間桐雁夜が呼び出したのは、殺人鬼たちであった。儀式に取り込まれたサーヴァント達はどうなってしまうのか

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文章力もなく、原作もうろ覚えなのでおかしいところがいっぱいかもしれませんが、適当に読んでください。誤字や、これちょっとおかしいと思った方は教えてください。
コメディにしてるのでキャラがブレブレかもしれません。


間桐雁夜の呼び出したバーサーカーがDBDのキラーだったら

深夜の夜の倉庫街で激しい戦闘音が響いていた。

 

セイバーとランサーの激突。

それは色んな物を引き寄せた。

 

二人を勧誘しようするライダーとそのマスター。

ライダーの呼び掛けに怒って出てきたアーチャー。

 

そして・・・

 

 

 

「問いを投げるか雑種風情が、王たるこの(おれ)に向けて!」

 

バリンと足元にある街灯が割れる。

 

「我が拝謁の栄に浴してなお、この面貌を見知らぬと申すならそんな蒙昧は生かしておく価値すらない!」

 

黄金の鎧を着たアーチャーの背後に黄金の波紋が広がる。その一つ一つから宝具としか思えない武器が出てくる。

 

「なるほど、あれでアサシンをやったのか」

 

征服王イスカンダル。そう名乗ったライダーが呟く。

鎧をまとったセイバーは自分のマスターを守り、ランサーは二つの槍を構える。

 

大量の宝具をいかに防ぐか。そう考えながら、全員の注目がアーチャーに集まっていた。

 

しかし

 

 

「殺せ」

 

その一言であるサーヴァントが動いた。

 

場は濃密な殺気で満たされ、その場にいた誰もがその発信源を探した。

すぐに見つけ、そして見抜いたのはアーチャーだった。

 

「隠れるなら殺気ぐらい隠せ、バーサーカー」

 

アーチャーの声に反応し、視線の先を見ると空気が揺らぎ人型の姿があるように見える。

すぐに鐘の音がカンカンカン、と周囲に響き姿が出てくる。

 

その姿はぼろい布包帯を身にまとった背の高い男で、右手には頭蓋骨のついた刃物を持ち、左手には同じく頭蓋骨の鐘を持っていた。そしてその男の眼は不気味に光っていた。

 

「なあ征服王。あいつには誘いをかけんのか」

 

ランサーがライダーに問いかける。

 

「誘おうにもな。あれが返事をすると思うか?」

 

ライダーが言うようにバーサーカーは何事も話さずただ突っ立っているだけだった。

ただ命令に従い、任務を遂行する機械のような奴にも見えた。

 

「やめておけライダー、奴は狂ったただの殺人鬼(キラー)だ」

 

アーチャーが注意する。いまだに波紋は向けられたままだがすぐに発射するつもりはないようだ。

 

「しかし、興がそがれた。こんな者が参加していようとは」

 

溜息交じりに、アーチャーは波紋を全てバーサーカーに向けた。

 

「せめてその散りざまで興じさせてみよ雑種」

 

いくつもある波紋から宝具が放たれた。

 

 

その瞬間、濃密な魔力がバーサーカーから放たれその魔力は黒い影となり、周りのサーヴァントを影から飲み込んでいった。

 

「何!?」

 

セイバー、ランサー、ライダー、アーチャーが躱す間もなく影に飲み込まれた。バーサーカーは最初からこれを狙っていたのだろう。

スコープ越しにのぞいていた衛宮切嗣は瞬時に動いた。

 

「舞弥、何が起こったか見えたか」

 

『見えましたが影に飲み込まれたこと以外はなにも』

 

「分かった。セイバーはすぐにやられたわけじゃなさそうだ。魔力のパスはまだつながっている」

 

『これからどうしますか』

 

「アイリがいま一人だ、すぐに護衛に行ってくれ。相手の手のうちがまだ分からない以上、他のマスターを狙っている余裕もない。城に戻る」

 

『了解』

 

通信を変え、アイリスフィールに連絡を取る。

「アイリ、大丈夫かい」

 

『切嗣!セイバーが!』

 

「分かってる。パスがつながってるからまだやられてない。アイリはすぐ舞弥と合流してくれ」

 

『ええ、城に戻ればいいの?』

 

「ああ、僕もすぐに行く」

 

通信を切り、すぐに撤退に入る。

サーヴァントも令呪もある以上、まだ負けたわけでは無い。

 

「終わってたまるか」

 

 

 

 

 

 

 

影に飲まれたセイバーが目を覚ますとそこは霧の濃い木々のある場所で、近くには発電機がある。

 

「マクミラン・エステート?」

 

初めてくる場所のはずがそんな言葉が出てきた。そして知らない間に自分の知識が増えているのがわかった。

 

「儀式だと?聖杯戦争以外に?」

 

儀式。簡単に言えば7個ある発電機の中の5個を修理し、二つあるゲートを開放し逃げる。あのバーサーカーから逃げながらだ。

 

「ばかばかしい。あんな者わが剣技で・・・」

 

セイバーはそう言って手元を見ると・・・無かった。聖剣エクスカリバーが手元になかった。

 

