遊戯王ではない!デュエルモンスターズだ!!   作:なにかの波動に目覚めたトマト

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ご都合主義とかぶっ飛んだ展開とか色々とあるが、気にしない気にしない(こまけぇことは良いんだよ)

手札二枚からワンキルはよくあること、よくあること。

真紅眼融合からの黒炎弾コンボはよくあること、よくあること。


鳥が呼んだ救世主

「あ~疲れた」

 

 中学生になり、柚子が益々と女の子らしさを磨いた。そして制服姿がエロい。

 中学生になったことによりアクションフィールドがジュニアクラス向けの柔らかいアクションフィールドでなく大人向けのアクションフィールドに変わり、体作りをするべく権現坂道場と共にデュエルマッスルを鍛えたりした。

 いや、デュエルマッスルってなんだよとツッコミたい。

 

「体にロープをくくりつけて、先端に石を巻き付けて崖に投げ捨てて重さに耐えながらドローの練習って何時から遊戯王は男塾に変わったんだよ……」

 

 マジでざけんな、こんちくしょう。

 あいつ、不動のデュエルでアクション皆無のデュエルなんだぞ……いや、体を鍛えるのは良いことだよ。不健康よりは何倍も……腹筋バッキバキの中学生は目の毒である。女子は眼の保養にしかならない。

 

「はい、い~ち、にーい……さん!!」

 

 疲れた体にむち打ち、机にしがみつく。

 俺にはやらなければならない事がある。

 

「え~と、通常召喚について。

通常召喚は1ターンに1度与えられる召喚権で、星1から星4までのモンスターを召喚することが出来る……ああ、違う。星じゃなくてレベルだ」

 

 デュエル塾用のノートに遊戯王の基礎的な事をかく。

 なんでそんな事を書くのか?プロデュエリストになるつもりは特に無い。カードでインフレを起こしたりするのが遊戯王だ。

 金が欲しいなら持ってるカードを売れば良いし、賞金付きの大会に出れば生計は立てられるだろうが、そういうのに手を出せばロクな事にはならないので、デュエル塾でデュエルを教えれる様に教科書みたいなものを作る。

 

「レベル5、6のモンスターを召喚する際にはモンスターを1体、レベル7以上のモンスターを召喚するには2体のモンスターのリリースが必要であり、レベル5以上の通常召喚はアドバンス召喚という。しかし、中には特殊な例もある。フィールド上にモンスターが……あ、違う。これ、特殊召喚だ。リリース無しもしくはリリースの数が通常より少ないモンスターがおり、それらは攻撃力や守備力が高いがなんらかのデメリットを持っており、主に攻撃力が減る効果を持つカードが多い。高レベルのデメリットを持ったモンスターをリリース無しで召喚する事を妥協召喚という……これでバルバロスにガンナードラゴン辺りを出して、問題を出す感じにするか」

 

 OCGは構築済みのデッキを買ったらついてくる本を読めば基礎は分かるのに、どうして作らないんだろうか。

 本当に今更なコンボとかを書いていてデュエルモンスターズは何時になったら加速するのだろうと思うが、こんなのでも世の中の役に立つ知識だから、頑張ろう。

 

「柚子が準優勝したんだから、俺も出来る事をやらないと」

 

 柚子はジュニアクラスで準優勝を果たした。けど、塾生は増えない。

 ジュニアクラスでの準優勝はとてつもない成績であるのだが、柚子は本気で泣いていた。

 マスター・ヒュペリオンまで入れたら幻奏デッキじゃないって俺のカードを断ったからと泣いていたな……コレが原因で柚子の焦りがオーバートップクリアマインドとなったら笑えないので危険だと感じたらエクストラデッキのカードとか渡そう。

 

「幻奏デッキに合うエクストラってなんだ?」

 

 超重武者は他のフルモンの応用が効くからエクストラは色々と想像つくが幻奏デッキに合うエクストラは知らない。というか、OCG次元で幻奏を使ってるやつを見たこと無い。専用のリンクモンスターとかあるが、見ない。

 確か幻奏は効果を使ったりすれば光属性だけに制限をくらい、シンクロは幻奏チューナーがいないから無理にいれない方向となるとエクシーズで、ランク4。

 

「ホープ、レイ、ライトニングでクェーサーをお手軽に殺す……プトレノヴァインフィニティで鉄壁の守りと除去を見せつける……」

 

