完結までまだまだ続きますが、最後までお付き合いいただけると幸いです。
今回はオリ設定満載。
ちなみにいい機会なので。→筆者はヴィジランテやそこらへんは全く読んでないので、そこら辺の設定(があるのかは知らんがそういうの)は丸無視。まあ、今回の話にヴィジランテ等で出てくる設定が関係があるかどうかはわからんが、一応。
オリ設定、ついてけない人がいたらすまん。ついてこれるよ、って人はありがとう。これからもよろしく。
平和の象徴オールマイトはネットの奥深くで掘り下げられていた。
まあ、といっても、
個性についてと現在のヒョロヒョロ姿についてとオールフォーワン何某との確執についての3つのことしか載っていなかったが、この3つだけでも衝撃はすごい。
あ、ちなみに先程からオールマイトに関連してよく出てくるオールフォーワンとは、裏社会を支配する究極"悪"らしく、超常黎明期に大活躍したそうだ。ん?でもここには6年前にオールマイトと戦ったってあるけどなんでまだ生きてんの?謎。まあどっかにガゼネタが混じっていると考えるのが妥当…かな?どうだろう。
しかしオールマイトのセットか…。わざわざ売るということは先に述べた3点以外の情報も盛り沢山なのだろうが(商品説明にもそのようなことが書いてある)、なんだかとても胡散臭い。なんなんだ?政府関係者による罠か?実に不可解だ。
「あーー……どうしよう」
更なる情報を求めて動かそうとした指が止まる。うーん。どうしようかな。それ以上のことを調べたいんだけど、これ以上の情報となるともっと奥の方に潜らなければならず、そこまでの危険地帯に足を踏み入れるとなると、今の僕は危ない。力不足だ。
セキュリティを突破されて特定されたりハッキングされたりする可能性がバンと跳ね上がる。正直とてつもなく続きを調べたい気持ちはあるが、自分の身を危険に晒してまでやる意味があるかというと、ない。
好奇心は猫を殺す。深淵をのぞく時深淵もまたこちらを覗いているのだ。
うん。ありがたい格言だ。引き際を見誤ってはいけないし、今は一旦ここまでにしておこう。今はね。
僕はそう結論づけてダークウェブへのアクセスを中止したあと、パソコンを閉じた。
と、引き際を見極めることが出来たと思っていたが、実は出来ていなかったのだと僕が悟るのは、それから少しあとの話。
***
オールマイト変身事件から3ヶ月が経った。
この3ヶ月で特別なことはそんなになかったが、まあ気になることはいくつかある。
例えば緑谷。
ノートを燃やされた上に自殺教唆までされてさぞ意気消沈しているかと思いきやそんなことはなく、それどころか逆に謎のやる気に満ち溢れて勉強に打ち込んでいる。何があった?
謎の行動はそれだけじゃない。この前緑谷のクラスとの合同授業があったのだが、そこで彼は何を血迷ったのか勉強をしながら反対の手でハンドグリップをにぎにぎしていて、握る度にギッギッと鈍い音が教室に響いてかなり迷惑だった。
マジでなにしてんのお前?まさか雄英の実技対策?