「ええええ!!ちょっと待ってください!わっ私の剣どこですか!」

 

草むらをかき分け探す。しかし、すぐに虚空から手元にエクスカリバーが出現した。

光を放ちながら、自分のからだが勝手に上段の構えになり

 

「えっと、どういk『エクスカリバー!!!!』ってなんで宝具勝手に撃ってるんですか!」

 

自分では無いのだ。勝手に手と口が動いてカリバっちゃったのだ。

 

冷静になろう。冷静に。賢者タイムのようにが落ち着いてきた。

体に疲労が溜まってしまった。しかし、理由は分かった。これはパークというらしい。このパークがあるから、エクスカリバー等の武器は儀式中は普段封印されているようだ。威力はかなり抑えられているが、ランサーからの傷があっても撃てたり、魔力に負担があまり掛からないのはありがたい。

 

儀式中に使える能力で4つまでサバイバーが使えるらしい。

 

今回の私のパークは

 

 

・「約束された勝利の剣」(聖剣エクスカリバー)

その直線的なビームでキラーを三秒間ひるませる。クールタイムは90秒

 

・「カリスマB」

一緒に修理するサバイバーの修理速度が25%上昇する。

 

 

・「直感A」

超常的なその直感で半径20mにある罠やトーテムが白く見える

 

・風王結界(インビジブル・エア)

走り始めたとき、暴風を起こすことで通常の2倍の速度で約3秒間走ることができる。その後疲労を発生させる。疲労は走らないでいるとゲージが回復する。

 

 

という感じだ。チートだチート!という声が聞こえたようなしないような。

まあ、生き残るために使っていこう。

 

とりあえず発電機を修理しなければ。近くの発電機で修理を始める。

 

ガサガサと足音がするまでは

 

「何!?」

 

心音はしていなかった。すると隠密系のキラーか!確かにあいつは、レイスの姿で倉庫街に来ていた!

 

「起きろエア!」

 

風王結界を使用し距離を取ろうとする。しかし、杞憂だった。

 

「待ってくれセイバー!」

 

聞いたことのある声に振り向くと、そこにいたのはランサーで彼も同じくここへ来ていたようだ。

 

「ランサーですか、あなたもこの儀式に?」

 

「ああ、儀式であると分かるならセイバーもこの状況の知識は受けているようだな。こんな所に閉じ込められ、武器も満足につかえないのでは、まともに戦うことすらできん」

 

「ええ、倉庫での決着はここを出てからということですね」

 

「ああ、そういうことになるな。しかし、セイバー不用心だぞ?この儀式は隠密が鉄則だ。あんな大声で『エクスカリバー!!!!』といいながら光を放つなんて」

 

「いやっ、あれはエクスカリバーが勝手に」

 

「とりあえず今は、時間が惜しい。発電機を修理しながらパークの構成を聞かせてくれ」

 

「ぐぅ」

 

ランサーに弄ばれたセイバーは赤面しつつ修理を続ける。

 

あれは悪くないもん。そう思いながら聖剣が無くなったときの落ち着きのなさを責める。自分は騎士王なのだから、クールに行かなければ。

 

周りを見渡し、発電機の位置を探す。ライトや後で見つけられるはずだ。

ランサーにパーク構成を聞くと

 

 

・「破魔の紅薔薇(ゲイ・ジャルグ)・必滅の黄薔薇(ゲイ・ボウ)」

その一突きでキラーをスタンさせる。キラーの固有能力が10秒間使用できなくなる。このパークは儀式中一回のみ使用できる。

 

 

・「愛の黒子」

女キラーの視界内に正面から顔を合わせるとスタンさせる。このパークは儀式中一回のみ使用できる。

 

・「騎士として」

負傷状態でなくサバイバーを助ける行動をしたとき、自分に20秒間奮起状態になる。(奮起状態はいかなる場合でも瀕死にはならないが、治療もできない)奮起状態が終わると瀕死になる。

 

・「ランサー、自害せよ」

サバイバーが残り三人の場合で自分が瀕死の時発動できる。自害することでハッチを開放し、二人まで逃げる事ができる。

 

いやなんだこれ

 

「最後の、酷すぎないですか」

 

「それは俺も思っていた。宝具や能力がパークしているのはわかるが、自害など騎士のすることではない。これを作った奴は俺を分かっていない」

 

「あなたのマスターも自分からサーヴァントを失うような事はしないでしょう」

 

「ああ、私の主は聡明なお方だ。このような事は命令しない」

 

「いいマスターに巡り会えたようですね」

 

 

最後のは置いといて一度しか使えないのもあるが十分強力だ。

あと、二人サバイバーがいるようなので、時間があれば聞いておきたいものだ。

 

丁度聞き終わる時に一つは修理し終わった。

 

「さて、後4つか。まだ遠いな」

 

「しかし、後の二人も直している途中かもしれません。合流しましょう」

 

セイバーとランサー。この二人がいるなら後のふたりもサーヴァントの可能性が高い。ならライダーとアーチャーだろう。二人ともこのような作業をするとは思えないが、ここから出るためには協力してくれると信じたい。

