時間は前にしか進まないので当たり前ですが、早いものです。
スバル「くそっ・・・・・くそっ!!」
菜月昴は悔しがっていた。
スバル「俺はあの子の力になりたくて・・・・・力が無いのは分かってるけど・・・・・でも・・・くそっ!!くそっ!!」
ソウゴ「スバル!!」
そこへソウゴとウォズが来た。
スバル「ソウゴ、ウォズ・・・・・」
ウォズ「スバル君、何故君はあんなことをしたんだい?」
スバル「俺はただ・・・・・エミリアを助けたくて。」
ウォズ「むしろ迷惑になってる気がするが?」
スバル「それでも・・・・・俺は・・・・・」
ソウゴ「ウォズ、今の言い方は少しきついんじゃない?」
ウォズ「私は真実を述べただけに過ぎないのだけれどね」
ソウゴ「でも、スバルはスバルなりにエミリアの助けになろうとした訳だしさ。最後のアレはダメだけど」
ラインハルト「三人ともここにいたのか。」
そこにラインハルトとフェリスが駆けつける。
ソウゴ「お、ラインハルト。フェルトはあの後どうなったの?」
ラインハルト「色々あったけど、王選に参加することになったんだ。」
ソウゴ「へぇ、そうなんだ。」
フェリス「だからめでたく王選の始まりってわけ。しっかしスバル君てばエミリア様の騎士にゃわけでしょ?お互い頑張っていこうよ。ね?」
スバル「・・・・・ああ。」
ラインハルト「スバル、そう気を落とさなくてもいい。君のエミリア様に対する忠誠は凄かったよ。少なくとも、君はエミリア様が恐怖の対象であることを否定した。僕はそれを心からすごいと思っているよ。君はまだ弱いかもしれない。けど、これから強くなればいいんだ。もしも分からないことがあれば遠慮なく僕に言ってくれ。」
フェリス「そうそう。同じ騎士仲間になるならフェリちゃんにも何でも言ってくれて構わないにゃん。」
スバル「・・・・・そりゃあ、どうも。」
ユリウス「お取り込み中失礼するよ。」
会話をしていた彼らの前に、ユリウスが現れる。
スバル「・・・・・んだよてめえ。何の用だ。」
ユリウス「そんな嫌な顔をしないでもらいたいものだね。歓迎されないとは思っていたが、そんな態度をあまり表に出してはーーーーー」
スバル「出したら何なんでしょうかね?ええ?」
ユリウス「一緒におられる方・・・・・エミリア様の品位が疑われる。努々、気をつけたまえ。」
スバル「ぐっ・・・・・」
ユリウス「さて、何の為にここに来たのかと、君は私に聞いたね。勿論君に会いに来た・・・・・のだが、目的はそれだけでは無い。」
ユリウスは城の城外を見る。そしてスバルに向き直り
ユリウス「君に私と一体一で決闘を申し込む!!」
ソウゴ「決闘・・・・・!?」
ユリウス「君は仮にもあの場でエミリア様の騎士と名乗った。君がエミリア様に忠誠を誓ったのなら、その覚悟を示す事が君に出来るか?」
スバル「・・・・・いいぜ上等だ。やってやるよ、決闘!!」
ユリウス「そうか、ならばついて来たまえ。練兵場にて決闘を行う。」
ユリウスが歩き出し、スバルがそれに付いて行く。
ソウゴ「スバル!!」
スバル「止めないでくれ、ソウゴ!!俺だってやらなきゃいけない時があるんだ!!」
ソウゴ「でも!!」
スバル「お前が何と言おうと俺は行く!!」
そのままスバルは行ってしまう。
ソウゴ「・・・・・スバル。」
フェリス「あちゃ〜まずいことになっちゃったね〜。」
ウォズ「彼に勝ち目なんてある訳無いだろう。」
ラインハルト「ユリウス・・・・・スバル・・・・・」
「失礼します!!」
大広間にて、一人の衛兵が来る。
マーコス「どうした?」
「エミリア様にご報告が。」
エミリア「なんですか・・・・・・?」
