倫太郎「無理だ!普通のホモサピエンスじゃなくてもオーマジオウの力は受け止めきれない!」
ジオウ「ハアアアアアアアアッ!!」
ウォズ「フッ!!」
アナザーオーズ「ヴヴッ!!」
アナザーオーズはジオウとウォズの攻撃を避ける為にバク転をする。
ジオウ「フッ!!」
アナザーオーズ「!!」
ジオウはジカンギレードを取り出し銃モードでアナザーオーズを連射し撃つ。
アナザーオーズはチーターで高速移動して避けていく。
避けきった後、アナザーオーズはジオウに攻撃をしようと走る。
ウォズ「させるか!!」
そこにウォズが介入し、アナザーオーズの妨害をする。
お互いはチーターとシノビの高速移動で戦い始める。
ジオウ「やっぱり速い・・・・・だったら!!」
ジオウはカブトライドウォッチを取り出し起動する。
『カブト!!』
ジオウから見て左のスロットからオーズライドウォッチを外し、カブトライドウォッチを装填する。
ドライバーのロックを解除して回す。
『アーマータイム! Change Beetle! カブト!』
ジオウはカブトアーマーに変身した。
ジオウ「クロックアップ!!」
ジオウはカブト同じくクロックアップを発動し、二人の戦いに乱入を始めた。
プリシラ「・・・・・何じゃあれは。突然奴らの姿が変わったかと思えば今度は目にも止まらぬ速さで動き出しただと?何がどうなっとるんじゃ。」
クルシュ「私にも分からん。だがあの姿からは何か大きな力を感じるぞ。」
アナスタシア「はあ〜・・・・・びっくりした。シャキーンって姿が変わってもうたわ。」
フェルト「兄ちゃん達はあれで腸狩りを倒したんだよ。」
「「「!!」」」
フェルトからそれを聞かされ三人は驚いた表情になる。
アルデバラン「あ〜、俺も兄弟が姿変わってんのは驚いてるけど、避難しといた方がいいんじゃねえか?どうやらアイツ、姫さん達を狙ってるらしいぜ。」
アルデバランはアナザーオーズをちらっと見て言う。
エミリア「でも、スバルが。」
アルデバラン「安心しろ。兄弟はもうラインハルトに回収されてる。」
アルデバランは練兵場の入り口を見て、エミリアもそれに続いて見る。
そこにはスバルを背負ったラインハルトがいた。
アルデバラン「で、どうする?」
プリシラ「妾は残るぞアル。この戦いの結末を見るとしよう。それに妾が狙われていたとしても不都合な事など起こらん。心配は無用じゃ。」
クルシュ「私も、彼らの実力を見極めたい。」
アルデバラン「はあはあ、随分と呑気なもので。まあ、姫さんが残るなら俺も残るけど・・・・・御三方は?」
アルデバランはエミリアとフェルトとアナスタシアを見る。
フェルト「わ、私は残るぞ。この国の王様になる奴がのこのこと逃げるなんて情けないからな。いざという時には兄ちゃん達に助太刀するつもりだ。」
アナスタシア「ウチはあまりこういう事は堪忍なんやけど・・・・・少し興味あるかなぁ。」
エミリア「え、えっと、私は・・・・・」
プリシラ「貴様は逃げるか?半端者よ。それも賢い選択だとは思うぞ?まあ仮にそれを選べば貴様はその程度の器という事なんじゃろうが・・・・・」
エミリア「・・・・・っ。」
エミリアはそう言われてそのまま残った。
ラインハルト(あれがもしや腸狩りを撃退した姿か・・・・・何か大いなる力を感じる。)
スバルを背負って練兵場の入り口にいるラインハルトはジオウを見てそう思う。
ユリウス「くっ・・・・・」
ユリウスはアナザーオーズに攻撃され出血した腹部の右側を押さえている。押さえている手の指の隙間から血がはみ出ており、深い傷を負わされたのが分かる。
ラインハルト「ユリウス、早くフェリスから治療を受けたほうが良い。深い傷を負わされてるじゃないか。」
ユリウス「気にせずともこのくらい、どうということは無い。」
ラインハルト「無理をするな。フェリス、頼めるか?」
フェリス「はいはーい。」
フェリスがユリウスの腹部に手を重ね、手から光が輝く。