 

「アーチャーはかなり説得が困難なので、できればライダーと合流したいですね」

 

「そうだな」

 

そう話ながら次の発電機を探す。ここに来てから体は重く、ジャンプも木を登って偵察もできない。走りながら上を見上げて発電機のライトを見つけるのがいいだろう。

 

「む、あそこにありそうだな」

 

そう言って、ランサーが走っていく。

 

「止まってくださいランサー!」

 

突如セイバーが大声を上げた。そしてランサーの先に行き草むらをかき分ける。

 

「どっ、どうしたセイバー」

 

「見てください」

 

そう言ってセイバーは見つけたものを指をさす。

するとそこには、すでに開いたトラバサミが置いてあった。

 

「これは・・・。ではバーサーカーはトラッパーになっているという訳か」

 

「そのようですね。私は直感がありますから、かかることは無いと思いますが。ランサーは気をつけてください」

 

「忠告、感謝する。ではこの罠は解除するか?」

 

「解除すればすぐに来るでしょう。誰かがチェイスしていればいいですが、誰もけがをしていないようですし、今はいいかと」

 

罠が解除されるとトラッパーにも通知される。その場所にセイバー達がいると丸わかりになってしまうのだ。罠を放置するのも戦略の1つである。

 

そう言って罠を避けて発電機を修理する。その間まったく動きがなかった。

 

「どういうことなんでしょうか。あまりに静かすぎる」

 

「考えられるのは、誰かが遠くでチェイスしているということだろうか」

 

「アーチャーはやってなさそうなので、ライダーですかね」

 

「・・・アーチャーは嫌いか?」

 

「私の直感で嫌な予感がしているのもありますが、ああいう人の言うことを無視したり、聞き入れない人は嫌いですね」

 

セイバーはそこから変なテンションになっていった。

 

「女だからって何ですか!こっちだって好きであなたのサーヴァントになったわけでもないですよ!アイリスフィールがいるから私も抑えてはいますが、あなた一人でしたらこうですよ!こう!」

 

そう言って明らかに宝具をアーチャーでなく、マスターに向けて放つイメトレをしているセイバーを見て、あっセイバーの後ろにいた女性絶対マスターじゃねえと思うランサーであった。

 

なんか怒り始めたセイバーをなだめながらランサーは次の発電機を目指す。

三台目の発電機に向かう途中、知った後姿がうずくまっているのを見つけた。

 

 

「ライダー!」

 

二人で走ってそばに駆け寄る。話の途中で一人負傷していたことに今気が付いた。

今までの間頑張ってチェイスしていたのだろう。セイバーは冷静でなかった自分を責めた。

 

「ライダー今治療します」

 

「おお。セイバーにランサーではないか。どうかしたのか?」

 

普通に立った。血が出ているわけでも疲労しているわけでもなさそうだ。

 

「いえ、うずくまっていたので治療か罠を解除してあげようと思ったのですが」

「無事なようだな」

「ふむ、罠ということはトラッパーなわけか」

 

元気に返事を返すライダーを見て二人に疑問が残った。

 

あれ今トラッパー誰追いかけてるの?

 

罠は仕掛けてあったからやる気はもちろんあって一人負傷させている。発電機を修理すればトラッパーも気がつくので近くに来るはずである。しかし、心音はしていない。つまり遠くにいて最初から今まで誰かを追いかけているのだ。

 

「ではアーチャーがチェイスをしているということじゃないですか!」

 

「そうみたいだな。あの性格でよく参加する気になったものだ」

 

「まあ確かに、あれじゃあ発電機をちまちま直すのは性に合わなそうだ」

 

謎が解けたところで、じゃあ発電機を直そうと移動しようとしたら

 

「ちょっと待ってくれ。あと少しでいい」

 

「ライダーどうかしたのか」

 

そう言ってまたライダーは背を向けて座りこんだ。そうかと思えばすぐにこちらを向いた。

医療キットを持って。アイテムが入っていたであろうチェストがライダーの後ろにあったようだ。

 

「なるほど、そこにチェストがあったんですね。回復するのに助かります」

 

「しかもレアだ。なかなか使えるぞ」

 

「運がいいな。なかなか出ないだろう」

 

「いやこれがな、パークとやらでいいものが出やすくなっとるらしい」

 

「便利ですね。他のパークも修理しながら教えてください」

 

またセイバーたちが移動しようとすると、医療キットを渡してきた。

 

「くれるんですか?」

 

「ああ、他にもチェストを開けてあるから取ってくる」

 

「そうですか・・・あれ」

 

考えたらセイバーとランサーで発電機を直している時間、ライダーは何をしていたんだろうか。そして、さっき見つけたとき何をしていたか。

 

「ライダー、あなたは儀式が始まってから今まで、何してました?」

 

ランサーも気づいたようだ。

 

「何って、チェストをあさっていたに決まっておろう」

 

「ずっとですか?」

 

「おうよ。まだ調べてないところもあるが3個は開けたぞ」

 

「いや発電機を修理してくだいよ」

 

「一人でも一つは修理できる時間はあったな」

 

