Re:ゼロから始める魔王の異世界生活   作:きゃぷてん

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ウォズって何歳なんでしょうね。
歴史の管理者らしいのでもしも縄文時代くらいからいたら今二千歳くらいなんでしょうか。


2019:ミッシング・スバル

レム「それでは私達は今から王都に行ってくるので、よろしくお願いしますね。」

 

ソウゴ「分かった。行ってらっしゃい!!」

 

昼ご飯を食べた後、レムとスバルが王都に行く為ソウゴとウォズは玄関で2人の見送りをしていた。

そのまま2人は扉から外へ出て行った。

 

ウォズ「我が魔王。」

 

ソウゴ「何?ウォズ。」

 

ウォズ「最近、スバル君が何となく危なっかしく感じる気が・・・・・いや、前からそうだったが、今の状態だともっと危ない気がするんだ。」

 

ソウゴ「んー、レムがいるし大丈夫だと思うよ?」

 

ウォズ「だと良いんだが・・・・・」

 

ー王都ー

 

スバルは王都のある場所にて掲示板を見ていた。

そこには王選候補者達の似顔絵が描かれているビラが貼ってあった。

 

「よう、兄ちゃん。」

 

スバル「うわっ!?・・・・・って果物屋のおっちゃんか。」

 

「しばらく振りだな。元気にしてたか?」

 

スバル「まあ、どうにかな。」

 

スバルに語りかけてきたのは王都にある果物屋の店主。名前はカドモンだ。

彼はスバルが異世界に来て出会った人物である。

 

カドモン「何だ、お前も王選に興味あんのか?」

 

スバル「まあ、そうだけど・・・・・そういや、レムは?」

 

スバルがそう聞いて、カドモンは自分の店の方に指差す。

そこにはレムが店番をしている姿があった。

 

スバル「おいおい、素人を店に立たすなよ・・・・・」

 

カドモン「まっ、見た感じ大丈夫そうだがな。しかし王選の候補者は5人か。ハーフエルフが入ってるのはイカれてるとしか思えないが・・・・・」

 

カドモンのその言葉にスバルは少し眉をひそめる。

 

カドモン「エミリア、ねえ。魔女の係累が王様になれるわけねえだろうが。馬鹿も休みやすみ言えって。」

 

スバル「・・・・・皆が皆、その、魔女だが何だかと関係がある訳じゃねえだろ!?」

 

カドモン「はあ?」

 

スバル「は、ハーフエルフだからって一括りにして勝手に見切りつけんなよ!!」

 

カドモン「なっ・・・・・!!おい、お前・・・・・」

 

スバル「その、エミリアって子だって国や人の為にだって思ってるかもしれねえじゃねえか!!」

 

カドモン「お、おい待てよ!!何を必死になってるんだ!?」

 

スバル「俺は・・・・・!!嫉妬の魔女が理由なのかよ!?その魔女様ってのがハーフエルフだったから、他のハーフエルフも全部危ないって決めつけんのかよ!?」

 

カドモン「ああそうだよ。魔女が怖い。それは当たり前で、誰もが思ってる共通認識だ。そう思われてる以上鼻から勝ち目なんてないのさ。エミリアって人が仮に良い人だったとしても、それが現実なんだよ。本当、誰が好き好んで担ぎ上げたのやら。」

 

スバル「・・・・・っ!!」

 

スバルは顔を歪めて、歯を食いしばる。

 

カドモン「あんまり大っぴらに往来で、魔女って単語出すのはやめとけ。このご時世、何処で誰が聞いてるのか分かったもんじゃねえ。」

 

そのままカドモンは店に戻って行った。

 

スバル「・・・・・皆がそう思ってるって事、君は教えてくれなかったじゃないか。」

 

スバルはあの日の事を思い出す。

 

エミリア『言ってくれなきゃ、分からないよ、スバル。』

 

スバル「俺だって言われなきゃ分かんねえよ・・・・・」

 

スバルはそう言ってレムの元に戻って行った。

 

 

 

 

スバル「いや〜、今日はリフレッシュ出来たぜ。気づけばもう夕方かぁ。」

レム「スバル君が楽しめて何よりです。」

 

スバルとレムはクルシュ邸まで帰宅していた。

 

スバル「ん?あれは・・・・・」

 

スバルが屋敷の前に、竜車が停まっているのと、ヴィルヘルムが誰かと話しているのが見えた。

 

スバル「ヴィルヘルムさんと・・・・・誰だ?」

 

片方の男は赤いスーツに顎に髭を生やした金髪という出で立ちだった。

 

「この度のクルシュ様の狙いが成るのであれば、ヴィルヘルム殿にとっても悲願となりましょう。期待しておりますよ。」

 

男はヴィルヘルムにそう語りかける。

そして男はこちらに向かってきているスバルとレムに気付いた。

 

「これはこれは、珍しい方にもお目にかかれましたね。」

 

スバル「あ、はあ・・・・・」

 

男が語りかけ、スバルは会釈して返す。

 

ラッセル「おっと失礼。私は王都の商業組合で会計係をしております、ラッセル・フェロー、と申します。以後、お見知り置きを。ナツキ・スバル殿。それでは、私は失礼させて頂きます。」

