切ちゃんとフシちゃん   作:クロトダン

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 突然の新作でスミマセン。

 ポケモン剣盾に鎧の孤島が追加されてそ、剣版でゼニガメ盾版でフシギダネを選んだ時に久しぶりに見たフシギダネが凄く可愛く見えて書きました。

 アニポケ基準で設定がガバガバですが楽しんでいただければ嬉しいです。


切ちゃんと【フシギ】な生き物

――日本のとある森林地帯――

 

 

――切歌視点――

 

 

「この辺りも異常なしデス!」

 

 周りが木々に囲まれた森の中、三日前この森の中で謎の反応が起こったデス。それを感知したS.O.N.G.から装者であるアタシが派遣されたのデス。

 本当なら調やマリア、クリス先輩達と一緒に調査する予定だったんデスが、調はクリス先輩と一緒に海外の任務に行って、マリアは翼さんと歌手の仕事で不在。響さんと未来さんは二日前修学旅行に行っていて、みんな明後日まで戻ってこれないデス。

 そこで、たまたま待機していたアタシがここに派遣されたのデス!

 

 ……でも。

 

「うぅ……まだ昼間とはいえ、森の中は暗いデスね……。こう暗いと何か出そうで怖いデス……」

 

 ハッ!ぜ、全然怖くないデスよ!先週、調と観たホラー映画と比べれば全然怖くないのデ―― 

 

―ガサッ―

 

キャアァァァァッ!?ごめんなさい!やっぱり怖いデスっ!?」

 

 突然、背後から聞こえた物音にビックリしてしまった私はギアを纏っているのを忘れてしゃがみこんで頭を抱えて誰にもいないのに遂謝ってしまったデス。

 

「ダーネ?」

 

「およ?」

 

 その場に似合わないかわいい声が聞こえて思わず首を傾げてしまったデス。

 

 おそるおそる声が聞こえた方向に顔を向けると――。

 

「ダネダネ?」

 

 ―――そこにいたのは、少し濡れた状態の全身緑色の背中に大きな種を背負ったカエルみたいな見た目の生き物が首を傾げながらアタシをみていたデス。

 

「……カエル……みたいデスけど、少し違うデスね?」

 

 カエルみたいな生き物を見たアタシは立ち上がって、その子の近くまでゆっくりと近くまで歩いて1m位の距離を空けて立ち止まって様子を見てみたデス。

 

「………ダネダネッ!」

 

「オヨヨっ!」

 

 調みたいにジーッと見ているとその生き物はアタシの顔を見て、笑顔になって近寄ってきて私の足に顔を擦り寄せてきたデス!

 

「ダーネ?」

 

「……よく見てみると結構かわいいデスねこの子。―キラッ―デス?」

 

 しゃがんで目線を合わせながら、頭を撫でてみると不思議な生き物は「ダネ~」と気持ちよさそうな声を出すのを見て思わずアタシもクスリと笑っていると、視界の端にキラリと何かが光ったのを見たデス。

 アタシは何だと思い、光った場所まで歩いていくとそこには、蓋が開かれた透明なケースとケースの登頂部に付いている赤と白のカプセルみたいなボールが落ちていたデス。

 

「なんデスこれ?透明なケースと赤と白のカプセル……いや、ボールデスかね?それにこの大きな欠片はもしかして……」

 

 チラリと視線を横にずらすとケースの直ぐ側に落ちていたのは――。

 

「――卵デスよね?」

 

 さっきの不思議な生き物と同じ色合いの二つに割れた大きな卵が落ちていたデス。

 

「ダーネフシ?」

 

「もしかして……この卵からこの子が孵ったのデスか?」

 

 

 

 

―― S.O.N.G.本部――

 

 

「「わーー!かわいい!」」

 

「ダネ?」

 

 それから調査を終えて、任務先で保護した生き物を本部に連れていってエルフナインがそのカエルっぽい生き物を調べてから二日後、一緒にいけなかったみんなが本部に戻ってきたデス。

 みんなと話しているとエルフナインが不思議なカエルを連れて司令室に入ると、不思議なカエルがアタシの足元に駆け寄って来るのを見た響さんと未来さんが黄色い声を上げた。

 

「ほう、これが暁の報告にあった生物か」

 

「確かにカエルみたいにみえるけど、植物にも見えるし不思議ね……」

 

「てか、その背中に付いてるデカイ種みたいのはなんだ?」

 

