Re:ゼロから始める魔王の異世界生活   作:きゃぷてん

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キカイだー!

追記 原作見返した上で読み返したらだいぶエミリアたんの解釈違いをしてて笑ってる


DREAM TIME 半魔少女のキカイな夢

それはとても、機械な、奇怪な、夢。

 

かつて孤独であった、王の、友の夢。

 

『WILL BE THE BFF』

 

『A.D.2121』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エミリア「・・・・・ううん。」

 

銀髪のハーフエルフである少女、エミリアは目を覚ます。

 

エミリア「ここ、は・・・・・」

 

立ち上がり、周りを見ると、そこは屋敷の中ではなく、完全に何処か見知らぬ場所だった。しかも、夕方だ。

 

ちょうど、彼女の目の前に、一人の老婆が通る。

 

エミリア「あの、すみません。ここは何処か知りませんか?」

 

エミリアがその老婆に声を掛けて、問う。

 

「ん?あんた機械かい?それとも、人間かい?」

 

エミリア「え・・・・・どういう、意味ですか?」

 

その老婆の突然の問いに、エミリアは思わず聞き返す。

 

「人間は、破壊する!」

 

そういうと老婆の目が見開かれ、目が真っ赤に輝く。

 

すると突如殴りかかってくる。

 

エミリア「わっ!いきなり何を・・・・・」

 

「ふんっ!」

 

エミリアがその突然の出来事に驚きながら、攻撃を躱す。

 

老婆は次に大きく足を上げてキックを行い、その見た目に似つかわしくないような動きをしていた。

 

エミリアは、思わず走って逃げ出す。

 

逃げ出した先には、老人がいた。

 

エミリア「!おじいさん、ここは危ないから早く逃げてください!」

 

「まあまあ・・・・・君は、機械か?それとも・・・・・」

 

エミリア「まさか・・・・・」

 

「人間か?」

 

老人は大きく目を見開き、真っ赤に輝かせる。

 

そして、手を上に大きく広げて、エミリアに襲い掛かる。

 

エミリアが逃げようとした先には、先程の老婆がいた。

 

二人同時に襲い掛かかられ、エミリアはかろうじて攻撃を避けながら逃げる。

 

そしてその時だった。

 

「待ちな。」

 

何処からか、男の声が聞こえた。

 

老人と老婆はその声に攻撃の手をやめ、振り向く。

エミリアもその声がする方を見た。

 

その男は、スバルやソウゴ達の世界で言うところの、ジージャンとジーパンを上下に着ていた。

ジージャンの下には、オレンジの服を着ている。

 

「「人間か?」」

 

老人と老婆が同時に問い掛ける。

 

「いや・・・」

 

男は腰に携わえてあった金色のレンチを取り出し、答える。

 

「『機械』、さ・・・・・」

 

男がそう答えると、彼の腰にドライバーが出現する。

そのドライバーにエミリアは見覚えがあった。

それは、ソウゴのジクウドライバーだ。

だが、色は白ではなく、真っ黒だった。

 

男が金色のレンチを上に投げる。

 

金色のレンチが太陽に照らされて、輝く。

 

それが落ちてきて、男はキャッチする。

 

「変身!!」

 

そう叫び、レンチと、左手に持っていた黄金の工具ドライバーを正面にクロスさせた状態にする。

 

黒いドライバーに、それを装着する。

 

『デカイ!ハカイ!ゴーカイ!仮面ライダーキカイ!』

 

男の体に、黄金のアーマーが形成される。

 

変身が完了すると、白い煙が噴射された。

 

エミリア「・・・・・!!」

 

エミリアは男が変身した事に驚く。

 

「鋼のボディに熱いハート!仮面ライダー、キカイ!」

 

 

 

 

戦闘、開始

 

老人と老婆が再びその見た目に似つかわしくない身体能力でキカイと戦う。

 

キカイ「ふっ!はっ!」

 

キカイも負けじと応戦。

力強い攻撃を振るう。

 

キカイ「はあっ!」

 

キカイが両腕でパンチをすると、老人達の体から電流が流れる。

 

キカイがベルトの両端に触れる。

 

『キカイデハカイダー!』

 

キカイの右足に電流が流れる。

そして、回し蹴りを喰らわせた。

 

そのキックを喰らった老人達は、跪いて煙を上げながら動きを止めた。

 

キカイは、青いエネルギーのような物が流れてアーマーが消えた。

 

