遊戯王ではない!デュエルモンスターズだ!! 作:なにかの波動に目覚めたトマト
1つ、実はそこまで強くない漫画版四天の龍でレオコーポレーションの株をサメトレをし、遊勝塾の存亡を賭けたデュエルが何時の間にかレオコーポレーションの存亡も賭けたデュエルにした。
2つ、ユート達が原因で起こった戦いなので、瑠璃のユート達に対する好感度がランクダウンエクシーズチェンジ!優しい言葉をかけてくる遊矢への好感度がランクアップエクシーズチェンジ
3つ、遊矢が段々と瑠璃に奪われそうになっている!負けるな、幼馴染み!
「遊矢、もう足が楽になったわ」
「もちょっと、もうちょっと美味しい役を」
「ダメよ」
遊勝塾とLDSの命運を賭けた一戦(3本勝負)
俺はお姫様だっこした瑠璃を堪能しようとするものの、瑠璃からNGが出たので下ろす。
「遊矢兄ちゃん、そういうことやってると何時かバチが当たるぜ」
「なにを言い出すかと思えば、父さんが蒸発し、いじめられるだけじゃなく冤罪にもなってるんだぞ?ちょっとぐらい美味しい思いをしても文句は言われない」
「柚子お姉ちゃんが今にでも殺しそうな目で睨んでるけど?」
いや、あれは睨んでいるというよりは病んでいるのが正しい。
何時か刺されそうな気もするが、その時はその時だと諦める。
「ちょっとトイレに行ってくる」
「今から柚子のデュエルがはじまる、早く済ませろ」
はいはい、分かってるよ。
権現坂にちゃんとしろと呆れられながらも観客席から出ていく。
「よし、戸締まりできてるな」
「なにしてるの?」
「戸締まりの確認だよ……なんで居る?」
「デュエリストがお手洗いを欠かすわけないでしょ。遊矢がなんかしてるんじゃないかって思ってね」
遊勝塾の戸締まりを確認をするためにトイレに行くフリをした。
素良は俺が今このタイミングで行くのが怪しいと思い、つけてきていた。
「で、なんで戸締まりをしてるわけ?」
「お前はこっちの住人じゃないから詳しくは知らないだろうが、LDSの親会社であるレオコーポレーションはデュエル産業で1番の企業で、あのババアが持ってるレオコーポレーションの株の数は相当な物だ。
今やっているのは一種の企業間のデュエルで、何処にパパラッチが潜んでいるか分からない。マスコミを相手にすれば遊勝塾の評判が更にがた落ちするかもしれないし、勝利して手に入れたレオコーポレーションの株の価値が下がる」
「うわぁ、遊矢って汚い」
なんとでも言いやがれ。
父さんが帰ってきても問題ないように、お前の立場ねえからな!と言ってやる為にも遊勝塾を安定させないといけない。
その為には最高の環境を整えるぐらいはしておかなければならない。今のリアルソリッドビジョンシステムは最新の物だが、暫くすればまた新型が出てきたり、デュエルディスクだけでアクションデュエルが出来る様になるのは知ってるんだ……よくよく考えればデュエルディスクだけでアクションデュエルが出来るようになったら、貰ったリアルソリッドビジョンシステムが無駄になるな。
「まぁ、とにかくパパラッチが来ると大変なんだしLDS狩りとかいう物騒なのが居るんだ。念の為に聞いておくが、お前じゃないだろうな?」
ここ最近、具体的には瑠璃が遊勝塾に来てから姿を見せなかった素良。
ご都合主義と言えばご都合主義だが、その間にLDSの生徒を襲ってたら今すぐに売り渡すぞ。
「疑ってるの?僕がそんなつまらない真似するわけないでしょ。
柚子レベルのデュエリストなら挑んで、遊矢レベルなら襲撃するかもしれないけど、並のデュエリストなんてわざわざ挑まないよ」
「ここ最近、遊勝塾に来てなかったのは?」
「……」
おい、黙り込むな。売り渡すぞ。
「……武者修行だよ」
「武者修行?この辺のデュエリストのレベルは低いんじゃなかったか?」
「……」
目線を合わせようとしない素良。
逃げようとは良い根性してるじゃねえかと無言で見つめると我慢出来ずに口を開いた。
「まさか柚子にも負けるとは思ってなくて……」
「そういえば、お前最後に柚子とデュエルをしたな」
確かヴァルハラでモーツァルト出して、ソナタを特殊召喚してトランスターンでアリアを出してモーツァルトの効果でクリスティアを出して……。
「お前、なんも出来なかったな」
素良のデッキはデストーイモンスターを融合召喚して戦うデッキ。
ファーニマルモンスターは優秀なサーチ効果を持ってはいるが、破壊とかが無い……除去系のカードを入れてないから開幕クリスティアはどうにもならんな。
