私、霊能力者になっちゃいました 〜≒僕、妖狐になっちゃいました〜   作:SimonRIO

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幕間 とある高所にて

 

 

 

――学校での事件解決直後

 

 

「ねぇ、とりあえず誘導させてあの妖魔を倒させちゃったけど、本当に良かったの?大切な妖魔の手先だったはずなのに」

 

「ええ、上出来よ。見たい物はあらかた確認出来たもの。貴方の使い魔も中々優秀なようね」

 

そう学校近くの電波塔の上で話す、謎の人影が2人。片方の人影は座って大鎌のような物を背中に担ぎながら問う。長い黒髪のツーサイドアップに白と黒の露出度が高い服を着ており、左の腕は妖怪から移したようなゴツゴツとした機械然としている。右半身の方も緑色の装甲を手首から肘、太腿に纏っており一見すればただの人間ではない事は明らかだ。

 

「それにしても、あの妖狐も結構やるね。まさか捕縛されていた子供達の魂に呼びかけて、あの妖魔の本体を引きずり出すなんてさ。私なら手っ取り早く、全部切り捨てていくつもりだった」

 

「ふふ、貴方のそういう傲慢な所は私が気に入っている部分の1つでもあるけれどね。初めて"彼女"から紹介された時はその見た目に本当驚かされたわ。まるでサイボーグみたいだもの」

 

もう片方の人影は電波塔の陰に隠れるようにしており、あまり姿が見えない。

 

「そんな事よりも、私はアンタ達に協力している立場ではあるけど、一応聞いておきたい。あの妖狐を捕まえたら、アンタ達はこれから何をする気?」

 

「あら、"仕事"以外に興味はないんじゃなかったかしら?「死神」ちゃん?」

 

人影の1つがケラケラと笑い、もう1つが呆れたようにため息をつく。

 

「その名前で呼ぶのは止めろ。それに、私が為すべき"仕事"は「欠陥品の破壊」だ。いずれアンタ達の計画を邪魔する存在にだってなりうるんだから、多少は話してもらっても良いだろう?」

 

「う〜ん、そうねぇ・・・わかり易く言うなら、"本来の姿"に戻るのが目的、といった所かしらね」

 

「なるほど。なら私は私でアンタ達に協力しつつ、好きにやらせてもらうとするよ。だけど、アイツらは私が倒す。最近は"京嗟"も大人しい、そっちもそっちで頑張ってるみたいだな。アイツらが"京嗟"に関わると、アンタ達にとっても面倒な事になりそうだし、当然といえば当然か」

 

座っていた方がある程度納得しながら立ち上がり電波塔から去ろうとする。

 

「あらあら、血の気が多い事で。ところで、さっきからずっと私達の事を学校から覗いている奴が居るみたいだけれど?」

 

「心を読む妖怪、か。下手に騒がれると面倒だし、見えない所で適当に片付けておくよ」

 

人影はそう言ったのを最後に電波塔から姿を消したのであった。後日、ある妖怪が行方不明となったのはまた別の話である・・・

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