公式YouTubeを見てると、書きたくなったから書いた。
誰か続きを書いて。作者は連載中がいっぱいあって無理だ……。
それに単行本がない。実家にはあるけど、家族で買ったもので作者の本ではない。
80巻以降なら持ってんだけどね。
にしても、毎日見てると懐かしいし面白いね。やっぱ買うべきw?
注意事項。
9000文字もある癖に、あらすじのようなもの。
相変わらず、文の最初とかに空白がない。嫌いな人は回避を。
気付いた時には、オレは転生していた。や、あいつの言葉を借りるなら輪廻をまわったと言った方がいいのかな。とにかくオレは沢田綱吉としてまた生まれ落ちたらしい。父さんも母さんも一緒だし、正直なにこれって思った。理由はわかんないけど助かったなと思うことは、赤ん坊の時の記憶が薄っすらしかないこと。……理由は察して。
と、とにかく自我がはっきりした頃からオレは決意した。ボンゴレなんか継ぐもんか!と。つっても、まだまだガキのオレには出来ることは限られてるからクソ親父を嫌っておく。抱っこされた瞬間にギャン泣きだよ。プライドとかそんなのは関係ない。これは必要な根回しだからね。母さんにちょっとずつ擦り込んでおけば、オレが成長しても「あらあら」とか言いながら流してくれる、はず。……まぁちょっと父さんの哀愁漂う背中を見てると申し訳なく思うけどさ。でもここは心を鬼にするよ。
そんな感じで過ごしてたら違和感がすげーあるの。まず父さんが家にいる。や、仕事には行ってるよ。けど、毎日普通に帰ってくる。この頃にはもう若獅子として有名だったよな?と前世の記憶を引っ張り出す。日本にずっと居ていいわけがない。違和感を覚えたころに、ちょうどクソ親父が居る時に母さんになに食べたいって聞かれたから、「ボンゴレ!」と一度大きな声で答えたけど特に怪しい反応はなかった。仕事中ならまだしも、プライベートの時間は結構ポンコツなのに全然態度に出なかったの。極め付けは母さんと一緒に父さんが働いてる現場に弁当を届けに行ったこと。母さんがアポなしに行ったにも関わらず、ふつーに道路工事で汗まみれで働いていたんだ。……え、オレもしかしてすげー勘違いしていた?ここってボンゴレがない世界なの?
父さん、ごめん……とオレはその日から急に懐き出した。仕事姿を見せたことが功を奏したと思われたのか、疑問に思われなかったのは助かったよ。でもやっぱ父さんのデレデレした姿は微妙で適度に懐いてる。母さんにはべったりだけどね!
ボンゴレがない世界の可能性が出てきたことで、オレはやっと周りに目を向けた。後から思うと、そこまで脳が発達してなかったんだろうね。なんつーか、一直線すぎた。リボーンが居れば、絶対ボコられてたよ。
で、気付いたことはここは並盛じゃなかった。家の内装も一緒だし、てっきり並盛だと思ってたの。母さんに聞いたら米花町だってさ。ボンゴレを継いでから日本にも力を入れてたけど、米花町なんて聞いたことない。まぁ並盛じゃないなら、あの人は居ないよね。やった、平凡ライフ!と思わずバンザイしたオレは、すぐさま後悔したよ。……この町、風紀が乱れすぎぃ!