例えば爆豪。
ヘドロ事件以来やけに大人しい。今までみたいに緑谷にところ構わず突っかかるということがなくなった。
おおかた緑谷に助けられた?ことが原因だろうがそれにしても大人しくなりすぎだ。例の合同授業のときも、響き渡る緑谷のハンドグリップの音に舌打ちをして不快感を示してはいたもののそれだけだった。
てっきり爆豪が怒鳴りつけるものと思って、爆豪に任そうと考えていたがそんな気配は全くなかったので、仕方なく僕が緑谷に注意をし更に授業後にハンドグリップに油を差すよう助言した。
この3ヶ月での変化はそんなとこかな。それ以外は目につく変化は特にない。普通だ。
というか僕自身、雄英を受けるということで流石に勉強しなければならず、ひたすら受験勉強に打ち込んでいるため、周囲の観察をしたり余計なことを考えたりする暇がないしね。
自分が何もしなければ何も起こらない。当たり前だけれども。
と思っていたのだが、時にはその《何か》が向こうからやってくることもあるし、それには過去の自分の行いが影響していることもあり、僕はその事実をその日身をもって知った。
「速坂くん。校長先生が呼んでいるので至急校長室へ行ってください」
授業中やってきた先生から突然そう呼び出された僕は校長室に赴き、予期せぬ出会いをすることになる。
「き、君は一体何をしたんだ……!!」
校長室に入ると、なぜか酷く青ざめた顔をした校長に詰め寄られた。は?何が?何もしてないんだけど。
嘘偽りなくここ最近は参考書と睨めっこ+合気道の教室での特訓くらいしかしていない僕には、そんなことを言われる心当たりは全くなかった。何言ってんだ?
あ、ちなみにこの時代の合気道教室というのは昔のようにただ合気道を教えるだけではなく、その子その子の個性の使い方やその個性と体術の組み合わせ方なども合わせて総合的に指導してくれる。
なので雄英の実技対策にはもってこいなのだ。
まあそれはいいとして……、
「いや何もしてないんですけど。……え?何なんですか?」
「本当に心当たりは無いのかね?」
「ありませんよ。最近勉強しかしてないし……本当になんなんですか?ご用件は?」
執拗に念を押してくる校長に少し不安になった。なんなんだ?本当になんの心当たりもない。僕は何もしてないしずっと大人しくしていたと思うんだけど……、何その顔。なんとなく震えてるし、本当になんなんだ?
何かを言いかけて口を閉じた校長にだんだんイライラしてきた僕は再び何の用なのかを、やや強い口調で聞いた。
すると校長は長いため息をついたあと、自分を落ち着けるように深呼吸して、
「とにかく何を言われても私は一切関係ないということを伝えてくれ」
「……いや誰に?」
自己保身しか頭にない発言をかましたあと、顔をしかめた僕に対して彼は校長室の奥の応接室へと続く扉を指し示した。
え?
「君にお客さんだ。くれぐれも失礼のないように」
**
「初めまして、速坂統也くん。急に呼び出してしまい申し訳ありません」
落ち着きなく身動ぎする校長に見送られて、ガチャリと応接室の扉を開け中に入った僕に、穏やかな声がかけられた。
目を上げると、中の大きなソファーにスーツを着た男が1人座っていて、彼の後ろにはスーツの男が1人女が2人立っていた。
僕に声をかけてきた、おそらく立場が1番上であろうその男はにこにこと静かに微笑みながら僕のことを見つめているが、穏やかな笑顔に反してその瞳は異様に鋭く、立ち居振る舞いにも全く隙がなかった。
それは後ろの男女も同じである。というかソファーの後ろに立っている彼らは完全なる無表情でじっとこちらを見つめてきていて、なかなか威圧感が凄かった。
そして4人ともやけにがっちりとした、引き締まった体をしていて、リーダーの男もなかなかのものだが、それ以上に後ろに立っている男が筋骨隆々ですごい。
なんとも迫力満点な4人組だが、もちろん僕にはこんな裏社会にでもいそうな怖さを持つ方々との繋がりは皆無だし、この人たちに会ったことも1度もない。え、誰?
