一話に大体、三千~五千文字前後を目安に投稿しようと思います。
短いですが、楽しんでいただければ嬉しいです。
では、どうぞ。
アニポケでコルニ出た時嬉しかったが一つだけいいか?
…………サトシ、XY&Zより背縮んだ?(絵柄が変わったからかも知れないが……)
―― S.O.N.G.本部――
――三人称視点――
「まさか、こうなるとはな……」
「最初にここに来た時より、更にひどくなってますね……」
モニターに司令室正面にある巨大モニターに映る画面を観ていた風鳴 弦十郎と緒川 慎二がその光景に抱いた感想を素直に呟いていた。
彼らが観ているモニターの画面にはとある光景が映し出されていた。それは―――
『フシちゃーん!ママはこれから
『ダーネダ!ダネダネ、ダネダネフシーッ!』
――モニターには訓練室で困った表情で叫んでいる金髪の少女、【獄鎌・イガリマ】のシンフォギア装者である暁 切歌が不思議な生き物――とある世界でフシギダネと呼ばれるポケモン――フシちゃんに背中から伸ばしている自身の腰に巻き付いた蔓を外そうとしている光景が映っていたからだ。
あれから、切歌がフシちゃんを育てる事になってから数日が経過して、フシちゃんが周りの環境に慣れてきたと思われたがここ数日の間にとある問題に直面している最中にあった。
それは……フシちゃんが切歌の側から頑なに離れない事だった。
「これで何回目だっけ?フシちゃんが切歌ちゃんの側から離れないのは?あれのおかげで学校にもあまり行けてないようだし……」
「そんなこと言わないの。フシちゃんは生まれたばかりの赤ちゃんなのよ?大好きなお母さんの側から離れたくないのは赤ちゃんにとって当たり前の事なんだから」
そう言ったのは、S.O.N.G.のオペレーターである藤尭 朔也と友里 あおいがモニターに映る蔓を外そうと奮闘している切歌と離れたくないと鳴き叫んでいるフシちゃんを観ていた。
「しかし、これ以上親離れに慣れないと訓練は疎か、これからの任務や切歌君の日常に支障が出る事になる。それに、仮にフシ君が彼女の側から離れなかったら、あの子が危険に巻き込まれてしまう。何か解決策はないだろうか……いい案はあるか?」
モニターに映る彼女達を観ていた弦十郎は腕を組んで、司令室にいる部下に何か解決策がないか質問する。
彼の言葉を聞いた他の職員も考えるが皆いい案は上がらず、時間だけが経過していた。
「……む?そういえば、エルフナイン君はどこだ?」
「エルフナインちゃんなら、フシちゃんの側にあった機械を調べる為に研究室に戻りました。卵を保護するケースならともかく、どうしてボールがついていたのかもう一度フシちゃんと一緒に調べるそうです」
難しい顔で考えている中、弦十郎が司令室にエルフナインがいない事に気付くと友里がそれに答えた。
「なるほど……確かに、ただの大きさを変えるだけの為ならケースに付ける筈もないな」
それを聞いた弦十郎は顎に手を当て、なるほどと頷いていると――。
『ダネダネーッ!』
『ああっ!?フシちゃん駄目!いい子だからそれをママに返してデース!』
――モニターの向こうで何か起こったようだ。
「む?どうした!何かあったのか!」
弦十郎がモニターの向こうに装者達に何が起きたのか声をかけると装者達を代表してマリアがそれに答える。
『すみません司令。フシちゃんが切歌のイガリマのペンダントを奪って逃走しました!』
「なんだとォ!」
フシちゃんがイガリマのペンダントを盗った事に声をあげた。
『今、切歌と調が追いかけてる!私達もあの子を追いかけに向かいます!』
「わかった。だが、未知の生物とはいえあの子はまだ赤ん坊だ。恐らく切歌君に構って欲しくて取った行動だ。あの子にとって切歌君はたった一人の母親だから、寂しかったんだろうな。……あまり褒められた行動ではないが、生まれたばかりのあの子は甘え方がわからかった故にあの行動に出たんだろうな……」
『(そうか。だからあの子……)了解しました。切歌にもそう伝えておきます』
「ああ、こちらも探しに行く。頼んだぞ」
弦十郎の言葉を聞いたマリアは頷いた後、先にフシちゃんを追いかけに向かった装者達に続こうと訓練室を跡にした。
・
・
・
一方その頃、研究室を出たエルフナインが赤と白のボール――モンスターボール――とフシちゃんについてのデータをまとめた資料とタブレットを手に、先ほどの騒ぎを知らず一人訓練室に向かっていた。
