私、霊能力者になっちゃいました 〜≒僕、妖狐になっちゃいました〜   作:SimonRIO

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第弐拾肆話 凄いな、会長の母さんは!色々と!

 

その後、私達は味方になってくれた和月の案内で、変態会長もとい赤木会長の母親が捕まっている場所へ到着する。

そこには私達には分からない機械が所狭しと並んでおり、心拍とかを測るような機器から拘束具の取り付けられたベッドまで置いてあった。

 

やっぱりというか、あの赤木会長のクソ親父の「妖怪なら何も食べなくても大丈夫だろう」なんて盛大な勘違いをしていたのは合っていたようで、この部屋の何処にも妖気を回復させられる妖怪食の類は見つからなかった。

 

そんな部屋の中を手分けして探す中、牢屋の方へ向かった赤木会長が何かを見つけたらしく、慌てた様子で私や椿を呼ぶように激しく手招きをしてくる。

 

「母上!母上!しっかりしてください!」

 

赤木会長が叫んでいる牢屋の中を見ると、そこには今にも妖気が切れて死んでしまいそうになっている、長い黒髪の着物姿の女性がグッタリと鉄格子に寄りかかっていた。

体力の消耗でダラリと出てしまっている舌の長さからしても、どうやらこの人が赤木会長の母親で間違いないようだ。

 

「そ、宗二・・・何故、ここに・・・?」

 

「くそ、アイツ・・・!母上には手を出さないと言っておきながら、何だコレは!」

 

「会長、扉なら任せろ!でいっ!!」

 

私は"悲愴天・玄武"に儀礼衣装をチェンジして力づくでバキン!と牢屋の扉を引っこ抜き、すぐさま赤木会長が中に入って自分の母親を支える。

 

「母上、しっかりしてください。今すぐ、妖気を補充するんです!」

 

「赤木会長、早く上に連れて行って妖怪食を・・・って、何で僕と綾ちゃんをジッと見てくるんですか?」

 

赤木会長の母親の目がな〜んかウットリしてて嫌な予感がするんですが、それは・・・。

 

「あっ、あぁ・・・何て、何て密度の濃い妖気・・・貴方達2人の垢なら・・・」

 

「椿君、綾君・・・すまない。その・・・母上に、身体の垢を舐めさせてあげてくれないか?」

 

「えぇぇぇえ!?」

 

『いか〜ん!!』

 

『そうだ!綾ならまだしも、椿が変態になってしまう!!』

 

「私が生贄かよ!そうですよねチックショウ!!」

 

前に変態会長が自分から、垢舐めは妖怪食より人や妖怪の垢の方が妖気を補充し易いって言ってたもんな!!

 

「分かってたよ、分かってましたよ!そうなるかもって事くらい!それなら――急いで私ので妖気を補充してくださいっての!!」

 

「って、うわぁぁあ!!あ、綾ちゃん!変身解いて服を脱がないで〜!!」

 

『綾・・・お主、自分が何やっているのか分かっておるのか・・・?』

 

「会長の母さんが妖気切れで死にかかってんだろ!だったら、こんな所で下手に迷ってる時間なんて無いでしょうが!」

 

『そ、それを涙目で言うか・・・白狐、椿を遠くへ連れて行ってやってくれ。女同士とはいえ、これ以上は流石に綾も変な姿を見られるのは不味いだろうからな・・・』

 

『むっ・・・そうじゃな。それに、もし椿が舐められるとしても既に我らも同じ事を――』

 

「さっさと行けや狐2人!!それとシレッと夏休みにあった嫌な事を思い出させんなぁ!!」

 

「わ〜!!皆それ以上は言わないでぇ!!滅するよ!?」

 

とりあえず皆から見えないように会長の母さんを運んで牢屋の奥に行ったけど、コレ私やらかしてないよな・・・?

 

後で狐2人からタップリ弄られる話のネタにされる未来しか見えないのは気のせいだよな!?

 

◇◇◇

 

――閑話休題。

 

ひとまず私の貞操を犠牲にして垢舐めである会長の母さんの命を救った私は、ヘトヘトになりながらも何とか皆の所へと戻ってこれた。

 

その様子を見て、赤木会長は母親の所へと一目散に駆け寄ってくる。

 

「母上!!良かった・・・妖気が回復したんですね!」

 

「えぇ、お陰様で。それと、皆さんにも心配をかけてごめんなさい。ですが・・・宗二、どうして貴方も此処に?」

 

「それは、母上を助ける為です!」

 

「全く、この子は・・・宗二、貴方は私が何の為に此処で大人しくしていたと思っているんですか?」

 

「くっ・・・それは私も同じです、母上」

 

うん、肌がツヤツヤに見えるくらい元気を取り戻しましたよ・・・凄いな、会長の母さんは!色々と!