 

ラッセルは竜車の中に乗り、走らせて去って行った。

 

スバル「ヴィルヘルムさん、今のは?」

 

ヴィルヘルム「ラッセル・フェロー。ああ仰っていましたが、王都での財界の表と裏の動きに携わる辣腕です。」

 

スバルに尋ねられ、ヴィルヘルムは答える。

 

ヴィルヘルム「それで、本日は満足されましたかな?」

 

スバル「あっ、はい。おかげさまで。」

 

ヴィルヘルム「それは何よりです。さて、中にお入りください。」

 

 

 

 

スバル「ただいまー。」

 

ソウゴ「あっ、お帰りー。」

 

スバルとレムが入ってきて、ソウゴが出迎える。

 

スバル「あれ、ウォズは?」

 

ソウゴ「何か用事あるって言って出掛けたけど。」

 

スバル「ふーん。とりあえず俺は一旦部屋に戻って風呂にでも入るかな。」

 

スバルはそう言って部屋まで戻るために歩いて行く。

 

 

 

一方、ウォズは王都で歩いていた。

 

ウォズ「アナザーキバにアナザーオーズ・・・・・アナザーライダーが2人も出現するとは。この世界にタイムジャッカーでもいるのか。」

 

彼はアナザーオーズの情報を集めていた。

 

ウォズ「騎士達によればガタキリバコンボやサゴーゾコンボ、シャウタコンボに相当する姿にもなっている訳か・・・・・特にガタキリバになられるのは厄介だな。数で押し切られる。契約者らしき人物も見当たらない・・・・・どうしたものか。」

 

ウォズがそう悩んでいる時、何かが足元に当たった。

 

ウォズ「これは・・・・・」

 

ウォズが拾い上げると、それはリンガだった。

 

ウォズ「確か、リンガだったか。」

 

「あ〜!!それミミの!!」

 

拾った時、子供のような声が聞こえた。

見ると、そこにはオレンジ色の髪で猫の耳を生やした幼い少女がいた。

 

ウォズ「君が落とした物かい?どうぞ。」

 

「ありがとうお兄さん!!」

 

リンガを受け取った少女は元気よくウォズに礼を言った。

 

アナスタシア「こ〜らミミ?勝手に走って行ったら危ないやないの。えらいすみませんね。家の子がご迷惑を・・・・・ん?あなたは確かトキワ君と一緒にいた・・・・・」

 

ミミと呼ばれる少女の元にアナスタシアが寄る。

そしてウォズを見て反応をする。

 

ウォズ「ウォズです。」

 

アナスタシア「あっ、そうそう、ウォズ君。こんなとので会えるなんて、奇遇やないの。」

 

 

 

 

ミミ「頂きまーす!!」

 

3人は場所を移してある店にいた。

ミミはハンバーガーを食べており、ウォズも食べている。

 

ウォズ「わざわざありがとうございます。私の分まで。」

 

アナスタシア「ええよええよ、そのくらい。それで、今日はトキワ君は一緒におらんのやね?」

 

ウォズ「私個人の方で用事があって。」

 

アナスタシア「あっ、そうやったん?じゃあ申し訳ないね、用事あるのにわざわざ引き留めてしまって。」

 

ウォズ「いえ、そこまで大した用事ではないので大丈夫なのですが。それはそれとして、貴方は大丈夫なのですか?」

 

アナスタシア「大丈夫って、何が?」

 

ウォズ「貴方も知っているでしょう。練兵場に現れたあの怪物が貴方を狙っているということ。」

 

アナスタシア「ああ、そこは大丈夫や。この子が守ってくれるからなぁ。この子、こう見えて家の私兵団の二番手なんやで。」

 

ウォズ「兵を雇ってるんですか。」

 

アナスタシア「カララギやと有名なとこで、家のホーシン商会の専属の私兵団、鉄の牙って言うんよ。」

 

ミミ「ミミ超強いんだよー!!」

 

ウォズ「そうなのかい。・・・・・それで最近王都で人が集まっていますね。王選だからですか?」

 

アナスタシア「上が動けば人が動く。人が動けば物が動く。今の王都は色々物の価値が変動しとるんやけど、特に重宝されるんは鉄製品やな。剣やら槍やらの武器が王都の内外から集められとるんよ。」

 

ウォズ「ほう、集めてる人は戦争でもするのか。」

 

アナスタシア「経済を回すことって可能性もあるけどなあ。それでそれを集めてるんが誰か知ってる?クルシュ・カルステン公爵なんやって。竜車も買ってるって話や。」

 

ウォズ「はあ、彼女が。」

 

ウォズはクルシュの名前を聞いて少し驚いた顔をする。

 

アナスタシア「何がやりたいんやろね、あの人。一部では白鯨を討伐するなんて囁かれてるけど。」

 

ウォズ「白鯨?」

 

アナスタシア「嫉妬の魔女が生み出したっていう三大魔獣の一匹や。家ら商人からしたら行商の邪魔になって厄介なんよ。」

 

