「ーーーーーートキワ・ソウゴォォォォォォォォ!!」
自分の名前が呼ばれ、声の方向を振り向くジオウ。クルシュとウォズも同じく、そちらを見る。そこにはーーーー
「ペテルギウス!」
魔女教大罪司教、怠惰担当のペテルギウス・ロマネコンティがいた。
「魔女教徒!」
「やれやれ、性懲りもなくまた来たか」
クルシュが鞘に収められている剣の柄を握り、ウォズは少々呆れた声を出していた。
「トキワ・ソウゴォ…………決着をつけてやるのデスッ!」
するとペテルギウスは、突如その身が黒色の繭に包まれはじめた。そしてその繭は、ペテルギウスを覆い隠すとすぐに弾けた。そこから現れたのはーーーー
『
「ア"ア"ア"…………」
アナザーオーズ、であった。
「アナザーオーズ!? 何でペテルギウスが…………」
アナザーオーズに変身したペテルギウスを見て驚くジオウ。
「ふんっ!」
するとアナザーオーズが光り輝くと、彼から7体の分身が現れる。
揃う
「今日こそ貴方の命日にしてやるのデス!」
そう言った後に、アナザーオーズ達は一斉に3人に駆け出した。
「だったらこっちも!」
『オーズ!』
ジオウがオーズのライダーレリーフに触れると、2010の赤い電子数字&黄金のゲートが出現、そして開かれる。するとそこから、色とりどりのオリジナルの仮面ライダーオーズが8体現れる。
「行くぞ!」
ジオウの掛け声と共に、ウォズ、クルシュ、8人のオーズは駆け出した。
まずクルシュはオーズ・ガタキリバコンボと共にアナザーオーズ・ガタキリバコンボへ向かう。クルシュは宝剣を、オーズは右腕のカマキリソードを振るう。アナザーオーズはその二振りを両腕のソードで受け止める。
両者が鍔迫り合いをする中、アナザーオーズの緑の角が緑光を纏っていることに二人は気づく。角から緑の稲妻が放たれる直前、クルシュとオーズは左右に飛んで避けた。
一方、空中では、アナザーとオリジナルのタジャドルコンボとプトティラコンボが戦闘を繰り広げていた。お互い翼を広げて空を自由自在に飛び回る。
アナザーのタジャドルは腕に装着されているアナザータジャスピナーで火炎弾をオリジナルのタジャドルに撃つ。それを腕に装着されているタジャスピナーを盾にして防いで高速で迫り、アナザーオーズの首元にチョップをせんとするオリジナルのタジャドル。
そのチャップをギリギリの所で受け止め、逆に空いた右手で首元に手刀を喰らわさんとするアナザーオーズだが、それを防ぐオーズ。
お互い空を上昇しながら高速で殴る蹴るの格闘を繰り広げるタジャドルコンボ。
プトティラコンボのオリジナルとアナザーはお互い乱暴なファイトスタイルで戦闘をする。
オリジナルがアナザーの頭を掴み、空いた右手で重い一撃を1、2、3、4、5発と喰らわせる。アナザーは頭を掴んでいた手を無理矢理振り払い、ワンツーパンチを喰らわせ膝蹴り。
一瞬、腹を抑えるオーズであったが、すぐに顔を上げ、右フックを入れようとするアナザーオーズの拳を受け止め、頭を掴んで無理矢理降ろす。そしてそのまま拳を背中に振り下ろし、アナザーオーズを地面に叩きつける。
叩きつけられたことによって出来たクレーターの中に倒れるアナザーオーズ。オーズはそのままトドメを刺さんと空中から降下してパンチをしようとするが、直前で起き上がったアナザーオーズが左手を地面について支えにしながら足を振るい上げる。それにより吹っ飛ばされたオーズは地面に伏す。
アナザーオーズはアナザーメダガブリューを持ち倒れるオーズに向かって走り、跳んでメダガブリューを振り下ろさんとするが、直前でそれはオリジナルのメダガブリューによって受け止められる。そして、メダガブリューによる剣戟が始まった。
オリジナルとアナザーのラトラーターコンボが高速移動しながら戦闘を繰り広げ、オリジナルとアナザーのサゴーゾコンボは重い一撃で互いを殴り合い、シャウタコンボは互いに液状化して揉み合いになっており、ブラカワニコンボは徒手空拳による格闘を繰り広げていた。
そして、ジオウとウォズとオーズ・タトバコンボは、アナザーオーズ・タトバコンボと戦っていた。