というかわざわざ学校に来て僕を呼び出して何の用だ?校長が通したということは正式な身分を持った人間だろうけど、あの校長の怯えよう……
僕は閉じたドアの前から動かずに警戒を強め、慎重に言葉を返す。
「失礼ですが、どちら様でしょうか」
リーダーの男は、警戒する僕を射るような目付きで観察しながら、ゆっくりとソファーから立ち上がった。想像よりも背が高い。
鈍く光るその灰色の瞳に威圧感とともに見つめられると、まるで自分の全てを暴かれたような心許ない気持ちになる。何者だ、この男。フローリングの上を革靴で歩いているのにも拘わらず全く音がしない。
身のこなしがどことなく合気道の師範に似ていた。
滑るように一瞬で僕の目の前まで来た彼は数歩分の距離を残して立ち止まると、やけに丁寧に一礼した。
「申し訳ありません。その質問にお答えする前に失礼ですが、少し工夫をさせていただきます」
「工夫?」
「ええ。
「はっ」
リーダーの男が合図すると、ソファーの後ろに立っていた女のうちの1人が短く返事をして前に進み出る。
そして、
「範囲はこの応接室を指定します」
と、彼女が言った瞬間ぞわっと産毛が逆立つような危機感を感じた僕は、咄嗟に個性でスピードを強化して身を翻した。ヤバい。なんだか知らないがヤバい気がする。三十六計逃げるに如かず。
話なんてどうでもいい。コイツらが何をする気なのか分からないが、僕の知ったことではない。本能が危険を訴えている今、さっさと逃げるが勝ちであ……
「まだお話は終わっていませんよ」
「っ!!?」
逃げようと振り返ったら目の前にリーダーの男が笑顔で立っていた。
は?
ドアの前、ドアと僕の僅かな距離の間に忽然と現れたリーダーの男は全くの自然体で、それが逆に恐ろしい。
「少し大人しくしていてください」
笑いを含んだ声がしたかと思うと、とん、と体に軽い衝撃を感じると同時に一気に全身から力が抜け、僕は目を見開いたまま床に崩れ落ちる。
「それでは、空間展開」
女の無機質な声が響き、彼女の手からパァァッ!と真っ白な光が放たれたる。僕はなすすべもなく、床に倒れたまま光に飲み込まれていった。
目がくらむほど眩しい光が収まると僕は白く無機質な知らない部屋の中にスーツ4人組と共にいた。
と、いつのまにか体が動かせるようになっていることに気がつく。それにしてもなんだこの部屋は。どこだ。まあ、先程の状況から考えて答えはただ1つ。
「…………個性ですか?」
「はい。用件を済ませることが出来ましたらきちんと解きますので御安心を。さて、
「はい」
起き上がりながら発した僕の問いに頷いたリーダーの男が、部下の名前を呼んで振り返る。
「契約を発動します。対象者は空間内の全ての人間。ここで話した内容を決して外部に漏らさないこと。対象者以外の人間に対しこの空間内で話した内容を伝えることは口頭、筆記、その他、いかなる手段を用いたとしても、これを違反とする。以上を条件とします。それでは、この契約に合意した対象者は
空間展開なるものをした女とは別の女がそう言いながら手の中に出現したサッカーボール大の大きさの青白く渦巻いて光る球体を差し出した。
スーツの仲間たちが次々と触れ、触れる度に赤く光るその球を、女は静かに僕の前まで歩いてくると無言で差し出す。そしてもちろん僕は触れなかった。黙ってリーダーの男に目をやると、彼は頷いて説明を始める。
「契約の個性です。どんな手段を以ってしても、交わした契約内容を破ることは出来ない。内容を変えたい場合は応相談、と…。まあ今回の契約の条件は今言った通り、ここでの話を外部に漏らさないというだけですので、安心してその印に触れて契約を完了させてもらえると助かります」
「信用出来るわけないでしょう」
「そうですね。しかし君に選択肢は無いと思いますが」
「……契約しないといつまで経ってもここから出さない、とか?」
「はい。異空に許可を貰える我々は出ることができますが、許可を貰えない君は出ることができません。ああ、無理やり許可させよう、などは考えない方が宜しいかと。残念ですが、強個性を持っているとはいえ所詮は一般人、ただの中学生である君に我々をどうにかすることは不可能です」
それはそうだろう。先程の一連の流れを見てもそれは明らかだ。手も足も出ない。
「つまり貴方たちは一般人ではない…と。では何者なんですか?」
「まずは契約をしてください。話はそれからです。申し訳ありませんが、なにとぞご協力をお願い致します」
慇懃に微笑む男と数秒視線を交わして、僕は小さくため息をついた。仕方ない。契約を交わすか。
そっと手を伸ばして球…印とやらに触れる。が、何も起こらなかった。ん?
