博麗霊夢「なんか暇だわ。ゲームでもしようかしら。」
(輝夜が訪ねてくる)
蓬莱山 輝夜「なーんだ、巫女もゲームはするんだなぁ。」
(眠たそうに輝夜の方を向く)
博麗霊夢「暇つぶしよ、暇つぶし。異変も何も無いんじゃ暇で暇でしょうがないわ。あ、異変が起きて欲しいわけじゃないのよ?」
輝夜「そりゃ私にも分かるわよ。」
(襖の向こうで萃香が眠っている。)
博麗霊夢「あー、あれもあれだし、相手がいないんだよ。」
輝夜「インフラが何やってんだか。」
(ニュッと、スキマが開く。)
八雲 紫「それは私の仕事よ。取らないで頂戴。」
博麗霊夢「ま、どっちでもいいんだけどさ。暇なんだよ。」
輝夜「あー。私も働かないとなぁ。たまにはいい運動になるのよ?」
萃香「ん、むにゃむにゃ、あぁ、外の世界では専ら奴隷のやることらしいがな。」
博麗霊夢「まぁ!失礼しちゃうわ!権力者には必要ないものなのね!」
輝夜「まー、そうだけどねぇ。半分遊びみたいなものでしょうよ。」
萃香「誰かが、とか他力本願らしいね、労働ってのは。ここは金では支配されてないからいいけど。」
輝夜「王制に近いような...」(目を逸らす)
博麗霊夢「あ?私は権力なんざ要らんよ、と言うか超能力なんやらある時点で外の世界みたいにはならんでしょうよ。」
萃香「スペルカード、弾幕ごっことはよくできたものだねぇ。一体誰が、あ、いや何かまた来そうだからやめとこうか。」
輝夜「胡散臭いのが来るぞ〜」
(足早に、萃香は庭へと散歩に、輝夜は神社を降りて竹林の方へと向かっていく。)
博麗霊夢「餅が食べたいー、あー誰か餅買ってきてくれないかなー。」
霧雨魔理沙「買わないぜ。自分で行ってくるんだな。」
博麗霊夢「んなこと言わないでサァ、往ってきてヨォ。」
霧雨魔理沙「あー、一回100円かかるぜ。延長料金が、30分毎に50円くらい。」
博麗霊夢「良心的なのかどっちなのかわからないわね。不気味だわ。」
霧雨魔理沙「じゃあ要らない、か?」
(手に小銭を握らせる)
博麗霊夢「魔理ちゃん、行ってらっしゃい。」
霧雨魔理沙「あの妖怪の色が見えるぜ。」
(そそくさと里へ向かう。)
博麗霊夢「全く、今月も野草鍋ね。どうしようかしら。」
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10分後
霧雨魔理沙「はいよ、餅。切り餅でよかったよな。まさか吉備団子じゃあるまいし。」
博麗霊夢「団子は兎が食うわよ。今日は寒いってのに、焼き餅一つせずどう過ごすって言うのよ。」
霧雨魔理沙「囲炉裏もないのに?」
(マッチを取り出す。)
博麗霊夢「火事だけはやめてほしいわね。保障が効かないのよ。」
霧雨魔理沙「保険は大事だぜ。といっても、企業が企業だけどな。」
博麗霊夢「さ、餅を焼くわよ。詰まらないように食べないと。」
霧雨魔理沙「これが昼飯とはな。シチューでも持ってこようか?」
博麗霊夢「胃が受け付けなさそうだから遠慮しておきたいけれど、どうしてもというなら。」
霧雨魔理沙「返品は受け付けないぜ。」
(魔法の森、魔理沙がアリス邸に向かう。)
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博麗霊夢「最近暇ね。何かやることないのかしら。」
霧雨魔理沙「時間があるのはいいことたが、掃除でもしたらどうだ?」
博麗霊夢「あら、皮肉かしら。言葉丸ごとお返しするわ。」
霧雨魔理沙「おっと、虫が出だすからこの時期はちゃんと片付けてるんだよ。」
博麗霊夢「虫、いたっけ?」
霧雨魔理沙「妖怪みたいなのもいただろ。」
博麗霊夢「ただの蛍よ。」
霧雨魔理沙「なんだ、600円くらい無駄にしちゃったぜ。後で返品しに行ってくる。」
博麗霊夢「封を切ったら使う。」