ウォズ「成る程・・・・・そろそろ時間も時間なので最後に一つ。貴方は大商人と書きましたが、そうなるまで交渉の秘訣があったのですか?」

 

アナスタシア「ん?そうやね、交渉っていうのは交渉の席に着く前にどれだけ準備できるかで決まるものやな。自分が知ってて相手が欲しいもんをぶら下げる。自分の目的だけ言うても駄目ってことや。」

 

ウォズ「そう、ですか。では、私は帰らせて頂きます。ハンバーガーありがとうございました。」

 

 別の世界でも同じ感じなのだな。

そう思いながらウォズが席から立ち、店の扉に向かう。

 

ミミ「お兄さん、またね!!バイバーイ!!」

 

ミミが最後にウォズに手を振った。

 

 

 

 

 

ソウゴは現在、屋敷の中を歩いている。

 

クルシュ「トキワソウゴ。」

 

クルシュがソウゴの前に現れて声を掛ける。

 

クルシュ「少し付き合わないか?」

 

ソウゴ「クルシュ・・・・・何かいつもと格好違うね?」

 

彼女の格好は今、普段から着用している軍服のような衣装を脱ぎ、黒い薄手の寝衣に肩掛けのケープを羽織った状態だ。しっかり前を閉じた軍服と違い、ゆったりとした寝衣姿だと女性らしい体の起伏がはっきりと分かる。

 

クルシュ「む、そうか。執務を離れた時の格好を卿に見せるのは初めてだったな。まあ、今日は夜風が涼やかで良い。夜空を見ながら酒を嗜むのに、絶好の日和だ。」

 

ソウゴ「俺、まだお酒飲めないんだよね。」

 

クルシュ「水を舐めるだけでも良い。私も酔うほど飲むつもりは無いからな。」

 

ソウゴ「なら、良いけど。」

 

 

 

 

2人はバルコニーに場所を移し、クルシュが自分のグラスにウイスキーらしき酒を注ぎ、ソウゴのグラスに水を注ぐ。

お互いがグラスを持ち、乾杯をする。

グラスが打ち合う音が響いた。

 

クルシュ「どうなのだ?ナツキスバルのゲートの治療の方は。」

 

ソウゴ「スバルは上手く行ってるって言ってた。」

 

クルシュ「そうか。フェリスは優秀な治癒術師だからな。任せておこう。」

 

そう言ってクルシュが少し酒を飲む。

 

ソウゴ「何か最近、竜車とか人がよく来る気がするけど、何かあるの?」

 

クルシュ「実は当家では今、ある出来事に際して人と物を集めてる最中なんだ。」

 

ソウゴ「ある出来事?ある出来事って、何?」

 

クルシュ「ーーーーーヴィルヘルムが私に仕えている経緯を、卿は聞き及んでいるか?」

 

ソウゴ「いや・・・・・聞いてないけど。」

 

クルシュ「そうか・・・・・それはそれとして、だ。最近、王選の話が広まって以降、縁談の話が飛躍的に増したんだ。他の候補者達もだ。」

 

ソウゴ「縁談って・・・・・えっ、皆結婚するってこと?」

 

クルシュ「王選が終了した後にな。諸々の取り決めでそうなっている。」

 

ソウゴ「ふーん。」

 

ソウゴがクルシュに相槌を打った時

 

フェリス「あー!!」

 

バルコニーの入り口からフェリスの声が聞こえた。

 

フェリス「にゃんでソウゴきゅんたらここにいる訳!?それにクルシュ様!!そんにゃ無防備な格好で!!」

 

クルシュ「?そんなにおかしいか?普段フェリスと晩酌する時と変わらないだろう?」

 

フェリス「そーれーがー!!駄目って言ってるんです!!男は狼にゃんですから!!」

 

ソウゴ「いやいや、フェリスも男じゃん。」

 

クルシュ「戯れはよせ、フェリス。」

 

フェリス「それでもー!!」

 

クルシュ「して、トキワソウゴよ。」

 

クルシュがソウゴに向き直る。

 

ソウゴ「?何?」

 

クルシュ「ナツキスバルの事だが、彼から荒れた風が出ているんだ。」

 

ソウゴ「風?どういうこと?」

 

クルシュ「彼に対する予測のような物だ。とにかく、ナツキスバルの事はしっかり支えてあげたほうが良い。」

 

ソウゴ「はあ・・・・・」

 

ー夜ー

 

ソウゴ「さ〜て、寝るかあ。お休み、ウォズ。」

 

ウォズ「ああ、お休み、我が魔王。」

 

2人は互いに着替えて、電気を消しベッドに入り就寝に入ろうとする。

だが、突如、扉が勢いよく開かれた。

 

レム「ソウゴ君!!ウォズ君!!」

 

開かれた扉からはレムが来た。

 

ソウゴ「ん〜?どうしたの、レム。」

 

ウォズ「やけに慌てているようだが。」

 

レム「それが・・・・・それが・・・・・!!」

 

レムは涙に目を溜めて言った。

 

 

 

 

レム「スバル君が、スバル君が居ないんです!!」

 

ソウゴ「え!?」

 

スバルが行方をくらましたことを告げたのだった。

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