翌日。
エミリア達が王選に関する事で、王都に行くことになった。
スバル達も行くことになったが、スバルは治療目的、ソウゴとウォズは見張りで配置されることになった。
ラムは屋敷を空かせることは出来ないのと、ベアトリスの世話で留守をすることになった。
そして現在、出発の為、屋敷の門前にいた。
スバル「おー、すっげえ・・・」
そんな声を上げるスバルの前には大型の竜車がいた。
スバル「度々見たことはあるけど、こんなにでけぇ竜は初めて見たぜ。」
竜車を引く地竜はこれまでの物とは上回る巨大な体を持っていた。
スバルはその地竜に触る。
スバル「おー、何かザラザラした感触だなー」
しかし少々触るのが長すぎて、地竜の尻尾がスバルを吹っ飛ばした。
スバル「うぉあああああ!?」
ソウゴ「あー、痛そう・・・」
茂みに落とされ、そこからスバルは這い出る。
スバル「何でー・・・?」
レム「スバルくん、地竜はとても賢い生き物なので、言葉は通じなくても大体の意思は通じます。だから扱いも丁寧にしてあげないとダメですよ」
スバル「マジかー・・・ってかもうちょい早く言ってくれよ!」
体についた葉っぱを落としながら地竜を見る。地竜も目を細めて溜息を吐いていた。
そうしている間にロズワールと見送りのラムが屋敷から出てくる。
ロズワール「いやー、ごめんねぇ。少し遅れちゃって。さぁ、早く行こうか。」
ロズワールが竜車の中に入り込む。
ふとウォズがソウゴが屋敷の方をじっと見ていたのに気づく。
ウォズ「どうかしたのかい?我が魔王。」
ソウゴ「いやー、ベアトリス、見に来てないなーって。」
ウォズ「きっと、自分の部屋で本を読むのに夢中なんじゃないのかい?気にすることではない。ともかく、早く乗ろう。」
ソウゴ「うん・・・」
そう言って竜車に乗ろうとした時、屋敷の入り口から覗いているベアトリスがいた。
目があってたじろいでいたが、ソウゴは笑って手を振って、竜車の中に乗り込む。ベアトリスも、屋敷の入り口の扉を閉じた。
ロズワールが竜車の窓から顔を出して、ラムに告げた。
ロズワール「じゃあ、行ってくるねぇ。」
ラム「行ってらっしゃいませ、ロズワール様。」
ラムから見送りの言葉をもらい、ロズワールは窓から顔を引っ込め席につく。
スバル「じゃあ、出発だな!」
竜車のスピードが乗って、徐々に屋敷との距離を離していった。
ソウゴ「王都楽しみだなー。」
スバル「そういえば、あん時以来だよな。」
2人が会話している時、ウォズの顔は何処か険しいものだった。
ウォズ(・・・何故だか、嫌な予感がする。)
その予感は、不運にも当たってしまうのである。
途中、竜車からスバルが外に放り出されかけ、レムが助けたりするということがあったが、何とか王都に着くことは出来たのだった。
現在ソウゴとウォズは少し買い物があると言って居ないスバルを待っていた。
スバル「おーい!お待たせ!」
待っていた所、スバルがリンゴを入れた袋を持って帰ってくる。
ソウゴ「おー、お帰り。リンゴ買ってきたんだ。」
スバル「いや、この世界ではこれはリンガって言うらしいぜ。」
ソウゴ「へぇー。名前似てるけど違うんだ。」
スバル「とりあえずエミリアたんの元に行こうぜ。長く待たしちゃ悪いからな。」
ソウゴ「うん、そうだね。」
そしてソウゴ達は違う場所で待っているエミリアの元へ歩く。
その時だった。
「キャアアアアアアア!」
ソウゴ「!今の声は!ウォズ!」
ウォズ「ああ!」
ソウゴ「スバルは先に行ってて!」
スバル「お、おう!」
ソウゴとウォズは声のした方まで走っていく。
走って行ってみると、そこにはかつてアナザーオーズと戦った時に出現したヤミーがいた。
ソウゴ「あれは・・・!」
ウォズ「ヤミーだ。かつてアナザーオーズと戦った時にも戦っただろう。」
ソウゴ「とにかく行こう!」
2人はドライバーを装着してウォッチを取り出し、起動する。
「ジオウ!」「オーズ!」「クイズ!」
「「変身!!」」
「仮面ライダー!ジオーウ!アーマーターイム!タカ!トラ!バッタ!オーズ!」
「投影!フューチャータイム!ファッション!パッション!クエスチョン! フューチャーリングクイズ!クイズ! 」
ソウゴとウォズはジオウオーズアーマー、フューチャーリングクイズに変身した。
ジオウ「ハアッ!デヤア!」
ジオウは右腕についているトラクローZで敵を切り裂き、一掃していく。
ウォズ「問題!令和の前の元号は昭和である。○か?×か?」
