Re:ゼロから始める魔王の異世界生活   作:きゃぷてん

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投げやりなタイトルですまん。思いつかんかったんや(´・ω・)


2019:破壊者と救世主と女王、そして魔術師

「ーーーーこの本によれば、普通の高校生だった常磐ソウゴ。彼には魔王にして時の王者、オーマジオウとなる未来が待っていた」

 

 闇の空間でウォズは逢魔降臨暦を片手に語り出す。

 

「彼は長きに渡って世界を脅かしていた白鯨を倒し、怠惰の魔女教大罪司教、ペテルギウス・ロマネコンティの魔女因子を取り除け、彼を救った」

 

 ページに映る白鯨とペテルギウス。

 

「彼らを相手にした後、我が魔王の前に強欲の魔女教大罪司教、レグルス・コルニアスと、暴食の大罪司教、ライ・バテンカイトスが現れるが、彼らを倒したのは、アナザーライダーを使役する謎の男。そんな彼の正体は、ナツキ・スバルであった」

 

 ページに映るナツキ・スバル。

 

「そして今回、我が魔王が向かう先は、聖域。そこで我が魔王は魔女と出会い、エミリアは己の過去と対面することとなるーーーーーー」

 

 

 

 

 

 

 

 

「──お帰りなさいませ、エミリア様。お戻りになられるのをお待ちしておりました」

 

前日、クルシュ邸で一泊したソウゴとウォズとエミリアは、屋敷に帰還していた。

そして、彼らの居る屋敷の扉の向こうに立つのは、完璧なカーテシーで二人を出迎える女性だ。 煌めく長い金髪に、宝石のように透き通る翠の瞳。長身をクラシックスタイルのメイド服に押し包み、女性的な清楚さを見事な着こなしで体現した女性だった。 年齢は二十歳前後、どこから見ても非の打ち所がないメイド──唯一の問題は、彼女がロズワール邸に所属するラムでも、かつて居たレムのどちらでもないことだけ。 

 

「誰?」

 

その見覚えのないメイドにソウゴは疑問を投げる。そしてその疑問は、すぐ解ける。ソウゴの隣で固まっていたエミリアが、その形のいい眉を寄せて、

 

「……フレデリカ?」

 

 と、相手の名前を口にしたからだ。その呼びかけに、女性もまた「ええ」と応じた。そうして彼女──フレデリカは摘まんでいたスカートの裾を手放して、

 

「旦那様にいただいたお暇より、わたくし、フレデリカ・バウマン、戻りましたわ」

 

 

 

 

 

 

 

 少し、時間を遡ろう。

 これは、ソウゴ達が屋敷に帰還する前ーーーーーー厳密には、彼らが白鯨の討伐から帰還している最中のこと。

 

「うわぁぁぁぁぁぁ!」

 

 一人の男が悲鳴を上げていた。彼の眼前にはアナザー龍騎が迫っていた。歪な青龍刀、アナザードラグセイバーが振り下ろされる直前、尻餅をついていた男は直前で立ち上がって逃げる。

現在、アーラム村では、アナザーライダーが人々を襲っていた。村の住人達は、迫る彼らから逃げ惑っている。

 

「あ……あぁ……」

 

アナザーファイズが歪な赤剣、アナザーファイズエッジを持って、ペトラ・レイテに迫る。そしてそのまま、アナザーファイズエッジを振り下ろし、ペトラが目を瞑り頭を手で覆った瞬間ーーーーーー

 

「ふんっ!」

 

「グエッ!」

 

何者かが掛け声を出し、アナザーファイズの横腹を蹴る。アナザーファイズは呻き声を上げて軽く吹っ飛び、地面へと転がる。ペトラが頭を覆っていた手を下ろし、ゆっくりと目を開けた。そこに居たのは、黒いスーツを身に纏う背丈の高い男。

 

「おい、早く逃げろ」

 

「は、はいぃ!」

 

男にそう言われて、駆けるペトラ。そして、彼女は両親と合流する。

 

「魔王どころかお前らも居たとはな、アナザーライダー」

 

男ーーーーーー門矢士は言った。彼の目前に、先程まで人々を襲っていたアナザーライダー達が集まる。

 

「なんで居るかは知らないが、とりあえず、全員潰す」

 

士は懐からマゼンタで彩られたある物を取り出す。それはネオディケイドライバー。腰に装着し、ディヴァインサイドハンドルを左右に引き、ネオディメンションバックルが90度回転。左にあるライドブッカーを開き、そこからカードを取り出す。

 

「変身」

 

そう呟き、カードスロットにカードを装填し、ハンドルを押し戻した。

 

『KAMEN RIDE! DECADE!』

 

 複数のシルエットが士に重なり、バトルスーツを形成される。そして、ドライバーの中心にある赤いクリスタル、ワールドファインダーから黒いプレートが複数出現し、マスクに突き刺さる。

 

 世界の破壊者、仮面ライダーディケイドがここに降臨した。

 

「さて、行くか」

 