 少し離れた場所で不思議なカエルの姿を翼さんとマリアが不思議そうに見て、クリス先輩が不思議なカエルの背中に背負った大きな種を指で突っついて首を傾げているデス。

 

「調べた結果、この生物は生物と植物の二つの特徴を併せ持った生物であると解りました」

 

「む、生物と植物の特徴を?それはあり得るのか?エルフナイン君」

 

「はい。詳しくはこちらを御覧ください」

 

 司令が疑問の声を上げるとエルフナインが手元のタブレットを操作すると司令室の巨大モニターに不思議なカエルの画像を映し出したデス。

 

「一見カエルのような姿をしていますが身体をスキャンしてみると、生物と植物の遺伝子が一体化していました。本来なら相容れない筈の二つの遺伝子が一つの生命体として成立しているのはあり得ないんです。そもそも遺伝子には動物細胞と植物細胞の二つに別れていて―――」

 

 その後、エルフナインから遺伝子や細胞についての説明をしたのデスがアタシには難し過ぎて、ちんぷんかんぷんデス……。

 

「――つまり、この地球上に存在しない未知の生命体なんです!」

 

「な、なんデスとぉ!」

 

 頭から煙を上げているアタシや響さんを見たエルフナインが簡潔に言ってくれたおかげでようやく理解した私は思わず驚愕の声を上げてしまったデス。

 

「ダネダネ~」

 

「オヨ?どうしたのデスか?」

 

 驚いていると不思議なカエルがアタシの足に顔を擦りつけてきたデス。

 

「この子、切ちゃんに凄く懐いてるね」(ジーッ)

 

 それを見た調がしゃがんで不思議なカエルをジーッと見ながらそう言ってきたデス。

 

「そうなんデスよ。何故か初めて会った時からアタシにベッタリで、エルフナインに調べてもらう時も背中から出した蔓でアタシの足に巻き付いてきて大変だったデス」

 

「フフ……その様子だと切歌をお母さんと思っているかもね」

 

「ほえ?」

 

 マリアが言った言葉を聞いて気が抜けた声を出してしまったデス。

 

「お母さんデスか?アタシが?アハハ……な、なんか照れくさいデスね~」

 

「いえ、マリアさんの言葉はあながち間違ってないですよ」

 

「どういう事なの?エルフナイン」

 

 マリアの言葉を肯定したエルフナインの答えに調が質問すると再びタブレットを操作して画面を変えると、モニターには二つに割れた大きな卵が映っていたデス。

 

(これってこの子と一緒に見つけた卵デスよね?)

 

 首を傾げているとエルフナインから卵の事について説明を初めたデス。

 

「この卵の成分を調べるとその生物が孵った卵であると解りました。Imprinting (刷り込み)――その卵から孵った生物が、仮に地球上の鳥類と同じような習性を持つのなら、 初めてその目で視認した切歌さんを親と認識してしまわれたんだと思います」

 

 ……な、なんデスとぉぉっ!?

 

「ア、アタシこの年でお母さんになったデス……?」

 

「あわわわ……こういう時はおめでとうって言うんだっけクリスちゃん!」

 

「落ち着けこのバカ!お前もパニクってないで落ち着けよ。お前が不安になっていると、そいつが不安そうな顔をしてるぞ」

 

 クリス先輩の言葉を聞いて下を向くと、不思議なカエルが不安そうな表情でアタシの顔を見上げてたデス。

 その子の顔を見たアタシは気持ちを落ち着けて、しゃがんで頭を撫でてあげると、安心したのか嬉しそうな声を上げた。それを見たアタシも嬉しくなって笑顔を浮かべたデス。

 

「それともう一つ、皆さんにお伝えしたい事があります」

 

 エルフナインが発した最後の言葉を聞いて今日一番の驚きの声が司令室に響き渡ったデス。

 

 

 

 

――調&切歌の自宅――

 

 

「ふぅー……色々驚きがいっぱい起きすぎて今日は疲れたデス」

 

「お疲れ様、切ちゃん」

 

「はいデス。調もお疲れ様デス」

 

 本部から自宅に帰宅してリビングのソファーに座り込んだアタシに調が労いの言葉をくれながら、ホットココアを渡してくれたデス。

 

 ズズッ……あ~調が入れてくれたホットココアは美味しいデスね~。

 

「でも、驚いたね。この子が別の世界からきた生物なんて」

 

「そうデスね。まさかギャラルホルンの反応がないのにどうやってこの世界にきたのデスかね?」

 