 殺意の波動に溢れているが、現実では良くあったコンボ……なんであの時、直ぐに禁止制限にいかなかったんだ……。

 

「……もし、柚子が敵になったらヤバイな」

 

 ライトニングで殴りに来てプトレノヴァインフィニティで鉄壁の守りをする柚子は強い(確信)。

 

「守らないとな……」

 

 既にハゲによる愛娘復活計画は動いている。

 愛娘復活してもエクシーズ次元の惨状を覚えていたら拒まれないのかと疑問に思うが、とにかく柚子は守らないと。全員生き残るコースじゃないと……デュエルと命の奪い合いを一緒にしないでほしい。

 

「超天新龍オッドアイズ……」

 

 アクリルフレームに入れた、創造で生まれたであろうカードを見つめる。

 

 超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン

 

 特殊召喚・ペンデュラム・効果モンスター

 レベル12 光属性 ドラゴン族 攻撃力 ? 守備力 ?

 Pスケール:青12 赤12

 ①:自分はドラゴン族モンスターしかP召喚できない。この効果は無効化されない。

 ②:自分の墓地のドラゴン族の融合・S・Xモンスター1体を対象として発動できる。このカードを破壊し、そのモンスターを特殊召喚する。

 モンスター効果

 このカードは通常召喚できない。

 手札からのP召喚、または自分フィールドのドラゴン族の融合・S・Xモンスターを1体ずつリリースした場合のみ特殊召喚できる。

 ①:このカードを手札から捨て、500LPを払って発動できる。デッキからレベル8以下のドラゴン族Pモンスター1体を手札に加える。

 ②:このカードの攻撃力・守備力は相手のLPの半分の数値分アップする。

 ③:1ターンに1度、LPを半分払って発動できる。このカード以外のお互いのフィールド・墓地のカードを全て持ち主のデッキに戻す。

 

「これ漫画版なんだよな」

 

 このカードは最強ジャンプで連載していた遊戯王に出てくるカードだ。

 オッドアイズデッキとデュエルする時には結構な確率で出てくるものだが……漫画に出てくるカードで、本編となんの関係の無いカードだ。ダークリベリオンとクリアウィングとスターヴヴェノムは転生特典になかったがこのカードは7、8枚ほどある。

 

「スタンダードの俺はペンデュラムのオッP。

4つの召喚法を操る白菜を倒したことにより3つの召喚法で呼び出した3枚の龍より降臨するオッドアイズに進化した……遊戯王世界ならば普通にありえるな」

 

 なんで超天新龍オッドアイズが生まれたのかが自分の中で完結した。

 ……多分、超天新龍になる前は素のオッドアイズだったんだろうな……素のオッドアイズも普通に便利なんだから書き換えないで欲しい。

 

「このカードが俺の元にある限りは、白菜の復活は阻止できると考えたら安いな」

 

『それはどうかな?』

 

 うわ、脳内に語りかけてきやがった。

 というか、ペンデュラム発光してるな。これ、柚子のブレスレットと違って貰い物だから曰く付きじゃないんだけどなんでだ?

 

「頭の中に語りかけてくるな」

 

 取りあえず、茄子達とのデュエルに負けなければ良いだけだ。

 あ、でも勝ったらどうなるんだろ……自爆スイッチで引き分けに終わるデュエルをするデッキを作っておいた方が良いな。

 

「え~っと、自爆スイッチだからシモッチバーンを応用したマテリアル自爆スイッチデッキでいくか……アロマで回復した末に身分転換の自爆スイッチにするか」

 

 ライフ4000だから、自爆スイッチを生かすデッキが作りづらいんだよな。

 前世だとチキンレースとかで減らしたり出来たからよかったが……本当にライフ4000はダメだ。

 

『……す、けて……』

 

「っ!!」

 

 昔と違いカードは腐るほどあるのだから二つ作れば良い。

 その事に気付きデッキを作っていると何処からか悲しみの声が聞こえ、それを聞いた俺はまずいと直ちにデュエルディスクを手にし、複数のデッキケースをポケット等に入れる。

 

「くそ、覚えとけよ」

 

 アクリルフレームに入れている超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴンから放たれる光に包まれた。

 

『助けて、ユート!!』

 

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 光に包まれた家に居た筈の俺は、気付けば崩壊してしまった都市、ハートランドに……エクシーズ次元に来ていた。

 バナナがクリアウィングの力かなにかで度々次元を移動していたが、オッドアイズにもそういうことが出来る力があるのか。

 

「……ッチ」

 