エルフナインが持つモンスターボールはフシギダネが住むポケモンの世界でポケモンを捕まえる為の道具であり、凶暴なポケモンやゴーストポケモン、どんな大きさのポケモンであろうと捕まえる事が出来、捕まえたポケモンを使役する事が出来るポケモンの世界では当たり前の存在である。
空っぽのモンスターボールを野生ポケモンの体に投げ当てると、赤い光と共に当てた野生のポケモンをボール内収納させ、収納したボールが地面に落ちた後に揺れが止まると捕獲が完了となる。
だが、必ず捕獲出来るとはいかず、揺れの途中でボールから脱出されてしまう事があり、その場合は捕獲失敗となる。
「うーん……これはなんの為にあるんだろう?もうひとつのケースは卵を保護するのはわかるけど、大きさを変える事以外に使うんだろ?」
その性能を知らないエルフナインは、ブツブツと独り言を呟きながら、通路を歩いて曲がり角に差し掛かろうとしたその時――。
「フシちゃーーんっ!いい加減止まるのデースッ!」
「ダネダネッ!ダネダネフシャーーッ!」
「えっ?」「デスッ!?」
―ゴッチーンッ!―
曲がり角から逃げたフシちゃんを追いかけている切歌と切歌のイガリマのペンダントを咥えて走っているフシちゃんが向かってきて、曲がり角から顔を出したエルフナインと正面からぶつかってしまい、エルフナインが持っていた資料とモンスターボールが宙に舞った後辺りに散らばった。
「切ちゃん、エルフナイン、大丈夫!?」
彼女達が少し遅れてやってきた調がひっくり返った二人に駆け寄り、声をかけると二人は目を回しながらもゆっくり起き上がる。
「アイタタ……だ、大丈夫デスよ調。そっちは大丈夫デスか?エルフナイン」
「は、はい。なんとか……どうしたんですかフシちゃんを追いかけてましたけど、何かあったんですか?」
「あっ!そうデシタ、フシちゃんは!」
「ダ~ネ?」
切歌の問いに大丈夫と答えたエルフナインは床から立ち上がり、どうしてこうなった経緯を切歌に質問すると彼女はハッと思い出して、ぶつかる直前まで追いかけていたフシちゃんの姿を探しているとエルフナインの背後から聞き覚えのある声が聞こえた。
三人が声が聞こえた方に顔を向けると今回の騒ぎの中心であるフシちゃんが切歌達から少し離れた位置でジーッと彼女達を見ていた。
「もう、フシちゃん。どうしてこんなことしたのデスか?人の物を盗ったら駄目――」
先ほどまでの事がなかったかのようにこちらを見ているフシちゃんを見た切歌は腰に手を当てて、小言を言いながら近付こうと足を踏み出そうとした瞬間――。
―ツルッ!―
「――デースッ!?」
「切ちゃんっ!」
モンスターボールが踏み出した切歌の足下に転がってきて、それに気付かなかった切歌は躊躇なく踏んでしまい、勢いよくひっくり返り再び通路の床に後頭部を強打してしまった。
そして、後頭部を押さえる原因となったモンスターボールは切歌がひっくり返ったと同時に宙を舞い、綺麗な弧を描いてそのままフシちゃんの額に当たった瞬間――。
―カチッ―
「ダネッ?」
「デスッ!?」
「「えっ!」」
フシちゃんの額に当たったモンスターボールが二つに割れ、赤い光がフシちゃんの身体に降り注ぐと、その光に吸い込まれるようにフシちゃんの身体が光に包まれると次の瞬間、フシちゃんがモンスターボールの中に格納された。
―カタカタッ、カタカタッ……ポォーンッ!―
床に落ちたモンスターボールが数度横に揺れた後、捕獲が完了した証である白い光の輪が出るとボールの揺れが収まった。
――【やったー!フシギダネを捕まえたぞ!】――
――と、ゲームなら上のようなテキストが出るが、モンスターボールの事を知らない切歌達にとっては一大事であり、心配の声を上げながら先ほどの騒動を忘れてボールに吸い込まれたフシちゃんを出そうと大慌てで床に落ちてあるモンスターボールに駆け寄った。
――三人称視点、終了――
どうもクロトダンです。
今回はフシちゃんがモンスターボールに収納される話になりました。まあ、捕獲する過程がちょっとアレですが………。
ところで話は変わりますが、マックスレイドでようやく夢特性のフシギバナゲットできました!
これで夢フシギダネを孵化できる!(60連続周回辛かった……)