というか、日本全体の風紀が悪かった。オレの知ってる日本じゃない。当たり前のように殺人、強盗とかが起きている。所持を認めてない国なのに、拳銃を使った犯罪も多い。これならトンファーでボコボコにされた方がましだ……。
そしてオレは昔から……それこそ前世から運が悪い。今世はそんなことないと思いたかったけど、そんなことはなかったよ。はぁとため息吐きながら、目の前にあった爆弾を解体する。つーか、なんでこんな場所に爆弾があるの。ここ、ただのマンションだからね。母さんの知り合いがここに住んでて遊びに来ただけなのにさ。オレは暇だから外で遊ぼうとしただけなのに、廊下にあるんだもん。風紀乱れすぎぃ!と思いながら、パチパチとハサミで切ったよ。身体の感覚が合わなくてよく転ぶから、母さんが救急グッズ持たせてくれてるの。その中にちっこいハサミも入ってたんだよ。多分場所によっては絆創膏とか切らなきゃいけないから。
無事に解体が終わったころに、下の方が騒がしくなった。ひょこっと覗くと、警察の車が多数あった。やばっ!とオレは逃げたよ。別に悪いことしてないけど、つい癖でね。イタリアは昔から根付いていたからまだ理解があったけど、日本はそんなことなかったからね。反射で逃げちゃうんだよ。それになんで解体できたとか聞かれも困るしさ。オレ、まだ小学生でもないし。結局、何食わぬ顔で母さんに警察いっぱい来てるー!って報告して、一緒に避難したよ。絶対疑問に思ってるだろうけど、オレは知らないっと。もちろん指紋とかも残してないよ。そんなヘマすればリボーンにボコられるから。
まぁそんなことがあったから、危機感しかなかったオレは身体を鍛え始めた。だってさ、ボンゴレの血がないから死ぬ気になれないんだよ。つまり超直感もない。こんな風紀が乱れてる町で、詰んでるとしか思えない。怠け者のオレでも真面目にやる。オレの平凡ライフ……と思いながらコツコツと地味な努力をし続けた。
その結果、警察の人と顔見知りが増えた。どうしてこうなった……と思わず遠目をしたよ。や、別にオレはなにも悪いことしてないからね。ただ、ひったくりとかの現場によく遭遇するの。相変わらず巻き込まれ人生みたいで。流石に困ってる人はほっとけないからさ、倒して捕まえるんだよ。そりゃ警察の人に覚えられる。ああ、また捕まえてくれたんだねって、最初は危ないことはしないようにと怒ってたのにね。目立ちたくないからマスコミとかには伏せてるけど、警察内では有名になってしまった。どんどん調書とか簡単になっていくからいいけど。オレの身元がわかってる分、そこは省略出来るからね。オレもなにを答えればいいのかわかってるから、早いのなんの。ただまぁあまりにも巻き込まれ率が多いから、交番のおまわりさんはお守りをくれるようになったよ。ついには縁切り神社のお守りもくれるようになった。そんな感じで警察の人は心配してくれてるけど、家ではふつーだよ。もちろん褒めてくれてる。母さんは天然なのもあって、ガキのオレが大人を倒しても凄いわねで終わる。父さんなんて、よくやったぞ!と暑苦しい感じで褒めてくるぐらい。
良いことばっかりしてるかといえば、そうでもない。というのも、オレは夜にランニングしてるんだけど明らかにヤバそうな人を何度か助けてるから。そりゃオレは白のマフィアも黒のマフィアも嫌いだよ。でもさ、そういう人生を送るしかなかったというのもあるじゃん。理解は出来ないけど、困ってたら手を伸ばすぐらいはする、ほんの少しだけど。そういう人と関わる時は身元がバレたらヤバイから、それ専用の雨合羽みたいな物がある。マーモンみたいにすっぽりフードかぶって使ってる。あと念のために手袋もしている。