「流石にこんなに負け続けてたらショックで適当にデュエル塾を襲ってたんだよ。あ、勿論ちゃんとした手順でだよ。
いや~ノーダメージに1ターンキルとかも出来てさ、僕が弱いとかじゃなくて遊矢が馬鹿みたいに強いんだって自分に言い聞かせる事ができたよ」
なんか、ごめん。
俺のせいで遊勝塾が殺意満々になってんだよ。
「早く柚子の応援に──」
───ガン
「……鍵閉めてて正解だったね」
「ああ、正解だ」
素良はやってなかったので、柚子の応援に戻ろうとすると誰かがドアを無理矢理開けようとする。
しかし、鍵は閉めているので開くことはなく、ガンガンと何回か無理矢理開けようと試みるも開くことなく諦めたのか音は止んだ……お前が出てくるとややこしいからくんな。
「さ、柚子の応援にいくぞ」
なにをしに来たかは知らんが、
俺はブラックな社長を出禁にしたので素良と一緒に戻るとアクションデュエルは既にはじめられており、アクションフィールドは星の聖域。塾長、なんでそのフィールドにした?
「遊矢兄ちゃん、もうデュエルはじまって先攻が終わっちゃったよ!」
「悪い悪い」
トイレと言って誤魔化したけど思ったより長引いてしまったのでタツヤに怒られた。
「で、どんな感じなんだ?」
「えっと……さっきの宿題が出てきた!」
「柚子のワンキルに500円!」
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一戦目は私。
相手はエクシーズ使いの志島北斗……エクシーズ使い……。
「榊遊矢が相手じゃないのは残念だけど、君が相手なのは光栄だね」
「私と?」
「勿論……僕はね、今、エクシーズコースの首席なんだ」
どういう意味なのと首を傾げると自分語りをはじめる北斗。
「昨年、君を負かしてジュニアユース選手権を優勝した桜樹ユウ先輩。
あの人はエクシーズコースのジュニアユースクラスの首席だった。今はユースに昇格して、ユースの首席になっている」
うっ……嫌な思い出が蘇った。
去年、舞網チャンピオンシップのジュニアユース選手権で、桜樹ユウと当たって、私は一回戦で負けた。
遊矢が言うにはドロール&ロックバードってカードを入れてなかったのが悪いらしいけれど、とにかく負けた。
「だから、君を倒して今年の舞網チャンピオンシップの願掛けにさせてもらう!!公式戦40戦無敗で無傷、41勝目の相手になってもらうよ!」
「40戦無敗、今まで戦ってきた相手が弱すぎたからそんな大口が叩けるのね」
北斗がそういう感じなら、こっちも同じ様に言い返す。
すると怒りを見せる北斗。
「なら、好きなアクションフィールドを選びなよ。僕が本当に強いってみせてやる!」
「そんな事をするつもりは無いわよ。お父さん、アクションフィールドを公平に選んで!」
自分に有利なフィールドで戦って勝ったとしてもなんの意味も無い。
アクションデュエルは嫌いで苦手だとしている遊矢はあらゆるフィールドで戦える。だったら、私もどんなフィールドでも戦えるようにならないと。
「よし……う~ん、どのフィールドにするか。
仏恥義理埠頭、仙界竹林、無限架橋……柚子が輝けるステージを、輝く、北斗、北斗七星……そうだ!!アクションフィールド、オーーン!!」
色々と考えた末にフィールドを決めたお父さん。
子供の遊び場だったフィールドはギリシャを思わせる様な場所に一変し、無数の星空が輝く。
キレイ……今年の舞網チャンピオンシップとユートや瑠璃のお兄さんを捕まえることが出来れば、遊矢と一緒にプラネタリウムか天体観測に行きたいわ……。
「ぷっ、あっはっはっは!」
「なにがおかしいの!」
アクションフィールドを見て笑う北斗。笑う要素なんて何処にもない。なのになんで笑うのよ。
「そりゃ笑うさ。
アクションフィールド、星の聖域はね、僕の1番得意なアクションフィールドだ」
「な、なにぃ!?」
「わざわざ僕を強くしてくれてありがとう」
「そ、そんな……一番星を目指し輝いている柚子とピッタシだと思ったのに」
「塾長、なにやってんだよ!北斗と北斗七星掛けたら、得意だって分かるだろう!」
「大丈夫よ、フトシくん……多分、誰が出てもこのフィールドを選んでたから」
北斗と北斗七星を連想して選んだのだから、誰がどう出てもこうなっていたわ。
「残念だったね、運にも見放されたようだ」
「デュエルは運だけでするものじゃないわ!