徐々に傷が治ったのか、苦悶のものだったユリウスの表情も柔いでいった。
フェリス「はい、これで大丈夫。いや〜、しっかし驚きだよね。まさかソウゴきゅんが姿を変えるなんて。色々聞きたいことはあるけど、今はそんな場合じゃないか。」
そう言ってフェリスが彼らの戦いを見る。未だ彼らは高速移動をして戦いを続行していた。
フェリス「目が酔いそうなくらい速く動くね〜。」
ユリウス「・・・・・」
ユリウスはラインハルトに背負われてるスバルを見ている。
ラインハルト「ユリウス、どうかしたのかい。」
ユリウス「いや・・・・・君が背負っている彼・・・・・。彼の精神には見上げたものがある。彼は自分自身に周囲の憎悪を向けてまでエミリア様を守ろうとした。私もそこは高く評価している。彼はまだ浅はかで未熟だ。しかし己を鍛え上げれば彼は強くなれる。」
ラインハルト「ユリウス・・・・・」
ユリウス「しかし、一体奴は何者なんだ?アナスタシア様達を狙っているらしいが・・・・・」
ラインハルト「分からない。だが奴が国に仇なす者だということだけは間違いないだろう。」
ジオウ「フッ!!ハアッ!!」
ジオウはジカンギレードでアナザーオーズに切り刻んでいく。
ジオウ「決めるぞ!!」
ウォズ「ああ!!」
ジオウはオーズライドウォッチを取り出してジカンギレードにセットしてトリガーを引き、ウォズはジカンデスピアのカマアイコンを押し、次にカメンアイコンを押してタッチパネル全体を上下にスライドする。
『フィニッシュタイム!!オーズ!!ギリギリスラッシュ!!』
『カマシスギ!!フィニッシュタイム!!一撃カマーン!!』
ジオウ「ハアアアアアアアアアアアッ!!!」
ウォズ「ハアアアアアアアアアアアッ!!」
ジオウはアナザーオーズにジカンギレードで空間ごと切り裂き、ウォズは三人に分身して高速で切りつけていく。切り裂かれた空間はその後直った。
アナザーオーズ「ウガァァァァァァァァァァァ!!!」
アナザーオーズはその攻撃で思いっきり吹っ飛ばされる。
ジオウ「もう終わりだ、諦めろ。」
ウォズ「君の正体を現わせ。」
アナザーオーズは満身創痍の状態でふらふらとした状態で立ち上がる。
そしてベルトに手をかざす。
『タカ!!クジャク!!コンドル!!』
低い男性の音声が鳴り、アナザーオーズの周りにメダルのエネルギーが回る。
メダルがアナザーオーズを纏い、その姿が現れる。
頭は元と同じく、顔に赤い鷹が張り付いているような顔をしているが、目は紅くなっており、体のオーラングサークルにはある
足はコンドルの鋭い爪がある足をそのまま取り付けたようになっている。
両腕には原点の
アナザーオーズは両腕を広げ羽を展開し、空へ飛び立った。
ジオウ「待て!!」
ジオウが追いかけようとするがアナザーオーズはジェット機の如く速く飛び去って行った。
ウォズ「・・・・・逃げられたか。」
ジオウとウォズは変身を解除し、元の姿に戻る。
ラインハルト「ソウゴ!!」
ラインハルトがソウゴ達に駆け寄る。
ソウゴ「ごめん、逃げられた。」
ラインハルト「いや、フェルト様達を守りきれただけで十分だ。奴の行方は近衛騎士団達で捜索する。とにかく、今はスバルを運ぼう。フェリスも来てくれ。」
ソウゴ「ああ。」
フェリス「はいはーい。」
ラインハルトとソウゴとフェリスが練兵場から出て行く。
ユリウスもそれに続いて出て行こうとするが
ウォズ「待て、ユリウス君。」
ウォズに呼び止められた。
ユリウス「何だい?」
ウォズ「何故君は自ら悪役を買ったんだい?」
ユリウス「・・・・・知っていたのか。その通り。彼はあの場で多くの騎士の反感を買ってしまった。もし、彼が騎士と会えば一発触発で斬られてるかもしれない。だから私が先に彼に罰を下しておく事にしたんだ。私自身にも処分が下されるのは免れないが・・・・・」
ウォズ「成る程ね。」
ユリウス「それでは私は行かせてもらう。」