脱力したようにセイバーとランサーはうなだれ、気にせずライダーはガハハと笑っていた。

気を取り直しセイバーとランサーは発電機を、ライダーはチェストを探しながらお互いのパークを教え合った。

 

ライダーのパークは、

 

・「遥かなる蹂躙制覇(ヴィア・エクスプグナティオ)」

神威の車輪を呼び出し空をかける。マップの端まで直線的に移動する。雷をまとうので、サバイバー、キラーがその直線上にいるとスタンする。使用後、疲労状態になる。疲労は走らないでいるとゲージが回復する。

 

・「王の軍勢(アイオニオン・ヘタイロイ)」

発電機の周辺に可能な限り部下を召喚し、直すまで修理する。一台修理するまで効果は続き、キラーに攻撃されると消滅する。このパークは儀式中一回しか使えない。

 

・「カリスマA」

一緒に修理するサバイバーの修理速度が35%上昇する。

 

・「征服王イスカンダル」

チェストの数が3個増え、開ける時間が50%減少。出てくるアイテムのレア度が高くなる。

 

物凄く強い。比較的普通なカリスマでもランクが高くセイバーより上だ。

セイバーはうなだれ膝をついた。

 

「なんで私はカリスマがBなんだ」

 

「いや、セイバーもあの騎士王なら円卓を従えていたじゃないか。きっとBより高いさ」

 

「そうですよね。私頑張ってましたし、皆から敬われてましたよね」

 

「円卓つったら、不貞だの裏切りだn」

 

「黙っておけライダー!今セイバーに戦闘不能になられては困る!」

 

「おっおう」

 

怒るランサーに、さすがにライダーも口をつぐんだ。

円卓もなんやかんやで皆騎士王大好きだもんね。

 

とそこで丁度三台目の発電機が見つかり、ライダーは結局チェストを探しに行ってしまった。いなかった方がセイバーも精神的に安定するので、まあ良しとしよう。

 

「セイバー、アーチャーがいつ倒れるかも分からん。急ごう」

 

「ええ、しっかりしなければ」

 

なんとか持ち直したセイバーを見て、あのアーチャーとも会ったらと思うと胃が痛くなるランサーであった。

 

三台目も無事につき、四台目へ向かう。ライダーにもそろそろ修理してほしいが、いつになるやら。

今までつけてきた発電機を思い返したところで気づいた。

 

「結構残りの発電機の場所が固まってしまいましたね」

 

今までに直してきたのは南方向、つまり北方向に治っていない発電機が残っている。北にある、残り4台中2つを直さなければならない。

 

「次はチェイスをしている近くの発電機をつけておきたいな」

 

「となると、まだ行っていない建物付近だな」

 

二人でまた移動していく。トラッパーに見つかればアーチャーとチェイスを交代してもよいかもしれない。

 

見晴らしのいいところに出たのでしゃがみながら進む。すると少しずつ心音がしてきた。どうやらここでチェイスをしていたようだ。建物かチェイスのできる壁や窓枠のある所にいそうだ。

 

「建物の中にも発電機がありそうですね」

 

「その可能性は高いな。しかし、アーチャーも負傷してから長いこと経つ。そろそろやられるかもしれん」

 

「ではせめてトラッパーの注意をひいてみましょう」

 

そう言って、心音の方へ向かっていく。視界を遮る壁の密集しているところを覗くと奴はいた。

 

大きく口の裂けた白いマスクの、オーバーオールを着た男が右手に大きな鉈を持ち罠を仕掛けている。

付近には罠がいくつかあり、開いている。セイバーは一つ罠を閉じることで注意を引こうとし、ランサーはトラッパーの目の前を横切り既についている発電機の方へ引っ張ろうとする。

 

しかし、トラッパーは動じなかった。セイバーの閉じた罠を回収し持っていく。ランサーを追いかけていくこともなかった。そのまま何処かへ走って行った。

 

「どういうこと何でしょう?」

 

「余程アーチャーにご執心とみえる。発電機3個分逃げているわけだからな」

 

「意固地になっているということですか」

 

トラッパーの注意を引くことが出来なかったので、発電機を修理しにいく。建物の中に入って行くと、発電機そして金色の鎧を着たアーチャーがいた。負傷したままだ。

 

「アーチャー」

 

セイバーが呼び掛けてみたが振り向かなかった。ランサーと顔を見合せ、また呼び掛けた。

 

「アーチャー、治療h『バーン!!』すみません!話しかけてしまって」

 

どうやら修理中のスキルチェックをミスしてしまい、爆発させてしまったようだ。しかし、怒った様子はない。アーチャーなら、黙れ雑種が!とでも言いそうだが。

 

「あのアーチャー?」

 

話しかけても返事がn「バーン!!」

 

「むっ、セイバーとランサーではないか」

 

「アーチャー、一体今何を?」

 

「いやなに、奴が我のチェイステクニックに負けて罠を仕掛けに行ったのでな。こうやって『バーン!!』居場所を知らせておるのだ」

 

なんでこの王達はこんなに自分勝手なんだと怒りたくなるが、アーチャーはチェイスをしていたので責められない。

 

