大日本帝国のとある森の中、草木も眠る丑三つ時。
その国のある森の中に二人の人影があった。
彼らの名は鬼殺隊。
この世に蔓延ってしまった悪しき生命体、『鬼』を駆逐する日まで戦いづつける復讐者と正義の組織である。
そうして今日も、彼らは鬼を狩った。
だから、食事の時間だ。
「まずはやっぱり生肉には火ィ通さないとね~~~!」
青年は焚火に先程倒した鬼の死骸の内臓をブチこんだ。
すぐ風に溶けて消えてしまうので調理はスピードが命だ。
ジュウジュウと肉の色が染め上げられているのはとても興奮する。
そして地面に置いてあった日輪刀を拾い上げると、その刀に肉を指して焚火の中から取り出しかぶりついた。
「うめーッ!」
豪快に礼儀も何もなく貪るようにかぶりつく。
彼にとってこの時間が、一番生命を実感できる瞬間であった。
冨岡義勇はそれを無言で見ていた。
次に鬼の脛骨の煮込み汁を作る事にする。
彼は背負っていたクソデカ鍋をおろし、川の方へと向かう。
そのまま川まで水を汲んできたと思ったら、彼は富岡義勇の日輪刀も拾い上げ木の枝や土で足場を作り焚火の上に設置してその上に水のはった鍋を置いた。
彼は更に持っていた巾着袋から醤油と味噌を出した。
そのまま適量という名の感でそれらを鍋の中に潜影蛇手。
後は残った骨や肉の残りを入れて煮込めば完成。
彼は腰にぶら下げていた食器を外して、器に注ぎごくごくと熱い熱いスープを飲み始めた。
冨岡義勇はそれを無言で見ていた。
仕上げはデザートだ。
適当に森に落ちていた小さい果実を齧りながらぼりぼりと鬼の歯を口の中で転がしていた。
鬼の歯には、人を欲望のままに食らった血肉の味がある。
その顔は至福に満ちていた。
まさしく鬼のフルコース。人類でこれを味わえる人間は片手で数えるほどしかいない。
一人は玄弥という少年。鬼を無理して食べていたため食事は楽しく食えと教育(暴力)したら調理技術がめちゃくちゃ上がった。青年より美味い。青年は嫁にしたいと強く思ったが同じく鬼殺隊の彼の兄にめちゃくちゃ殴られた。何故だか彼にはよく分からなかった。
ちなみに料理トークで髪が桜色の鬼殺隊の女子とも話していたら、蛇を飼っている青年にも刀と蛇で襲われた。やはり彼には理由が分からなかった。嫉妬すんなら告白しろと煽ったら腹をグーで殴られた。さすがに謝った。
もう一人は……中ノ五月という少女だがこれはいずれ語るとしよう。
とにかく彼は、鬼を美味しそうに食べていた。
冨岡義勇はそれを無言で見ていた。
そして、食べ続けていた青年は無言で見つめてくる冨岡義勇にこう問うた。
「食べる?」
「必要ない」
こうしてとある任務の夜は更けていった。
彼は鬼殺隊剣士。
鬼を食べるために、この隊に入った男である。
「楽しそうに鬼を食うサイコパス野郎がいたら無残も怖がったんじゃねーかな」という一発ネタ。
続き?感想が1件でも来たらあるかも