一番ヤバイなぁと思ったのはスクアーロみたいな髪をしている人。一瞬、本人かと思ったよ。体格が全然違うけど、目つきは悪い意味でそっくりでさ。まぁ殺気がビシビシ突き刺さってたけど懐かしいなぁと思ったぐらいで、ちゃっちゃと怪我してるところの応急処置をした。ちなみに殺気が凄かったのはオレが近づいたからじゃなくて、オレがそいつが気を失ってる間に拳銃をパクったから。いやまぁ目が覚めた瞬間に動くなって銃を突きつけたのも悪かったかもしれないけど。こんなの貰っても仕方ないから終わった瞬間、返したけどね。そうすると立場が逆転して、なんのマネだと銃を突きつけられたけど。ただ向こうも突きつけた瞬間にわかったみたいで舌打ちしてたよ。弾はお兄さんのポケットの中だよと言ってオレは逃げたよ。殺気の感覚からあの人はヤバイと思ったから、雨合羽と手袋もすぐさま処分して新しいのにかえた。しばらく警戒してたけど、誰かにつけれらたりはしてないからセーフだったっぽい。まぁそんなヘマしないけどね。母さんを巻き込んでみろ、オレがオレを許せないっての。父さんにはごめん!と謝るレベルだけど。
これで懲りたらいいのに、オレはヤバそうな人達に追いかけられてる人を助けてしまった。聞こえてくる足音の量から、悩むに悩んでオレはその人の腕を掴んだよ。だってさ、もう死ぬしかないみたいな顔してたんだもん。そしてこの人は悪い人だけど、すげー悪い人じゃなかった。オレがガキだから手荒なマネは出来ないみたいだし、関わらせないように必死だった。当然無視したけど。とりあえずオレが知ってる空き家に連れていった。こんなところ通るのか……みたいなことを何度か呟いてたけど。そりゃね、もしボンゴレがあって父さんも知らなくて、オレが赤ん坊の頃に死ぬ気を封印されている世界だった時のために置いてる、オレの逃亡ルートの一つだもの。ふつーの道だったらすぐにバレるじゃん。オレが夜にランニングしてるのはそういうのを探してるのもあるの。もちろん防犯カメラがどこにあるかもチェック済みで映ってないよ。
男の人がホッと力を抜けてる間に、オレはガサゴソとリュックにつめて、残ったものは全部使って良いよと声をかけて退散する。悪いけど値が張るものはあげれない。オレ、まだ小学生なの。そんなにお小遣いないから。
「ま、待ってくれ」
「って、忘れてた!お兄さん、安全なケイタイとか持ってる?迎えとか呼べる?」
「あ、ああ……。それは大丈夫だ」
「良かったぁ。お兄さんにはまだ信頼出来る仲間が居て。でもお兄さんには悪いこと似合わないから、真面目に生きなよ。そりゃこういう世界から抜けるには大変だし、時間がかかるかもしれないけどさ。お兄さんは根が良い人だから、手を伸ばしてくれる人は必ず居るよ」
じゃ!とオレは言い逃げした。すげー呼び止められたけどね。オレの足は止まらないし、捕まらないっての。だってね、リボーンから逃げきるにはふつーじゃ無理だから。ボスになってから何度抜け出して連れ戻されたことか。死ぬ気になれば炎を感知されてバレるから、素の身体能力だけでちょっとの足場で建物に駆け上がったりしないといけないんだよ。すげー大変だった。まぁちょっとは役に立ってるからいいけど。
逃亡ルートの一つを潰しちゃったし、遭遇率から夜の時間帯の治安が悪くなってきた気がするからランニングは朝に切り替えた。まぁ夜は夜でたまにこっそり出かけてるけど。父さんと母さんには秘密なだけ。でもあれからそこまでヤバそうなのには遭遇してないよ。ただ普通の時間には遭遇している。ほんといろいろありすぎ。その中にちょっと気になったのは、オレが一番最初に解体した爆弾と同じ型のものが病院に仕掛けられていたこと。