どんな事にも動じない揺るがない精神力、笑顔を忘れず楽しむ気持ち、たゆまぬ努力で身につけた知識、そしてどうしてこんな効果にしたと思うようなカードが大事なのよ!!」
それに運に見放されたなんて思ってもいない。むしろこれはチャンスなのよ。
相手の方が圧倒的に有利なフィールドで勝つぐらいじゃないと、遊矢には追い付けないわ!!
「戦いの殿堂に集いしデュエリストが!」
「モンスターと共に地を蹴り宙を舞い!」
「フィールド内を駆け巡る!」
「見よ!これぞデュエルの最強進化系!アクショーーーーン!」
私と北斗が交互に言い合い、開幕するアクションデュエル。
先攻は北斗。エクシーズコースの首席がどれぐらいか、先ずはお手並み拝見ね。
「僕のターン!僕はセイクリッド・グレディを召喚!」
セイクリッド・グレディ
レベル4 光属性 戦士族 攻撃力1600
「セイクリッド……」
「見せてあげるよ、星々の導きを!
セイクリッド・グレディは召喚に成功した時、手札からセイクリッドモンスターを特殊召喚できる。こい、セイクリッド・カウスト!」
セイクリッド・カウスト
レベル4 光属性 戦士族 攻撃力 1800
「更にセイクリッド・カウストの効果を発動!
フィールド上のセイクリッドモンスターを1体選び、レベルを1つ増やすか減らすことができる。
セイクリッド・カウストのレベルを1つ増やし、更にもう一度効果を使ってセイクリッド・グレディのレベルを5にする」
セイクリッド・カウスト
レベル4→5
セイクリッド・グレディ
レベル4→5
レベル5のモンスターが2体、これってもしかして。
「僕はセイクリッド・カウストとグレディでオーバーレイ!!
星々の光よ!今大地を震わせ降臨せよ!エクシーズ召喚!ランク5!セイクリッド・プレアデス!」
セイクリッド・プレアデス
ランク5 光属性 戦士族 ORU2 攻撃力2500
「僕はこれでターンエンドだ」
「……」
余りの出来事に驚くしかない。
「驚いたかい?」
「ええ、驚いたわ」
「当然だ、エクシーズコースの首席の僕に掛かればこれぐら──」
「さっきまでやっていた授業で習ったところが出てきたのだから!!」
「なに!?」
「柚子、ワンキルをしてやれ!!」
さっきまで教わっていた部分が、宿題として出された部分が出てくるなんて思いもしなかった。
しかもなんのカードもセットせずにいる。
「私のターン、ドロー……よし」
遊矢からの声援を受けたからなのか凄く良い感じ!
けれど、油断は出来ない。やるからにはとことんやらないと!
