Re:ゼロから始める魔王の異世界生活   作:きゃぷてん

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Re:ゼロから始める魔王の異世界生活
ダイジェスト版

第1章
常磐ソウゴとウォズが異世界に転移。そこでスバルとエミリアとパックと出会い、エミリアの徽章探しへ。

徽章のある盗品蔵へ辿り着いたものの、そこへエルザが襲撃。仮面ライダージオウと仮面ライダーウォズの活躍により撃退に成功。

第2章
ロズワール邸で雇われることになったスバル。同じく雇われることになったソウゴとウォズ(スバルのせい)

給仕としての日々を過ごしていたある夜、レムがスバルを強襲。駆け付けたソウゴとウォズはレムを気絶させる。

その後はソウゴの計らいによって普段通りの日々に戻るが、ある日アーラム村に人々に呪いを植え付ける魔獣がいることが判明し、急行するソウゴ達。村の近くの森で拐われた子供達を救出するが、突如現れたアナザーキバと魔獣によってスバルが負傷してしまう。どうにかソウゴによって一命を取り留め、アナザーキバと魔獣を倒したのであった。

第3章
王都へ向かったソウゴ達。宿にいるようにエミリアに言い付けられたスバルだが、エミリアを助けたいと言う思いから彼女のいる城へと向かう。(ソウゴとウォズはスバルの頼みによって城に同行)

プリシラ・バーリエルの計らいで城内に入る3人。そこでエミリア以外の王の候補者や、王選に関することを知るソウゴ達だが、そんな中でスバルがエミリアの騎士宣言をする。しかし、ユリウス・ユークリウスに自身の覚悟を問われ、更に騎士としての格の違いに圧倒されてしまい、彼との決闘で完膚なきまでにやられてしまう。(ここらへんは原作通り。だが決闘後にアナザーオーズが乱入してソウゴとウォズが一時的に撃退。)

その後は(原作通り)エミリアとの口論になる。途中でソウゴが仲裁に入り明確な決裂はしなかったものの、溝が出来てしまった。

その後、クルシュ邸で治療を受けるスバル。しかしある夜、スバルはアナザー龍騎に誘拐され、アナザーライダーを従える謎の男によって様々な世界の幻影を見せられ、精神ダメージを与えられてしまう。

その後はペテルギウスに誘拐されるがソウゴ達によって救出される。(この時、プリシラ邸に海東大樹・仮面ライダーディエンドの襲撃があった)

その後、思い悩んだスバルはある決意をするのであった……。

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2019:スバルのしんじょう

「・・・・・ん、うあ・・・・・」

 

ナツキ・スバルは目を覚ました。バイクに乗ってる最中に寝ていたのだ。

目を覚まして最初に見たのは、レムだった。

 

「あ、起きましたか?スバル君。」

 

「・・・・・レム、ここは・・・・・」

 

「クルシュ様の屋敷です。どうにかあそこから帰還することが出来たんですよ。」

 

「・・・・・そうか。」

 

レムは、スバルの様子に不安を覚える。

どことなく目が虚ろだったからだ。

レムは、側にあった机からある物を取った。

 

「リンガを切ったのですが、食べますか?」

 

「・・・・・いや、いい。」

 

「・・・・・そうですか。」

 

レムは、くし切りのリンガが乗っている皿を側の机に置いた。

 

「・・・・・悪いけど、また寝るわ。」

 

スバルはそう言って、布団にくるまる。

 

「・・・・・分かりました。お休みなさい、スバル君。」

 

レムは、部屋の扉を開けて出て行った。

 

 

 

 

「!レム、スバルは?」

 

レムが出てきた扉の前にはソウゴがいた。

ソウゴだけでなく、ウォズやクルシュ達もいる。

 

「一度起きて、今はまた寝ています・・・・・不安ですが・・・・・」

 

「そっか・・・・・」

 

不安そうな表情のレムの答えに、ソウゴも少し不安を覚えた。

 

「白鯨を振り切って全員生還出来ている事自体驚きだが、まさか彼が魔女教に誘拐されていたとはな・・・・・・・もしかしたら、奴らが彼に何かしら施した可能性があるかもしれん。」

 

「実際、スバルきゅんの体調べたら何か変な術を掛けられた痕跡があるんですよね〜。今は特に異常は見られないんですケド。」

 

 クルシュの言葉に付け加えるようにそう言うフェリス。

 

「とにもかくにも、皆様全員無事で何よりです。」

 

「うむ、そうだな。」

 

クルシュがヴィルヘルムの方を向き、軽く頷いて答える。

 

「さて、一仕事終えたんだ。もう寝るとしようじゃないか。」

 

 ウォズは提案するようにそう言った。

 

「レムは時々スバル君の様子を見に行こうと思います。やはり心配ですので。」

 

「うん、そっか。じゃあ、お休み」

 

ソウゴ達は、部屋に戻るために廊下を歩いて行った。

 

 

◇◇◇◇

 

ーーーーー役立たずで無力な自分が、ただただ憎い。

 

 

この一言が、今の彼の心情だった。

 

王城で、国の偉い人や騎士達がいる所で醜態を晒して。

 

自分の行動原理を、大切な人に否定されて。

 

自分自身にさえ、それを否定されて。

 

無力さ故に招いた結果の世界を見せられて。

 

訳わかんない奴らに誘拐されて。

 

自分を慕ってくれてるあの子が殺されて。

 

 

ーーーーーああ、どんな行動をしても、何のプラスにもなってねえな。

 

 

(貴方、怠惰ですね?)

