スカさんはとんでもない新型ウイルスを発見したようです 作:ryanzi
原作:魔法少女リリカルなのは
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八神はやてはジェイル・スカリエッティにメールで呼び出された。
まず、どうして独房にいるはずの彼がメールを使えたのかという疑問があったが、
八神はやてにはそんなことを気にしている余裕はなかった。
『とんでもない新型ウイルスについて』
そんなメールが科学者のスカリエッティから届いたのだ。
無視したら、どんなことになるかわからない。
「君の故郷は今、大変なことになっているらしいね。
今回は君の故郷で起こっていることと似たようなことを話し合いたくてね」
「似たようなこと?管理世界では感染症は現時点で流行しとらんはずやけど?」
「いやいや、流行っているはずだよ。
はやては帰りたくなった。アレは無症状のウイルスなのだ。
そんなウイルスの話に時間を割くわけにはいかない。
「私は最近、そのウイルスの変異体を発見したんだよ」
帰るわけにはいかなくなった。
「発見?開発の間違いやないのか?」
「さすがの私でも生物兵器には手を出さんさ。
もう名前は付けてある。SZSSウイルス。通称SuperZettaiSinuSinuウイルス。
私の計算では、既にルーフェンに住んでいる者全員が感染している」
「・・・どれくらい危険なんや?」
「レベル付けは不可能だ。このウイルスの恐ろしいところは重症化した場合、
150%死ぬということだ。自分だけでなく、周りも巻き込むんだ」
厄介な話に関わってしまったとはやては後悔した。
「このウイルスは活性化した場合、症状として、手足や股間にしびれが出て死亡。
幻覚や幻聴などにより死亡。吐き気や発心により死亡。胸の疼痛や腹部の圧痛で死亡。
ガチャの大爆死で死亡。とにかく死んでしまうんだよ、はやて君」
「・・・恐ろしいわ」
「このウイルスは血液中にあるミネラルを阻害して、心臓の筋収縮に異常をもたらす。
あとウイルスは血流で全身に運ばれて、最悪脳に届いた場合は男性は特殊なホルモンが分泌され、
性欲のモンスターになってしまうんだ。そうなったら、もう成す術はないよ。
命を長らえるには、精巣の切除をするしかない」
「要するに、金玉を引っこ抜くということかい。金玉の大収穫祭やな」
はやては苦笑した。
「残念ながら、ウイルスの覚醒条件については原因究明に至ってはない。
だが、唯一わかっていることがある。それは男女が粘膜接触することにより、
SZSSウイルスのDNAがアクティブになるということが私の研究で分かった」
「つまり、エリオやキャロがキスとかセックスとかイチャイチャすると、
それは活性化して、猛威を振るうということやな」
「だったら、おのずと対策は見えてくる。男女が接触しなければ、
このSZSSウイルスは不活性のまま死んでいくということだ」
「じゃあ、エリオとキャロは当分離しておく必要があるというわけやな」
「そうなんだよ。大変酷なことではあると思うけどね。
もし、発情して行為に及んでしまったら、頭が花火みたいに爆発する
爆発しなくとも、私が爆破する」
そう言ったスカリエッティの目には覚悟が宿っていた。
「特効薬はないんか?」
「あるけど、高すぎるんだよ。まあ、私のコネでなんとか安く済ませるが。
今なら、可愛いピンクのマスクも付いてきてくれるぞ」
「それはいらんわ」
「それに、特効薬以外にも方法はある。今思いついたんだけどね、
男女の接触で活性化するんだから、女性同士。
つまり、なのは君やフェイト君が接触すれば多分不活性化する。
よって、二人を百合百合させればSZSSウイルスは死滅する可能性がある。
絶対そうだ。今すぐやったほうが良い」
「もう連絡しといたわ。すごく乗り気だったわ。クロノ君とユーノ君にも・・・」
「いや、男同士がゲイゲイしても症状が悪化するから、命が惜しかったらやめといたほうがいい」
「そうか・・・残念や」
「今はSZSSウイルスの被害は軽微だが、今度間違いなく大きな問題になる。
少なくとも、三週間は男女の接触を控えさせたほうが良い。
あと、カロリーの高いチョコレートはウイルスの活性化に関わるから、
なるべく避けて、野菜や乳製品を中心とした食生活を心掛けたほうが良い。
チョコレート以外にも、クッキーやケーキといったプレゼントしやすいお菓子は
SZSSウイルスの温床となるから、避けたほうが良いね」
「自分の命を守る方が大切とはいえ、しばらくは大変なことになりそうやな」
はやてが帰った後、スカリエッティは笑った。
これから人類は苦難の時代を迎えることになるだろう。
SZSSウイルスの特効薬は高い。しかも、感染したら150%死ぬ。
経済活動の規制が行われるのはもちろんのこと、差別問題も起こるに違いない。
だが、彼は笑っていた。彼は勝利を確信していたからだ。