「ペテルギウス! お前がアナザーオーズだったのか? 誰からその力を貰ったんだ!」
「貴方にぃ、語る必要はないのッ、デスッ!」
アナザーオーズ、もとい、ペテルギウス・ロマネコンティに問い詰めるジオウ。しかしアナザーオーズはジオウを右腕のアナザートラクローで攻撃。ジオウは左腕でそれを防ぐ。少し威力があったのか、後ずさった。
「だったら、アンタを倒すまでだ! はあっ!」
そう宣言してジオウはアナザーオーズにパンチを繰り出した。
「うぐっ! ふんっ!」
クジゴジ堂にて。
「ソウゴとウォズが居なくなってから、もう一週間…………」
「未だに手掛かりが一つも掴めない…………何故なんだ…………」
椅子に座っていたツクヨミとゲイツは言った。
ソウゴとウォズが異世界に転移した当日、二人が買い物から中々帰ってこないのに気付き、二人に連絡をしたものの、繋がらず、探しに行ったが、二人が見つかることは無かった。
「順一郎さんには上手く誤魔化してるけど、いつまでもそうする訳にはいかないし…………」
「かといって奴らが見つからん以上、どうしようもない…………うん?」
その時、ゲイツは一瞬、世界にノイズが走ったのが見えた。
「どうしたの?」
「いや…………ノイズが…………」
ツクヨミがゲイツに問い、彼が答えようとした直前、大きくノイズが走り、世界が一瞬で、赤茶色の荒野に変貌した。
「ここは…………!」
ゲイツは、荒野に見覚えがあった。それは、かつて自身とツクヨミがいた2068年の世界。
二人が周りを見渡していると、ある巨大な石像と、一人の人間がいたことに気づいた。それはーーーー
「オーマジオウ…………!」
目の前にいたのはオーマジオウ。後ろにある『常磐ソウゴ初変身の像』の前に立っている。
「貴様、何のようだ?」
身構えながらゲイツはオーマジオウに問う。
「若きの私と、ウォズの所在を私は知っている」
「「!!」」
ゲイツとツクヨミの二人は驚愕する。何せ一週間探しても見つからない二人の居場所を、目の前の男は知っているのだ。
「奴らは、過去でも未来でもなく、この世界とも違う別の世界に連れていかれた。そして連れていったのは、その世界で魔女と呼ばれる存在だ」
そう告げるオーマジオウ。
「その上、何者かが、アナザーライダーを使役してその世界で動いているようだ。私の力がある以上、いつでも戻れるだろうが、若き日の私なら、解決するまで戻ろうとはしないだろう」
その言葉に、ゲイツは、
「呼び出しておいてそういうのなら、俺たちにその世界へ行けって言うことだろう? いいだろう、行ってやる」
「ならば、話は早い」
そう言ってオーマジオウは黄金の歯車のゲートを開く。ゲイツとツクヨミは、そのゲートに向かって駆け出し、一気に潜った。
『『スキャニングチャージ!!』』
二人のシャウタコンボが脚部装甲を展開・変質させて蛸足状にし、更に蛸足を揃えてドリルとした状態でお互いに突撃しする。
一方で二人のラトラーターコンボも、お互いに黄金の3つのリングを潜り、相手に接近し、トラクローのせめぎ合いとなる。
「セイッ、ヤァーーーーッ!!」
声を張り上げたオリジナルのシャウタコンボが、せめぎ合いに勝ち、アナザーオーズの体にドリル状の蛸足を直撃させる。そのまま貫くと、アナザーオーズは爆発。
「セイヤァァァァァァッ!」
オリジナルのラトラーターも、せめぎ合いに勝ち、アナザーオーズの体をトラクローで切り裂き、爆発。
『スキャニングチャージ!』
オリジナルのサゴーゾが高く飛び、そのまま地面へと降下すると大きく地面が揺れる。
そのまま超重力が発生し、それによってアナザーサゴーゾがオリジナルの元へと引き寄せられる。体を思うように動かせないアナザーオーズだが、せめてもの抵抗とばかりに、アナザーゴリバゴーンを構える。
『スキャニングチャージ!』
空中に高く舞い上がったタジャドルのコンドルレッグが変形してプロミネンスドロップが放たれる。アナザーオーズもアナザーコンドルレッグに炎を纏わせ、下からアナザープロミネンスドロップを放つ。
サゴーゾのパンチとタジャドルのキックが炸裂したのは同時であった。爆発したのは、どちらもアナザーであった。