「心で同意の気持ちを伝えてください」
「はぁ」
契約内容に同意する、と思いながら印に触れると、他の3人と同じく印が赤く光った。
「全ての対象者が合意し、契約が完了しました」
女がそう言うと印が5つの小さな球に分裂し、1つずつ各人の体に球が吸い込まれていく。
最後に全員の体がぽわんと光ってから契約は完了した。
女は一礼すると、静かにリーダーの男の後ろへと下がっていく。
「ご協力ありがとうございます。では、話を始めましょうか」
リーダーの男は、その無機質な空間に唯一存在する1台のテーブルと人数分の椅子に近づき、そのうちの一つを掴んで僕の方に押しやった。
そして4人とも僕に向き合う形で椅子に座り、不審な目で自分の分の椅子を見る僕に構うことなく話を進める。
「申し遅れました。私、国防軍特殊部隊、個性犯罪対策班の
リーダーの男改め琉電颯斗はそう言うと、呆気に取られた僕を見てにやっと唇を歪めた。
**
……国防軍?
は?嘘だろ、国防軍だと!?!?
まさかの正体に混乱した僕はとりあえず椅子に座って考えを整理することにした。国防軍。まずは国防軍からだ。
僕は昔興味を持って調べたことがあるので知っているが、一般的には学校の授業でもサラッと流されるレベルなので、国防軍については正直存在を知らない人も多い。
国防軍とはつまり前の時代でいう自衛隊のことである。
人々に個性が発現して以来、警察同様急速に力を失った自衛隊は混乱のなか規模を縮小し、形を変えていつのまにか国防軍と称されるようになった。
黎明期の混乱に乗じて作り変わり、しかも名前すら変えてしまった組織であるためか、ヒーローや警察に比べてあまり世間に認知されていない。
今の時代において国防軍とはよく考えてみれば謎に包まれた機関であり、普段どんな活動をしているのかを正確に知る者は少ないのである。
もちろん国の機関である以上存在は公にされているしホームページなどもあり、国防軍についてや活動内容など、知ろうと思えば知ることが出来る。だが、ふわっとした知識しか知ることは出来ない。
僕が国防軍について知る限りでいうと、
彼らは組織としては個性を基本的に制限していないらしいが、国防軍における個性使用はあくまで訓練及び職務中に使用用途が明確な場合に限り許可されるものであり、ヒーローのようにオフの日でもヴィランと出会えば個性を使って捕縛したりだとかはできない。
しかし警察のようにヴィラン受け取り係と揶揄されるような職務をするでもなく、ヒーローのように表立って個性を使用してヴィランを捕まえるでもない。
では国防軍は一体何をしているのかというと、“ 国防に関する重要な役割 ” を担っているらしい。
ホームページには、主たる任務は、日本の平和と独立を守ること。
平素から警戒監視態勢を維持するとともに、教育訓練によって国防軍の能力を高めて、各種事態の発生を未然に防止しています。 また、万一、日本が武力攻撃された場合に備えた態勢を維持しています。
とあるが、実際のところ国防軍の活動は表に出てこないばかりか、施設内などその他諸々の公開されている情報も当たり障りのない内容ばかり。
僕が調べた限りだと、国防軍に関してはあくまでホームページ上にある情報しか一般公開されてないっぽい。というかどこを探してもそれ以上のことが出てこない。
まあ当然のことながらそれを疑問に思い掘り下げようとする人間も存在するわけで、そういう人たちが国防軍や政府に、
国防軍は、“ 国防に関する重要な役割 ”をしているとのことだが、具体的にどんな活動をしているのか。
などと問い合わせると、国外に存在する敵が行う本国への侵略への対抗手段として、主に軍事的手段を行使し、脅威を排除するための防衛活動をしている。