見つけたのは本当に偶然。クラスメイトが入院して、プリントを持って行ってあげてと先生に頼まれたんだよ。オレ、そんなつもりはないけど優等生らしいから。いやまぁ遅刻する理由とか先生も知ってるし、成績もいいもんね。そりゃ今更学校のテストで頭を悩ませたりしない。一度通った道だし、みっちりと基礎からリボーンに教え込まれてるから。って、それはいいや。まぁ頼まれたから持っていったの。その帰りにトイレ行きたくなってさ。行ったのはいいんだけど、忘れ物をしたことにすぐ気付いて取りに行ったの。じゃぁさ、さっきは問題なかったのに個室に故障中と書いた紙が貼られてるの。オレが離れてから数分しか経ってないんだよ。超直感がなくても気になるじゃん。だから隣の個室から覗き込んだら、明らかに怪しいのがあってさ。仕方ないから解体して、扉は開けっぱなしにしておいた。オレが病院から出るころには騒ぎになってたね。オレは知らないっと。
変わったことといえば、捜査一課の伊達刑事と仲良くなった。オレが今まで遭遇する事件はひったくりが断トツで多いから捜査三課か、交番勤務の人と関わることが多いんだよ。だから捜査一課の人と仲良くなることはなかったんだけど、ランニングしてると車に轢かれそうになってたから助けてさ。そこから仲良くなった。向こうもオレのことは噂で知ってたみたいだし、困ったことがあったらすぐに声をかけろよと連絡先を交換して、そこからズルズルと。というのも、伊達刑事の奥さんがアメリカ人とのハーフだったみたいで、オレは英語が話せるからそっからも交流が始まってね。なんか使わないと忘れちゃうみたい。英語の講師もしてるから使ってるのは使ってるけど、やっぱ日常会話は違うからね。オレがまだ子どもなのもあって伊達刑事も安心らしい。そりゃ、年頃の男とわからない言語で奥さんと楽しそうに話してたら嫌だよね。あとはまぁオレの髪色もあったんだろうけど、同じ苦労がわかる同士で相談に乗ってあげてほしいみたいでさ。いやまぁオレにはそう言って、奥さんのナタリーにはオレの相談に乗ってあげてと言ってたと思うけど。伊達刑事が居る日に泊まりに行くぐらい仲良くなったよ。
にしても、なんでこんな風紀が乱れてるんだろうね。伊達刑事を見てるとわかるけど、警察の人もすげー頑張ってるんだよ。ただ事件の量が多すぎて追いつかないの。だからなのか探偵という職業が大流行りしている。最近じゃ、高校生探偵が現れてすげー持て囃されてる。この高校生探偵はもちろんだけど、被害者のプライバシーとかそういうのいいの?とオレは思うんだけど。加害者でも過度な報道もさ、どうなのと思う。世界が違うからそういうのは結構ルーズなのかもしれないけど。そもそも禁止している日本で拳銃を見かける時点でおかしい。爆弾、オレ今まで何個解体したと思ってんの!?風紀悪すぎぃ!
風紀が悪いといえば、なんか怪盗が人気らしい。ちゃんと持ち主に返してるみたいだけどさ、予告状が出るたびに警察が出動するから税金がかかってるわけで。オレからすればファンが居るのが不思議でしかない。や、海外にもなんかすげー怪盗がいるらしいけどね。ほんとこの世界、風紀悪すぎない?や、わざわざ捕まえにはいかないけどさ。リボーンが居れば面白そうだから行けとか言われてただろうけど、今のオレは目の前に困っていた人がいればってだけ。オレは自分の性格がわかってるからね、必要以上に抱え込まないことにしている。そういう意味では伊達刑事のことは大事にしてるよ。
