を止めに入る。このままだと、デュエルを通り越してリアルファイトの流血沙汰になりかねない。

 

「柚子、貴女の言うとおりよ。確かに、私は遊矢を頼ろうと遊矢を巻き込もうとしている……。

遊矢、此処に来て直ぐに貴方と再会出来て嬉しくて舞い上がって、ユートが事件を起こしてしまって苦しくて……私達の問題なのに貴方に頼ろうするなんて無責任よね」

 

 俺から離れてスッと立ち上がる瑠璃。

 

「私、あの後、貴方が何処に消えたか分からなくて心配だったの。

でも、よかったわ。元気にやっていて……私、頑張って兄さんとユートを見つけ出して止めてみせる。

兄さんとユートにこれ以上、無関係な人達を傷つけさせない為にも……だから、遊矢は安心して毎日を過ごしていてね」

 

「そんな顔をされたら、断れなくなるだろうがぁあああああ!!」

 

 くそっ、これだから柚子シリーズは、柚子シリーズはぁああああ!!

 俺に背を見せた瑠璃の体は震えており、本当は助けてほしいと言いたいのだろうが言わず、そのまま頭だけ振り向かせて、涙の跡が残った顔で空元気の笑顔を見せる。

 そんなのを見せられて、断れって言うのか!?童貞舐めんなよ!チャラいのと違って純情なんだよ!今、物凄くドロドロした修羅場になってっけど、なってっけども!!

 

「手伝う、手伝うよ!

俺のそっくりさん探しだろうがなんだろうが、手伝ってやるよ!」

 

「……気持ちは嬉しいけど、いいのよ。

兄さんやユートを止めたとして、その後に待ち構えているのは戦うだけの日々。

遊矢が居てくれれば心強いけれど、柚子の一言で目が覚めたわ。貴方を巻き込まないように」

 

「俺はお前がそんな悲しい顔をしているのが一番辛いんだよ!!

無理に笑顔になるな!!俺が好きなのは心の底から嬉しいや楽しい、面白いって笑っている顔でそんな無理して作った顔じゃないんだよ!!」

 

 今の瑠璃の笑顔は見てて痛々しいんだよ。

 柚子に似ているだけあって余計に質が悪いんだ。クロワッサンとナスビ、どうせこっちに来るなら瑠璃も連れて来いや!!……あ、ダメだ。俺と出会った瞬間に瑠璃が抱きついたから抹殺対象になるだけだ。

 

「もう頼れ、頼りまくれ!

もう既に色々とややこしいことになってるんだ、どうせ堕ちるんだったら徹底的に堕ちてやるよ!!」

 

 人はそれをやけくそと言う。

 

 カッコいい言葉も説得に使えそうな良い案も浮かばず、やけくそで瑠璃を手伝うことに。

 決して嫌々ではない。ちゃんと手伝いたいからと思っているし、ユートのせいであらぬ風評被害を受けるのは嫌なんだよ。

 

「ありがとう、遊矢……ありが──」

 

「させるかぁ!!

 

 俺が手伝ってくれると分かると、また涙を流す瑠璃。

 俺の胸に飛び込もうとするのだが、その前に柚子がハリセンで打ち返した。

 

「ゆ、柚子?

流石に自分そっくりの奴の顔をハリセンで打ち返すのはどうかと」

 

 

「隙あらば抱きつこうとするメス鳥()を止めただけよ」

 

 怖い。

 

「大丈夫か、瑠璃?」

 

「だ、大丈夫よ……」

 

 柚子シリーズで唯一ストロングが無い瑠璃。

 さっきのハリセンは結構効いたようで涙目になっている。

 

「遊矢がユートと瑠璃のお兄さんを探すって言うなら、私も手伝うわよ」

 

「……」

 

「ダメとは言わせないわよ?」

 

 何だかんだで無駄に強いクロワッサン。

 ピンチになると勝手にカードを創造するユート。この二人をデュエルで叩きのめさないといけない。

 クリスティアを召喚すれば勝ち筋は見えるが、クリスティアが来なかったらそこそこ分が悪い。というか、幻奏ってそんなに強いイメージが無い。他のテーマがぶっ壊れて強いだけでそう見えるんだろうが。

 

「……一度負けたら、次は無いからな」

 

「遊矢は、そんなデュエルを毎日してたんでしょ?」

 

 予想外のカウンターをくらっちまったな。

 なんとか瑠璃を泣き止ませ、柚子を落ち着かせる事に成功した。柚子がユズリズムにならなくてよかった……デュエルディスクにモンスターを実体化させる機能がついてたら、今頃ユズリズムになってたんだろうな。

 

「いい、3人よ!