そしてエミリアの方を見る。

 

「大丈夫か?」

 

青年はエミリアの安否を聞いた。

 

エミリア「大丈夫、ですけど・・・・・貴方は?」

 

「俺は真紀那レント。仮面ライダーキカイだ!」

 

エミリア「マキナ・レントさん、ですか。私は・・・・・」

 

レント「エミリア、だろ?」

 

エミリアは、レントが自分の名前を言ったことに驚いた表情をする。

 

エミリア「え・・・・・何で、私の名前を知って・・・・・」

 

エミリアがレントに聞くが、レントは笑うだけで何も言わない。

 

エミリア「・・・・・え、ええっと、ここは何処か知りませんか?」

 

レント「ここ?此処は・・・・・まあ、エミリアの夢の中だな。」

 

エミリア「私の、夢の中・・・・・?」

 

レントからその言葉を聞かされてエミリアは困惑する。

 

レント「エミリアは今、夢を通じてこの場所に来ているんだ。」

 

エミリア「成る程・・・・・そういえば、さっき襲いかかってきたあの人達は何なんですか?」

 

レント「あれはヒューマノイズ。人間の形をした機械生命体だ。エミリアに分かりやすく言うと、意思を持った鉄の人形だな。・・・・・そして、この世界はあいつらに支配されている。」

 

レントからの衝撃の事実を聞かされてエミリアは再び困惑の表情を浮かべた。

 

レント「ここは人類保護区で、絶滅寸前の人類が住めるように作られたんだが、ヒューマノイズはそれすら許さなかった。」

 

エミリア「酷い・・・・・どうしてそんな・・・・・」

 

レント「・・・・・あいつらがあの日、意思を持ってしまったせいだからだ。」

 

エミリア「え?」

 

「レント!」

 

レントのその言葉にエミリアが疑問を含んだ声で聞き返した。

 

だがその時、レントの後ろから声がした。

 

声のした方向を見ると、複数の少年少女達がレントの元へ駆け寄って来た。

 

レント「マルコ!」

 

マルコ「またヒューマノイズが出たの?」

 

マルコと呼ばれた少年はレントに聞く。

 

レント「ああ。でも、もう心配するな!皆は大丈夫か?」

 

マルコ「大丈夫だよ!」

 

レント「そうか、なら良かった。」

 

マルコが元気に答えるのを見て、レントは笑顔で返す。

 

エミリア「レントさん、この子達は・・・・・」

 

レント「生き残った人間の子供達だ。俺はこいつらと一緒に旅をしている。」

 

エミリア「そうなんですね・・・・・この子達を守る為にあのヒューマノイズと戦ってるんですか。」

 

レント「ああ。皆は俺のBFFだからな。」

 

エミリア「?びーえふえふ?」

 

エミリアはレントの言葉にキョトンとする。

以前、スバルもいーえむてぃーとか似たような事を言っていたような、と心の中で思う。

 

レント「ベストフレンドフォーエバー、永遠の親友って意味だ。」

 

エミリア「永遠の、親友・・・・・」

 

レント「エミリアも俺のBFFだぞ?」

 

エミリア「え?でも、私達出会ったばかり・・・・・」

 

レント「ソウゴにとってのBFFは、俺にとってのBFFでもあるからな。」

 

エミリア「ソウ、ゴ?貴方、ソウゴの事を知ってるの?」

 

先程まで敬語だったエミリアが、ソウゴの名を聞いて少しタメ口で聞いた。

 

レント「俺の昔からの親友だ。ソウゴが小さい時からのな。」

 

エミリア「小さい時から・・・・・幼馴染なんですね。」

 

レント「ああ。あいつはいつも、俺は王様になるって言っていたよ。俺が民を幸せにしたい、世界を良くしたいってな。」

 

エミリア「・・・・・ソウゴは、小さい時から王様になりたいって思ってたんだ・・・・・」

 

レント「民の為なら命を懸けたって惜しくないなんて、言っていたな。BFFとして、余り無茶はしてほしくないんだが。」

 

エミリア「・・・・・誰かの為なら命を懸けられる・・・すごいなあ・・・・・」

 

エミリアはソウゴの話を聞いて、顔に暗い影が差したような気がした。

 

傍らでは、マルコら子供達が遊び始めていた。楽しそうな声が聞こえてくる。

 

エミリアが王選に参加する理由は、差別を無くす為であった。

 