 街の惨状を見て、聞こえるレベルの舌打ちをする。

 右を見ても左を見ても破壊された瓦礫の山。やったのは融合次元のオベリスクフォースとかで、全てはハゲによる愛娘復活計画のため。

 

「デュエルを、なんだと思っているんだ……」

 

 デュエルモンスターズが古代エジプトをモチーフにして作られたとかそういう感じの設定とかあり、モンスターを召喚して戦っていたとかそういうのがあったのは理解している。

 だが、それはあくまでもディアハで今はデュエルモンスターズ。高橋さんやペガサスさん、コンマイが楽しく遊んで欲しいと思い作ったもので戦争の道具に使うものじゃない。ビーダマンの漫画に登場する悪役をちっとは見習え。

 

「……あのハゲを打ち倒してどうにかなるのか?」

 

 歩くも歩くもエクシーズ次元のハートランドの悲惨さが伝わるばかり。

 お陰さまでこの光景を見てハゲ相手にはなんの迷いもなくカオスMAXリリーサーやガンマンループ、図書館エクゾなんかの殺意に満ちているデッキを使えるようになった。

 だが、思う。あのハゲを倒したところで戦争が終わるだけ。戦争はする準備と終わった後の後始末がなにかと大変であり、男前ヒロインや融合次元遊勝塾の塾生みたいに普通に良い人達もいるから、融合次元=悪じゃない。

 アカデミアの大体の奴等に責任を取らせるにしても、どうするんだこの始末。ハゲをカード化して生かすも殺すもお前次第だと黒咲やカイトに渡すが、カード化したハゲを破り捨てても後始末が出来ないぞ。色々とガバガバだぞ。

 

「……まぁ、なるようになるしかないか」

 

 俺はデュエルは出来るが、政治は出来ない現代っ子。

 今は考えるのに時間を使うよりも、やらなければならないことをやらないと。

 俺はここにやって来たんじゃなく呼ばれたんだ。

 

「さぁ、僕と一緒に来て貰おうか」

 

「っ……カードに、なって、いない?」

 

 紫キャベツに似た髪型をした俺と同じ顔で軍服っぽい男と柚子にそっくりな女が荒廃した土地でデュエルをし、女が負けた。

 

「君だけは特別でね。

プロフェッサーがカードにせずに連れてこいって言うんだよ……さぁ、アカデミアに来てもらうよ」

 

 そして誘拐されかけている。

 リアルソリッドビジョンよりも遥かにリアルなカード達のダメージを受けた女は意識を失いかけているので、俺は出るならば今だと紫キャベツの前に出る。

 

「ユー、ト?」

 

「へぇ、君がユートか……僕とそっくりで見間違いそうだ」

 

 俺の登場により、場の空気は一転……あれ、飛ばない。

 柚子に似ている女性こと黒咲瑠璃は柚子と似た感じのブレスレットをつけており、ズァークの分裂体とも言うべき遊矢シリーズが集い、ズァークが復活しようとするのを阻止するべく遊矢シリーズの誰かを飛ばし一人にする抑止力的な物になっている。だが、俺は飛んでいかない……ズァークをシバき倒したからか……そういえば、超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン、何処にいった?アレをデッキに入れていないから飛ばされないのか?……

 

「そのユートがどんな茄子かは知らないが、俺はユートという人じゃない」

 

 一先ずは瑠璃の方を向き、俺はナストラルでないことを伝える。

 髪型を見やがれと言いたいが、遊戯王の世界なので髪型も糞もあるかである。

 

「だが、お前を助ける事ぐらいは出来る」

 

「へぇ、僕とやろうって言うの?」

 

 黒い笑みを浮かべるユーリ。

 デュエルディスクに次元転送機能がついているので、とっと融合次元に戻れば良いだけなのだが、奴もまたデュエリスト。意気揚々とデュエルディスクを構えている。

 

「ダ、メ……その人、は、今までの、アカデ、ミアと……」

 

「柚子からストロングさを取り除いた子、心配はいらない」

 

「で、も……」

 

「なら、お前のデュエルディスクを貸してくれ」

 

 意識を失わない様に必死に耐える瑠璃からデュエルディスクを借りる。

 すると、安心したのかゆっくりと瞼を閉じて

 

「頑張って、ユート」

 

 応援をくれた……うん、色々と言いたいことがあるが、ここで連れ去られると脳内に虫を入れられる桜みたいな目に遭う。桜よりはましだろうが、それでもだ。

 