手分けして探した方が良いかもしれないけれど、私達3人で行動して探すのよ!」

 

「……分かったわ」

 

 不審者捜索の話は3人で行動して探すで解決した。

 ……これってユートを捕まえるの、無理になるんじゃないのか?あ、ヤバイ。クロワッサンに殺される可能性が浮上してきた。

 

「それと貴女が何者なのかだけど、ユートと貴女のお兄さんを捕まえたらちゃんと教えてよ!

なにを抱えているかは知らないけれど貴女が遊矢に泣きつかないといけないぐらいに苦しんでるのは確かで、その原因がユートと貴女のお兄さんなんでしょ?」

 

「……うん」

 

 これで修羅場は完全に乗り越えた。

 沢渡と一緒に入院生活を過ごすなんて事はなく、ホッとしてソファーに座り心労から解放されていると瑠璃が左に座り、肩に寄り掛かって来た。

 

「瑠璃、なにをしてるの!?」

 

「ちょっと、少しの間だけこうさせて……疲れたの」

 

 ゆっくりと目を閉じ、物凄い速さで眠る瑠璃。

 俺を頼っているのか信頼してくれているのか俺が動けば倒れる感じに肩に寄りかかる。

 

「遊矢、ベッドに瑠璃を連れていくわよ」

 

 ハイライトの消えた目で瑠璃を見ながらそういう柚子。

 さっきまで若干だが光があったのに、どうして消えるんだ……とまぁ、叫びたいがだ。

 

「柚子」

 

「なに?」

 

「ここで瑠璃を連れてくとなると、お姫様抱っこ(こう)なるぞ」

 

 今の瑠璃は俺に寄り掛かって寝ている。

 だから、誰かが瑠璃を連れていかなければならず位置的にも筋力的にも俺が一番だ。体勢的にもお姫様抱っこをしなければならず、そうなれば柚子からハリセンが飛んで来る。

 

「大丈夫よ……瑠璃を叩き起こすから」

 

「それはやめろ。

瑠璃はお前と違ってストロングじゃないんだから、そういうキャラじゃないんだ」

 

「なんで……なんで瑠璃を……」

 

 何時もならばストロングじゃないとか叫ぶのに泣いてしまう柚子……こういうことをすれば自分で自分の首を絞めているとか言われるんだろうな。

 

「柚子、ちょっと」

 

「なによ……ストロングな私より、瑠璃の方がいいんでしょ……」

 

「左は埋まってるけど、右は空いてるぞ」

 

 瑠璃ばかり構っているので、物凄く拗ねている柚子。

 瑠璃を移動させることを諦めさせて右隣に座ると俺に寄り掛かる。

 

「こんな、可愛い幼馴染みを無視して、よりにもよって瓜二つな女を……」

 

 自分で可愛いとか言うんじゃない。絶世の美少女であることには間違い無いけどもだ。

 嫉妬している柚子を鎮める為にも瑠璃にハリセンが飛んで来ない為にもここから自分の首を絞めないといけない。

 

「だったら、こういうのはどうだ?」

 

「きゃっ……ゆ、遊矢?」

 

 柚子の肩を掴み、膝に頭を置かせる……要するに膝枕する。

 

「柚子……俺はお前が傷つく姿を見たくないんだ」

 

「……上手いこと言えば私が騙されると思ってるのかしら?」

 

 額を撫でながら柚子を懐柔しようとするも、あっさりと破られる。

 こんなことで騙されるほど俺の幼馴染みはチョロく無いことぐらいは知っている。

 

「なんで手をはなそうとするの?」

 

 後、結構ワガママなのも。

 撫でている手を止めたり離そうとすると怖い声を出すので続ける。

 

「ねぇ、遊矢。上手いことを言って、誤魔化そうとするからそんな事を言うの?」

 

「んなわけないだろうが」

 

 闇のデュエルや命懸けのデュエルなんてしてほしくはない。

 楽しくない云々以前に肉体に痛みを感じるデュエルをする柚子なんて見たくはないんだ。

 

「私が、遊矢ぐらいに強かったらそんな事を言わない?」

 

「いや、言うけど?確実に柚子が傷つくんだから、強い弱いとかの話じゃないよ」

 

 柚子がOCG次元と同じレベルの腕を持っていたとしても止める。

 どうせ傷付くのならば、俺でいい。柚子や瑠璃が傷ついて笑顔が消えたりするのは嫌だ。

 

「そう……でもね、遊矢が私を心配している様に私も遊矢の事が心配なのよ。

遊矢にとって私は守りたい人なのかもしれないけれど、私は守られたくない、一緒に隣を歩きたい……だから、今年の舞網チャンピオンシップで優勝したら……って、なにを言わせるの!」

 

「お前が勝手に言ってるだけだろう……とにかく柚子も休んどけよ。疲れてるだろう」

 

