これは認知されていない報告書。誰が残したかも分からない異常性。

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過去、暗殺は何度となく行われた。
しかし、これ程暗殺に適した銃はあるだろうか。
これを使えば、かの有名なケネディ暗殺も、迷宮入りの事件になっていただろう。


非公式報告書 NO.6988

SCP-6988

異次元スナイパーマシンガン

オブジェクトクラス:euclid→neutralized

 

特別収容プロトコル

現在、当SCPは機能していないため、3m四方の収容所の部屋に安置されています。

当SCPは1日1回、Dクラス職員の顔が写った写真に向かって射撃しなければなりません。

もしもこの際、当SCPが射撃を開始した場合、オブジェクトクラスを即座にeuclidに格上げしなければなりません。

 

説明

SCP-6988は第二次世界大戦中に米軍で使われていたスナイパーライフルの形をしています。

SCP-6988の存在は、現在死刑囚として○○収容所に収容されている死刑囚××が所持していたのを、警察内部の財団職員が発見したことで判明しました。

SCP-6988には弾を込める機関、火薬を詰める機関などは存在しません。

SCP-6988の異常性は、写真に向かって銃を射撃することで発生します。

当SCPを人間が写った写真に向かって使用すると、その人間が死亡するまで無限に弾を撃ち続けます。この弾には際限がないと考えられており、また対象がどこにいても必ず対象を殺すことが確認されています。

また、対象には制限が無く、過去には◻️◻️国第○○代大統領の「データ削除済」の殺害に使われたことが、死刑囚××の供述で判明しています。また、この際射撃した写真には傷がつかないことが判明しています。射撃に使用された銃弾は現在1発も見つかっていません。

死亡した対象の死因はスナイパーライフルの弾で体を複数回撃たれたことによるショック死、あるいは失血死です。対象の体に残った銃痕は1発から、現在最大で10発であると確認されています。また、着弾地点は様々で、体の至る所にランダムに打ち込まれることがDクラス職員複数名への実験で判明しています。

また、当SCPを人物の映らない写真に打ち込んだ場合、当SCPを使用した人間に向かって弾が打ち込まれることが判明しています。

 

このSCPの研究員であるRichardは、新たな実験として死者の顔が写った写真に向かって使った場合はどうなるか、という実験を提案し、実行に移しました。実験対象となったのは、当実験の前に実験対象として死亡したDクラス職員です。

実験の結果、当SCPからは銃弾が1発発射されましたが、それ以上の異常性は確認されませんでした。また、当SCPからこれ以上の弾が打ち出されることはなく、以降当SCPが機能することはありませんでした。

これにより、当SCPの危険性はeuclidからneutralizedへ格下げされることになりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

補遺1:当SCPの所有権を示す所持者証明用紙は見つかっていません。

 

補遺2:当SCPを持ち主である死刑囚××の処刑のために使用した所、××が死亡することはありませんでした。しかし、他の人物の写真に当SCPを使用したところ、問題なく異常性を発揮しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




銃には必ず所持者がいる。従順な従者は、決して主に逆らわない。


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