と返ってくるそうだ。勿論問い合わせる人達はそんな答えでは納得しないが、何をどう言おうと暖簾に腕押し、糠に釘。この答えしか返ってこないらしい。
そして国防軍の正体を暴こうとしたりその存在に対して疑問の声を上げたり廃止にするべきだ!と声高に主張する人達はいるにはいるが、そういう人たちはなぜかメディアには一切取り上げられないそうだ。たしかに僕も自分が調べてみるまでそんな人たちの存在すら知らなかった。
そういうわけで、ポスターなどを貼ってもいつの間にか消えている、SNS上でもそういう活動をしているとなんでもないことで垢BANされるらしいという噂や、挙句の果てには、国防軍に関して悪くいうと国に消されるぞ!実際アイツは消息不明だぜ!という都市伝説がネットのとある界隈で密かに囁かれているとかいないとか。
まあ最後ら辺は僕が昔ネットで適当に集めた情報なため真偽が入り交じっていると思うので、そんな国防軍に関する後暗い話はここまでにして、ここからは世間一般的な話をしようか。
先に述べた通りよく考えてみれば謎に包まれた国防軍だが、実はそんな彼らにも一つだけ国民の前で公な活動をする時があり、それがどんな時かと言うと、災害時だ。
地震、津波、台風などで被災した地域ではヒーローよりもテキパキとした実によく訓練し統率された動きで、救助活動や被災した人たちへの炊き出しなどの援助や復興の手伝いをする彼らの姿を見ることが出来る。
逆に言うとテレビで彼らの姿が流れるのはそういう時だけで、そういう時はメディアもそれなりに触れてそれなりに賞賛するためそれなりに話題になるが、なぜかそれが話題になって少し時が経つと、必ず、ヒーロー特集!やら、どこかのヒーローが凄い活躍をした!などのヒーローに関するセンセーショナルな報道がこぞって行われ、ヒーローに熱狂的な世の人々の記憶からは国防軍は薄れていくのだ。
そういうメディアの対応はきっとわざとで、国民に対し良い印象を与えるべく取り上げはするがあまり話題になっても困るので過度には取り上げない、そして頃合を見計らって別のエサを投げるという対応を恐らくは国からの圧力かなにかでしているのだろうと僕は推測する。
そしてその結果、多くの国民は国防軍のことを、災害救助をしてくれる頼もしい集団、みたいなふわっとしたかんじで認識しているため、特にその存在に対する問題提起などが起こらない。
というかその名前と主に知られている活動内容から、国を守る集団=災害とかそういうのから守ってくれる集団、みたいな謎の誤解が生まれていたりもする。多くの人はそんなもんなんだ〜、と認識して深く調べようとせず、深く調べた人も過激な人はゆるやかな弾圧にあい、過激じゃない人は放っておかれているが、過激ではないので大した話題も呼ばない。
まあ、この時代の国防に関する意識はかなり低いというか、ヒーローというもの、ひいてはオールマイトという存在に対する信頼というかもはや信仰のようなものが強すぎて、戦争が起こってもヒーローが何とかしてくれるでしょ!みたいな認識が広がっているため、国防や国防軍に対する世間の興味がそもそも薄いというのもある。
更には税金がどうのこうの〜、という批判などもあることにはあるが、そういうのはヒーロー飽和時代とも呼ばれる世の中、主にヒーローに対して行われるため、国防軍はヒーローの陰に隠れてやり過ごしているかんじである。
まあつまり、国防軍に関しては国によって緩やかな情報統制が行われているのだろうな、というのが僕の結論だったのだが………………。
「あの。国防軍の方が僕に何の用なんでしょうか」
さすがに混乱して思考がまとまらなくなってきたので、僕は思考を放棄して疑問を相手に直接ぶつけることにした。
マジで謎の機関が僕になんの用?
軍設定、抜けがあるかもしれないがまだ続く……。