「なぁ、せめて治療はしないのか」

 

「たわけ!デッドハードが使えなくなるではないか。それに後少しという所で旋回し、華麗に避けるのが良いではないか」

 

・デッドハード

負傷状態時に使用できる。前方に素早くダッシュし、その間攻撃をは受けない。使用後疲労状態になる。走っている間は疲労は回復しない。

 

とチェイスをしたがるアーチャーに、もう放っておこうかとなるも、一応情報共有をしておいた。

 

アーチャーのパークは

 

・王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)

貯蔵している全てのパークを使用できる。クールタイムは40秒

 

・天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)

儀式を強制終了させる。発動に10秒かかり、負傷していると発動できない。

 

・単独行動A

周囲20mに他のサバイバーがいない場合、チェイス中のアクションが15%素早くなる

 

・カリスマA+

一緒に修理するサバイバーの修理速度が35%上昇する。スキルチェックのグレイトの幅が20%増える

 

 

「カリスマとはいったい。なんでこんな横暴な人達に・・・」

 

「大丈夫だセイバー。私のパークもおかしいのだから」

 

「ハハハハハ!!なんだ貴様らのパークは。なかなかに愉快だな」

 

「いえ、あなたのパークが異常なだけです。というか、さっさとこの儀式終わらせてください!」

 

「断る!!」

 

「やはりか」

 

「たった二撃で瀕死になり、負ければ即死とは。スリルのあるいいゲームだ」

 

もうやだこのひとたち。

 

そう二人が思っていると心音が大きくなってきた。奴が来たのだ。

 

「ようやくお出ましか。雑種共我のチェイステクに見惚れるがいい!」

 

アーチャーが我先に走って行くと、反対の建物の影からトラッパーは飛び出してくる。一直線にこちらへ走ってくるようだ。

 

「ひとまず散るぞ!セイバー」

 

トラッパーがこちらを狙わない理由もないので、二人は左右に散らばる。

 

 

問題は誰を狙うかだったが、トラッパーはそのままアーチャーを追って通りすぎてしまった。

 

「眼中にないということか」

 

「別にいいでしょう。逃げることが私達の勝利なのですから。あんな人達放っておきましょう」

 

トラッパーが通りすぎていった後、合流してアーチャーのまったく進んでない発電機を回す苦労人のセイバーとランサーだった。

 

 

 

所変わって追いかけられているアーチャーは、

 

 

「どうした?その仮面をかぶっているから攻撃が当たらんのではないか?そんな貴様にらっきょうマスクという名をつけてやろう。王からのプレゼントだ。光栄に思うがいい。フハハハハ!!」

 

また無駄に煽っていた。(煽りはやめよう!)

アーチャーはトラッパーが右へ鉈を振れば左に、左に振れば右へと旋回し華麗に回避していた。

 

「そんなに振りたいなら鍬でも持って畑でも耕す方が良いのではないか?エンティティとやらも喜ぶだろう!」

 

煽りながらも息切れせず、板や窓枠の方に走ってさらに時間を稼ぐ(本人はそのつもりはない)

後ろを見ながらキラーとの距離を測り、窓枠を超えるか旋回するか瞬時に判断する。今回は近そうなので、窓に入ると見せかけ方向転換し、ギリギリで攻撃をかわす。それでもまだ距離は遠くはない。すぐに板の所に行く。しかし、嫌な予感がアーチャーによぎる。すぐに王の財宝でデッドハードを使用する。

 

「ふん、やはりな」

 

デッドハードで通り抜けた足元には開いたトラバサミがあり、あのまま走っていれば板を倒す前にかかっていただろう。しかし、通り抜ければ逆転する。トラッパーも自分のトラバサミにかかるので、トラバサミを挟みアーチャーとトラッパーは対峙する。

 

「どうだ?自分の策が見破られた気分は。最初の儀式だからと言って定石を知らぬとでも思ったか」

 

そう言いながらアーチャーはトラッパーの前で屈伸を連打している。(煽りはやめy)

 

このままじっとしているわけにもいかないトラッパーは、板にある罠を回収しチェイスを再開しようとするが

 

「貴様はよほどの阿呆のようだな」

 

「!?グォォ」

 

その隙を見逃さずトラッパーの頭に板をぶつけスタンさせ、アーチャーは逃げていく。

トラッパーはうめき声を上げながらスタンが治るとを破壊し、脇目もふらず追いかけていく。

 

アーチャーもここまで煽っているが正直厳しかった。パークでなんとか逃げれているが、キラーの側に「渇望」という能力が標準でついている。キラーはサバイバーを追い続けていると足の速さが増していくのだ。すでに最大の速さになっているだろう。

 

「チェイスを続けるには・・・」

 

アーチャーはいまだ疲労状態であり、チェイスのためのパークはほぼ死んでいる。ここからいったん撒くことで「渇望」はリセットされトラッパーの足は遅くなるだろう。となれば隠れるか、そこらにあるロッカーでやり過ごすか。

 

その逡巡があだとなった。

トラッパーが板を壊している隙に遠くへ逃げたと思わせ、実は近くにいるという作戦のため察知されないよう窓枠を静かに越えていたアーチャーの足もとにトラバサミがあったのだ。