『『スキャニングチャージ!』』
『プ・ト・ティラーノ・ヒッサーツ!』
分身した大量のガタキリバが一斉に声を上げて分身したアナザーオーズにキックを放つ。ブラカワニも地面をスライディングしてアナザーオーズへ向かい、プトティラもメダガブリューを構え走り出す。
「「「セイッヤァァァァァァ!!」」」
「セイヤーーーーッ!」
「う"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"っ!」
セイヤーの大合唱と共にガタキリバに葬られるアナザーオーズ。アナザーオーズの頭をワニのエネルギーを纏った足で噛みつき撃破するブラカワニ。
プトティラは、アナザーオーズのアナザーメダガブリューとの鍔迫り合いの末に、グランド・オブ・レイジを叩き込み、爆発四散させる。
「よーし、俺たちも……」
「待ってくれ、我が魔王」
次々と倒されるアナザーオーズを見て、ジオウはベルトの操作をしようとした時、ウォズに呼び止められる。
「仮面ライダービルド・ジーニアスフォームを召喚しよう」
「え、何で?」
「ジーニアスならば彼の中にある魔女因子を消すことが出来るからさ」
「魔女因子? 何それ?」
「魔女因子とは、かつて7人の魔女が持っていたとされる因子のことだ。それを体内に取り込むことで、権能を使うことが出来る。ペテルギウス・ロマネコンティは怠惰の魔女因子を取り込んでいる。そして、彼はその魔女因子のせいであのような狂人になっているらしい」
「つまり、それを消せば元通りになるってこと?」
「そういうことになるね。まぁ、元はどんな人物か知らないが」
「そうと決まれば!」
『ビルド!』
ジオウはビルドのライダーレリーフに触れる。そして、彼の隣に2017の赤い電子数字と共に黄金のゲートが出現。開かれると、仮面ライダービルド・ジーニアスフォームが出現する。よく見ると、ベルトにはハザードトリガーも付いていた。
『フィニッシュタイム! グランド! ジオウ!』
『ファイナリー! ビヨンド・ザ・タイム!』
『スキャニングチャージ!』
『ワンサイド! ギャクサイド! オールサイド! Ready Go!』
4人のライダーがベルトの操作をする。
まず
飛び立ち向かってくる3人を見て、アナザーオーズも背に赤い翼を広げ飛び立ち、両足を揃え、赤、黄、緑のエネルギーを纏わせキックを放つ。
『オールトゥエンティ! タァァァァァァイムブレェェェィィィクッ!』
『超ギンガエクスプロージョンッ!』
「ハァァァァァァァァァァァァァッ!」
「ハァーーーーーーーーーーーーッ!」
「セイヤァァァァァァァァァァァッ!」
「ヌゥオオオオオオオオオオオオッ!」
4人の叫ぶ声が交わり、ぶつかり合う。火花を散らし、お互いに力を全力でぶつける。
やがてーーーーーー
「ハァァァァァァァァァァァァァッ!」
「グァァァァァァァァァァァァァッ!」
押し勝ったのは3人のライダー。アナザーオーズはまともに3人のライダーキックを喰らい、吹っ飛ばされ地面に伏したその姿は、ペテルギウスの物であった。ちなみに、アナザーオーズのウォッチはペテルギウスの身体から排出され、地面に転がり電流が走って破裂した。
「ぐぅっ…………あぁっ…………」
ペテルギウスは体に走る痛みを抱えながら立ち上がり、顔を上げる。
『ハザード・フィニッシュ! ジーニアス・フィニッシュ!』
しかしすぐ目前までに、拳に虹色のエネルギーを纏わせるビルド・ジーニアスフォームが迫っていた。
「はあっ!」
「ぐはあっ!」
ビルドの拳が打たれ、虹色のエネルギーがペテルギウスの体に広がる。
「ぐはっ、ぐああああああっ! こ、これは、何なのデスッ!? この、体が蝕まれるような感覚は一体!?」
「お前にジーニアスとハザードの力で、浄化のエネルギーを叩き込んだのさ」
もがき苦しむペテルギウスの疑問に答えるのはビルドだった。
「ああっ、ああっ! 私のぉ、私の中にある権能がぁ、魔女の寵愛がぁ! 消えてゆくッ! 消えてゆくぅぅゥぅぅぅゥゥぅぅゥうゥッ! あぁぁぁあぁあぁあぁぁぁああああっ! そんなぁっ! ことはあっ! あっては、あってはならなーーーーーー」