だって警察の人で親切にしてくれた人はいっぱい居たけど、個人的な連絡先を教えてくれた人は伊達刑事だけだったから。そうなると高木刑事もそうなのかもしれないけど。伊達刑事が強引だったのもあって戸惑ってたよ。でもちゃんとオレの視線に合わせて交換してくれたんだよ。まぁ困った時は伊達刑事にするから高木刑事に連絡したことなんかないんだけど。や、伊達刑事にもそういう件で連絡したことはないかもね。まぁオレが引ったくりとか捕まえたら、伊達刑事はわざわざ連絡してくるよ。多分情報をまわしてもらってるんじゃないかな。そういうのいいの?と思うけど、オレが子どもってのもあるんだと思う。ほら、警察の人って基本的に正義感があって良い人だからさ。特にオレは見た目がヒョロイのに捕まえたりしちゃうから。信頼はしてるけど心配なんだと思う。
という感じで、風紀は悪いけど平凡ライフを過ごしてたら、ついにオレは中学一年生になった。ずーっと警戒してたけど、ふつーに夏休みを迎えてバンザーイと手を挙げた。変なチラシも入ってこなかったし、父さんも母さんも至って変わりなし。リボーンが来る気配もない。や、引き続き警戒はするけどさ。でもボンゴレがあったとしても、もう来ないかなって。価値観とかそう簡単に変えれないからね、オレの時でギリギリだっただろうから。つーか、オレは最後まで合わなかったし。オレの守護者が割とすぐ馴染んだのがおかしいんだよ。マフィア出身じゃない奴の方が多かったのに。なんでボスであるオレより馴染んでんの、意味わかんねー。
ぐちぐち文句言っても始まらないし終わったことだからと切り替えて、引き続きオレは平凡ライフで過ごす。相変わらず夜の時間は物騒だし、普通の時間でも引ったくりとか、爆弾に遭遇するのは変わんないんだけどね。ただちょっと殺人事件が増えた気がする。最近じゃ、明らかにおかしな人が居たから声をかけて踏み止めさせたりもする。まだ風紀が悪くなるの?と思いながらも、平凡ライフを過ごしてたの、オレはさ。けど、そうも言ってられなくなった。時間がループしてることに気付いたんだ。
気付いた時、オレは両手でバンザーイってしてたのもあって、すげー落差が激しかった。ちょうどさ、リボーンが来なかったー!って喜んでた時で……。前に喜んだのになんでまた喜んでんの!?ってなったんだよ。誰も気付いてないし、西暦は進んでるの。あと技術とかもちゃんと進んでるの。なにこれ、超怖い。……えっと、7³が関係してんの?あーもう、超直感がないからわかんないんだよ!どうなってんの!?
今まで怖くて避けてたけど、図書館に行って並盛について調べた。並盛って名前の街はあったけど、オレの知ってる場所じゃなかったし、オレの知ってる施設もなかった。つーか、並盛中学校すらなかったよ。って、そうだよね!あの人がいれば、治安がいい街とかでテレビで紹介されるよね!なーんて空元気になった。この世界にはオレ一人なんだなぁて思っちゃってさ。直視したくないから調べなかったのかもしれないね。こういうところリボーンに見られたら、だからダメツナなんだとか言われるんだよ。オレはいつも切羽詰まらないと動かないし、気付くのが遅いんだよね。
はぁとため息を吐きつつ、過去の新聞から探る。多分二周目なのは間違いないから、去年の記事が大事なはず。4月から夏休みに入るまでの間の記事を重点的に調べた。いろいろ変わってたところはあっても、よくよく調べてみたらちゃんと理由がわかるものだった。ただひとつだけ気持ち悪いぐらいに変わっていたことがあった。パッと見ただけでは、また有名な探偵が現れたんだなとしか思わない気がする。けど、気付けばすげー気持ち悪い。高校生探偵・工藤新一とでっかく取り上げられていた記事がピタッと止まって、その枠が毛利小五郎を褒め称えた記事にかわってんの。
そりゃ偶然っちゃ偶然かもしれないけどさ。工藤新一の両親も超有名人なのもあって、今更プライバシーとか言わない気がする。それなら最初の時に言わなきゃ意味ないし。それに高校2年生だから、まだ受験は関係ないだろうし。……オレ、受験生じゃなくて良かった。気付いた状態で受験とか控えてたら精神が病むよ、絶対。や、リボーンが来なかったと一喜一憂するのも嫌だけど。……そうだよ、受験生の方がマシじゃん。オレ、ループするたびにドキドキしなきゃいけないの……。