 

「ちぃ!」

 

足を挟まれたアーチャーは逃げ出そうともがく。トラッパーが何らかのアドオン(固有能力を強化するアイテム)をつけていなければ、すぐに抜け出し瀕死にはならず逃げられる。しかし、近くにトラッパーがいて罠にかかったことが察知されたのはすでに絶望的だった。

 

音を聞きつけたトラッパーがすぐに鉈を振りかぶる。まだ抜け出せていないアーチャーに避ける術はなかった。

 

「貴様ぁぁぁ!!!」

 

攻撃を受け瀕死になったアーチャーは倒れ伏し、トラッパーに担がれる。

 

「雑種が!我を下ろせ!」

 

長いこともがくことができればすぐに逃げれるが、フックが近く、すぐに掛けられてしまった。アーチャーの左肩にフックの先が突き刺さり固定された。そして動けないアーチャーをトラッパーは鉈で殴りまくる。(ケバブは実際にやると通報されかねないからやめよう!)

 

「ぐぁっ!ぐふっ!ぐぉっ!おのれぇぇぇぇ!」

 

切りつけたしても儀式的には何も意味はない、ただの憂さ晴らしである。

気が済んだのかトラッパーは他の生存者たちを捕まえにいった。

 

フックにつられた場合、4%に賭けて自分で脱出するか、他の生存者に助けに来てもらうしかない。血のゲージが半分過ぎる前に助かれば、後1回吊られても即死はしない。しかし、自力脱出とゲージが半分過ぎてからだと次吊られると即死だ。

 

気づけば発電機が後1つになっている。あの3人が助けに来るかは微妙なところだ。ここでアーチャーが死ねば聖杯戦争で一番の力を持つサーヴァントと遠坂家が脱落する。正体が分かっていないのはキャスターだけ。セイバーたちに匹敵するサーヴァントがキャスターで召喚される可能性は低い。

 

「こんなところでぇぇぇ!」

 

アーチャーは終わることを許せるはずがなかった。4%に賭けて自力脱出を試みる。フックをつかみ体を引き抜こうとする。しかし、1回、2回、3回試みたが外れずフックから新たな杭が現れ、体を貫こうとしてくる。咄嗟に杭をつかみへし折るか避けようとしたが力が足らず耐えるしかない。

 

「ぐぅぅぅぅぅ!」

 

こうなれば助けが来るまで耐えるか、力尽きるかだ。血のゲージがそれを示すかのように減っていく。それでもアーチャーは耐え続ける。無様な姿でしかも聖杯戦争で初めの脱落者等になるわけにはいかなかった。

 

 

「まったくじっとしていれば良かったものを」

 

そんな声が下から聞こえてきた。視線を下に移すと

 

そこにはランサーがいた。

ランサーはアーチャーをフックから降ろすと

 

「行くぞアーチャー」

 

「なっ、我に情けでもかけたつもりか!」

 

「いや、発電機を4つもアーチャーのおかげで直せたといっても過言ではないからな。恩を返したつもりだ。別に情けをかけたわけではない」

 

そう言ってランサーは駆けていく。アーチャーもそれについていくしかなかった。

 

「今セイバーがトラッパーを引きつけている。ライダーにも協力を頼んだからすぐに5台目の発電機もつくはずだ」

 

話をしていると丁度光の柱が立っているのが見える。宝具を使っているようだ。

 

「セイバーもパークが尽きたころ合いかもしれん。俺は助けに行く。アーチャーはゲート前で待機していてくれ」

 

「我がそれに従うと思うのか?」

 

「しないのならそれでも構わん。俺はセイバーを救いに行くのは変わらんからな」

 

そう言ってランサーは光の方へ走っていった。

残されたアーチャーは悩んでいた。言う通りにするのは癪だ。しかし、助けてもらわなければすでに死んでいただろう。どう判断するか・・・

 

「ふん、所詮児戯だ。本気になる方がふざけているか」

 

丁度5台目の発電機がつき、ゲートが通電した。二つあるゲートを開けてどちらかから脱出できれば生存者の勝利だ。言う通りにゲートに向かい開けに行く。

 

ゲートを開けると負傷したセイバーがやってきた。

 

「アーチャー開けてくれたのですね」

 

「勘違いするな、我が脱出するためだ」

 

「ええ、それでも構いません。ありがとうございます」

 

ふんっ、とアーチャーがそっぽを向きセイバーは微笑んでいる。お互いを治療し合い和やかな雰囲気になっていると、心音が近づいてきた。

 

「どうやら近くまで来たようです。ランサーはパークの奮起が切れて担がれたようですが、ゲートが近いので何とかなるかもしれません」

 

「では俺も行こう」

 

「アーチャー?」

 

「何、トラッパーにも借りを返さねばな」

 

そう言って二人とも完全に回復すると、助けに二人は走っていく。

 

ランサーが吊られたフックに近づくと心音も大きくなってくる。不思議に思い、のぞいてみるとフックの前にトラッパーが突っ立って動かない。

 