瞬間。
ペテルギウスの脳内に溢れ出したーーーーーー
『全て、愛のためです』
『あなたは、愛する人を救うために自らの魂すら捧げたのです。並大抵のことではありません。長く長く、魔女教を支えてきた日々も、全てはその愛のため。あなたの行いの全ては、愛の賜物。いと素晴らしき、愛の道標』
『そうですよ。何も恐れる必要も、悔やむ必要もありません。全ては必然。運命の導きだったのです。こうなるよう、道はここへ続いていた。全て、愛のために』
見えたのは、白金の髪を持つ、少女。
いや、それだけじゃないーーーーーー後、二人。二人、居た。
自分にとってそれは、とても、とても、大切な存在でーーーーーー。
「エミリア、様…………フォルトゥナ、様…………」
いつしか彼の顔はーーーーーー柔和な顔立ちをした精悍な青年のものになっていた。
虚空に手を伸ばしたペテルギウスは、眠るように目を閉じ、そのまま、地へと伏した。
倒れたペテルギウスに、ジオウとウォズは変身解除をして駆け寄る。
「さて…………この男はどうするんだい、我が魔王」
「…………屋敷に、ベアトリスの元に連れて行ってくれない?」
倒れるペテルギウスを見つめた後、感じるところでもあったのか、そう言うソウゴ。
「……承知した」
ソウゴをしばらく見つめたウォズは、そう言ってストールで自身とペテルギウスを覆い、その場から消え去った。
ロズワール邸、禁書庫にて。
脚立に座り、相変わらず本を読んでいるベアトリスが居た。そんな彼女の前に、大きな音と共に渦を巻くストールが現れ、そこからウォズが。
「やぁ、ベアトリス君」
「オマエ、いきなり禁書庫に現れるんじゃないのかしら! というか何処から入ってきたのかしら!?」
驚きながら、ウォズに怒鳴るベアトリス。
「悪いね、少し、我が魔王から頼みがあったんだ」
ウォズは視線を下に向け、ある人物を左腕を肩に回し起こす。
「彼を、君の元に運んでくれと」
ベアトリスは、ウォズが起こした人物を見て、目を見開いた。
「え……?」
「とりあえず彼は君のベッドに寝かせておこう。よろしく頼むよ」
そう言ってペテルギウスを奥に見えたベッドに運んでいくウォズ。
「え、は、え…………オマエ、その男は…………」
「どう言う訳かリーファウス平原に現れてね。我が魔王と交戦して、ここにいる訳だ」
そう言いながら、ベッドにペテルギウスを寝かせる。
「とりあえず用は済んだ。私は我が魔王の元へ行くよ。それじゃあ」
「ちょ、ちょっと待つの……」
ベアトリスが言い切る前に、ウォズはストールを使いその場から去る。一人残されたベアトリス。
後ろを向いて、ベッドで横たわるペテルギウスを見る。脚立から立ち上がり、そのままベッドへと歩く。
「!? これは……」
ペテルギウスに触れたベアトリスは、目を見開いた。
「どうして……どういうことなのよ……」
尽きない疑問が出来たように、呟くベアトリス。
「何で、魔女因子が無くなっているのよ……………………ジュース………………」
2、3話で3章完結するって言ったけど完結出来ませんでした……
すいません許してください!何でも(ry
『おまけ』
「だからタッセルってなんだよ!」
「ワンダーワールドの守護者……ワンダーワールドの守護者なのっ……」
「だからタックルってなんだよ!」
「電波人間……電波人間なのっ……」
「だからカテゴリー8ってなんだよ!」
「面白い……面白いのっ……」
「だからギュインギュインのズドドドドってなんだよ!」
「擬音……擬音なのっ……」
「だからキツツキってなんだよ!」
「何故か飛んでくるのっ……」
「だから不審なエビフライってなんだよ!」
「万丈……万丈なのっ……」
「だからヨホホイってなんだよ!」
「界賊の唄……界賊の唄なのっ……」
「だから真理ってなんだよ!」
「話して分かるものではないのっ……」
「だからお前達の平成ってなんだよ!」
「日本の元号……日本の元号なのっ……」
「国の元号でわけわかんねーことしやがって!この凸凹で石ころだらけの道がっ!」
感想待ってるゾ〜