『親しみやすさに極振りで性的魅力皆無のやつは襲いませんよ』と断言したオレが風呂上りの友人の姿を見て即堕ちする話 作:ギャルのパンティおくれ!と機体に頼みたい
あと途中で視点変更があります。side使いになった方がいいのかな?
「……きなさい。起きなさいってば!」
ドゴォ! と、朝の寝室(ワンルームなため寝室もクソもないが)に相応しくない衝撃とともに目が覚めた。お腹が痛い(物理)。
「おはよう。鈴」
「おはよう朱雨。早速だけど面貸しなさい。久しぶりにボコボコにしてあげるわ」
「ボコボコに……ってされた覚えがないんだが? それに、そんなこと言われてホイホイついていくやつは居ないだろ。てか、大丈夫だったのか? 昨日は急に気絶しちゃったし」
オレの言葉に鈴は顔を真っ赤にして自分の体を抱き寄せると、問題ないわよ! と怒鳴って答えた。
「ならいいけど」
そう言ってオレは時間を確認する。目覚ましが鳴ってない以上朝早いと思うが……。
「って五時前かよ。まあ昨日は寝付きが良かったからいいか。で、何処に行くんだ?」
「着いてきなさい。千冬さんが朝の運動に使ってる場所を貸してくれたから」
「あいわかった」
洗面所で軽く顔を洗い、着替えてから部屋を出る。鈴はオレを起こした時には動きやすい格好に着替えていたので着替えに関するトラブルは発生しなかった。
トラブル云々はともかく、鈴の昨晩の格好が見れなかったのは残念だ。今までオレ自身気づいていなかったが、あの格好はオレの性癖にぶっ刺さっているようだし、何より普段の印象と違ってかなり可愛かったのだが。
まあ、夜になれば似たような格好が見れるだろうしそれまでの辛抱だな。
「な、な何言ってんのよあんた!」
「は? とりあえず静かにしような。良い子は寝てる時間だから」
突然鈴が怒った。誰も何も言っていないだろうに。幻聴か? 昨日ので悪くしちゃったのか? 医務室に連れていった方がいいだろうか?
「……今まで言わなかったけど、あんた寝起きだと思考がだだ漏れよ。性癖がなんだとか全部聞こえてるから」
「まじ?」
「おおマジよ。昔一夏たちとあんたの家に早朝ドッキリかけに行った時からずっとよ。修学旅行の夜に隣のクラスの子に呼び出されて告られた……と思ったら一夏に手紙を渡してくれって頼まれたことだって寝起きにずっとボヤいてたせいでみんな知ってるわよ」
「ガッデム! ……聞かなかったことにしてくれ」
「ムリ……と言いたいところだけど昨晩の出来事をあんたが忘れるって言うなら聞かなかったことにしてあげるわ」
「じゃあお互いに昨晩は何も無かったし、移動中も何も無かったってことで」
契約は成立した。
「ここよ」
鈴に案内されたのは寮の裏手にある庭――の先の林にある整備された林道を数分歩いたところにある広場だった。
そこはある程度整備されているものの地面がえぐれているところもあり、さらに広場の周りには下草が大量に生えているというのに広場の内側の土は踏み固められており、ペンペン草の一本すらも生えていない。
もし仮にこの広場が千冬さんの運動のみで作られたとするのならばあの人は現役当時、もしくはそれを超える運動能力を持っていることになる。
十代の時と同じスペックを発揮し続けるとか化物かよ。もう二十代後半――
「なに!? めっちゃゾッとしたんだけど今の何よ!」
「い、いや。オレも感じたけど気の所為だろう」
早くやろうぜと鈴に告げ、互いに準備運動をして構える。中学の頃、ある出来事から鈴が鍛え始めたため行われるようになった組手だ。
尤も、オレが北海道に引き取られたから半年も続かなかったんだけどな。
技量云々ではなく体のサイズ的にオレから仕掛けた場合怪我では済まない可能性もあるため、基本的にオレは受ける側だ。
北海道に行ってから現状維持以上のことをしていなかったオレとは違って、鈴はとてつもなく強くなっていた。
単純な歩法にしてもオレ以上だし、打撃の威力だって昔とは雲泥の差だ。
今は披露していないが、あの魔法のような柔術だって修めているのだから伸び幅は素晴らしい。
「昨日のことは忘れなさい!」
あ、やべ。柔術は昨日の夜の出来事だった。
怒声と共に繰り出された拳がかなりの破壊力を秘めていることは一目瞭然。
受けたら痣ではすまないかもしれない。ならばとそれを逸らすために手を伸ばした。