ズーンと落ち込みつつも、やることはやる。いちいち手が止まるとボコられてたからさ……ハハハ……。念のために生存確認したけど、パソコンで調べた限りではわからなかった。まぁそれは予想してたけどね。だって亡くなってたり、捜索願いとか出してたら記事になってたと思うし。この世界、プライバシー関連は酷いから。そういう意味では過去のオレ、グッジョブ。ちゃんと目立ちたくないと意志表示してて良かった。ボンゴレが血眼になって探してる可能性があったからだけど。
これ以上、パソコンで調べられることはないと判断したオレは、工藤邸と毛利探偵事務所に向かうことにした。ちなみに二つとも地元じゃ有名だから調べる必要はない。カモフラージュとして色紙でも持って行こうかな。
軽い足取りで向かって、チャイムまで鳴らしたけど誰も出なかった。そんなオレの姿に気付いたのか、隣の家の人が声をかけてくれて、留守じゃよと教えてくれたよ。白衣を着てるけど、体型からして医者ではなさそう。うーん、技術者とかそっちタイプなのかな。手のマメとか見るとあたりっぽいね。
「しかしこの家になにか用かな?見たことない顔じゃが……」
「えへへ。実は夏休みにこの町の有名人からサインを貰おうと思って」
「そうかそうか。この家は有名人ばっかりじゃからのォ」
オレが色紙を見せると納得したみたい。実年齢よりオレが幼くみえるのもあるけど、邪険にされなくて助かった。よくあって迷惑してるだろうにね。
「でもみんな留守なんですか?工藤新一君はいるかなって思ったんですけど……」
「そ、そうじゃな。今、新一は大きな事件に関わっての。留守なんじゃ」
「やっぱ有名人はすごいなぁ」
……この人、オレよりウソが酷いね。や、オレも散々ボコられてリボーンに直されたけどさ。なんか知ってるっぽいなぁと思いつつ、深追いはしない。
「仕方ないや。次は毛利探偵のところに行こうっと」
「すまんのォ……」
うーん、悪い人の感じはしないね。本当に申し訳なさそうに思ってそうだし。バイバーイと手を振って、毛利探偵事務所へと走る。
結構大きなビルだなぁと見上げてると、「お兄さん、おじさんに用事?」と子どもに話しかけれたからしゃがんで視線を合わせる。というか、おじさん?
「ボク、毛利小五郎のおじさんの家に住んでるんだ」
「ああ!なるほど!」
ランボ達のようなものかとオレは頷いた。そりゃうちの母さんは特殊だったけど、こんなに風紀が乱れてたらそういうこともあるはずだもん。ここは探偵事務所だしね。この感じだと、毛利探偵の人柄も良さそう。
「あれ?君、もしかして名字が工藤だったりする?」
「へ……?ち、違うよ!ボ、ボクの名前は江戸川コナンだよ!」
「そっか、ごめんね。江戸川君だったかぁ」
あはは、間違えちゃったかぁと頭をかきながら、すげー怪しいなぁと思った。だって、この子もウソが下手だもん。子どもって考えたら、取り繕うのは悪くないけどさ。
「でも、お兄さんはどうしてそう思ったの?」
「えっと、わかるかな。高校生探偵で有名な工藤新一君が小ちゃくなったみたいだなぁって思って」
リボーンも赤ん坊の時はちょっと丸っこくなったもんね。それにメガネしてるけど、度が入ってないように見えるしさ。まぁふつーの伊達メガネにも見えないけど。
「ボ、ボク。し、新一お兄ちゃんと親戚なんだ!」
「やっぱり!オレの観察眼も捨てたもんじゃないね!」
「う、うん……。そうだね……」