霧雨魔理沙「私に毒物を作れっていうのか。」
博麗霊夢「幻想郷では役立たないと思うけどね。」
霧雨魔理沙「時間停止、境界、万事休しまくりだな。」
博麗霊夢「三文の方がまだ強いわよ。」
霧雨魔理沙「最近はカードも対応してる。」
博麗霊夢「幻想入りの速さが大きくなっているわね。」
霧雨魔理沙「現代で言うところの2000年代初頭くらいか?」
博麗霊夢「そろそろインターネットが入ってくる頃でしょうね。」
霧雨魔理沙「何か面白いのか?」
博麗霊夢「面白くないから入ってくるのよ。」
2節
ミスティア「いらっしゃーい!」
リグル「いやー、毎度。」
ミスティア「今日はどうなんだい?」
リグル「魔理沙の家は危険と。」
ミスティア「虫嫌いだもんね。女の子してるって感じかな。」
リグル「それ、目の前にして言う?」
ミスティア「はい、スルメ焼きだよー。発送元は某通販会社だよ!」
リグル「外から、といいなよ。コストかかりそうだけど、どうやったの?」
ミスティア「いやー、民俗学者伝いでね。」
リグル「あー、なんか居たね。JKみたいな人間。んで金になるからと?」
ミスティア「常連客さんは、グルメが多いのよ。コストがかかっても買う価値ゃあるよ。」
リグル「ほんでこの値段。安くないか?」
ミスティア「乾物は、結構日持ちするから安いのよ。」
リグル「いっそイカを持って来れば」
ミスティア「湖の水は海の水じゃないからね。カエルくらいしか住まないのよ。」
リグル「買うしかないのかなぁ。」
ミスティア「養殖しきらないだろうからね。」
3節
藤原妹紅「慧音、スルメ焼きもう食べた?」
上白沢慧音「5本くらい残ってるよ。妹紅が食べれば?」
藤原妹紅「はーい。」
上白沢慧音「スルメ焼きそんなに好きなの?」
藤原妹紅「いやぁ、なんといっても」
上白沢慧音「一週間に一回。」
藤原妹紅「えー。」
上白沢慧音「肝臓を労って。」
藤原妹紅「治るのに?」
上白沢慧音「臓器は大切なんだから。」
藤原妹紅「ま、酒の代わりにサイダーでも飲みますかな。」
上白沢慧音「糖尿病か。」
藤原妹紅「んじゃぁ何だよ!私に娯楽は無いってか?」
上白沢慧音「MMOでもしておいたら?それかスマブラ。」
藤原妹紅「ストレスは、殴ることで」
上白沢慧音「あんまり筋肉質な腕好きじゃない。」
藤原妹紅「分かったよ、ゲーセン行ってくるから。」
上白沢慧音「図書館にも行くんだよ?」
藤原妹紅「あー、はーい。」
上白沢慧音「図書館もゲーセンも無いけどね。」
藤原妹紅「資料館とチンピラの溜まり場だからな。」
上白沢慧音「児童、生徒が行かなければいいんだけど。」
藤原妹紅「アングラも幻想入り、したところで潰されるな。」
上白沢慧音「法が入れば貴方は」
藤原妹紅「あー、言わなくていい。私はスルメを買ってくることとしよう。」
上白沢慧音「それでよろしい。」
4節
レミリア「咲夜、お茶を。」
十六夜咲夜「只今、お持ちしております。」
レミリア「何やら、里が賑わっているみたいだけど、何かしら。」
十六夜咲夜「夜雀が、スルメ焼きなるものを売っている、と云うらしいのですが、如何でしょう。」
レミリア「魚介類は、ヌルヌルしていてあまり食すに至らないわね。」
十六夜咲夜「このようなものです。」
レミリア「乾物ね。保存がききそうだから多めに買ってきて頂戴。」
十六夜咲夜「只今。」
レミリア「早く乾物に、何かを掛けて食べたいわね。」
十六夜咲夜「お嬢様、それでは調味料をお持ち致します。」
レミリア「サラサラしてないものにしなさい。」
十六夜咲夜「ついでに炙りましょうか?」
レミリア「何のついでか知らないけど、勝手にやって頂戴。」
十六夜咲夜「ちょっとムカついたから、にんにくでも入れてやろうかなぁ。」
レミリア「口臭がやられるから控えてね。」