 

 

ーーーーー果ては、自分の力さえも否定されんのかよ。

 

 

(俺が戻したんだ。)

 

 

スバル「・・・・・・・・・・」

 

 

ーーーーー俺って今、居ても居なくても一緒じゃね。

 

 

布団に包まるナツキ・スバルは目を瞑った。

 

◇◇◇◇

 

朝。

 

「スバル君!」

 

「あ、レム。」

 

スバルは部屋の扉から出た所、廊下にいたレムに名前を呼ばれた。

 

「調子は大丈夫ですか?」

 

「ああ、一晩寝て良くなったよ。」

 

「あっ、スバルきゅん起きたんだ。」

 

レムの後ろから声がした。

二人は声のする方を見ると、そこにはフェリスとクルシュがいた。

 

「フェリスと、クルシュさんか。」

 

「魔女教に誘拐されたのだろう?大丈夫か?」

 

「ええ、どうにか」

 

「そうか。なら良いのだが。」

 

 スバルの答えに頷いたクルシュ。

 

「あっ、そうだスバルきゅん。」

 

「?何だフェリス。」

 

スバルはフェリスに名を呼ばれて反応する。

フェリスはスバルの元に近付き、

 

「ちょっと歯食いしばって。」

 

「え?」

 

瞬間、スバルの頬にフェリスの拳が減り込んだ。

 

「スバル君!?」

 

「フェリス!」

 

フェリスの突然の行動にレムとクルシュは驚く。

 

「ってえ、フェリス何しやがる!」

 

スバルは頬を押さえながら、フェリスを睨みつけた。

 

「そりゃスバルきゅんが勝手に抜け出してヴィル爺やクルシュ様に心配掛けたんだしさあ。それに運良く逃げれたから良かったものの、魔女教や白鯨にやられたらどうするつもりだったの?クルシュ様だけじゃなくて、エミリア様にまた迷惑掛けるつもり?」

 

「・・・・・だからって、いきなり殴ることねえだろ・・・・・」

 

抜け出したのではなく無理矢理拉致られたのだが、とスバルは思いながらフェリスに愚痴る。

 

「とにかく、もう勝手に抜け出したりはしないこと。今度抜け出したら椅子に縛り付けちゃうからね」

 

「もうしねえよ・・・・・悪かったな、心配掛けたみたいで。」

 

「分かればよろしい。じゃ、朝ご飯食べに行くよ。ソウゴきゅんとヴィル爺も待ってるしネ。」

 

◇◇◇◇

 

朝食後

 

「なあ、レム。」

 

スバルは、朝食を食べ終わってしばらくした後に、レムに声を掛けた。

 

「?何ですか、スバル君。」

 

「俺と付き合ってくれないか?」

 

「え、えっ!?つ、付き合うって、え、そ、そんな・・・・・」

 

レムはスバルの言葉に顔を赤らめる。

 

が、

 

「?いや、外へ行くのに付き合ってくれないかなって・・・・・」

 

「へ?・・・・・あ、そ、そうなんですか。はい、分かりました。色々と、大変でしたからね。気晴らしに行きましょうか。」

 

「ああ。」

 

◇◇◇◇

 

ナツキ・スバルは、空を見上げた。

 

「今日も空は青いし、太陽も輝いてるな。」

 

太陽の眩しさに手で目を覆う。

 

「天気が良いと気分も良くなりますね。」

 

王都で二人は現在一緒に歩いている。

 

「こんな天気が良い日にスバル君と一緒に歩けるなんて、レムは嬉しいです。」

 

「そっ、か。俺も嬉しいよ。」

 

スバルはレムの機嫌が良さげな言葉にスバルもそう返す。

 

だが、スバルの目は、昨日と同じくまだ虚ろだった。

 

「なあ、レム。」

 

「何ですか、スバル君?」

 

「少し、ついてきて欲しいんだけど。」

 

◇◇◇◇

 

「ここにあいつがいるのか。」

 

クルシュ邸の前に、一人の男がいた。

 

男は門に向かって進む。

 

「おい、門番。」

 

男は門の前にいる門番に声を掛ける。

 

門番もそれに応じる。

 

「はい、何でしょうか?」

 

「常磐ソウゴという男はいるか?」

 

「ええ、いらっしゃいますが・・・・・お知り合いですか?」

 

「まあ、ちょっとな。あいつに話があるんだ。」

 

「分かりました、今呼んできます。それと、名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?」

 

「俺か?俺はーーーーー」

 

門番は男に名前を尋ねた。

余談だが、その男は、背丈が高く、茶髪で高級そうな黒いスーツに身を包んでいる男だった。そして最後にその男はーーーーー

 

「ーーーーー門矢士、だ。」

 

首に引っ掛けているマゼンタ色の二眼レフカメラのシャッターを切った。

 

 

◇◇◇◇

 

 

「わあ・・・・・随分と眺めの良い場所に来ましたね。」

 

スバルとレムは、町全体を見渡せる展望台に来ていた。

 

「少し話したい事があってさ。ここが良いかなって。」

 

「話、ですか?」

 

「ああ、とても大事な話だ。」

 

「大事な話ですか・・・・・一体どのような?」

 

「レム」

 

スバルはレムの名を呼び、手を差し出した。

 

「ーーーーー俺と一緒に逃げよう、どこまでも。」

 

「・・・・・えっ?」




突然殴るなんてフェリスも平成に感染してきたなあ
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