「取りあえず、エクストラとメインデッキを抜いてっと」

 

「ねぇ、早くしてくれる?」

 

「あ、ごめ。デッキとエクストラデッキを入れてっと……戦いの殿堂に集いし、じゃなかった。いらないんだった」

 

 何時もの癖でアクションデュエルの開戦を告げる口上を唱えてしまうがこれはアクションデュエルではない。スタンディングデュエルで……闇のゲームだ。

 

「「デュエル!!」」

 

 開戦の狼煙を上げて、デッキから初期手札の5枚をドロー。

 

「……あ、やべ!!」

 

 初期手札を確認し、俺はヤバい事に気付く。

 取りあえずはとエクストラデッキの方を確認してみると……やばい。

 

「デッキ、間違えた」

 

 使おうと思っていたデッキとは異なるデッキをセットしていた。

 

「っく、ハハハハハハ!!

君、間違えて違うデッキを入れたの!?」

 

「ああ、よく確認せずに入れたせいでデッキを間違えてしまった」

 

 スリーブにカードを入れる概念が無いから、間違えてしまった。

 使っているデッキケースはエクストラデッキとメインのデッキの部分が分かれているデュエルモンスターズの世界だけでなく現実でも売ってくれよと思うようなデッキケースで色統一してるから、確認せずに入れてしまった。

 

「あんだけカッコつけてデッキを間違えただなんて、君、ギャグのセンスがあるよ。笑わせてくれたお礼だよ。君が先攻だ。1ターンだけ長く生かしておいてあげるよ」

 

「1ターンだけ長くって、お前が後攻だとワンキルがあるから2ターンで終わって、俺が後攻だと攻撃できるターンは3ターン目でむしろ縮まったぞ」

 

「……う、うるさいなぁ!!」

 

 なんか変なところでポンコツ具合を発揮しているな。

 だが、先攻を貰えるのならば貰っておこう。

 

「あ」

 

 改めて手札の内容を確認し、思わず言葉が出てしまう。

 

「なぁにぃ?今度は手札事故でも起きたわけ?

使うデッキは間違うし、手札は最悪だし、デュエリストに向いてないんじゃないの?」

 

「ごめ……俺は手札より、真紅眼融合を発動」

 

「……それ、融合カード?」

 

 デッキを間違えていた俺に大笑いし、見下すユーリ。

 デュエルを中断してデッキを変えることも出来ないので、そのままと真紅眼融合を発動すると表情が変わる。

 それもその筈。今、俺達が居る場所はエクシーズ次元。エクシーズが当たり前でそれ以外の召喚が存在しない次元なのだから。

 

「このカードは自分の手札、フィールド、デッキから融合モンスターによって決められた素材を墓地に送り、レッドアイズモンスターを素材とする融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する」

 

「君、それを何処で手に入れたの……いや、違うね。君、ここの人間じゃないね」

 

「ああ、俺はここの住人じゃない。

俺は流星竜メテオ・ブラック・ドラゴンによって決められた融合素材、レベル7のレッドアイズモンスター、真紅眼の黒竜とレベル6のドラゴン族、ラブラドライドラゴンをデッキから墓地に送り、融合召喚をする……え~と、可能性の黒竜よ、時を越えて生まれ変わりし竜と共に新たなる可能性を見せよ!!融合召喚、現れよ、流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン!!」

 

 俺が別次元の住人だと分かると馬鹿にしていた態度も雰囲気も顔も変えるユーリ。

 遊び相手じゃなく戦う相手だと認識を変えて、本気になったが……なんか、ごめん。

 

「流星竜メテオ・ブラック・ドラゴンの効果を発動。

融合召喚に成功した時、手札・デッキからレッドアイズモンスターを墓地に送り、送ったレッドアイズモンスターの元々の攻撃力の半分のダメージを与える。俺は真紅眼の闇竜を墓地に送り元々の攻撃力2400の半分!つまり1200のダメージを与える」

 

「1200……っぐ……」

 

 ユーリ LP4000→2800

 

 メテオ・ブラック・ドラゴンの周りに出現する隕石がユーリに向かって墜落。

 墜落した場所はクレーターが出来ており、モンスターは本当に実体化しているのを実感する……玩具販売促進アニメの世界はこういうのが当たり前だと言い聞かせて震えを止めないと。

 

「更に俺は魔法カード、黒炎弾を発動。

自分フィールドの真紅眼の黒竜を対象にこのカードは発動でき、真紅眼の黒竜の元々の攻撃力分のダメージを与える」

 

「ちょっと待って。君のフィールドには真紅眼の黒竜はいない、そのカードの発動は出来ない筈だよ」

 

「それはどうかな?」

 

 取りあえずは言っておこう。

 

「真紅眼融合で融合召喚した融合モンスターは真紅眼の黒竜としても扱える!!