 調の言った言葉に首を傾げつつ、床で帰りに買ったペット皿に盛った茹でたじゃがいもを食べているカエルみたいな生き物に視線を向ける。

 

 S.O.N.G.本部で不思議なカエルの側に落ちていた透明なケースと赤と白のボールを調べた結果、どちらもこの世界にはない未知の技術で造られていたそうデス。

 特にボールの方はボタンを押すと小さくなったり大きくなったりと大きさが変わるそうでエルフナインはどういう構造なのか首を傾げていたデス。

 

 あの後、この子がいた世界を見つけるまで本部で保護しようとしたのデスが、この子が背中から出した蔓でアタシの身体を巻き付き、まるでアタシから離れたくないと言わんばかりに鳴き叫んで大変だったデス。

 その様子を見ていた司令から――

 

『切歌君を母親と認識しているから、無理に引き剥がすのはこの子には酷だろう。切歌君、すまないがこの子の世界が見つけるまでこの子の世話を頼めるか?勿論、こちらもできる限りの支援をする』

 

 ――と、頼まれたのでこうして家に連れてきたのデス。

 

「……でも、アタシがこの子のお母さん代わりになれるか不安デス」

 

「……どうして?切ちゃん?」

 

 アタシが表情を暗くして呟いた言葉の意味を察した調が隣に座って質問する。

 

「この子にとって本当のお母さんじゃないアタシがこの子を育ていいのかな?この子は昔のアタシ達と同じ本当の親を知らないうちに知らない世界に放り出されたのデスよ。それなのに親を知らないアタシがその子を育てていいのかわからないデス」

 

「……それは違うよ切ちゃん」

 

「調?」

 

 ギュッと制服のスカートを握りしめて悲しくなって涙を流していると調がハンカチで泣いているアタシの顔を拭きながら、優しい表情を浮かべて口を開いた。

 

「確かに私達は本当の親の顔を知らない。でもね、そんな私達をマムは本当の親のように育ててくれたんだよ?」

 

「あ……」

 

 調の言葉を聞いてアタシは馬鹿な事を言ってしまったと気付き後悔した。

 

(アタシは馬鹿デス。調の言うとおり、マムは本当の親のようにアタシ達を育ててくれた。厳しく接していたけど、アタシ達をマムは大切に想って育ててくれた。そんな大切な事を忘れるなんてアタシは本当に大馬鹿デス!)

 

「調の言うとおりデスね。こんな大切な事を忘れるなんてアタシが馬鹿デシタ」

 

 私がそう言うと調は首を横に振って、優しい言葉を言ってくれた。

 

「そんなことない、切ちゃんの気持ちは私にもわかるよ。でもその気持ちを知っているから切ちゃんだから、この子を大切に育てる事が出来るんだよ」

 

「し、調ぇ……ありがとうデース!」

 

「切ちゃん待って……わあっ!」

 

 嬉しくなって調に抱きつくと、二人共ソファーの上に倒れ込んでしまったデス。

 

「ダーネフシッ!」

 

 それを見た不思議なカエル――【フシちゃん】が笑顔で鳴いていたデス。

 

 

――切歌視点、終了――

 

 

 

 

 

【No.001】

 

 ・フシギダネ

 

 ・たねポケモン

 

 ・タイプ:草、毒

 

 ・高さ:0.7m

 

 ・重さ:6.9kg

 

 ・ 生まれたときから 背中に 不思議な タネが 植えてあって 体と ともに 育つと 言われて いる。

 ・背中に 背負っている 種には 栄養が 詰まって いる。 身体が 成長すると 背中の種も 大きくなる。

 

 




 どうも、先週ファーストキッチンのスタンプカードを落としたクロトダンです。あと少しでハンバーガー無料で手に入るのに……ッ!

 さて、ポケモン剣盾にようやく鎧の孤島が配信されましたね。
 私クロトダンはソフトを両方持っているので出費が大変でしたが、追加キャラのクララとセボリーが面白くて好きになりました(*´∇`*)

 さて、なんでシンフォギアとクロスしたのかというと……深い意味はないです。ただお母さんになった切ちゃんのイラストを以前見たのを思い出して、切ちゃんにお母さん。なってもらおうと書きました。(色的にもピッタリだし)
 この続きを書くとしたら、タイトルを変更するかもしれません。


 さてと、自分はこれから孤島でしばらくキノコ狩りに出ますので更新がまた遅れます。
 それでは皆さんまた会いましょう。


キノコ狩りじゃぁぁぁぁぁぁっ(銀魂風)
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