「なるほどキャンプか」

 

「一人は連れていくつもりですね」

 

キャンプとは負傷者のつられているフックの前に立ち、他のプレイヤーが助けに来るのを狩る、あまりマナーの良くない立ち回りだ。

 

「かなり危険ですね」

 

どう助けるか迷っている時、後ろから声がかかる。

 

「おう、セイバーにアーチャー。良い策があるんだが聞いてみないか?」

 

ライダーがやってきた。

 

 

 

トラッパーがフックの前で動かないでいると、横から声がかかる。

 

「おお、そこにいるのはらっきょうマスクではないか!どうしたそんなところで何を突っ立っておるのだ?」

 

アーチャーがある程度距離を取って煽る。トラッパーは動かない。

 

「そんな所にいては我は捕まらんぞ?もしや一度捕まえたぐらいで勝ったつもりとはおめでたい頭をしているようだ」

 

まだ動かない。

 

「ふむ、おかしいな。この儀式はエンティティとやらに捧げる生贄が必要なはずだが。どうやらお前のせいで一人しか生贄にならんらしいな。三人も逃すとはエンティティも大変だな。役立たずがいると」

 

「・・・!!」

 

猛烈な勢いでトラッパーが突進してくる。このままアーチャーが走り出しても追いつく速度で一目散に走っていく。その時

 

「ライダー!」

 

「あい、分かった!」

 

アーチャーの後ろから、雷をまとう二頭の牛を繋いだ戦車の上に立ったライダーが姿を現しトラッパーに向かっていく。

 

「アララララーイ!」

 

地面を焦がし雷のごとき速さで突き進む遥かなる蹂躙制覇はキラーを数秒スタンさせる。その隙にセイバーがランサーを救いゲートへ駆けていく。

 

「すまない。助かった」

 

「いえ、私も助けてもらいましたので」

 

「そんな事気にするな」

 

「我は奴に借りを返しただけだ」

 

既にゲートについた。後は走り抜けるだけだ。

トラッパーも追いかけてきているが、追いつける距離ではない。

 

「では脱出といきますか」

 

「出た後は敵同士だな」

 

「なかなか良い連携だったのだがな。もし心変わりしたなら余の」

 

「「「無理」」」

 

「・・・そうかぁ」

 

「我はもういくぞ」

 

しょんぼりとしたライダーを置いて、アーチャーは出ていった。

 

「じゃあ余も先に」

 

それを追ってライダーも出ていく。

心音がかなり近くなったので、残された二人がトラッパーを見るとゲートの扉の所に立ちつくし、こちらを見ていた。

 

「思ったのですが」

 

「どうしたセイバー」

 

「今回一番酷い目にあったのは、トラッパーでしたね」

 

ランサーが思い返すとかなりフルボッコにされていて、結局一人も仕留められなかったのだ。

 

「まぁ、そうだな・・・」

 

覆面の隠された顔から悲しげな雰囲気を感じとった二人は、普通に脱出していった。

 

 

 

 

セイバーが気づいた時には既に倉庫街に戻っていた。

他の三人も既に気がついている様子で、今はトラッパーの様子をうかがっていた。しかし、トラッパーも意気消沈しているようで動く気配もない。

 

「今宵の余興としては、まあまあだ」

 

アーチャーが街灯の上から見下ろしたまま話す。

 

「次に会う時は貴様ら中での生き残った者と戦うか・・・、また余興がある時ぐらいだろう」

 

そう言ってアーチャーは去っていった。

 

「なんだ、アーチャーの奴もまたと言うとはな」

 

「もということはお前もか」

 

「おうとも、まだチェイスもやっておらんに、これで終わりはないだろう。次は蹂躙してやろう」

 

「いや発電機は回してください」

 

どうやらアーチャーもライダーも一味違いすぎる今回の聖杯戦争に期待してしまっているようだ。

 

「トラッパーは次はいつやりたい?」

 

ライダーが問いかけるも、トラッパーはこちらをちらっと見ただけで、レイスの姿になり鐘を鳴らして去っていってしまった。

 

「返事がないな」

 

「いやクラスがバーサーカーですから」

 

「まあ無理だな」

 

「・・・さて、私たちはどうしましょうか」

 

「そうだな坊主のこともあるし戻らねばな」

 

「私もマスターが心配しているやもしれん」

 

「私はアイリスフィールが心配です」

 

「ではまた会おう!」

 

「今度は横槍しないように」

 

「ああ、次は真剣勝負だ」

 

 

二人も帰ったので解散ムードになった3人はバラバラにマスターたちの元へと帰るのであった。

 

 

 

 

 

・バーサーカー陣営

 

間桐家の一室で間桐雁夜がバーサーカーから報告を受けていた。

 

「え、結局収穫ゼロ?」

 

質問攻めでバーサーカーがコクンとうなずく。

 

「宝具使ったのに?」

 

バーサーカーはお恥ずかしながらというように頭に手を置く。

 

「えぇぇぇぇぇぇ」

 

雁夜は力尽きたように倒れた。

 

「どれだけ魔力を消費したと思ってるんだ!?虫いだがっだんだそぉ!」

 

