Re:ゼロから始める魔王の異世界生活   作:きゃぷてん

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我が魔王とウォズがいるだけで大体の章の難易度下がるってマ?


2019:じしょうきし、スバル

先程のソウゴとプリシラの会話の一部始終をエミリアとプリシラ以外の他2人の陣営、アナスタシア・ホーシンとクルシュ・カルステンは見ていた。

 

アナスタシア「あの子・・・・・中々やなぁ。あのプリシラのことを折って素直に謝らせるなんて。それに、ソウゴって呼ばれてたけれどもしかして・・・・・」

クルシュ「ああ、彼があの腸狩りを倒したトキワソウゴなんだろう。しかし、どうも見た目だけでは腸狩りを倒したとは到底思えないな。」

アナスタシア「まあなぁ。でも中々、可愛い顔しとるで。腸狩りを倒したちゅうからどんなお人なんやろと思うたけど、どう思う?さっきはあんな事言ってたけど優しそうなお人やで。」

クルシュ「ふむ、確かに。それに、あの男には特別な何かを感じるな、アナスタシア。」

アナスタシア「特別な何か、なぁ。興味あるわ。これが終わった後にいっぺん話してみたいものやな。しっかし、あんな事言われたら流石のあんたもくるもんがあるんとちゃう?」

プリシラ「・・・・・いいや。むしろ奴がより気に入った。ますます妾の陣営に引き込みたくなってきたぞ。」

アナスタシア「はぁー、もうそんな所まで考えとんの?」

 

3人がそんな会話をしている内に、広間に声が響く。

 

マイクロトフ「・・・・・全員、お気は澄みましたかな。」

マーコス「では、王選候補の皆様、こちらへ。」

 

マーコスが候補者達に促す。

 

アルデバラン「ってな訳で、ちょっと俺行ってくるわ。」

フェリス「フェリちゃんも行ってくるね〜。」

 

アルデバラン、フェリスにユリウスと各陣営の騎士達も前に出て行く。

 

マーコス「プリシラ・バーリエル様と、その従者、アル。」

 

まず1人目に、プリシラとアルデバランが呼ばれる。

 

「・・・・・血色の花嫁が、忌々しい。」

 

誰かが放ったその一言で、場にピリピリとした空気が漂う。

 

プリシラ「くだらん上につまらん芸のない罵声じゃ。聞き慣れすぎて子守唄代わりにもならん。」

 

プリシラは心底退屈そうに言った。

 

プリシラ「まあ良い。王選等無意味じゃ。妾こそ王たるに相応しい。貴様らは平伏し、付き従うだけで良い。妾に従えば、それはそのまま勝者の側。欲しいものは欲しいだけ得るが良い。妾が許す。妾に従うもの以外にはそれは許さぬ。」

スバル「ソウゴにあんな事言われてもまだああ言えんのか・・・・・神経図太っ。」

マーコス「カルステン家当主、クルシュ・カルステン様と騎士、フェリックス・アーガイル。」

 

マーコスが声を上げて、次の候補者、クルシュとその騎士、フェリスの名を呼ぶ。

 

クルシュ「私が王になった暁には、竜にはこれまでの盟約は忘れてもらう。親竜王国ルグニカは竜の物ではない、我らのものだ。国が竜に頼っていた全てを、王が、臣が、民が背負うべきだ。苦難は待っているだろう。かつて竜の力を借りて乗り切った災厄、それすら凌駕する変事が我らを待っていよう。しかし、私は私の魂に恥じぬ生き方をしたい。私がこう思うのも、以前から王国の在り様を疑問に思っていたからだ。」

スバル「成る程な、皆で国を築いていこうってことか。」

ソウゴ「へぇ〜。」

マーコス「ホーシン商会、アナスタシア・ホーシン様とその騎士、ユリウス・ユークリウス。」

 

次にマーコスがアナスタシアとユリウスの名を呼ぶ。

 

アナスタシア「ウチは欲深やからなんでも欲しい。商売でいくら成功しても満たされへん。ウチはウチの国が欲しい!!・・・・・でも、王国を手に入れてうちが満たされないんやとしたら、そんときは王国をひっくるめてもっと高みを目指さないかんでしょうね。」