つまり、流星竜メテオ・ブラック・ドラゴンは真紅眼の黒竜として扱い、元々の攻撃力、3500のダメージをお前に与える!!」

 

 このダメージは魔法カードによる効果ダメージ。

 手札から墓地に送って効果ダメージを防ぐモンスターカードじゃないと防げない。選択肢としてはハネワタ、クリフォトン、Emフレイムイーター、EMレインゴートぐらいだ。

 お前の使っているテーマは捕食植物。捕食植物モンスターで捕食カウンターを乗せつつ融合したりするテーマで、俺の記憶がバグっていなかったら手札から落として効果ダメージを0にする系は無い。

 

「……黒炎弾に対するチェーンは無しだな」

 

 遊戯王お馴染みの○○を発動していたのさ!は無いな。

 たま~に、他のデュエル塾からやって来るやつがいるんだけど、それがまた鬱陶しいんだよね。カードを発動することの申告をしないのルール違反じゃないのかと思えるが、許されてるのが気にくわない。

 

「そんな……嘘だ。この僕が、こんなやつに」

 

 手札にハネワタの様な1ターン目からでも使用出来る効果ダメージ無効系のカードは無しで、ありえないとあわてふためくユーリ。

 

「黒炎弾!」

 

 そんなユーリに向かい、巨大な黒い火球を作り出し、咆哮する流星竜。

 放たれた黒炎弾はユーリに直撃し、念のためだとデュエルディスクを確認するとWinと表示されており俺が勝利していた。

 

「レッドアイズデッキつええ……」

 

 真紅眼融合から流星竜を出して適当なレッドアイズモンスターを落とし、1000以上のダメージを与えてからの黒炎弾でダメージを与えるレッドアイズがテーマ化され、色々なレッドアイズカードが出てきた時に作られたこのコンボ。

 流星竜の元々の攻撃力が3500で効果により落とされるカードが大体、攻撃力2000を越えるレッドアイズで、1000以上のダメージを受け、黒炎弾の効果も合わせれば4000以上、初期ライフの半分を先攻で削ることが出来て連続魔法を使うことにより、ワンキル出来るコースもある。

 効果ダメージを受けてから発動できる効果じゃなくて効果ダメージを受ける前に発動できるモンスターカードを手札に握っていないと、先攻4000バーンは逃れられない。

 

「僕が、こんな奴に、負けるだなんて……」

 

「先攻を俺に譲らなければ、まだチャンスがあったものを」

 

 幽鬼うさぎを手札に握っていたこととエクストラにドラグーンがあることは言わないでおこう。

 あ、そういえば、最初にドローするカードってなんだったんだ……増Gか。

 

「もぅ、一度だ……もう一度、僕とデュエルをしろ!」

 

「……嫌だね」

 

 傷ついた体に鞭を打ち、立ち上がるユーリ。

 負けたことに本気で悔しがり、俺を睨んでくるが二度目のデュエルをするつもりはない。

 

「俺はこいつを守る為に呼ばれてきた。お前を倒すためじゃない……デュエルに負けた以上は、とっとと帰れ」

 

「まだ、僕は負けていない。まだ僕は生きている……死んでない限りは、敗けじゃない」

 

 なんともデュエリストらしい台詞だな。

 だが、ユーリの敗けは誰にも覆せないことだ。

 

「さぁ、もう一度デュエルだ。今度は僕が勝つ!!」

 

 デュエルディスクを構えるユーリ。

 話し合いの通じる相手ではないのでここは徹底的に叩きのめそうと取りあえずはデッキを変えようとしたのだが、後ろで気絶している瑠璃のブレスレットが光った。

 

「……居なくなった、か」

 

 瑠璃のブレスレットから光が消えると、居なくなるユーリ。

 俺は居なくならずこの場所にいる……全く、どうなっているのやら。

 

「ユーリを倒しても一体化しなかった……ズァークを倒したからか?