十六夜咲夜「じゃ、天日干しにするんで、取ってきてくださいね。」
レミリア「そろそろ雇用について真剣に考えようかしら。あとスルメ美味しい。」
チルノ「あー、なんか物足りないなぁ。ちょうどいいときに大ちゃんはいないし、魔理沙はするめだし。」
大ちゃん「ちーるーのーちゃん。忘れてもらっちゃ困るんだけど。今日は出かける天気じゃないでしょう。」
チルノ「そうだったね。曇りなんかあんまり好きじゃないし、出たくないなぁ。なんかゲームでもしよっか。」
大ちゃん「そうだね。据え置きにする?それとも携帯機にする?私はどっちでもいいけど。チルノちゃんは?」
チルノ「家だし、据え置きもいいけど、たまには通信とかしたいしなぁー。充電器持ってこよっかなー。」
大ちゃん「私2本持ってるから貸してあげる。ソフトは持ってる?持ってないと遊べるステージ少なくなっちゃうから。」
チルノ「あー、うん。あると思う。あった。最近ソフト増えすぎてさ、ケース買ったんだけど、無くしそうなんだよね。」
大ちゃん「羨ましくはないけど、なんだろ。据え置きのソフトも買うから、そんなに持ってない。」
チルノ「あたい、せっかちだからさ、直ぐ起動できて、尚且つどこでも出来ないとさ、気が済まないんだよね。」
大ちゃん「分かるけど、流石に外にはあんまり持っていかないかな。ポケットが小っさくって落ちちゃいそうだし。」
チルノ「さー、始めましょーよー。あ、このストーリーまだ進めてなかったって云うか、行き詰まってるんだよね。」
大ちゃん「あー、そこはもークリアしたよ。なんていうか、面白かったけど難しくもあったんだよね、このゲーム。」
チルノ「早くクリアするから、据え置きでもやってなさいな。しっし。あたいはささっとクリアしてやるからさ。」
大ちゃん「じゃー、このコミックでも読んどくわー。2時間でもやってりゃいいんじゃないのかな。私は寝るけど。」
チルノ「あー、はいはい。早く終わらせるからさ。寝るの、寝てもいいけど、起こさないからね?据え置きやるよ?」
大ちゃん「やるんかい。あー、やるの?」
チルノ「やろっか。」
大ちゃん「オチはないよ、でもこれもほのぼのしてていいと思うの。どうかな。」
優曇華院「おや、何か様子が変ね。」
(籠の中を探る→何かを見つける)
因幡てゐ「こんなとこで何してんのさ。暇つぶしとはいい度胸じゃない。」
(優曇華院がスカートの埃を払って向き直る)
優曇華院「これよ、これは古代から伝わる石。何やら力を秘めているみたいね。」
(てゐを警戒する:てゐが横目で一瞥する。)
因幡てゐ「まー、鑑定屋にでも持ってって見るんだな。私は遠慮しとくよ。」
優曇華院「珍しいわね。」
博麗霊夢「そもそもここに曜日あるの?」
霧雨魔理沙「ないぜ。外にあるだろう。」
博麗霊夢「そうね。聞いただけよ。」
霧雨魔理沙「体調でも悪いのか。知らんが」
博麗霊夢「余計な一言はいりません。」
霧雨魔理沙「何を怒っているんだピーキー」
博麗霊夢「ムカっとくるわ。久しぶりに喧嘩でもするか?ハンデとして足だけ使うわ」
霧雨魔理沙「人間らしいな霊夢。だけどストレス溜まってるとこ悪いけどそれじゃ外の愚か者と大差ないよ。」
博麗霊夢「ぐぬぬ。力は力で仇となるのね。なんというか目の前が見えないというか。」
霧雨魔理沙「青春をいくら思い起こしたところでそりゃもう思い出話、絵の餅さ。餅は好きじゃないけど。」
博麗霊夢「うーん、喉の調子が悪いわね。あの鳥のどこにでも行こうかしら。」
霧雨魔理沙「外の人間は大層喉が大事とかね。ガラガラ声で雄弁はできないだろう。」
博麗霊夢「すっかりここもレトリック放題だけどまだ考古のロマンがあるというか。」
霧雨魔理沙「はは、なんともバカが欲しくなる頃合いだよ。季節的にも。」
