ホラー……が、好き、なので……ゾンビを……愛でたいと……思います   作:寿限夢

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 連続ラストォ!(ちょっと短めです)



※誤字脱字報告ありがとうございます!


ホラー少女とCIWS

 

「……っし、一丁上がりぃ!」

 

「……お疲、れ……」

 

 

 人形や赤ん坊の残骸が完全に消えた中で、紫乃とメアリーがパシンとハイタッチ。

 近くにいたゾンビたちもそれを真似して互いにハイタッチし、エントランス中にまるで、拍手のようなハイタッチの音が響いた。

 

 

「「「「「GuOOO!!」」」」」パチパチパチ-ン!

 

「……ゾンビも、お疲れ……さま……」

 

「さて、そんじゃあ戦利品は……と!」

 

 

 紫乃がゾンビたちを労っている間に、メアリーは報酬の宝箱を探す。辺りを見回すと、エントランスから二階へ続く階段――その途中の踊り場、肖像画が飾られている前に、真っ黒な宝箱がひとつ、ポツンと置かれていた。

 

 

「……露骨に怪しいな」

 

「……なんで、真っ黒……なんだろう……ね……?」

 

 

 いかにも『開けたら呪われます』と言っているような宝箱に、思わず首をかしげる紫乃とメアリー。といっても、メアリーの方は純粋に罠として訝しむのに対し、紫乃の方は呪いの品かなにかかな? というワクワクしているのだが。

 

 

「……私が、開けて……いい……?」

 

「Ah……まぁ、調べた限り罠はないからな……いいぜ」

 

『『『『『Guu……』』』』』ダイジョウブカナ……?

 

 

 ゾンビが心配してそわそわする中、紫乃が宝箱に手をかける。

 ぎぃぃ……、という音を立てて宝箱が開いていく。中身を見ようと、その場にいた全員で中を覗き込んだ。すると、

 

 

「げっ……」

 

『『『『『GUU!?』』』』』

 

 

 そこには三枚の銀のメダルと、顔に黒いヴェールかけた、喪服のようなドレスを着た人形が一体、ポツンと入っていた。

 

 

「……わぁ……♪」

 

「おいおいまた人形かよ!?」

 

「GUUU!」ソレナ!

 

 

 もう人形はお腹いっぱいと、ややげんなりするメアリーやゾンビたちとかわって、紫乃は眼をキラキラとさせながら宝箱から人形を持ち上げる。

 

 

【呪いの魔術人形】

 装飾品。

 今は亡き魔術師が生み出した呪いの人形。

 スキルスロットに魔法スキルを登録、MPを貯蓄することより、戦闘時、登録された魔法を自動で使用し迎撃する。

 ただし、登録できるものは自身のものに限る。

 

 スキルスロット:空欄

 

 

「……あ、すごい……」

 

『『『『『GUU?』』』』』マジデ?

 

 

 人形の情報を見た紫乃が、思わずポツリと呟く。

 それを聞いてゾンビが人形をガン見し、メアリーも情報を確認してみた。

 

 

「おお、ファランクス……CIWSみたいだな……」

 

『『『『『GUUU……?』』』』』』ナニソレ?

 

 

 感心するメアリーの横で、ゾンビたちが首をかしげる。

 ちなみにCIWSとは、艦船を目標とするミサイルや航空機を至近距離で迎撃する艦載兵器の総称であり、ファランクスとは、アメリカのジェネラルダイナミックス社(レイセオン社)が開発した、20mm6砲身ガトリング砲のM61バルカンと小型の補足追尾レーダーを組み合せたCIWSのことである。

 

 

「……かわいい……♪」

 

「ならそれは紫乃にやるよ」

 

「……いいの……?」

 

「ああ。その代わり、メダルは一枚もらうぜ?」

 

「……うん……ありがとう……♪」

 

 言いながらメアリーが宝箱からメダルを二枚取り、紫乃にウィンクする。これでメダルは十枚。早くも目標の枚数まで、あと半分となった。

 

 

「……♪」

 

 

 その一方で紫乃は、手に入れた人形を早速装備して、スロットに魔法をセットしMPを補充していく。

 それが終わると、人形がひとりでにふわりと浮かび上がり、紫乃の斜め前の空中で制止した。

 

 

「……わぁ……♪」

 

「なんの魔法セットしたんだ?」

 

 

 浮かび上がる人形を見ながら、メアリーが紫乃に質問する。

 

 

「……ん……【闇羽衣】……」

 

「? 攻撃スキルじゃあなくて……って、Ahそうか……あれもある意味攻撃か……」

 

 

 紫乃の持つ【闇羽衣】は、発動中、相手からの攻撃を全て無力化することができる防御スキルだ。だが、真価はそこではなく、攻撃した相手をランダムで状態異常にする、その迎撃能力にある。

 

 

「……防御を、気にしなくていい……」

 

「ある意味攻撃全振りだな」

 

 

 実際はそれどころではなく、完全なる迎撃システムの完成である。

 仮に背後から紫乃が反応出来ない速度で攻撃しても、人形が自動で迎撃し、状態異常にしてしまうのだから。

 

 

「……それじゃ……行こっか……」

 

『『『『『GU!』』』』』

 

 

 そうして、新たな装備とメダルを手にしたふたりは、意気揚々と館を後にすることにした。

 今回、ボスを倒しても魔法陣が現れなかったので、ふたりは入ってきた玄関の正面扉へと向かう。

 

 ギィィッ……

 

 そして、ふたりで扉を開き、

 

 ……バタンッ。

 

 ふたり同時に、また扉を閉めた。

 

 

『『『『『GuU?』』』』』ドシタノ?

 

 

「……なぁ、紫乃?」

 

「……なに……メアリー……?」

 

「……私たちがここ見つけたのって、森の中だよな?」

 

「……うん……」

 

「じゃあこれはなんだ!?」

 

 バンッ!

 

 

 と、大きな音をたて、メアリーが乱暴に扉を開け放つ。

 それと同時に扉から、ブワッとした熱気が顔にぶつかる。

 

 

『『『『『GU!?』』』』』

 

 

 なんだなんだとゾンビたちがヌッと扉の向こうを覗けば、そこに広がるは灼熱の溶岩地帯。

 そう、ふたりが最初に降り立った、火山の真ん中らへんであった。

 

 

「また降り直しかよ!」

 

『『『『『GUOOO!?』』』』』エーー!?

 

 

 灼熱の溶岩地帯に、メアリーとゾンビの叫びが響き渡った。

 

 

 

 





 ……か、書き留めてた分が尽きてしまったので、またしばらく書き留めです(泣)
 もっと速く書けるようになりたい……( TДT)
 まぁ、気を取り直して……
 次回は、アンケートを参考にしたサービス回です!
 その次からいよいよ、原作キャラと絡ませます!

 それと、いつも感想くださる皆さま、ありがとうございます! 励みになっております!

 これからもグダグダながら頑張ります!

 それでは、次回また!

サービス回……いる?

  • いりゅううう!!(ホラー)
  • いりゅううう!!(セクシー&ギャグ)
  • 要らぬ!!
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