Re:ゼロから始める魔王の異世界生活   作:きゃぷてん

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リゼロ2期始まりましたね。


2019:まじゅう&アナザー

スバル「ソウゴ!ウォズ!」

 

スバルは廊下で偶然いたソウゴとウォズに大きな声で呼びかける。

 

ソウゴ「おお、スバルじゃん。どしたの。」

ウォズ「随分と慌てているようだが。」

スバル「大変なんだ!今すぐ村に行かなきゃならねえ!事情は移動しながら説明する!」

 

移動しながらスバルはベアトリスと話した内容を話す。

村に魔獣がいて、その魔獣は人間に呪いを掛けて人々を殺すことが出来るということを。

 

ソウゴ「それが本当だとしたら・・・ヤバいな。今すぐ行かないと!」

 

話してる内に玄関ホームに到着した。

 

スバル「ラム!レム!いるか!?」

 

大声でラムとレムの名を叫ぶ。その叫びを聞いて出てきたのはラムだった。

 

ラム「どうしたのバルス、そんなに焦ってみっともない・・・」

スバル「悪いけどちょっくら村に行ってくる!」

ラム「何を急に・・・ロズワール様の言いつけを破るつもり?今夜私たちは此処を任されてるのよ?」

スバル「もう話すと色々長くなるんだけど・・・もう単刀直入に言う。村に魔獣がいる!」

ラム「・・・何の冗談?」

スバル「冗談じゃない!マジなんだ!本当なんです!信じてください!」

ソウゴ「その台詞どこのエース兄さん?」

ラム「まあ、あなたがそこまで言うなら嘘じゃないのだろうけど・・・本当だとしたら村が危険ね。」

 

その時に扉が開く音がした。

ガチャ

音がした扉の方を見てみると、そこにはレムがいた。

 

レム「姉様・・・とスバル君達。どうされたんですか。」

ソウゴ「いや達って。」

スバル「かくかくしかじかで村に魔獣がいるんだよ。」

レム「・・・何でそんなことが分かるんですか?」

スバル「これを見てくれ。」

 

スバルは魔獣の犬に噛まれた手の傷を見せる。

 

スバル「たまたまベア子の部屋に行った時にあいつに呪いが掛けられてるって言われて見てもらったら、ここから呪いが植え付けられたんだ。だから噛んできたあの犬が魔獣かもしれねえんだよ。」

レム「!本当ですか?」

スバル「今嘘言ってる状況じゃねえんだよ!本当に早く行かねえといけねえんだ!」

レム「ですが」

ラム「いいのよレム・・・はあ、分かったわ。バルス達の独断行動を認める。」

レム「姉様!?」

ラム「一応監視役としてレムにもついて行ってもらうわ。」

レム「え?」

ラム「そういうことだからレム、お願いね。ベアトリス様の確認とエミリア様の護衛は私がするから。ーーそっちのこともちゃんと視てるから。」

レム「・・・分かりました。」

 

返事こそするもののレムはまだ納得はしてなかった。

ラムの物言いにレムは黙ってしまう。

 

スバル「じゃあ行くぞ!」

 

玄関の扉を開いて4人は外に出て走り去って行った。

 

レム「それでスバル君、詳しい話を。」

スバル「相手は魔獣だから何しろ動物だ。理性があるならまだしも、動物だと見境なく襲う。」

レム「被害が広がっていくかもしれないんですね。」

スバル「そういうことだ。」

ソウゴ「だったら尚更早く行かないとね。」

 

数分ほど走って村に着くと、夜遅くだと言うのにやけに明るかった。見ると村の住人が松明を持って歩き回っている。

ソウゴが村の住人に声を掛ける。

 

ソウゴ「ねぇ、アンタ!」

「は、はい。何でしょう?」

ソウゴ「何か皆歩き回ってるけど、どうしたの?」

「そ、それが実は村の子供達が居ないんです。村中探し回ってもいないから、もしかしたら森の奥にいるかもと・・・」

ソウゴ「じゃあ早く行かないと。」

「そうしたい所なんですが、森の奥には魔獣がいて・・・」

 

そう言われて、柵が建てられてる方の奥を見る。奥にある木を見ると、木に何か結晶があるのが見える。

 

ソウゴ「あれって・・・」

レム「どうしたんですか?」

ソウゴ「レム、あれって何?」

 

話しかけてきたレムに結晶の事を尋ねる。

 

レム「あれは村を守る結界なんですが・・・光が無いですね。結界が切れてしまってます。」

ソウゴ「結界が切れるとどうなるの?」

レム「魔獣が境界線を越えて村に入り込んでしまいます。森は魔獣の生息地ですから。」

スバル「じゃあやっぱりあの犬が・・・だったら早く助けに!」

レム「ですが結界を越えるにはロズワール様の許可が・・・それに状況が怪しいです。ロズワール様がいない時にこんな事が起きるなんて、お屋敷を狙った陽動かもしれません。」