そう言い残し雁夜は気絶し、バーサーカーは申し訳なく介抱するのであった。

 

 

 

 

・ランサー陣営

 

工房と化しているホテルで三人が会話していた。

 

「よく戻ったランサー」

 

ケイネスが労りの言葉をかける。その後ろでソラウも話を聞いていた。

 

「はっ」

 

ランサーは跪きながら報告していたのだ。

 

「しかし、固有結界でこちらは逃げるしか手立てがないとは恐ろしい宝具だな」

 

「ええ、しかし無事に戻ってこれるのは流石ですねランサー」

 

「ありがたきお言葉」

 

ソラウの熱っぽい視線を躱しながら、返事を返す。その態度でまたケイネスは苛ついており、

 

「次からは、巻き込まれるような不覚はとらないでくれたまえ」

 

「Yes, my load.」

 

そう言い切ったランサーの胸のうちには一つだけ心残りがあった。

 

(結局自害って何?)

 

分かるのはずいぶん先になりそうだ。

 

 

 

 

・ライダー陣営

 

マッケンジー夫妻の家の二階で防音の魔術をかけた中で二人は話していた。

 

「おいいぃぃぃ!マスター置いてどこいってたんだよー!しっ死ぬかと思ったんだぞぉ!」

 

どうやらウェイバーはあれから一人でびくびくしながら帰ったらしい。

 

「そりゃあすまんかったが、まあ生きてるではないか。結果オーライという奴だ」

 

「どこがAll rightだよ!何もよくないよぉ!」

 

「そうめそめそするな。坊主がそこで死なんかったというのだから運は持っておる。豪運だ。余の豪運と坊主の豪運。きっと聖杯を勝ち取ることだって可能だ。そうは思えんか?」

 

「そんな運だけじゃ勝てるわけないだろー!」

 

「しかし、今回のことでゲームとやらに俄然興味がわいてきた。坊主明日から買いあさるぞ」

 

「僕の話を聞けぇぇぇぇぇ!」

 

言い争いの終わらない二人だった。

 

 

 

 

・セイバー陣営

 

冬木の地に唯一ある城、その食堂でセイバーは

 

「パクパクあむあむズズズ」

 

ひたすら暴飲暴食していた。切嗣がアイリスフィールに問いかける。

 

「アイリ、何かなあれは」

 

「さぁ?」

 

「一応情報は教えてもらったが、何も原因が思いつかない」

 

「まあセイバーの願いなんだからいいじゃない。今まで何かしたいって言われたことないもの。欲があった方が好感持てるんじゃない?」

 

「そうなのかな」

 

そう言ってセイバーの方を見ると

 

「舞弥、次はカレーライスをお願いします。福神漬けではなくらっきょうを乗せてください」

 

こんなのが本当に王様だったのか?とやけ食いでストレス発散するセイバーをみて困惑する切嗣だった。

 

 

 

 

 

・アーチャー陣営

 

遠坂時臣は迷っていた。アーチャーが戻ってくるがいなや、

 

「TVゲームというものをすぐに買ってこい。時臣一人だけでだ。綺礼に相談するのもなしだ」

 

そういわれたのだ。あの英雄王から言われたのだ。生半可なものではダメだ。

 

ゲームショップまでたどり着く。閉店間際だがまだ買えるはずだ。入って中を見る。ゲーム本体、ソフトがずらりと並んでいる。まるでどれがいいかが分からない。

 

くっ、王と連絡をとるか?しかし王は一人でという条件をつけられた。ならばこの時臣、機械が苦手という弱点を克服して見せよう!

 

店内の配置から一番目に入るのはスーパーファ○コンやゲーム○ーイ。この有名そうなものを選ぶべきか。価格は3万にも満たない!?こんな大衆向けに安くされた物を王に渡すなどあってならない!ならば!

 

すぐに店員のいるカウンターに行き、時臣は大声で言った。

 

「一番高いゲーム本体とゲームソフトが欲しい!」

 

 

 

目的の物が買えた時臣は自信満々ではないにしろ、期待を裏切るものではないと考える。王はTVゲーム、そしてすぐに買えるものという条件をおっしゃった。ならこのPCエンジ○Duoという6万もするゲーム本体が一番適切であるはずだ。

 

そう思ってアーチャーに渡した時臣だったが、

 

「フハハハハハハハ!!時臣ぃ、高い物なら良いと思ったのが丸見えだな。高すぎれば民衆は手に取らん。そうなれば売り上げも下がり、ソフトを開発する会社も減るというものだ」

 

「申し訳ありません、次こそはご希望の物を必ず!」

 

「まあよい、面白いゲームがないわけでは無いだろう。後で試すとしよう。今は財宝の中のスーパーファミ○ンで良い。綺礼も呼んで来い」

 

「はっ、すぐに」

 

そしてすぐに綺礼を呼び出し、マ○オカート等に付き合わされたのだった。

 

 

・・・えっバビロンの中にスーパー○ァミコン!?

そう思った時臣と綺礼だった。

 

 

 

 

 

 




分かりにくい場合も訂正は頑張ります。

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