私、霊能力者になっちゃいました 〜≒僕、妖狐になっちゃいました〜   作:SimonRIO

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壱話 某神様殺しゲーのOPか何かか?

 

いつものように家に帰って、オジサンに学校であった事への愚痴を垂れ、布団に入って寝た。

 

・・・ハズだったのだが。

 

目が覚めると私は何故か切り株だらけとなった山の中に居た。草木は枯れ果て、茶褐色ばかりの景色は山そのものが死んでしまっているようにすら思える。

 

は?なんだ此処は?私はさっきまで暖かい布団に潜って小動物を愛でる夢を見るつもりだったんだけど?

 

「・・・にしても、このボロボロの寺。なんか見覚えあると思ったら家か?マジで私の家なのか!?え?ちょっと待って今北産業な事態なんだが!?ってかオジサンは無事!?」

 

寺に住んでるのが私だけでなかった事を思い出し、すぐさま新聞紙を張り巡らされた玄関の戸口を開いて中へと入る。

 

だが私の目の前に広がったのは見慣れたいつもの家の景色ではなく、ただまっすぐ一直線に続くだけの・・・そう、例えるならば。

 

「バグったゲームみたいな事になってらあ・・・オジサ〜ン!」

 

オジサンの姿を探すべくその廊下を駆け出すと、その先にはデッカイあの顔「真実の口」っぽい壁が立ち塞がった。そして巨大な口からテノールボイスで廊下中に響くような声を出して私へ問いかける。

 

『此処を通らんとする者は何者ぞ?名を告げぬ者を通す訳にはいかん。汝、名を告げよ。』

 

「はぁ?私は「烏森綾」って名前だけど・・・」

 

『烏森か・・・烏森の者ならば、秘められし力があるはずだ。』

 

「力ってお前。う〜ん、破ァ!・・・こんな感じ?」

 

なんか秘められし力を見せろって言われた気がしたので某道着で高速戦闘するマンガの真似をして気っぽいのを出すポーズを決めてみた。

 

『烏森よ。汝を待ち受けるは人の道に選ばれし法と秩序か、ただ力のみを欲し争う混沌か・・・汝の測に2つを乗せ、双方を零さぬように歩むがよい。』

 

とかやってみたら、なんか納得して訳分からん事言って消えちゃったよ!ええ!?セキュリティ論理パズルかよ〜知らんけど!

 

「全く何なの一体全体・・・あ、オジサン!」

 

薄らと人影が見え、オジサンだと思い込んだ私は走る速度を上げて追いついた。

 

・・・が、それはオジサンではなかった。否、人間ですらないかもしれなかった。

 

人影はまるで金属スクラップで形作られたカラスと人間を掛け合わせた見た目をしており、鳥のクチバシみたく鋭角な頭の奥にはギョロリと紅く光る目が私を見つけ――

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

「ぎゃああああ!!!」

 

恐怖で飛び起きるとどうやらさっきまでのは夢だったらしく、明るい陽射しがボロ切れみたいなカーテンの隙間から私の顔にかかっていた。

 

「・・・!?」アセアセ(;´・ω・)

 

「あ、オジサンごめんねビックリさせちゃって。なんかすっごい悪い夢見た気がするんだよ〜・・・あ、今何時!?」

 

「・・・」時計('ω')スッ...

 

「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!遅刻ギリギリじゃん!なんでもっと早く起こしてくれなかったのぉおおお!??」

 

私は急いで制服に着替えて、恋愛マンガでよくあるような食パン咥え状態で家を飛び出た。やってみて分かったのは、走ったりするのに夢中で全然食べられないって事だ。次からは栄養ゼリー食でやろう・・・

 

というかあまりに急いで出てきたので髪はボッサボサだし顔は洗ってないしで、もうヤダ!

 

そうこうしている内になんとか学校へ到着した私は改めて時計を見る!ヨシ、ギリギリ門限に間に合ったぞゴラ!

 

大きく深呼吸し、きっと翼がイジメられてるかもしれないという思いを胸に正門をくぐろうとすると――

 

『う〜む・・・』

 

「ど、どうしたの?」

 

『いや、なに。妖気を感じるんじゃ。』

 

 

よーし、ちょっと私頭おかしくなってるかもだから顔を叩いてよく見てみよう。

 

うんうん、翼によく似た狐っ娘の後ろに白い着物と黒い着物を着たそれぞれ違ったタイプのイケメンの狐な男が2人居ます。

 

 

「・・・嘘だァアアア!!!」

 

私はどうやら本当におかしくなってしまったようだ!なんてこった神様!応答してくれ神様ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!

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