ユリウスはそのまま練兵場から出て行った。
ウォズもソウゴを追いかけて練兵場から出て行く。
プリシラ「・・・・・行くぞ、アル。」
アルデバラン「あ、もういいんすか?」
プリシラ「奴らの事は分かった。もう留まる必要は無いじゃろう。行くぞ。」
アルデバラン「りょーかい。」
プリシラが歩き出し、アルデバランもそれに続いた。
プリシラ「思った通り、奴は面白い物を持っていたようじゃの。やはり奴はあの半端者の娘には勿体ない。トキワソウゴよ、いずれ妾が迎えにくるのを楽しみに待つが良いぞ・・・・・」
プリシラはそう呟く。
クルシュ「あれが彼の力・・・・・もしかしたら、彼なら奴を・・・・・」
アナスタシア「いやぁ〜、すごかったわあ。あの子には驚かされたで!!そう思わへんクルシュ?」
クルシュ「ん?ああ、そうだな。」
二人もお互いの反応を示していた。
フェルト「とりあえず兄ちゃん達を追いかけるぞ!!」
エミリア「・・・・・うん!」
フェルトとエミリアはソウゴ達の元に向かった。
スバル「・・・・・・・ううっ、ここは・・・・・」
スバルは彼の見知らぬ寝室で目を覚ました。
スバル「死んではいない・・・・・確か俺は決闘で・・・・・」
エミリア「スバル。」
スバルは自身の状況確認をしていると、側にいた椅子に腰掛けているエミリアに呼びかけられた。
スバル「エミリア・・・・・あの後、どうなったんだ・・・・・?」
エミリア「貴方とユリウスの決闘が終わった後、アナザーライダーが現れたの。どうにか、ソウゴ達が撃退してくれたわ。その後に、あなたはここに運ばれたの。」
スバル「そうだったのか・・・・・悪かったな、寝てた俺に時間使わせちまって。とりあえず宿に戻ってレムと合流して、今後の王選の方針を・・・・・」
エミリア「スバル。ーーーーー話を、しましょう。色々とスバルに聞きたいことがあるの。沢山。」
スバル「・・・・・まあ、そうだよな。」
エミリアは重い口を開き語り始める。
エミリア「どうして、その、ユリウスと戦うことになったの?何かきっと、理由があったんでしょ?スバルの事だからきっと大事な・・・・・」
スバル「一矢、報いてやりたかったんだよ。」
エミリア「え・・・・・?」
スバル「意地だったんだよ。俺は無様だ、無力だ、相応しく無いって、俺を君から遠ざけようとするアイツが憎たらしくて・・・・・だから、挑んだんだ。」
エミリア「そんな、ことの為に・・・・・?」
スバル「っ・・・・・エミリアには、分かんねえよ・・・・・」
エミリア「・・・・・そっか。」
エミリアはそう言われて暫く黙り込む。
そして次に口を開いた時、こう言った。
エミリア「私とロズワールは、明日にでも屋敷に戻ることになるわ。そしてスバルは王都に戻って治療に専念してもらいます。」
スバル「・・・・・は?」
エミリア「元々、その約束だったでしょう?スバルが王都に来たのは疲弊したゲートをフェリスに治療してもらう為。王都に残る間はクルシュ様のカルステン家で面倒を見てくれるって話になってる。」
スバル「ちょっ、ちょっと待てって!!どうしてそんな急に・・・・・」
エミリア「だってスバルは、私がいるとそうやって無茶をするんでしょう?」
スバル「お、俺が言いたいのはそういうんじゃないんだよ!!俺はただ・・・・・君の為に何かしてあげたくて、そうやって・・・・・」
エミリア「私の為に?」
スバル「そうだよ俺は・・・・・」
エミリア「自分の為、でしょう?」
スバル「え・・・・・」
スバルはエミリアのその一言に絶句した。
スバル「ち、違う。俺はただ、君の為に・・・・・わっ。」
スバルの元にエミリアの持っていた白いローブが投げつけられる。
エミリア「そうやって何もかも、私の為だって嘘をつくのはやめてよ!!お城に来たのも、ユリウスと戦ったのも、魔法を使ったのも、全部が私の為だって言うの?私はそんなこと、一度だってお願いしてない!!」
スバル「うっ・・・・・」