「うん……」

 

 柚子は目を閉じ、瑠璃と同じぐらいの速さで眠りについた……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

作戦通り

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 色々と上手いことを言って柚子を大人しくする事に成功した。本当に大変な事にならずに済んでよかったと俺は汚い笑みを浮かべる。

 それにしても瑠璃から良い匂いがする。柚子の体が柔らかい……落ち着け、落ち着け、俺。チンコはたつな。柚子を膝枕しているから、大きくなるとヤバくなる。

 

「ハッキリとバッサリと柚子か瑠璃かを選ばずに長々と引き伸ばしてしまったな……」

 

 結果的には先延ばしで終わらせた。

 瑠璃の顔をみていると強く言えず、断るに断れない。柚子的にはガツンと言って断ったり拒んだりしてほしいだろうが、俺みたいな男気0の少子高齢化社会を防ぐ為に種族の繁栄を捨てた友人達と楽しく衰退の一途を辿っていたOCG次元の住人だ……ヤバいな、いざという時に何処かの次元に逃亡している自分を簡単に想像できる。

 シンクロ次元のシティ(コモンズ)のどっかで無限に涌き出るカードを利用して露店でカード売ってるおっさんになってそうだ。

 

「沢渡から借りたボッキンパラダイス(ファイブ)を返そうとしたら、大変な事になったな……俺も少しだけ、休もう」

 

 これから休む暇なんて無くなる。平穏な日々は無くなる。

 瑠璃と柚子の女子特有の柔らかさとか匂いとか雰囲気とかを堪能しつつ、俺も休んだ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 エクシーズ次元から2人を追いかけてきた瑠璃は行く宛が無い。

 

 

 

原作で特に誰も気にしていなかったが、黒咲もユートも野宿をしているのだろう。

 

 

 

柚子にそっくりな絶世の美少女である瑠璃を一人にして野宿をさせる?無理である。

 

 

 

行く宛がなく困っていた瑠璃に家に来ないかとポロっと言ってしまい、第2の修羅場を迎えた。

 

 

 

最終的には柚子の家でお世話になることになった。

 

 

 

迷惑を掛けてばかりだと瑠璃は滞在中、遊勝塾でエクシーズを指導する講師になった。




OMKフェイズ(ギャグなので特に気にしない)


沢渡シンゴ


説明


ゴキブリ並みの生命力を持ちネオとかニュー・ネオとかゴキブリ並みの速度で成長して復活してくる究極の三枚目もしくは七光り。
中学に進学した際に弱虫だなんだと言ってきたりした奴を遊矢がデュエルでボコっている噂を聞きつけてデュエルを挑んだら先攻ワンキルされた。憎めないが舐められまくる三枚目。
デッキをコロコロ変えたり、変則ギアを使ったアクションデュエル限定の害悪プレイを行う遊矢にお前はデュエリストじゃねえ!リアリストだ!とツッコミをいれ、財力にものを言わせて強力なレアカードを手に入れて挑んでは負けるを繰り返し、最終的には遊矢の事を認めてオレのライバルにしてやる!的な展開でライバル認定された。
以来、遊矢と仲の良い友人的な関係になっているのだが隙あらば目立とうとしたり、ぶりぶりざえもんが如く裏切ったり、遊矢に罪を擦り付けられたりされている。
父親が借りてたり使ってたりしている倉庫の1つを改造し、秘密基地っぽくしており、家では見れないAVを見ているのだが、柚子に一回バレた事がある。
なにを見ているのよと柚子にテレビを壊されかけたが、遊矢だってスケベでこういうのを見てんだよ!!男は皆、スケベなんだよ!とその場に居ない遊矢を売り、そのまま柚子にAVを早送りとかせずに丸々一本鑑賞させた(巨乳物)。
三枚目気質が強すぎるせいで舐められやすく、上や周りが化物過ぎてパッとしないが凡百のデュエリストが沢渡に挑んでも勝てないと遊矢達には認識されている。
柚子と遊矢がくっついちまえと思っており、遊矢がいざという時にチキって逃亡するのを察しているので柚子を色々と煽り楽しんでいる。
リアルソリッドビジョンでEMユニとEMコンのおっぱい揉んでる遊矢を見たことあるが、絶対にそれをネタに脅さない。というか、自分も遊矢に同じことをしており見られている。スケベ友達である。
尚、遊矢の持つユニとコンは精霊がついてると思う。ペンデュラムじゃないEMモンスターだとしても大事にしてくれるので物凄く遊矢になついており、エロい目で見てくる沢渡へのダイレクトアタックは金的への攻撃、柚子へのダイレクトアタックは目の前でおっぱいを揺らす。