「アクションカードは……あった!!」
この星の聖域の特徴はアクションカードが置かれていないこと。
普通だったらフィールドの何処かに置かれているけれども、星の聖域は違う。アクションカードが流れ星になって降ってくる。
私は流れ星を見つけ、落ちてくる場所が神殿付近だと見抜き急いでアクションカードを取りに行った。
「カードは」
「探し物はこれかな?」
「何時の間に!?」
神殿に辿り着くと先回りしていた北斗。
「星の聖域は僕の最も得意とするアクションフィールドだ!
アクションカードが何処に落ちてくるかも分かれば、最短でその場所に向かう方法も知っている!ドローすらまだしていないのに、アクションカードを手にしようとするなんて、君の手札は最悪みたいだね」
「それはどうかしら?」
「なに?」
「私はアクションカードの処理が出来ればそれでよかったのよ!
Ladies&Gentleman!!これより柊柚子によるワンターンキルショーを、そして瑠璃、貴女が出した宿題の答え合わせをするわ!」
「ワンターンキル宣言だと!?」
ええ、そうよ。
今から私のデュエルショーの開幕よ!!
「私は魔法カード、オスティナートを発動!
自分フィールドにモンスターがいないとき、このカードは発動でき、手札またはデッキから幻奏融合モンスターにより決められた素材を2体墓地に送り、融合召喚をする!!」
「融合!?」
「ええ、融合よ!」
覚えたばかりで、公式戦では一度も見せていない融合。
北斗、私が去年の私のままだと思ったら大間違いなのよ!私は常にパワーアップしているの!!
「私は幻奏の歌姫プロディジー・モーツァルトと幻奏の音女オペラを融合!
至高の天才よ!気高き共鳴よ!タクトの導きにより力重ねよ。融合召喚!今こそ舞台に情熱の歌を!幻奏の華歌聖ブルーム・プリマ!」
幻奏の華歌聖ブルーム・プリマ
レベル7 光属性 天使族 幻奏の歌姫モンスター+幻奏モンスター1体以上 攻撃力1900
「ゆ、融合を使ったのは驚いたけれど、攻撃力は1900、プレアデスには勝てない。頼みのアクションカードは僕の手、まぁ、拾ったとしてもこのカードじゃどうすることも出来ない」
「いいえ、ブルーム・プリマは融合素材の数×300ポイント攻撃力をアップする。私の送った融合素材は2体!よって600ポイントアップするわ!」
幻奏の華歌聖ブルーム・プリマ
攻撃力 1900→2500
「だが、それでも相討ちじゃないか」
「なにを言ってるの?私の手札はまだ5枚もあるわ!!」
デュエルは手札がつきない限りは無限の可能性がある。
そして貴方はもう術中に嵌まっているのよ!
「自分フィールドに幻奏モンスターがいるとき、幻奏の音女ソナタは特殊召喚できる!私はソナタを特殊召喚!」
幻奏の音女ソナタ
レベル3 光属性 天使族 攻撃力1200
「特殊召喚したソナタがフィールドに居るとき、自分フィールドの天使族モンスターの攻撃力守備力は500ポイントアップ、だけど今回はそれが目的じゃない。ソナタを墓地に送り魔法カード、トランスターンを発動!」
……なにもしてこない?
別に構わないのだけれど……成る程、これがプレアデスの弱点ね。
「トランスターンはコストで墓地に送ったモンスターと同じ属性、同じ種族でレベルが1つ上のモンスターを特殊召喚できる!私はレベル4、光属性、天使族モンスターの幻奏の音女アリアを特殊召喚!」
幻奏の音女アリア
レベル4 光属性 天使族 攻撃力1600
これで準備完了!
「バトル、私は幻奏の華歌聖ブルーム・プリマでセイクリッド・プレアデスを攻撃!!
幻奏の音女オペラが融合素材として墓地に送られた時このターン、幻奏モンスターは戦闘及び効果では破壊されないわ!!」
プレアデスもブルーム・プリマも互いに2500。
本来なら相討ちに終わるけれど、オペラの力により効果破壊を免れる。そしてアリアの力によって──
「戦闘でも倒されない?効果破壊が出来ない?
