幸せが壊れる時には、いつも血の匂いがした。
 彼女からは、きつい血の匂いがした。

 ───彼女は本当にヒトなのだろうか。

 とある男性はとある少女を見てそう思う。
 彼女はゆっくりと振り向いて。

 にたりと、笑った。



 時は大正。
 政府非公認組織『鬼殺隊』。
 彼らは人食い鬼を滅殺し、民の安寧を願う。
 ある者は家族を鬼に殺され復讐を誓い、ある者は隊士から拾われ、ある者は鬼殺による報酬を求め、ある者は己と同じ悲劇を繰り返さないために。
 この少女も、とある隊士から拾われ鬼殺隊に入隊したという、特に変わり映えのない理由で隊士となった少女だった。
 常に笑みを崩さず、ちょっとした特異な力で、女の身でありながら鬼の首を刈っていく───。

 これは、そんな少女の物語。






*****

 不定期更新で自己満足。
 原作改変。崩壊はさせない予定だが分からない。
 特殊で変な主人公(女)。
 食人表現有り(?)。
 妄想捏造全開。
 パクリやクレームなどはやめてください。

 原作合流までがとても長いです。およそ原作の11年前から始まります。
 それでもよろしければ、どうぞ。
  1話「とある少女との邂逅」()
  2話「悪食娘は雷を(こいねが)う」2020年06月16日(火) 00:00()
  3話「生き血は毒か、はたまた薬か」
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