龍我「1ミリも出てねえじゃねえか!第2話どうぞ!」
少女「そこまでよ、悪党共」
少女「それ以上の狼藉は見過ごすわけにはいかないわ。」
銀髪の少女は凛とした態度でそう言う。
少女「今なら許してあげる。私の不注意もあったから。だから素直に盗った物を返して」
「・・・へえっ?」
少女「お願い。あれはとても大切なものなの。いい子だから大人しく渡して」
切迫感のある様子で少女はそう言うが、チンピラ達はどこか困惑した様子だった。
「ちょっ、ちょっと待てくれないか!」
少女「?」
チンピラ達は足蹴にしている青年とソウゴ達を交互に指差し、
「こいつらを助けにきた・・・ってわけじゃねえのか?」
少女「・・・変な格好の人達ね。仲間割れの途中?・・・私と関係あるのか聞かれたら、無関係って答えるしかないわ」
ソウゴ「・・・何か話が食い違ってない?」
ウォズ「どうやら彼女にも何かしら事情があるようだね。」
会話を聞いて小声で2人は話す。
「待ってくれ!目的がこいつらじゃないのだったら、俺たちは違う!さっきのガキだ!」
「あいつは壁蹴って屋根伝いに逃げてった!」
「奥だ!その向こう!あの勢いなら通りはもう3つ抜けてる!」
男たちの言葉に視線が青年とソウゴ達にも向けられる。足蹴にされている青年は思わず頷く。
ソウゴ「・・・うん、向こう行ったよ。」
ウォズ「同じく。」
少女「・・・嘘じゃないみたいね。それじゃ、盗った子は路地の向こう?急がなきゃ」
ソウゴ達に背を向け、少女の足が路地の外に向かう。チンピラ達の安堵し、青年は思わず呆然とした顔になりソウゴ達はチンピラに向き直り再び構えるがーー
少女「それはそれとして、見過ごせる状況じゃないの」
振り返りざまに掌をこちらに向け氷が放たれる。
ソウゴ「うおっ!?」
少女「あっ、ごめんなさい。」
放ったはいいが、ソウゴに当たりそうになった。ソウゴはギリギリで避ける。
そしてその氷がチンピラの内の1人に当たって倒れる。
「ぎっ!?」
「こうなりゃ収まりがつかねぇぶっ殺す!」
「お前みたいな餓鬼2人で潰せるわ!」
少女「そうねニ対一は厳しいかも・・・」
「じゃあニ対ニなら対等な条件かな?」
少女の声を継ぐようにどこからか声が聞こえた。少女が左手を伸ばしたと思うとそこから掌サイズの直立する猫が現れた。
「あんまり期待を込めて見られると、なんだね。照れちゃう」
「こいつ・・・!」
「精霊術師か!」
チンピラ達は少女の掌にいる猫を見て驚く
「ご名答。後、この子ばっかに気を取られると隙が突かれるわよ?」
「「へ?」」
そう言われ、気づけばソウゴとウォズの2人が目の前にいた。
ソウゴ「おりゃ!」
ウォズ「ふんっ!」
ソウゴが体当たりをし、ウォズが平手で吹っ飛ばす。
「「ぐほっ・・・」」
少女「これで4対2だからそっちが不利よ。逃げるなら今の内に。」
少女がそう言うと倒れていたチンピラは起き上がり、まだ倒れていた仲間を担ぎ、路地の外へ向かう。そして少女を睨みつけながら
「クソアマ!次見かけたらただじゃおかねえ!」
「この子に何かしたら末代まで祟るよ?その場合、君が末代なんだけど」
チンピラの恫喝に猫の返事は軽いものだった。そしてチンピラは今度こそ雑路へ逃げこんでいったのだった。
少女「それで聞きたいのだけれど」
少女はソウゴ達の方を向き
少女「あなた、私から徽章を盗んだ子を知ってるでしょ?」
ソウゴ「・・・あーごめん、分かんない。」
ウォズ「・・・生憎私も。」
少女「え?」
ソウゴ達に知らないと言われ、やられていた青年の方も見る
少女「あなたは?」
青年「俺は知ってるぜ、あいつはーあっ」
青年は立ち上がろうとするが、突然顔面から地面に倒れる
ソウゴ「ちょっ、大丈夫!?」
「あー、無理して立ち上がんないほうがー、って言うのが遅かったね」
一歩遅い警告が青年の方に投げられる
ウォズ「・・・とりあえず、彼はどうするんだい?」
少女「・・・一応なにか知ってるみたいだし、傷は治しておいた方がいいわね」
少女は青年の元へ駆け寄り、治癒魔法を使い治療を始める。
ソウゴとウォズはそれを終わるのを待っていたのだった。
スバルはある程度死に戻っている設定です。