ハーフエルフであることや、生まれがその後の人生の絶対の評価とはならない場所、そんな環境を築くことが、エミリアの願いである。

 

だが、本当の理由は別にある。

 

今はまだ、語れない。

 

本人はそれを身勝手な理由だと、思っている。

 

だからこそ、ソウゴが心から民を思っている事を聞いて、劣等感を抱きつつあった。

 

エミリア「私も、そんな風になれたらなあ・・・・・」

 

エミリアがそう呟くとレントが機械特有の駆動音を鳴らしながら彼女の方を向く。

 

レント「大丈夫だ。エミリアならきっとソウゴと同じように最高最善の王になれる。」

 

エミリア「・・・・・ありがとうございます。」

 

レント「・・・・・それで、突然なんだがスバルとは仲直りは出来そうか?」

 

エミリア「え?」

 

本当に突然なレントのその問いにエミリアはえ、と声を上げる。

 

エミリア「・・・・・スバル、は。」

 

レント「色々あったんだろう?」

 

エミリア「・・・・・はい。」

 

エミリアは、あの日の事を思い出した。

 

二人の間に溝が出来てしまったこと。

 

エミリア「仲直り出来たら良いなって思ってるんだですけど・・・・・どうすれば良いのかなって・・・・・」

 

レント「・・・・・エミリアに仲直りしたいって意志があるなら、きっとスバルとも仲直り出来るさ。」

 

エミリア「・・・・・そうなんでしょうか。」

 

レント「もしも不安なら、この言葉を覚えてくれ。」

 

そう言ってレントは少し間を置き、言った。

 

レント「ーーーーーWILL BE THE BFF」

 

エミリアは、レントの言葉を聞いてキョトンとした表情となる。

 

エミリア「うぃるびーざびーえふえふ・・・・・?今度はどういう意味なんですか?」

 

レント「永遠の親友になろうって意味だ。仲が悪くなっても、そうなれると信じれば、きっとスバルと仲直り出来るさ。」

 

エミリア「信じる・・・・・」

 

エミリアが呟いた。

だがその直後、子供達の悲鳴が聞こえた。

 

エミリア「!」

 

見ると、そこにはマルコらを襲っている大人がいるではないか。

 

レント「ヒューマノイズ!」

 

レントが大人達を見てそう言った。

 

レント「エミリア!」

 

エミリア「はっ、はい!?」

 

エミリアはレントに突然名前を呼ばれたことに驚く。

 

レント「・・・・・友達を、信じろ。大事にするんだぞ。そしてーーーーー」

 

レントはエミリアの方を見る。

 

レント「例え遠く離れていても、友情は、熱い心は繋がってる。信じれる友がいれば、どんな困難も乗り越えられる。」

 

そう言って、レントはヒューマノイズの元へ走り、叫んだ。

 

レント「変身!」

 

それを最後に、エミリアの目の前は白い光に包まれ、意識は呑まれていった。

 

『WILL BE THE KING』

 

『A.D.XXXX』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エミリア「・・・・・」

 

エミリアは目を覚ました。

 

まず目に入ったのは、鼠色の猫だった。

 

パック「おはよう、リア。」

 

エミリア「・・・・・パック。」

 

パックの名を呼んで、エミリアは寝ていたベッド起き上がる。

 

エミリア「ねえ、パック。」

 

パック「ん?何だいリア。」

 

エミリア「私ね、さっきすごーく不思議な夢を見たの。」

 

パック「へえ〜、どんな夢?」

 

パックに問われて、エミリアは少し間を置いて答えた。

 

エミリア「・・・・・ウィルビーザビーエフエフ。」

 

パック「ウィルビーザビーエフエフ?何それ?」

 

エミリア「永遠の親友になろうって意味。夢に出てきた人が教えてくれたの。」

 

パック「へぇ〜、永遠の親友かあ、良い言葉じゃない。」

 

エミリア「ふふ、パックもそう思う?私、この言葉を聞いてソウゴやスバル達とそうなれたら良いな、って思ったの。良いと思わない?」

 

パック「良いんじゃないかな〜。お嫁さんにくれなんて言わない限りは。」

 

エミリア「もう、パックったら。」

 

部屋に一人と一匹の笑い声で満たされる。

 

その時はまだ、彼女は一人の少年が離れてゆくことを知らない。




タイトルは機械と奇怪を掛けてます
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