カードが喋っていたのをハッキリと聞いた。ズァークを倒して、超新天龍オッドアイズが創られたからズァークを俺が奪った?いや、それならばズァークは語りかけてこない……デュエル中になにかを感じたわけでもないし、俺からズァークの成分が抜け出てカード化し、ユーリとユートとユーゴにはまだ干渉出来るが、俺には干渉出来ず、俺が勝ってもただただ普通に負けるだけ……わからないな」

 

 オカルト染みたことは下手に考えるよりも、そういうもんだと思い納得しておいた方がいい。

 

「次は、デッキを間違わないでおこう」

 

 最低でも、後、一回はユーリとデュエルをすることになる。

 今回みたいにヌメロンゼアルデッキと間違えて真紅眼デッキを使うという惨事を起こさないようにしよう。

 

「さてと、起きろ。こんなところで寝ていると風邪をひくぞ」

 

 一先ずは瑠璃を起こす。

 デュエルで負傷しているかもしれないが、ここで寝ていたら風邪をひいてしまう。

 

「ん……ユート?」

 

「さっきも言ったように、俺はユートじゃない」

 

 ゆっくりと目覚める瑠璃。

 俺の顔じゃなくて髪型で判断をして欲しいと言いたいが、こんな世界なので髪型で識別することは出来ない。

 ユートじゃない事を伝えると徐々に徐々に意識を取り戻していく瑠璃。

 

「っ、来ないで!!」

 

 起き上がる為に差し伸べた手を拒んだ……やっべ、融合モンスターの流星竜をエクストラデッキに戻すの忘れてた。




OMKフェイズ

遊矢「うちの女子の制服ってエロいな」

沢渡「ああ、クールビズの最先端をいってやがる」

遊矢「ポニーテールがエロいから禁止とか言う謎の校則があるこんな時代によくノースリーブ受け入れられたよな」

沢渡「パパが頑張ったんだ、感謝しやがれ!」

遊矢「俺、18になったら沢渡の親父さんに投票するよ」

沢渡「ついでにこの天才デュエリストのオレ様の華麗なるデュエルの虜になりな!」

遊矢「お前、ほんと、なんでLDS居るんだよ……あ、パンツ見えた」

沢渡「うぉぉ……スゲぇな、最近のは」

遊矢「ああ……あ、誰か屋上にやって来る」

沢渡「やっべ、双眼鏡を隠さないと」

遊矢「これが柚子だったら、骨は拾ってやるよ」

沢渡「そりゃあオレの台詞だ!!病院送りどころじゃ済まさねえぞ」

遊矢「そんな、大袈裟な……軽く数メートルは飛ばされるだけだ」

沢渡「お前の彼女、本当にストロングだな!!」

遊矢「彼女じゃない」

沢渡「入学して間もない頃、お前の下駄箱に入ってたラブレターを先に奪って破り捨てたのは彼女としての嫉妬だろう」

遊矢「あ、それ他所の小学校出身のストロング石島ファンで卑怯者の息子を倒す的な偽ラブレターだったぞ」

沢渡「お前、色々と大変だな……」

遊矢「安心しろ。独身貴族って悪くなくね?と思うタイプだから」

権現坂「ここに居たのか遊矢、それに沢渡」

遊矢「権現坂、どうした?」

権現坂「先生達が俺とお前を探していてな」

沢渡「やべえ、猥談してるのがバレたのか……」

遊矢「落ち着け、それならばお前も同罪の筈だ……なんか提出してなかったとかそんなのか?」

権現坂「いや、生徒指導だ」

遊矢「はぁ!?俺、なんもして……ないぞ!」

権現坂「俺もだ。この男、権現坂。文武両道と学業も常に真面目に取り組んでいて心当たりが無い……いったい、なんだと言うのだ」

沢渡「いや、お前等、制服とか靴とかまともに着てねえからだろうが」

遊矢「女子の制服があれでOK出されてるのに、そんな事で怒られるのか!?」


次回予告


デュエルモンスターズ、それはギネス記録にも登録されたことのあるほど世界中で熱狂するカードゲーム。

eスポーツと考えれば誇りを賭けるに値する。人生を賭けるにも値する。

だが、殺しあいの道具ではない。カードゲームとは楽しく面白く、皆に笑顔になってもらう為に作られたものだ。

世界を統一したり、支配したり、生と死を逆転したりするもんじゃない。

楽しいデュエルを笑顔を思い出すべく、遊矢は瑠璃とデュエルをする。

次回、遊戯王ARC-V 【笑顔のデュエル】にガッチャビングデュエルアクセラレーション!!
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