すると鈴の握られた拳が開き、オレの腕を絡めとった。
世界が回る。そしてオレは仰向けに倒れていた。
「鈴つえー」
「ISの国家代表候補生は生身でも軍人相手に食い下がれるくらいの格闘能力が要求されるのよ」
あんた程度じゃ怪我なんかしないからかかってきなさいと鈴に挑発され、さすがに言われっぱなしじゃいられないと組手を再開したのだが、結局六時を回るまで一度も鈴に触れることは叶わなかった。
最初の何回かは手加減していたけど、こっちから攻撃しても本当に大丈夫だとわかってからは全力だったんだけどな。
「流石に体力面では敵わないわね。ガソリンタンクの容量が違うわ」
はあはあと上がった息を整えながら鈴が呟いた。格闘能力はともかく体力でも負けていたのなら立つ瀬がないので助かったと言うべきだろうか。
それでもその小さな体で一時間も組手を続けられるのはすごいと思うが。
確か昔、オレとやってた頃は十分も持たなかったのではなかったか。
「帰ってシャワー浴び……るわよ。あんた汗のせいでドロドロだからね」
鈴は汗をかいている程度だが、オレなんかは何度も投げられたため土がついてそれと汗が混ざってベタベタのドロドロである。
こんなのではとても登校なんて出来ないのでシャワーは必要だった。
「鈴! 制服取ってくれ!」
「はいはい」
部屋に帰って直ぐに朱雨をシャワールームに突っ込んで五分くらい。カラスの行水も真っ青な速度で上がった朱雨に言われてカバンから制服を取り出して持っていく。
あたしが先にシャワーを浴びるという選択肢はなかった。
ドロドロの朱雨を部屋で待たせるのは論外というのもあるし、なによりお風呂上がりを見られるのは恥ずかしいからだ。昨日はなんともなかったのに、あいつが変なことを言うせいだ。
朱雨がシャワーから上がったらさっさと部屋から追い出してしまおうって考え。
そうすればお風呂上がりすぐの姿を見られることは無いし、しっかり準備もできる。
「はいるわよ?」
「ああ。……あいやちょっと待て」
シャワールームの扉を開ける。そこに居たのは腰にタオルを巻いて髭剃り片手に鏡の前に立っている朱雨だった。
「ちょ、なんで服!」
「悪い悪い。癖でな制服ありがとさん」
ほぼ全裸の筋肉が迫ってくる。まずい。爆発しちゃう!
「シャツとパンツくらい着ときなさいよバカ!」
これ以上近づかれないように制服を投げ渡し、あたしは脱衣所から退散した。
机に突っ伏して網膜に焼き付いた朱雨の肉体を思い出す。
やっぱり、消えていなかった。お腹にある幅三センチくらいの大きな傷跡。
昔は『事故にあった』で誤魔化されたけど、ISに関わった今だからわかる。
あれは絶対にISの近接ブレードによるものだ。
あたしの双天牙月は肉厚のものだから例外だけど、ISの近接ブレードはPICとの兼ね合いもあって基本的に軽量のものが用意される。
振り回す武器である剣はいくら重くしてもPICのせいで破壊力が向上しづらいのだ。もちろん、あたしの双天牙月はそこのところをクリアしているんだけど。
一般的なISに用意されるそれはカタナのような鋭いもので、ISのサイズもあって厚さはおよそ二センチから三センチ。
朱雨の傷と合致する。
もちろん、それだけで断定しているわけじゃない。
朱雨が怪我をしたのは一夏と一緒にモンドグロッソに出場する千冬さんの応援に行った時。
そのモンドグロッソで千冬さんは決勝戦を欠場したのだ。千冬さんが軽はずみにそんなことをするはずも無く、規律に厳しい千冬さんなら
心配で集中出来ずに敗北なんてことは有り得るかもしれないけど、欠場だけはぜったいにない。
あの千冬さんが試合を放り出してしまうような、そして朱雨があんな大きな怪我をする出来事なんてIS関係しか考えられない。
大方、千冬さんに負けた選手が関係者席に座っていた朱雨に目をつけたとかそんなことだろうとは思うけど……。
もちろんそんなことがあったなんて事はニュースにはなってないし、噂だって流れてない。
建前はともかく兵器という側面が強いISはその分情報統制が厳しいからだろう。
でも、そう言えばあの後千冬さんがドイツ軍の教官として一年間働いていたような……。
主催国のドイツが
朱雨が日本に帰ってきたのも一夏に何ヶ月か遅れてだったし、医療施設を用意したとかなのかな?