スバル「確かにそう考えるのが正しいかもしんねえけど、次の日に村人全員死ぬかもしれねえんだぞ。俺達がどうにかするしかない。」

レム「何故そこまで・・・それにこの村とどれほどの関係が・・・」

スバル「関係があろうが無かろうが、目の前で死ぬかもしれない命を見捨てられる訳無いだろ!それに、あいつらと一緒にまた遊んでやるって約束したからな!」

 

スバルがそう言った後、レムは少し目を閉じる。そして目を開けて 

 

レム「仕方ないですね。」

スバル「ってことは?」

レム「レムはスバル君達の監視を任されてますから、私抜きで行かせてしまうとそれが果たせませんからね。」

スバル「おう、しっかり見張っといてくれよっ。」

ソウゴ「よし、行くぞ!」

 

そう言ってソウゴが振り向いた。

 

ウォズ「・・・レム君、それは・・・」

レム「護身用です。」

ウォズ「いやだが」

レム「護身用です。それに今度は襲わないので大丈夫です。」

 

モーニングスターを護身用と言い張るレムに顔を曇らせるウォズがいた。

 

意地でも護身用と言い張る鉄球を手に、夜の森の探索は続いている。

月明かりが木々で遮られている、暗い道を歩いていると、

 

レム「近い。生き物の臭いがします」

 

そう言って左の方に視線を向ける。3人も同じ方向を向くが、暗くて見えない。

 

ソウゴ「子供達?」

レム「分かりませんが、獣の臭いはしませんね。」

 

そしてレムが再び走り、後に続く。

しばらく走っていると、一部分だけ月の明かりが差し込んできている小高い丘へとたどり着く。

 

スバル「子供達だ!」

 

地面にぐったりと倒れ込んでいる子供達が居た。

 

ウォズ「脈もある。無事だ。」

ソウゴ「よし、良かった!」

 

子供達の無事を喜ぶスバル達だが、レムの表情は厳しかった。

 

レム「いえ、まだ息はありますが、衰弱が酷くなっています。このままでは・・・」

ウォズ「衰弱・・・やはり呪いがかけられているか。」

スバル「レム、どうにか出来ないのか?」

レム「レムにはとても・・・せめてベアトリス様の元へ連れて行かないと。」

ウォズ「あっ、そうだ。我が魔王、仮面ライダービルドを召喚してくれないかな?」

ソウゴ「いいけど・・・ほい。」

ソウゴはグランドジオウウォッチから仮面ライダービルドを召喚した。

レム「えっ・・・誰ですか?」

ビルド「俺?俺は仮面ライダービルド。作る、形成するって意味のビルドだ。よろしく。」

ウォズ「早速で悪いが、君のジーニアスボトルで彼らの呪いを解いてくれないかな?」

ビルド「呪いが解けるかどうかは分からないが、やるだけやってみるか。」

 

ビルドはジーニアスボトルを取り出して、セットする部分を子供たちに刺す。するとさっきまで蒼白だった子供たちの顔が安らかになり始めた。

 

ソウゴ「おお!」

ビルド「これで大丈夫だ。」

ソウゴ「助かったよ戦兎!」

ビルド「ああ!」

 

そしてビルドは粒子になって消えた。

 

スバル「よし、これで後は屋敷に運んで解呪されてるか確認をーー」

「すば、る・・・?」

 

スバルが言おうとした時、1人呪い少女が薄目を開けながらスバルを呼んだ。

 

スバル「起きたかペトラ。大丈夫か?」

ペトラ「大丈夫だけど・・・まだ1人奥に・・・」

スバル「何!?」

 

そう言われて子供達を見る。

 

スバル「本当だ・・・お下げの子がいない。クソっ!」

 

悪態をつきながら立ち上がり、歩き出すスバル。

 

レム「待ってください。魔獣に連れて行かれたなら、その子はもう……」

スバル「俺はペトラの意思を尊重したい。自分より友達のことを優先したペトラを。拾えるもんはちゃんと全部拾いたいんだ。」

レム「欲張りすぎて全て失うかもしれませんよ。」

スバル「そうならないためのレムだろ?じきに村の青年団が俺達を追ってくる。そしたら子供達を預けて俺達を追ってくれ。」

レム「相手の規模も勢力も分かりません。第一、レムがスバル君を見失う可能性だって」

ソウゴ「そこは大丈夫」 

 

ソウゴがレムの肩を叩く。

 

ソウゴ「これも聞いたことだけどさ、レムは魔女の匂いを感じ取れるんだよね?だからきっと見つけられる。」

レム「・・・そんなことまで聞かされてたんですか。」

ソウゴ「まあね。」

ウォズ「そういうことだからここは私達に任せてほしいな。最悪スバル君の事は私達が守る。」

スバル「いや最悪って。まっ、とりあえず子供達の事は任せたぜレム!」

レム「・・・はい、気をつけてくださいね。」

スバル「おうよ。」

 

