齢三十に満たずカトヴァーナ帝国元帥の地位に着き、その手腕をもってキオカ共和国との闘いに挑み、敗戦をもって国を救う指示を下した後の世に「常怠常勝の智将」と呼ばれたイクタ・ソローク。その敗戦の責を問われ自ら発案した裁判制度にて命を落とす。かたや、帝国で唯一二刀を持つことが許される血脈イグセムの末裔、ヤトリシノ・イグセム。クーデターにて命を落とした彼女は果たして最後はヤトリシノとして生涯を終えた。
一心同体である彼らは死後再会することとなる。記憶も名前すらも忘れていたが、彼らにはそれすらも超越した何かがあった。

そして興味本位で開けたその禁書はまさしく扉だった。
その扉の先は二人の、ひいては国家そのものの在り方を変えるなどと、まだ誰も知らない。
  再会
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