マーコス「エミリア様とその推薦人のロズワール・L・メイザース辺境伯。」

 

マーコスが次にエミリアとロズワールの名を呼ぶ。

 

エミリア「私の望みは一つ。ただ公平であることを。全ての民が公平である国を作ることです。」

スバル(流石エミリアたん。国の皆の事を考えてくれてる。)

マーコス「そして、フェルト様とその従者、ラインハルト・ヴァン・アストレア。」

フェルト「待てよ!!勘違いしてんじゃねぇ、私は王様やるなんて一言も言ってねえからな!!誰が王選なんて出るか!!」

 

マーコスがフェルトとラインハルトの名を呼ぶが、フェルトは反抗的な態度を示す。

 

マーコス「つまり、フェルト様は王候補を辞退すると?」

フェルト「当たり前だ!!」

「戯言を!!これまでは非常時故に見過ごしてきたが、ここに至っては話にならん!!」「全くだ、浮浪者を担ぎ上げようとするアストレア家に、半魔を王に推挙するメイザース辺境伯も愚挙!!」

 

文官と賢人会の男2人が声を上げる。

 

ロズワール「ハーフエルフを半魔などと呼ぶのは悪しき風習ですよぉ?」

 

ロズワールは笑顔でそれに返答する。

 

「銀髪の半魔は嫉妬の魔女の語り継がれる容姿そのものではないか!!玉座の間に入れるのも恐れ多いと何故気づかぬ?」

スバル「・・・・・っ!!」

 

スバルはその光景に歯を食いしばる。ソウゴとウォズも顔には出さないものの、この空気を嫌悪していた。

 

「穢らわしい!!」

 

賢人会の男がそう言ったその時だった。

 

 

 

スバル「ふざけてんじゃねぇ!!」

 

スバルが大声で怒号を上げた。

 

ソウゴ「え。」

ウォズ「はぁー・・・・・」

 

ソウゴはやばいという顔をし、ウォズはやってくれたかと言うような顔で頭を片手で抱える。

 

ロズワール「ふっ・・・・・」

 

ロズワールはスバルを見て怪しく口を吊り上げ笑う。

ウォズはその笑みに気づく。

 

ウォズ(まさかこうなるのを分かっていたのか?)

エミリア「スバル!!いいの、もうやめて!!」

スバル「いいや、やめねえ!!ふざけんなお前ら、エミリアにあやま……」

エミリア「スバル!!」

スバル「あっ・・・・・」

 

エミリアがスバルの名を大きく呼び、スバルはその声に黙る。

 

エミリア「・・・・・改めて、栄誉ある賢人会の皆様に申し上げます。私の名前はエミリア。火のマナを司る大精霊パックを従える銀色の髪のハーフエルフ。」

 

エミリアが賢人会の男達に向かって自己紹介をする。

その自己紹介を聞いた途端に広間にざわめきが起こった。

そしてエミリアは振り返り、広間にいる大勢の人々に向かって話し出す。

 

エミリア「ハーフエルフであることや、魔女との共通点で偏見の目に晒される事は分かっています・・・・・でも、私はそれだけの理由で可能性の芽を全て摘み取られる事は断固として拒否します。」

スバル「エミリア・・・・・」

マイクロトフ「成る程・・・・・時に、そちらの方はどういった立場になるのですか?」

エミリア「え?えっと、その、この子は・・・・・」

スバル「大丈夫だよ、エミリア。」

 

スバルは前に出る。

 

スバル「俺も覚悟は決まったからさ。」

エミリア「覚悟って・・・・・何が?ねえ、ちょっと、スバル何する気なの!?」

ウォズ「これ以上何を・・・・・」

ソウゴ「スバル!!」

スバル「初めまして賢人会の皆々様!!俺の名前は菜月昴!!ロズワール邸の下男にして、こちらにおられる王候補!!」

 

そしてスバルは人差し指を天に指して

 

スバル「エミリア様の一の騎士!!」

ソウゴ「え?」

ウォズ「は?」

エミリア「なっ・・・・・」

 

スバルは自身をエミリアの騎士と名乗ったのだった。

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