 ライドブッカーをソードモードにして、刀身を軽く撫でる。ディケイドとアナザーライダー達が駆け出したのは同時であり、戦いが始まった。

 

そこに、黄金の歯車の枠で囲われたゲートが出現。明光院ゲイツと、ツクヨミがそこから現れる。

 

「!? あれは、門矢士とアナザーライダー!」

 

「成る程、話は本当だったようだな。加勢するぞ」

 

「うん!」

 

ツクヨミが戦っているディケイドとアナザーライダーを見て声を上げて、ゲイツがジクウドライバーを取り出して言い、ツクヨミも同意してジクウドライバーを取り出す。

 

『GEIZ!』

 

『TSUKUYOMI!』

 

2人はライドウォッチのウェイクベゼルを回し、リューズを押して起動。ドライバーに装填して、ロックを解除し、ゲイツは両手を突き出し大きく旋回、ツクヨミは両手を斜め下に持っていった後、上に持っていって目前で腕を交わせ、ドライバーに手をかける。

 

「「変身!!」」

 

ドライバーが360度回転する。

 

『ライダー! タァーイムッ!』

 

『仮・面・ラ・イ・ダァー! ゲイツ!』

 

『仮面ー! ライダァー! ツクー! ヨミー! ツ・ク・ヨ・ミ!』

 

 変身完了。仮面ライダーゲイツと仮面ライダーツクヨミ、参戦!

 

「はあああっ!」

 

「でやあっ!」

 

 ゲイツはアナザーファイズにジカンザックスで斬りかかり、ツクヨミはアナザーアギトにキックをする。

 

「ほう、お前らも来ていたのか」

 

 アナザー龍騎と戦っていたディケイドが二人に気づく。

 

「門矢士、何故アナザーライダーがここにいる?」

 

「知るか。それに、知っていようが知ってなかろうが、どちらにしろこいつらは倒すんだろう?」

 

 ゲイツの質問にそう答えるディケイド。ディケイドは、ドライバーのハンドルを左右に引いて、ライドブッカーからカードを取り出し、カードスロットに装填してハンドルを押し戻す。

 

『KAMEN RIDE! RYUKI!』

 

 複数のシルエットがディケイドに重なると、その姿は仮面ライダー龍騎の物へと変わる。ドライバーは相変わらずネオディケイドライバーのまま。

 

「ふっ、それもそうだな」

 

 鼻を鳴らし、そう言うゲイツ。ジカンザックスでアナザーファイズと剣戟を始める。

 ディケイド龍騎も、ドラグセイバーを手にアナザー龍騎と剣戟を始めた。

 

『ATTACK RIDE! STRIKE VENT!』

 

 しばらくしてディケイド龍騎はブッカーから取り出したカードをドライバーに装填。すると、上空からミラーモンスター・ドラグレッダーの頭を模したドラグクローが降ってきて、ディケイド龍騎の腕に装着された。

 

「ふっ、はあああああっ!」

 

 ドラグクローに炎が迸り、腕を突き出すと火球が放たれ、アナザー龍騎に直撃し、爆発四散。

 

「次はこいつだ」

 

アナザー鎧武に視線を移し、ライドブッカーからカードを取り出す。カードスロットにカードを装填し、ハンドルを押し戻す。

 

『KAMEN RIDE! GAIM!』

 

『オレンジアームズ! 花道・オン・ステェーィジ!』

 

 青いスーツに変わると、頭上に発生した裂け目から巨大なオレンジのような物が出現し、ディケイドの頭に装着され展開し、武者の鎧となる。ディケイド鎧武への変身が完了。

 

「ここからは俺のステージ、ってな」

 

 ディケイド鎧武は大橙丸と無双セイバーを手に持ち、アナザー鎧武に向かう。

 

『リ・バ・イ・ブ! ゴ・ウ・レ・ツ! 剛烈ッ!』

 

「はあああああっ!」

 

 ゲイツリバイブ剛烈に変身し、ジカンジャックローでアナザーファイズを切り裂くゲイツ。

 

『ジカンジャック!』

 

ジカンジャックローにゲイツリバイブライドウォッチをセット、そしてトリガーを引く。

 

『剛烈! スーパーのこ切斬!』

 

「でやあっ!」

 

ジカンジャックローの刃部分にエネルギーが収束し、ゲイツがそれを振るうと、鋭利な歯車状の斬撃が放たれ、アナザーファイズを真っ二つに切り裂く。

 

『フィニッシュタイム! タイムジャック!』

 

「はあああっ! はあっ!」

 

ベルトの操作をしたツクヨミが右足にエネルギーを収束させ、振り上げることによりドリル状のエネルギーをアナザーアギトへ放ち、爆発四散。

 

 

 

 

 

 

 ロズワール邸の庭園にて。

 

「アル・ゴーア!」

 

ロズワールは巨大な炎弾を目の前にいるアナザーウィザードにぶち当てる。

 

「アル・ヒューマ!」

 