エミリアは不安そうな顔つきになる
「ユリウスとあの少年、ナツキ・スバルが木剣で模擬戦での決闘をとの・・・・・ご報告が。」
エミリア「!!」
エミリアはその報告に驚愕した。
ー練兵場ー
ラインハルト「ユリウス、こんな事はやめるべきだ。何でこんな君らしくも無い事を・・・・・」
ラインハルトはユリウスがスバルと決闘をすることを引き留めていた。
対決するスバルの方は準備運動をしている。
ユリウス「彼は王に連なる方々の前で騎士である我らを侮辱し、そしてその騎士道までも軽んじた発言をした。」
ラインハルト「確かに行き過ぎた発言があったのは認めるが、それは言い聞かせて直していけばいい。そうだろう?」
ユリウス「・・・・・いや、この事は私だけの問題ではないのだ。」
ソウゴ「スバル・・・・・」
ソウゴとウォズは観客席からその様子を見ていた。
エミリア「ソウゴ!!」
そこへエミリアがソウゴとウォズの前に現れた。
ソウゴ「エミリア。」
エミリア「スバル!!スバルは!?」
ソウゴ「スバルがユリウスの決闘を引き受けちゃって・・・・・今あそこに。」
ソウゴがスバルとユリウスがいる方を見る。
エミリアも二人がいる方を見た。
エミリア「スバル・・・・・」
フェルト「兄ちゃん!!」
そこへフェルトやその他の陣営達も駆けつける。
フェルト「あいつは!?」
エミリア「スバルがユリウスの決闘を引き受けて今あそこに・・・・・」
フェルト「マジか、あいつ大丈夫なのかよ!?」
フェルトがスバルの方を見て言う。
クルシュ「失礼する。」
ソウゴ「あんたは・・・・・」
クルシュ「お初にお目にかかる、トキワソウゴよ。私の名はクルシュ・カルステンだ。敵同士ではあるが、よろしく頼むぞ。」
アナスタシア「ウチはアナスタシア・ホーシンって言うねんや。よろしゅうな〜。あと、悪かったなぁ、ウチのユリウスがこんなことしてしまって。」
ソウゴ「よろしく・・・・・」
いつもなら明るい返事で返すところだが、状況が状況で、余りいい返事では無い。
アナスタシア「ほんまやったら、ゆっくりお話がしたいんやけど、それどころじゃない感じやな〜。」
クルシュ「しかし、いくらなんでも模擬戦は無謀すぎる。彼はこのままでは危ないぞ。」
ユリウスは前に出て、木剣を天に掲げて告げる。
ユリウス「これより、騎士の誇りを汚した不逞の輩に誅を下す!!」
ユリウスのその声に観客席にいる騎士達がおー!!と声を上げる。
プリシラ「どうやら始まるみたいじゃぞ。」
アルデバラン「頑張れよ〜兄弟。」
ソウゴ・エミリア((スバル・・・・・))
ユリウス「本来なら君の無礼はあの時今すぐに斬られても不思議ではない。しかし君は不本意ではあるがエミリア様の従者にあたる。故に相対は木剣で行わせてもらう!!」
ユリウスはラインハルトから木剣を。
スバルはフェリスから木剣を受け取り、両者互いに剣を構える。
ユリウス「では、始めよう。」
スバル「おうおう、遠慮なく行かせてもらうぜ!!」
スバルはそう言ってユリウスに向かって走り出す。
スバル「うおおおおおおおおおお!!!」
戦いの最中、観客席に一人の男がいた。
他の観客の騎士達はスバルとユリウスの戦いで気づいていないが、その男は死んだような、この世の者では無いような目をしていた。
彼の手には一つの物が握られいた。
それは黒と紫で彩られた時計のような物で
時計の盤面に当たる所には
獣のような鋭い目つきをした緑の目を持ち
赤い鷹がそのまま引っ付いたような顔があった。
時計が、怪しげに光る。
>ソウゴ「でも、スバルはスバルなりにエミリアの助けになろうとした訳だしさ。」(申し訳程度のフォロー)