だとしたらドイツはマッチポンプにも程があると思うんだけど。
「鈴、シャワーいいぞ」
考えるのをやめて振り返る。どうせあたしじゃあ本当のことはわからないし、さっき見てしまったほぼ全裸姿のことから逃げるための思考だったのだから中断も早かった。
そこに居たのは、タオルを被って髪を拭いている朱雨だった。
髪から水が滴るせいで制服の肩が結構濡れている。
「もう! あんたそこ座んなさい。あたしが乾かしてあげるわ」
「いや、鈴もシャワー行った方がいいんじゃないか? 女の子は準備に時間かかるんだろ?」
「いいから座る。いい? あんたは髪が乾いたら食堂に行って一夏を捕まえるの。席はあたしの分も確保しておきなさいよ?」
ドライヤーを当てながら朱雨に指示を出す。我ながらいい理由付けじゃないかしら?
お風呂上がりを見られるのが恥ずかしいなんて言っても朱雨が言うことを聞くとは思わない。
むしろじろじろ見てくるに決まってるわ。その点共通の友人の一夏を捕まえるという指示なら朱雨にもデメリットはないし、そうしてくれるはず!
……それにしても、服を着てるとこの下に筋肉があるなんて分からないわね。男にしては長めの髪も相まってこうやって黙ってブラッシングされてる朱雨は物語に出てくる背景に花を咲かせてそうな美男子だ。
口を開けば性根露呈するけど……。
「はい、行ってらっしゃい」
「さんきゅー。髪セットしたのってこれが初めてかも。評判良かったらまたお願いしてもいいか?」
「いやよ。自分の髪くらい自分でやりなさい。ほら、黒一点の一夏が女の子に囲まれる前に確保してきなさい」
「じゃあ髪型はどうでもいいや。一夏は……まだ大丈夫だろ。食堂で張ってれば直ぐに捕まえられるはず」
いってきまーすと部屋を出ていった朱雨が廊下の角を曲がるのを確認して、あたしは部屋の鍵を閉めた。これでお風呂上がりを見られる心配はないわ!
着替えを持って脱衣所に入ると、思いもよらないものが瞳に映った。
「こ、これは……」
恐る恐る、震える手で掴み取る。手元に手繰り寄せる。
「汗が染み込んだ……服。朱雨は、帰ってこない。今は六時半前。……だめね。時間が足りないわ」
なので。
「脱衣所が汗臭くなるといやだから袋に詰めておきましょ。密閉出来るやつあったかしら?」
他意はない。ないったら無い。
以下オリ主の来歴表
小学一年生 織斑、篠ノ之姉弟姉妹と出会う。
~四年生 篠ノ之道場に通い続ける。篠ノ之箒と別れる。
五年生 凰鈴音と出会う。
中学一年生 五反田、御手洗と出会う。
織斑一夏と共にモンドグロッソの応援にドイツへ行く。
腹部に大きな怪我を負う。三ヶ月の間ドイツの世話になる。
帰国後、凰鈴音と半年間の組手を行う。
三学期、進級前に北海道へ引き取られる。
中学三年生 三月。一斉検査で二人目の男性操縦者になる。
キャラの関係性はだいたい決まっていますがヒロインムーブさせるかは未定なので一番ヒロインムーブして欲しいキャラに入れてください(参考程度)
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