黒咲瑠璃


説明


柚子シリーズの一人で、エクシーズ次元の柚子。身長は柚子シリーズの中で1番大きいけど、おっぱいは柚子シリーズの中で多分1番小さい。エクシーズ次元のおっぱいは小さい。
紫キャベツことユーリにデュエルを挑まれ敗北してしまい、拐われそうになったところで遊矢くんに助けられる。
ハートランドがあんなことになっており心が荒んでいたが遊矢とのデュエルで笑顔を取り戻し、デュエルは楽しく笑顔になれるものだと思い出す。
その後一人のところをアカデミアに襲われたりしたが遊矢の残したカードにより簡単に撃退していた。そのせいかクロワッサンが一人になるなデュエルなら俺がとシスコンを発揮。不満は募る。
そして戦争は一向に終わらない。故郷が破壊され、アカデミアを憎むレジスタンスの人達には笑顔のデュエルは届かない。届いたとしても、皆、カードにされる。希望を手に入れたと思えば一気に絶望に叩き落とされる。
なんとか希望を見つけたと思えば、兄とユートがアカデミアと同じ様な事をしていると更に絶望に叩き落とされるものの、遊矢という希望と再会する。




とどのつまり、徐々に徐々にNTRな展開もとい関係になっている。





平穏なスタンダードを見て、この次元の人達を巻き込みたくない。アカデミアと同じ事をしたくないと日に日に強く思い、やらかした噂が増加していくLDS狩りことクロワッサンの好感度や親愛度は直角に落ちていく。ユートが原因で起きる戦いでユートへの好感度も直角に落ちていく。無関係な人を巻き込んでるんだから、仕方ない。
その一方で遊矢や柚子達とするデュエルは本当に楽しいデュエルで、心の底から笑顔になれるものだと思っており、徐々に徐々に好感度を上げていく。このままいけば普通にNTRできる。なにせクロワッサンやユートは自ら好感度を下げる行為をしているのだから。NTR、NTR。着実に崩れていくユートとの塔。
人をカード化してたり、無関係な人達を襲っているクロワッサンがお前は甘いとか言ってくればユートもろともカード化するつもりで、その上で遊矢から罰として自分もカード化して貰うつもりである。楽しいデュエルを思い出させてくれた遊矢にやられるのならば本望だと……荒んだ環境にいただけあり楽しいデュエルを思い出させてくれた遊矢への好感度、たっけーな、おい。


柊修造


説明


遊勝塾の塾長で柚子の父親で、シングルファザーで元プロという地味に属性の多い人。
遊矢に三回ぐらい松岡と間違えられたりするが、本当に立派な大人である。とにもかくにも暑苦しいのだが立派な大人で娘思いである。
アクションデュエルの為に体を鍛える授業に関しては好評なものの、アドバンス召喚しかやってこなかった環境にいたせいか、エクストラデッキを用いた召喚法に疎くコンマイ語を上手く理解していない。
その上に塾生である遊矢にデュエルの授業をさせているので塾長としての面子が丸潰れ。遊矢が教える授業を聞いて1日でも早く新しい召喚法をマスターしてやると努力家の一面を持つ。活躍する場があるかどうかは別だ。
遊矢がエンタメデュエルやアクションデュエルを本当は苦手としていることを知りショックを受けたものの、それがお前の道ならばと否定はせず、修羅にはなるなよと言ってくれる大人である。
遊矢ならば柚子を任せることはできる!と思っているが、健全なお付き合いをしてほしいと思っており、召喚法をマスターしたら娘が欲しければ俺に勝ってみろ!と言う気満々。
瑠璃が居候になった時には事情があるとはいえ柚子が2人になった、姉妹が出来たみたいだと喜んだ。
柚子に妹が出来ない妻が居ない事を気にする素振りはなく、なんにせよ柚子は愛娘であることには変わらず瑠璃も娘みたいなものだと娘認定している。


デュエルの腕はともかく、なんやかんやで塾生達からは慕われている。


初対面の瑠璃にも兄とは違う感じで暑苦しいけれども良い人で、正直兄よりもこっちの方がよかったと思われる。


次回予告


なんやかんやで大きな舞網市。

その中からユートと黒咲を見つけ出すなんて至難の業。

倉庫とかコンテナとかを探してみるけれども、中々に見つからない。あいつ等、何処でホームレスってるんだ。

主にユートが原因で忍び寄るLDSの魔の手、ユートが原因だが多分、クロワッサンもやっているだろうと瑠璃からの好感度と親愛度がランクダウン、エクシーズチェンジ!ザマァみさらせ、シスコン!

かくして、遊勝塾の命運を賭けた三本勝負がはじまる!


次回、遊戯王ARC-V 【襲来、LDS!(前編)】に熱きバトルにチャージイン、じゃなかった。ガッチャビングデュエルアクセラレーション!!


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