次は複数の氷柱をアナザークウガに命中させる。

 

それによって煙が巻き起こるが、それが晴れると、両者は健在。

 

「ふぅーむ、中々しぶといようだねーぇ」

 

顎に手を当て、少し困った様子のロズワール。

 

「しかし、君達には倒れてもらわないとねぇ。…………これ以上、不安分子を増やすわけにはいかないのだから」

 

眉を顰め、声を低くしてそう言うロズワール。そして両手の平にエネルギーを収束させ、それを放とうときた瞬間。

 

青い雨と光球が2人のアナザーを襲った。それが降ってきた方を見ると、ゲイツリバイブ・疾風とツクヨミが。

 

 ゲイツは高速で空を飛行しながらアナザークウガに攻撃を加え、ツクヨミは腕にエネルギーの刃を纏わせアナザーウィザードと戦う。

 

「何だ彼らは?」

 

そうは言うものの、ロズワールは彼らの姿に似ているもの達を知っていた。脳裏にちらつくソウゴとウォズ。

 

『百烈! ターイムバースト!』

 

 ベルトの操作をしたゲイツは高速でアナザークウガにキックを連発し、ツクヨミは、光の刃、ルミナスフラクターでアナザーウィザードを一刀両断。両者とも爆発した。

 彼らはロズワールに気付いてないのか、そのまま何処かへと去って行った。

 

「……………………」

 

 ロズワールはしばらく彼らがいた場所を見つめた後、屋敷の方へ足を運んだ。

 

 

 

 

 

 

 

『FINAL ATTACK RIDE! BU・BU・BU・BUILD!』

 

「はあっ!」

 

 放射線グラフで拘束したアナザービルドにキックするディケイドビルド。アナザービルドが爆発四散する後ろで、ディケイドビルドは変身を解く。

 

「これであらかた片付いたか」

 

 そう呟く士のところに、変身解除しているゲイツとツクヨミが駆け寄る。

 

「それで、お前達はお前達でどうやってここに来た。俺の力は魔王が持っているから別世界への移動は不可能な筈だが?」

 

「その魔王のおかげでこっちに来た。魔王は魔王でも、未来の魔王だがな」

 

 士の問いにゲイツはそう答えた。「ああ、そういうことか」と、ゲイツの答えを聞いた士は納得していた。

 

「私達はオーマジオウにこの世界にソウゴとウォズがいるって聞いてこの世界に来たのだけど、どこに居るか知らない?」

 

「知っているか、と聞かれたら、知っている。だが、どうもこの世界はきな臭いことが多い。さっきのアナザーライダーも含めてな。連絡はとっても、合流は今はするべきじゃないだろう」

 

 ツクヨミの問いにそう答える士。

 

「一度この世界を回るぞ。合流はそれからでも遅くない」

 

「…………そうだな、分かった。そうするとしよう」

 

「そうね」

 

 意見が纏まったので、士はオーロラカーテンを出現させる。3人はその中へ入り、やがて消えて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………やはり記されていない、か」

 

 ロズワールは自身の執務室で、とある本を手にして読んでいた。

 

その時、扉がノックされ、開かれる。

 

「失礼します、ロズワール様」

 

「ラム、村の様子は?」

 

「一応、騒ぎは治まったようです。千里眼で確認したのですが、怪物は謎の者たちに倒されたようです」

 

 謎の者。そのワードを聞いて、ロズワールは先程のゲイツとツクヨミが脳裏によぎった。

 

「…………! これはっ」

 

その時ロズワールは、手に持っていた本に異変が起こっていたことに気づいた。

 

「どうされました?」

 

「………………ラム、今からアーラム村の住民と共に『聖域』へと向かう、支度をしたまえ。私は彼らに先の襲撃は魔女教の物であると、説明してくるよ」

 

「それは………………わかりました」

 

一瞬、何か意見を唱えようとしたが、すぐさまラムは了解の意を示し、部屋から退出した。

 

 ロズワールも本を机に置いた後、しばらくしてから部屋から出る。

 

 廊下を歩きながら、村人を運ぶ為の竜車は元々ある物と、他の村や町から取り寄せるか。そう思うロズワール。

 

「………………私の福音を邪魔させはしないさ、君が何者であろうとね…………………トキワ・ソウゴ君」

 

 彼の青と黄の目に宿るのは、何年もーーーーもしかすれば、何百年にも渡るかもしれない、それくらいに熟された、純粋な願いの炎だった。




言い忘れてたけど、前回で3章は完結しました。おめでとう(自己祝福)
つーわけで、第4章デスッ!(ペテ公)

つっても実は3章終わったらしばらくリゼロSZ(リメイク版)の方に投稿集中しようと思ってたので、こっちの投稿頻度下がるかもです。スマソ(´・ω・)(まぁ元々投稿頻度低いんですケド)

それから告知しておくと、こっちの方では何話か外伝エピソードも投稿する予定なのでよろしくお願いします。

以上、きゃぷてんでした。(・ω・)ノ
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