 

「あ、綾ちゃん・・・大丈夫?」

 

「うぅ〜、とりあえず・・・」

 

『なんというか、その・・・お主にしては、珍しい程にグッタリしておるな』

 

『そ、それほどまでに舐め取られたという事か・・・良かった。椿が垢舐めの所に行っていたら、俺も白狐もどうなっていたか分からん』

 

完全に疲れ果ててる私の姿に、椿どころか狐2人も何処か心配そうな眼差しを向けてきたよ。

 

雪達も同じく不安そうに見つめていたけど、美亜だけ妙に嫌がるような視線を向けてくるのは止めてくださいお願いします。

さっき何で私も自分から脱いで、会長の母さんに垢舐め的な意味で身体を差し出したのか後悔してるんだからさ・・・。

 

「あらあら、ごめんなさいね。でもこの娘、凄く綺麗な身体をしていて垢1つ無かったわよ。それこそ、想い人に好かれたい一心で常に清潔にしていたようね」

 

「うぐ、そんな事は無いです」

 

流石に、椿がいつ抱きついてきても良いように朝と夜の2回も風呂に入って、身体を清潔にしてましたなんて言えるハズ無いでしょうが。それに任務とかで良く身体を動かすから汗だって結構かく訳なんだし。

 

「それでも、大事なアソコは――」

 

「ちょっ、会長のお母さん!!アカン!!それ以上言ったら作品のカテゴリがR-18にしないといけなくなりますって!!」

 

しかも、あんな所こんな所(意味深)をいっぱい舐められるとは思わなかったよ!!

もう決めた!これからは念入りに身体の隅々まで洗うようにするわ!!

 

とにかく、ここまで担いでくれた会長の母さんの腕から降りて、私はすぐさま椿や雪達の所へと戻った。

 

「うわっ!綾ちゃん!?」

 

「まさか、そんなに怖い事を?」

 

「いや、椿も雪も心配しないで・・・単にさっきまでの事を一刻も早く忘れたいだけだから・・・」

 

「うふふ、そんなに向こうの2人が良いのね〜。舐められている時も、その2人の名前を――って、あら?」

 

「がるるる・・・私、それ以上は言うなって言いませんでした?」

 

あまりに会長の母さんの口が軽いから、つい"鈍色の狐"を解放して威嚇しちゃったよ。そのお陰で、雪に狐耳や尻尾をハスハスと堪能されちゃってるし。

 

「そんなに怒らなくても良いでしょう?それよりも、そっちの姿で舐めさせて欲しかったかしらね〜・・・だって、更に密度の濃い妖気じゃないの」

 

「舌なめずりしないでください、赤木会長のお母さん。僕も、それ以上は負なる者として滅しますよ」

 

「あらら、そこまで言われたら仕方ないわね。あとは妖怪食で補充しましょうか」

 

「あっ・・・母上、それは・・・」

 

な〜んだ、妖怪食でも妖気を補充出来るんなら問題は・・・って、おい今なんつったよ会長の母さん。

今の話ぶりからして、つまる所これ・・・赤木会長のせいで"垢舐めは垢でしか妖気を補充出来ない"って嘘を信じ込まされてたって事だよな。

 

そ〜いうお調子者な所、やっぱり子も子なら親も親じゃねぇかい!!

 

「は、ははは・・・2人共、本当に良い親子ですね〜・・・あんな事した私が馬鹿みたいだと思うくらい。うふ、うふふふ・・・仲良く滅してやるぅ〜!!」

 

「あらら〜どうやら失敗しちゃったみたいねぇ・・・おっと!」

 

「わぁ!綾君、落ち着いてくれぇ!!母上〜こうなるから私は黙っていたのに〜!!椿君も見ていないで綾君を止めてくれぇ〜!!」

 

『そう言っとるが・・・どうする、椿よ?』

 

「えっ、嫌ですよ・・・自業自得じゃないですか、2人共」

 

『そ、そう椿が言うなら・・・とりあえず、綾がやり過ぎない内は黙って見ておくか・・・』

 

だ〜もう!!変態会長も変態会長ママも、私の浄化もとい怒りの雷を避けるなやぁ!

あんな痴態やらかした手前、おいおいと黙ってられないっつ〜の!!

 

「こ、これは・・・迂闊に逆らわない方が良いかもな・・・」

 

なんか和月もドン引きした様子で私の方を見てる気がするけど、それは特に気にしないでおく!!

今はとにかく、あの変態親子を雷でウェルダンに仕上げないと怒りが収まら〜ん!!

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