チルノ「呼んだか?おー魔理沙じゃん。元気してるの?霖之助が探してたぞ?」
博麗霊夢「ヒューリスティックだのセマンティックだの横文字使ってあの相手が出来んのかしらね。頭ピンクかしら。」
霧雨魔理沙「そこまで言われる覚えはないし、気にかけてもないのぜ。私は一旦帰るとするのぜ。あー。碌なことないぜ。」
チルノ「あたいは子どもだからセーフ」
博麗霊夢「あなた本当にバカなの?」
霧雨魔理沙「じゃ、再来週な。お暇する」
チルノ「バイバーイ!泣き虫さん!」
博麗霊夢「はは、なんというか面の皮結構暑いのねあなた。見直したわ。」
チルノ「伝統と格式あるよ。原型はない」
博麗霊夢「ま、上がっていくといいわ。奥になんかのちびっちょいのがいたような気がするから。」
チルノ(しばし考える。メリットがあるかを考え、大妖精との約束を優先する。)
博麗霊夢「あー、寺子屋の宿題とかなんとかあるんだったら帰るか?(ったくなんだか煮え切らないわね。面倒くさい。)」
チルノ「あたいは大ちゃんとの大事な用事があるからこの時間は使えないや。(訝しげに見られないためにわざとらしい申し訳なさの表情を演出する。)」
博麗霊夢「はいはい、行ってらっしゃーい。夜中に出歩くんじゃないよ。(帰って寝るか。)」
チルノ(これは上手く撒けたなと心底思いながら表情に出すまいと瞬時に抑え、踵を返して境内を後にした。)
博麗霊夢「誰も彼もなんだか釣れないわねー。暇人としてどうにかしなきゃいけないんだけれどね。」
幻想郷の空は重く、地表は引力がないかのように浮き、年度始めの憂鬱な気分が広がっていく。やや気分の違いがある彼女らはさて何に目的を据えているのか。新緑に気持ち悪さを覚えつつ、一人ずつ解決策を得るしかない結論に向かう。
博麗霊夢「砂浜...っていうのかしら。二度も来られるとは思ってなかった。」
(夏の喧騒から脱し、砂浜へと向かった霊夢。
)
博麗霊夢「...落ち着くわね。こういうとこ。
」
(空には4つの顔が変わる変わる目まぐるしく出ていた。)
博麗霊夢「幻想郷山ばっか。あ〜私海に潜りたいー。...寒。帰ー...るか。」
(横から袖端が風に殴られる。薄着で来るんじゃなかった。風邪引くわねこれ。)
(貝殻みーつけた...。これは〜お金になりそうねー...は…。)
(惜しむように貝殻を見る)
博麗霊夢「どっ...こしょ。」
(ペタンと座り込む。)
博麗霊夢「何だか明るいわ。暗かったり、白かったり。何か起きてるのかしら。」
(寂しげな花火の打ち上がる音が意識をはっきりとさせる。)
博麗霊夢「不気味...誰かいるのかも。」
(太陽と月は回る)
(土に埋もれて半分顔を出している魔理沙)
霧雨魔理沙「冷たい、このぐらい地表は冷える。それに加えて夜。私は今夜こそ月明かりを魔法に使ってやる。にしても柔らかいな、この土。そのまま寝られないかな。」
(魔理沙は体から熱が逃げるのを感じた。)
霧雨魔理沙「今日は暑くて寒いな。」
霊夢「あんた、疲れすぎなのよ。どれだけ歩けば済むのよ。」
魔理沙「これだけはやっとかないと気が済まないのぜ。霊夢には悪いがな。」
霊夢「は〜ぁ...あんたの始末は私じゃなきゃ駄目みたいね。危なっかしい。」
魔理沙「頼むのぜ。たった1人の友達なんだからさぁ、膝枕用意してくれ。」
霊夢「今日はいいわよ。だけど、(髪をわちゃわちゃしながら)明日は汗流してからね。」
魔理沙「検討するのぜ。1割くらい。」
霊夢「あんたってのはー...猛烈だわね。」
魔理沙「精ある内は動く、だな。」
霊夢「明日も収穫期待してるわよ。(ガシッと魔理沙の肩を掴む)」
魔理沙「おうぅ〜(霊夢に肩を揉まれながら)張り切るのぜぇ〜ぁ〜あぁ〜」
(夜は更けて寒さが感じられる。浮いた足を地に付けて二人の時が心地よさで満たされる。)