これ、当たりっぽい。なんかの関係で工藤新一君が縮んじゃったんだ。でも赤ん坊でもないし、おしゃぶりもぶら下がってないから7³ではなさそうだけど。つーか、縮んだら世界になんか関わってるってどの世界でも共通なの?とオレは首を傾げたくなる。とにかくオレはこのループを終わらせたいから、彼とは仲良くなりたい。ただちょっと警戒されちゃったよね。うまく誤魔化せただろうから、まだセーフだと思うけど。このループを説明したって誰も理解出来るとは思えないだろうし、ちょっとずつ信頼されていくしかないよなぁ。
「って、そうだった。毛利探偵にサインもらおうと思って、ここに来たんだ」
「え?サイン?」
「うん。この町って有名人が多いから、夏休みを利用して集めようと思ったんだ。実はさっき工藤君の家にも行ったんだけど、誰も居なくてさ……」
はぁとオレがため息をついてると、苦笑いしてたよ。ミーハーとか思われてそうだから、少しは警戒を緩めてくれた気がする。
「お兄さん。おじさん、事務所に居ると思うよ」
「あ、ほんと?って、オレの名前言ってなかったよね。沢田綱吉っていうんだ。みんなからはツナって呼ばれてるよ。よろしくね、江戸川君」
「ボクのことはコナンでいいよ。ツナお兄さん」
オレが手を出したら、新一君は不思議と思いつつも握り返してくれたよ。これからよろしくね、新一君。とオレは心の中で呟いた。
まぁ……この時はまさか新一君はオレと同じように運が悪いとは思わなかったけど。オレと違って、新一君は殺人事件の遭遇率がヤバすぎ!この町、ほんとどうなってんのー!?
沢田綱吉
12〜13歳。中学一年生をループ中。
成績優秀、スポーツ万能。この時点で平凡ではない。
ボンゴレがない世界設定なのに、培った観察スキルだけでいろいろと見抜く。
善悪の区別がちょっと曖昧。
とにかく基準がリボーンのせいでいろいろとズレてる。
でもリボーンのおかげでループに気付いた。
前世の記憶を残したりと、世界は彼を愛している(悪運がヤバイ)
萩原研二
解体された爆弾を検証して血の気が引いた人。
それからは真面目に防護服を着る。
解体された爆弾が見つかるたびに、その腕に感心している。
本人が出てくる気がないみたいだから、積極的には探さない。
でも見つけたらラッキー。陣平ちゃんに自慢しよ。
ジン
作者のせいでドジンにされた人。
銃を突きつけた殺気から、裏の住人だと確信している。
次に見つけた時は逃がさねぇと鼻で笑ってる。
殺してもいいが、スカウトしてもいいかとも思ってる。
諸伏景光
恩もあるし、子どもだし、悪い子じゃなかった。
とにかく保護したい人。
保護できるまでの間にも、手を染めてるかもしれないと考えてる。
探したいのに、迂闊に外に出れないジレンマ。
降谷零
出番はなかったけど、そんな子ども居てたまるか!と思いながら探してる人。
幼馴染を助けてくれたことには感謝しているが、見逃すわけにはいかない。
ただ協力者になるというなら、今までの罪は目をつぶってもいいと思ってる。
松田陣平
解体された爆弾が見つかるたびに、ケンカ売ってんのか!と思ってる人。
ぜってぇ、見つけてやると燃えるに燃えてる。
頭を冷やせと捜査一課にまわされた時にFAXが届いた。
だから一応病院の件は感謝している。でも姿はあらわせオラァ。
伊達航
命の恩人を抜きにしても、とにかくツナが心配でしかない。
なんでそんなに運が悪いんだ……と常に気にしてる。
腕っ節があるのはわかってるが、その体格で助ける際によくオレをぶっ飛ばせたなとも思ってる。
高木刑事とはまた違う、可愛い可愛い弟。
工藤新一(江戸川コナン)
ツナにロックオンされ、正体がすぐにバレた。
仕方ないよね、身近に大人から赤ん坊になった人が居たんだもの。
まさか黒の組織じゃないよな!?と何度か思うはず。
でも最終的には毎回ツナが悪い奴なわけないかってなる。
誰か続きを書いて欲しいなぁ(チラチラ