だったら、別の手段を使えば良い。この瞬間、セイクリッド・プレアデスの効果を発動!」
戦闘破壊がされず相討ちにならないと分かるとプレアデスの効果を発動する北斗。
「オーバーレイユニットを1つ使い、フィールドのカード1枚を対象に手札に戻す!!」
回数制限があるとはいえ、恐ろしいバウンス効果を持つプレアデス。
自身の周りに飛んでいる光る球を、オーバーレイユニットを1つ消した。
「僕は幻奏の華歌聖ブルーム・プリマを手札に戻す。
融合モンスターはエクストラデッキのモンスターだから、この場合はエクストラデッキに戻る!」
「流石はLDSが誇るエクシーズコースのエース!戦闘でも効果でも破壊出来なければ、手札に戻せば良い!!素晴らしいですわ!」
上手いと拍手を送る赤馬理事長。
融合コースとシンクロコースの人も出たぞ北斗の十八番と言った顔で見ている。対して遊勝塾や権現坂達は呆れている。
「……早くしてくれないかしら?」
「え、あれ……どうしてフィールドから離れないんだ!?」
一向にフィールドから離れないブルーム・プリマを見て驚く北斗。
プレアデスもどういうことだと慌てており、何度も何度もブルーム・プリマの足元を光らせるけれどエクストラデッキには戻らない。
「特殊召喚された幻奏の音女アリアが居る限り、幻奏モンスターは効果対象にならず戦闘では破壊されないのよ」
「そ、そんな……じゃあ、効果は不発」
「あくまでもこの効果は幻奏モンスターのみの効果で、幻奏モンスター以外には効かないのよ……貴方なら分かるわよね?」
そのデッキを使って公式戦40勝無傷無敗の40連勝をしているデュエリスト。セイクリッド・プレアデスの効果をちゃんと理解しているわよね?
「セイクリッド・プレアデスはフィールドのカードを1枚手札に戻す……この効果はプレアデスにも」
「貴方がプレアデスの効果を発動するという宣言の巻き戻しは出来ない、セイクリッド・プレアデスには退場してもらうわよ!」
私が指を鳴らすと光の粒子となり北斗のエクストラデッキに戻っていくセイクリッド・プレアデス。
これで北斗のフィールドはがら空き。ブルーム・プリマとアリアの総攻撃でライフを削りきれるわ。
「流れぼ──っ──」
「そう、アクションカードは1枚しか手札に加えられない」
フィールドの何処かに落ちた流れ星を見て、まだ終わってないとニヤけるも手札にアクションカードがあることを思い出して絶望に染まる北斗。
そのアクションカードを消費しなければ次のアクションカードは拾えず、取りに行く素振りすら見せないとなると手札にあるアクションカードはダイレクトアタックに対して使えるものじゃない。さっきポロっと溢していたけれどもアレは攻撃力を上げるカードでも無いみたいね。
「バトル再開!幻奏の華歌聖ブルーム・プリマと幻奏の音女アリアでダイレクトアタック!」
フィールドのモンスターの数が変わったことにより巻き戻しが起きたので、もう一度攻撃宣言。
ブルーム・プリマとアリアは一緒になって歌いはじめ、舞い躍りながら北斗へと向かい、太股を思いっきり蹴った。
北斗 LP4000→1500→0
「そんな、ダメージすら受けたことがなかったのに、それなのに、こんな弱小塾に負けるなんて」
1ターンキルが出来たけれども、1ショットで終わらなかったことは少し残念ね。
「確かに今の遊勝塾は弱小貧乏塾……でも、これから遊矢と一緒に元に、ううん、全盛期以上の活気を取り戻すのよ!その為にはこんなところで負けてられないわ!」
第一試合
○柊柚子VS志島北斗●
勝者、遊勝塾 柊柚子
「遊矢、やったわよ!1ターンキルで勝てたわ!!」
デュエルが終わり、アクションフィールドに出ると遊矢に直行する。
宣言通りに1ターンキルで勝利した。それだけじゃなく、出された宿題の答えも瑠璃に提出できたわ!