ウォズが問題を出すが、ヤミーはそれに答える様子は無く襲いかかる。
ウォズ「正解は・・・×だ。」
途端、ブブッー!という音が鳴り、ヤミーの上に黒雲が来て落雷が落とされ、一掃した。
ジオウ「よし。」
ヤミーが全員倒され、2人は変身解除をする。
ソウゴ「何でこんな所に奴らが・・・・・」
ウォズ「分からないが、またアナザーライダーが絡んでいるというのは間違いないだろう。」
ソウゴ「うん。とりあえず、スバル達と合流しよう。」
ソウゴとウォズは、走ってスバル達の元へ行った。
ソウゴ「お待たせ!」
ソウゴとウォズはエミリアとスバルに合流する。
エミリア「何か向こうで騒ぎがあったけど、大丈夫だった?」
ソウゴ「うん、大丈夫!」
エミリア「なら良いけど・・・とりあえず行きましょう。」
そしてエミリア達は歩き出す。
しばらく歩いていくと、エミリアが止まった。
エミリア「ついたわ。」
ソウゴ「おお〜・・・すっげえ・・・」
そこは景観がかなり洗練されており、上流階級の人間が住むような所だった。
目的の建物に行くが、そこは先程とは違い、どこか威圧さを感じる石造りの建物だった。
エミリア「ここは王都を見回る衛兵の詰め所よ。」
ソウゴ達に建物の事を紹介した後、エミリアが詰め所の扉を叩こうとした時
「エミリア様?」
後ろから声をエミリアを呼びかける声がし、振り返るとそこには1人の青年がいた。紫色の髪で、身長はウォズと同じくらいだった。
エミリア「ユリウス。」
エミリアを呼びかけた青年の名は、ユリウスだった。
ユリウス「やはりエミリア様でしたか。お久しぶりです。その後、お変わりはありませんか?」
そしてエミリアの手を取って跪き、エミリアの手に口づけをした。
スバル(ファッ!?)
ソウゴ(おお)
ウォズ(何と・・・)
エミリア「ええ、ありがとう。特に変わりはないわ。それで、あなたはここに勤めているの?」
エミリアが詰め所を指差す。
ユリウス「ええ、最近妙な事件が多くて。何でも灰色の怪物が人を襲うんだとか。先程もその怪物が出現したらしいのです。」
エミリア「怖いわね・・・」
それを聞いて、ソウゴとウォズは小声で話す。
ソウゴ「もしかしてさっきのヤミー?」
ウォズ「恐らくね。まさか被害が多発しているとは。」
ユリウス「それで、今回はどのようなご用件で?」
エミリア「ええ、少しお城の方に取り次いでもらいたいの。」
ユリウス「ああ、それで詰め所に訪れたのですね。・・・用件は、そちらの彼らと関係が?」
ユリウスが声の調子を落とし、スバル達の方を見る。スバルはその感じが気に入らなかったのか、睨む。
ユリウス「服装に見合わない品性と態度だ。初対面の相手に見せる姿ではないな」
スバル「ご忠告感謝だ。俺の方からも忠告してやる。その格好でカレーうどん食べるのは、汁が跳ねたら目立つからやめた方がいいぜ」
ユリウスはこの世界に存在しない食べ物の名を言われ、少しキョトンとした顔になる。
ソウゴ「ストップストップ!」
ソウゴが止めに入り、その場をおさめる。
ユリウス「君は?」
ソウゴ「俺?常磐ソウゴだけど。」
ユリウス「トキワソウゴ・・・!?まさかあの腸狩りを退けた・・・!?」
ソウゴ「あっ、やっぱり俺の事知ってる?」
ユリウス「知ってるも何も!あの腸狩りを退けたと騎士の中でも話題に上がっています!」
ソウゴ「はは・・・」
ソウゴは照れるように頭を掻く。
ユリウス「申し遅れました。私はユリウス・ユークリウスと申します。以後、お見知り置きを。」
ソウゴ「うん、よろしく。」
ユリウス「では、エミリア様。対話鏡へご案内しましょう。こちらへ。」
エミリア「ええ。じゃあ、スバル、ソウゴ、ウォズ、私は行ってくるから、待っててね。」
スバル「おう。」
ソウゴ「うん、行ってらっしゃい!」
スバル「ジーっと待ってるのも暇だなぁ。」
ソウゴ「まあそれでドーにもなる訳じゃないしさ。」
ウォズ「ジード・・・(小声)」
スバル「まあな・・・ん?」
ふとスバルが路地裏に赤いドレスの少女が、チンピラのような男達に連れて行かれる瞬間を見た。ソウゴもそれを見た。
2人は立ち上がって路地裏に行く。
ウォズ「そういえば我が魔王、最近この時空に乱れが・・・あれ?」
ウォズがソウゴに話しかけようと首を向けるとソウゴはいなかった。
ウォズ「・・・・・」
ウォズは無言で逢魔降臨暦を開いて読み始めた。
オーマフォームはまだより詳しい情報が公開されてないため、未知な部分が多い。
次回、もう1人の王候補と魔王が対面します。