Re:ゼロから始める魔王の異世界生活   作:きゃぷてん

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3章、始まります。

スバル「カレーうどん」
ウォズ「食べたいのかい?」


2019:シシャ、ホウモン

ショートストーリー

「王になりたい理由」

 

ある日

 

エミリア「ねえ、ソウゴ。」

 

エミリアが休憩中のソウゴに話しかけていた。

 

ソウゴ「何?エミリア。」

エミリア「前にソウゴが私の徽章を探すのを手伝ってくれた時、困ってる民を助けるのは王様の仕事、って言ってたじゃない?あの時はスバルに遮られちゃったけど、どういうことなの?」

ソウゴ「あ〜、あれ?俺さ、実は前住んでた所で王様だったんだよ。」

エミリア「えっ、そうなの!?でも、王様が自分の国を離れちゃってていいの?」

ソウゴ「そこは大丈夫だよ。俺の騎士団長が国を守ってくれるからさ。」

 

ソウゴの頭に、自分の親友の姿が思い浮かぶ。

 

エミリア「そう、なんだ。・・・それで、ソウゴは、何で王様になったの?」

ソウゴ「え?俺が王になりたかったのは、世界を良くするため、かな。それと、生まれていた時から決めていた気がする。」

エミリア「・・・そっ、か。」

ソウゴ「そういうエミリアもさ、何で王様になろうって思ったの?」

エミリア「・・・・・私は、全ての民が公平である国を作りたいから王様になろうって思ってるの。」

ソウゴ「おー、いいじゃん。皆公平。エミリアなら良い国作れそうだね。」

エミリア「・・・・・ありがとう。」

 

 

※本編

 

ソウゴ「ねえ、ウォズ。あれ何?」

 

ソウゴが窓の外を指さしている方向をウォズが見てみると、何か馬車のようなものが正門の扉の前に停まっていた。

そこには使用人の服を着ている白髪の老人がいた。

 

ウォズ「予想するに、王選の関係者、という所じゃないかな?」

ソウゴ「へぇー・・・ってあれは。」

ウォズ「ん?」

 

ソウゴが窓を見ていると、白髪の老人の元にスバルがいた。

 

ソウゴ「あれ、スバルだ。」

ウォズ「仕事をサボって何をしているのやら・・・」

ソウゴ「とりあえず行ってみよ。」

ウォズ「そうだね。」

 

 

 

スバル「ずーっと表で待っているの退屈しちゃいません?一服いかがっすか?」

 

スバルは竜車の元にいた老人にお茶を持ってきていた。

老人は驚いた用に軽く目を見開いていた。

老人は礼を言ってお茶を受け取って飲み始める。

 

ウォズ「やあ、外客の接待なんて仕事に無かっただろう?」

 

スバルは呼びかけられ振り返ると、ソウゴとウォズがいた。

 

スバル「おもてなしだよ、お・も・て・な・し。お前も王様に仕えてんだからそれくらい分かるだろ?」

「王?」

 

スバルの後ろにいた老人が思わず聞き返す。

 

スバル「ええ、実はこいつ、前住んでた所で王様やってたんすよ。」

 

スバルがソウゴの肩に手を置く。

 

「は、はあ、そうなのですか・・・・・そんな王がこの屋敷の従者だなんて。何かとんでもないことをしでかしたのですかな?」

ソウゴ「まあ・・・成り行きー、というか。」

ウォズ「何処かの誰かのせいでわざわざここで勤めなくてはいけなくなってね。」

 

ウォズが怒りを含んだ声で言い、スバルを睨む。

 