「ああ、見ていた。見事なまでの1ターンキル……と言いたいところなんだが」
「なにか問題があったの?」
「残りの手札はなんなんだ?」
「融合解除とオネストと失楽の魔女よ」
もし失敗した時の保険としてメインフェイズ2に失楽の魔女を召喚していた。
遊矢に残った3枚の手札を見せるとひきつった笑みを浮かべる。
「なにをやろうと無駄だったってわけか」
「出来るって確信したから1ターンキル宣言をしたの。
瑠璃、貴女から出されたプレアデスの宿題の答えはどうだったかしら?」
「もう見事なまでの1ターンキルよ……ただ」
「なに?」
「大丈夫かしら?」
LDS側を心配している瑠璃。
試しにLDS側を見てみると北斗が正座させられており、赤馬理事長に睨まれていた。
「榊遊矢に負けるならまだしも、なぜ柊柚子に負けているの?
言ったはずですわよね?LDSの汚名を祓う為に来たと……更に泥を塗ってどうするのです!!」
鬼の様な形相の赤馬理事長。
1ターンキルをして怒られる原因を作っておいてなんだけど、ここですることじゃないわ。
「これだとLDSのエクシーズコース首席の名が泣くわ」
「は、はい……申し訳ありません!!」
土下座をする北斗
「あれパパラッチに売ったら面白そうだな」
遊矢、やめて。これ以上騒ぎを起こさないで……
「遊矢、私、貴方の力になることができた?」
もう足手まといじゃない。
この一戦で見事なまでの1ターンキルを決め、私は強くなっている事を見せることが出来た。
まだまだ遊矢には届かない。だけど、遊矢の力になることは出来たはず。
「ああ、これで勝ったも同然だ」
「遊矢……」
嬉しい、今まで遊矢に頼りきりだったけど、今は違う。
私が遊矢の力になれた……だから。
「これからは二人一緒に支えあいましょう♪」
「……」
「なんでそこで無言を貫くのよ!!」
まだ私の力を信用できないの?
「あ、あの柚子……その言い方だと──」
「まるでプロポーズではないか!!早い、まだ早いぞ、柚子!!」
「権ちゃん、堂々と言っちゃダメだって。もうちょっとオブラートに包まないと」
………!
「#:(_@Σ!?」
私、なんて事を言っちゃったの!?
「柚子姉ちゃん、なんでこういう時には言えるんだよ」
「柚子お姉ちゃんは肝心な時にチキるけどどうでも良いときにハッキリと言えるタイプだからじゃないの?」
「遊矢兄ちゃん、恥ずかしそうで今にでも逃げ出しそう。でも、逃げたらもっと酷い目にあうよ?」
フトシくん達がなにか言っているけど、聞こえない。
うぅ……遊矢の顔がまともに見れない。今から遊矢のデュエルがはじまるのにこれじゃあ応援が──
「柚子」
「ひゃ、ひゃい!?」
ダメ、何時も以上に遊矢の顔が見れない。カッコよく見えちゃう!意識しちゃう!
逃げ出したいけど、瑠璃がいる以上はここで逃げ出せば遊矢が……。
「お前のお陰で遊勝塾の乗っ取りが阻止出来た……俺達二人で遊勝塾を守りきったんだ」
「2人……私と遊矢で2人……ふふ」
良い言葉を聞き、思わず笑みを浮かべる。
「私がデュエルをしていても勝っていたわよ!!」
「瑠璃姉ちゃん、対抗心を燃やすなって……にしても、あんまり強くなかったよな!」
「でも、LDSのエクシーズコースのエースだし、柚子お姉ちゃんが物凄く強かったからそう見えたんじゃないのかな?」
「ううん、多分、そこまでだと思うよ。セイクリッド・プレアデスを先攻で出したのは良かったけどそれだけだし」
「先攻プレアデスは強力だけど、効果を受けない対象にならないカードには効かない。
その手のカードを出てこさせない様に召喚されたモンスターを手札に戻したりするか、その手のカードがなんなのかを見抜かないといけないデュエルの知識が問われるカードなんだよ」
それって遠回しに相手が弱かったから勝てたって言ってない?
「さて、と……柚子が頑張ってくれたんだ。瑠璃には悪いが、ここで決めさせて貰うぞ」
そしてはじまる2戦目。
「先攻は俺からだな。俺のターン!