エミリア「ねえ・・・・・覚えてる?私がスバルにお願いしたこと。」
スバル「お、俺は・・・・・」
エミリア「私はソウゴ達と一緒に宿で待っててってお願いしたの。」
スバル「言うことを聞かなかったのは悪かったって思ってる!!でも違う、違うんだよ!!俺は、俺の為になんかじゃなくて・・・・・エミリアは俺の事を信じてくれてないのか!?」
エミリア「・・・・・信じたいよ・・・・・私はスバルを信じたい・・・・・でも、でも!!信じたいのに信じさせてくれなかったのは、スバルの方じゃない!!スバルは約束を全部簡単に破り捨ててここまで来ちゃうんでしょう!?私との約束は守ってくれないのに、それでも自分の事は信じてくれって・・・・・そんなこと出来ない、出来ないよ!!」
スバル「あ・・・・・あ・・・・・」
エミリア「・・・・・ねえ、スバル。どうしてスバルは私を助けようとするの?」
スバル「俺が・・・・・俺が君を助けようとするのは、俺も君に助けられたからだ。何度も、何度もだ。君が俺にしてくれたことが、どれだけ俺の救いになってくれたことか!!」
エミリア「分からない・・・・・分からないよスバル・・・・・」
スバル「確かに分かんないのも無理はない!!でも、本当なんだ。俺がしていることは君への恩返しで・・・・・」
エミリア「分からないって言ってるの!!」
スバル「分からないかもしれないけどそれでも聞いてくれ!!本当の話なんだよ!!俺はこの世界に初めて来て君にーーーーー」
その途端
スバル「あがっ・・・・・」
スバルは心臓を抑えた。
スバル(何で・・・・・何だよ・・・・・)
エミリア「・・・・・何も、言ってくれないのね。」
スバル「どうして、分かってくれないんだよ・・・・・?俺は、エミリアなら、君なら分かってくれるって思って・・・・・」
エミリア「スバルの中の私はすごいね。なにもかも、全部すべて、聞かされなくてもわかってあげられる。スバルの苦しみも、悲しみも、怒りも、自分のことみたいに思ってあげられる。」
スバル「ぁぅ・・・・・」
エミリア「・・・・・言ってくれなきゃ分からないよ、スバル。」
スバル「・・・・・俺が。」
スバル「俺が今まで・・・・・どれだけ君の為にーーーーー!!」
スバルが自身の感情を爆発させようとした、その時だった。
ソウゴ「ストォーーーーーーーップ!!!」
スバル・エミリア「「!?」」
扉が開かれ、ソウゴが出てきた。
エミリア「ソウ、ゴ・・・・・?何で・・・・・」
ソウゴ「いや、たまたま声が聞こえたからさ・・・・・そろそろ不味いなって思って。」
ソウゴがそう言いながら部屋に入る。
ソウゴ「まあさっきの会話結構聞いてたんだけど・・・・・ちょっと二人ともさ、頭に血が上りすぎだと思うよ。」
スバル「・・・・・確かにそうだったかもしれねえ。」
エミリア「・・・・・うん。」
二人は互いに再び向き合う。
スバル「カッとなっちまって、悪かった。」
エミリア「私も、言いすぎちゃってごめん。」
それを見てソウゴは少しホッとする。
エミリア「とにかく、スバルはカルステン家で治療してもらうからね。後でレムが来るから、あの子に従って。後の事は全部お願いしておくから。」
スバル「・・・・・ああ。」
そうスバルに告げた後、エミリアは扉から出た。
ウォズ「こうしてーーーーー」
ウォズは後ろにローマ数字で書かれている大きな時計がある暗闇の空間で、逢魔降臨暦のページをめくる。
ウォズ「彼らは本来の歴史のように、明確な決別こそはしなかったものの、二人の間には大きな溝が出来てしまった。」
ウォズ「だが、そんな彼らのことはお構いなしとでも言うかのように、魔の手は迫ってくるのであった・・・・・」
「そろそろ・・・・・頃合いですかねぇ・・・・・」
ある黒いローブを纏った緑髪の男が呟く。
「愛に報いるのデス。」
とある平原では
「オオオオオオオオオオオオオオオオ・・・・・・!!」
巨大な白い鯨が雄叫びを上げていた。