そして3人は一緒に森の中に入っていた。

 

ソウゴ「そういえばさ、スバル」

スバル「何だ?」

ソウゴ「スバルが言ってた魔獣ってどんなやつ?」

スバル「見た目はただの子犬だったなあ・・・俺でも倒せるとは思うけど」

ウォズ「それでも油断は禁物だ。もしかしたら厄介な能力だって持ってるかもしれない。」

スバル「確かにそうだって、っ!?」

ウォズ「何だこの臭いは・・・」

 

突如鼻に来る濃厚な獣臭。臭いを辿っていくと、そこには例のお下げの少女がいた。

 

ウォズ「周りには何もいないが・・・変だな。獲物を連れ帰って放置しておくとは。」

スバル「とりあえず早く行くぞ。」

 

そして小走りで少女の元に行く。少女の元まで行って、体を抱き起こした。

 

スバル「・・・よし、脈もあるな。」

ソウゴ「だったら早く連れて帰ろう。」

 

少女を担いで帰ろうとしたその時、後ろから気配を感じた。

後ろを振り返り見てみると、そこには四足の獣がいた。黒く、短い体毛の獣だった。見た目はドーベルマンに近いが、体躯はそれより二回りは大きい。足先は鉤爪のように鋭く、口を閉じても収まり切らない牙から涎を滴らせ、低いうなり声を上げながら血走った目がスバル達を睨んでいた。

 

ウォズ「スバル君、話が違うのだが。」

スバル「俺だってそう思ってるよ。」

ソウゴ「この子を囮にして待っていたのか・・・だったら!」

 

ジクウドライバーを取り出して装着し、ウォッチを取り出す。

 

「ジオウ!」

 

ウォッチのベゼルを回してスイッチを押して起動した後、ベルトに装填してベルトのロックを解除する。

 

ソウゴ「変身!」

「仮面ライダー!ジオーウ!」

 

ソウゴは仮面ライダージオウに変身してジカンギレードを構える。

そして魔獣が飛びかかると同時に剣を振り、魔獣を一刀両断した。

 

スバル「つえー・・・」

ウォズ「さすが我が魔王。魔獣相手でもものともしない。」

ジオウ「よし、早く村に戻ろう。」

スバル「ああ・・・」

 

ふとスバルが黙る。

 

ジオウ「?スバルどうしたの・・・っ!」

 

木々の奥から沢山の紅の目が覗き見えた。

 

ウォズ「まさかこんなに群れがいたとはね。」

 

大群を見てウォズもドライバーを装着した。

 

「ウォズ!」

 

ウォッチをドライバーに装填し、変身する。

 

ウォズ「変身!」

「投影!フューチャータイム!スゴイ!ジダイ!ミライ!仮面ライダーウォズ!ウォズ!」

 

ウォズは変身し、ジカンデスピアを構えた。

そして魔獣が一斉に飛びかかってくる。そしてその一匹がスバルに行った。。

 

スバル「あ、やべ」

ジオウ「スバル!くっ!」

 

 

ジオウが助けようとするが、他の魔獣に妨害される。もう駄目か。スバルがそう思った時突如魔獣の頭が破裂した。

 

スバル「えっ。」

レム「間に合いましたね。子供達は預けて来ました。」

 

後ろにいたのは、スカートを摘まみ片手に鉄球を携えているレムだった。

 

スバル「レム!」

ジオウ「来てくれたか!よし!」

「鎧武!」

 

ジオウが鎧武ウォッチを取り出し、起動してドライバーに装填してロックを解除し回す。

 

「アーマーターイム!ソイヤ!鎧武〜!」

 

ジオウは鎧武アーマーを纏い、大橙丸Zを二刀流で構える。

 

ジオウ「皆行くぞ!」

ウォズ「ああ!」

レム「はい!」

 

ジオウの掛け声で戦闘が始まる。

ジオウはオレンジのエフェクトを出しながら魔獣の首を切り落としていく。

ウォズも同じくジカンデスピアを使って首を切り落としていく。

レムはモーニングスターを振り回して魔獣達の体を砕かせる。

 

ジオウ「よし、行ける気がする!」

 

だがその時

 

スバル「!?ソウゴ、上!」

ジオウ「え?」

 

上を見ると何かが降りてくる。その正体はーー

 

ウォズ「あれはまさか・・・」

ジオウ「アナザーキバ!」

 

仮面ライダーキバのアナザーライダー、アナザーキバだった。




龍我「1ミリも出てねえって言ったけど(2話参照)ガッツリ出てんじゃねえか。」

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