スバル「は、ははは・・・・・あん時は本当に悪かったって、だからそんな形相で睨まないで。」

「そういえば名乗っておりませんでしたな。私の名はヴィルヘルムと申します。今はクルシュ様に仕えておりますで以後、お見知り置きを。」

スバル「おう。俺は菜月昴!よろしく!」

ソウゴ「俺は常磐ソウゴ!」

ウォズ「そして私はウォズです。」

ヴィルヘルム「トキワソウゴ・・・成る程、あなたがあの腸狩りを倒した方ですか。」

ソウゴ「俺の事知ってるの?」

ヴィルヘルム「ええ、騎士の間では有名になってますよ。あの腸狩りを倒したと。」

ソウゴ「俺有名人かあ。何か照れるな。」

ウォズ「さすが我が魔王。それで、今日は何の予定でここに来られたのですか?」

ヴィルヘルム「今日は王位継承戦に関する事で来ました。私はその関係者・・・・・と言った所です。」

スバル「へぇー」

ソウゴ「あっ、誰か出て来た。」

 

ソウゴがふと屋敷の方を向くと、扉からレムと見知らぬ人物が出てきた。

 

スバル「ザ・ファンタジーって感じの奴だなあ。」

 

スバルがそんな反応をしたのも、その人物が異様な姿だったからかもしれない。

亜麻色の髪をセミロングで切り揃えた、愛らしい顔立ちの少女で、亜麻色の髪は白色のリボンで飾られていた。

そして何より頭部には獣の耳があったのだ。

 

「ただいまー、ヴィル爺。外で待たせてごめんね。退屈だったでしょ?」

ヴィルヘルム「いえいえ、こちらの方々が話相手になってくださいましたので、思いのほか楽しい時間を過ごさせていただきました。」

「ふみゅ?」

 

ヴィルヘルムの返事に少女は小首を傾げて、ソウゴ達の方を見る。

そして舐めるように全身を見る。

 

スバル「な、何だよ。そんなに見られると照れるぜ?」

「あー、成る程、君がエミリア様の言ってた子かあ。」

 

突如、少女はスバルの首に腕を回し、スバルを抱き寄せる。

 

スバル「ファッ!?」

「動かない動かない。今、ちょっと調べてるから。・・・んー、聞いた通り、体の水の流れが澱んじゃってるね」

スバル「ちょ、ちょーっと大胆すぎるんじゃないんですかね!?」

「にゃははは、ごめんごめん。」

 

少女がスバルから手を解く。

 

ヴィルヘルム「そろそろ時間になりますぞ、フェリス。」

フェリス「んっ、もうそんな時間?」

ヴィルヘルム「残念ながら。」

 

ヴィルヘルムはお茶が入っていた空のカップをスバルに渡す。

 

ヴィルヘルム「ご馳走様でした。では皆様、ご健勝で。」

フェリス「挨拶も出来てないけど、フェリちゃんも忙しいからまたね。」

 

ヴィルヘルムが御者台に、フェリスは竜車の中に入っていく。

 

スバル「聞きたいことまだ色々あんだけど・・・まっ、しょうがねえか。」

ヴィルヘルム「では」

 

ヴィルヘルムは手綱を鳴らす。竜が唸り、足を前に踏み出すと車輪が回り出す。竜は見る見る内にスピードを上げて一気に遠ざかっていった。

ソウゴは走る竜車に手を振っていた。

 

 

 

フェリス「・・・へえ、じゃあ彼があの腸狩りを撃退したっていうトキワソウゴ君かあ。」

ヴィルヘルム「ええ、私も驚きましたよ。まさか彼が。それに彼の目も気になります。」

フェリス「目?」

ヴィルヘルム「あの目は何度も戦場や死地に入り込んだ者の目です。ああは見えますが相当の強者ですぞ。他の2人もそうです。」

フェリス「うーん?よく分かんないけど、剣鬼のヴィル爺に気に入られるなんて、平坦な道は歩けないね、彼らは。」

ヴィルヘルム「・・・あともう一つ。」

フェリス「うん?」

ヴィルヘルム「どうやらスバル殿曰く、ソウゴ殿は前に住んでいた所で王をしていたらしいのですが。」

フェリス「へぇー。彼が?そんな王様が屋敷で働くなんて何をすればそうなるのかな?」

ヴィルヘルム「私も同じことを思いました。・・・実は彼の目を見てもう一つ感じ取れた物があります。」

フェリス「何?」

ヴィルヘルム「強いて言うならーーー」

 

 

 

 

 

ヴィルヘルム「王の威厳、ですか。」











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