魔法カード、デス・メテオを発動!それにチェーンしてご隠居の猛毒薬を発動し、800ポイントのダメージを与える効果を選択。更にチェーンして
デス・メテオは相手に1000ポイントのダメージを、ご隠居の猛毒薬は800ポイントのダメージを、連鎖爆撃はチェーンの数×400ポイントのダメージを与える。合計3000ポイントのダメージをお前に与える!
効果処理前にカードの発動なし、効果処理後の効果発動なし!これでとどめだ!火炎地獄!お前は1000、俺は500のダメージを受ける!これでお前のライフは0だ!!」
そして終わる2戦目。
OMKフェイズ
遊勝塾カリキュラム
基礎デュエル学
言うまでもなく本当に基礎中の基礎を教える座学。
遊矢が教えるときが多くシンクロ、エクシーズ、融合、ペンデュラムについても噛りで教えている。
本格的に教えるとなるとLDSみたいにコース分けもしくは専門家を呼んで教えないといけない。一人で全ては教えきれない。
柊塾長によるデュエルマッスル作り
アクションフィールドで自由自在に動き回るためのデュエルマッスルを手に入れる為の授業。
モンスターに乗っても落ちないバランス感覚も養えて最終的には熊を素手で倒せるぐらいのマッスルを手に入れる事が出来る。もうそれは別の塾になってないかとの疑問はあるもののデュエルディスクって結構重く、リアルソリッドビジョンでの攻撃は思ったよりも威力があるので必須授業。唯一塾長が活躍できる場。
柊柚子による発声練習
テーブルデュエルは互いにカードを確認したりするが、遊戯王世界ではそれをしない。
その為にいちいちカードの効果を説明しながらプレイしなければならず、その為にはある程度の距離が離れていても声が聞こえる強靭な声帯と早口を手に入れなければならないので、声帯と早口を鍛える授業。
当初は遊矢が受け持っていた授業なのだが、黒棺の完全詠唱とかサーヴァント召喚の呪文とかラーの翼神竜の神官文字の詠唱とかさせており、石破ラブラブ天驚拳を柚子とやったのを最後にこれ以上余計なことをするなと柚子が講師になった。
黒咲瑠璃のランクアップ・デュエル学
瑠璃が本格的なエクシーズ召喚を教える授業。
なにも知らない人から見れば高度な授業だが、ハートランドでは知ってて当然、出来て当たり前のことを教えている。
瑠璃にも出来ないことや知らないことがあるので遊矢がちょこちょこっと間に入って色々と教えている。
尚、遊矢はその内、融合とシンクロ講師も連れてこようかなと考えている。
メイドイン遊矢のレンタルデュエル
遊矢が作ったデッキでデュエルする所謂レンタルデュエル大会。
極稀に急に開催するもので、何時ものでなくはじめて使うデッキでデュエルをする。
デュエリストとして鍛え上げたデッキでないので純粋な知識が求められるものでありOCG次元の住人が作ったデッキなのでやたらと殺意が高く大体、2、3ターンで終わる。
デュエルは絆とかそういうのじゃなくて知識が必要なんだよと教える為にやっている。
遊矢の難しいコンマイ語講座。
皆、イミフなコンマイ語講座。
イレカエルとメンタルマスター、墓地に捨てると送る、カードを手札に加えるとドローをするのややこしい事を教えるもの。余りにも高難度な授業で遊矢もよくわかってないところもあり、そもそもでデュエルディスクが処理してくれるか別にそこまでしなくても良いんじゃないのかと思える授業。
聞いてると公式の裁定どうなってんだよと思えることだらけであり、本当に頭が痛い。
次回予告
しゃあ!!二本先取したぜ!
遊矢兄ちゃん、痺れるぐらいに汚いぜ
ま、まぁ、とりあえず勝って遊勝塾は守られたのだから結果オーライじゃない。
いや、ちょっと待て!オレの出番は!?
文句があるならば、負けた2人に言いな!!
あんなのどうずればいいのよ!がでるわげないじゃない!!
いや、流石に責められねえだろ……
次回、遊戯王ARCーV【無限に繋がる新たな不動の境地】にガッチャビングデュエルアクセラレーション